紅葉の瀬田キャンパス
研究科長の仕事
■昨年度と今年度、2年間にわたり、大学院社会学研究科の研究科長の仕事をしてまいりましたが、先日の研究科長選挙で再任されました。次の任期は、2013年4月1日から2015年3月31日となっています。私たちのような私立大学の大学院のばあい、以前のような研究者養成から高度専門職業人養成を目指す大学院への脱皮が求められています。また、学部から進学してくる院生、社会人院生、留学生といった院生の多様化に対応したカリキュラム編成や入試制度の改革が必要となっています。これらと関連して、解決していかなければならない多数の課題が存在しています。
■これまでの2年間、研究科内に設置した制度整備検討委員会や研究科執行部の教員の皆さんと知恵をしぼり、汗をかき、少しでも良い大学院に成長できるように努力していましたが、さらに2年間「頑張ることのできる」チャンスを与えていただいたように思います。頑張ります。もともと自己管理がきちんとできていないこともあり、いろいろご迷惑おかけすることになろうかと思いますが、どうかよろしくお願いいたします。
これからの研究プロジェクト
■昨日は、夕方、客人がありました。もう15年程研究プロジェクトを通してお付き合いのある、京都大学理学部生態学研究センターの谷内茂雄さんです(いつもは、谷内くん…って呼んでますけど)。
■谷内さんとは、流域管理や流域ガバナンスのテーマで2つの大きなプロジェクトに取り組んできました。最近のプロジェクトの成果は、『流域環境学 流域ガバナンスの理論と実践』(京都大学学術出版会)として出版されました。今回、これまての流域ガバナンス研究の成果をもとにアメリカの学術雑誌に論文を一緒に投稿しよう…という相談と、次の流域管理の関するプロジェクトへの参加要請、プロジェクトの組み立て方に関する相談でした。谷内さんは生態学者であり、いわゆる理系の研究者ですが、私のような社会学者とも議論ができる人です(逆にいえば、私も谷内さんとはいろいろ話しが盛り上がります)。2人とも、非常に生真面目に、環境科学における文理融合・文理連携の可能性を追求してきました。
■最近は、地域貢献・学生の教育に没頭しているので、ひさしぶりに、いつもとは少し違う脳味噌の部分を使った気がしました(^^;;。なんだか、いい感じです。もっと研究にエネルギーを注がねば…と思っていますが、ここまで自分の仕事を拡げてしまうと、なかなか…ですね。でも、楽しみです。頑張ります。
龍大生協での「環境こだわり米」(北船路産)の提供・深草キャンバス
■今週の月曜日と火曜日、午前中から昼休みにかけて、滋賀県産「環境こだわり米」のPRを深草キャンパスで行いました。22号館食堂で、学生・教職員の皆さんに、滋賀県産の「環境こだわり米」を召し上がっていただきました。深草キャンバスの22号館食堂には、26日(月)〜30日(金)までの5日間分500kgを北船路営農組合の皆さんと学生とで搬入させていただきました。もちろん、瀬田キャンパスの生協食堂でも提供させていただきます。瀬田キャンパスの方は、昨日のことになりますが、12月3日(月)〜7日(金)までの5日間300kgが搬入されました。
■「環境こだわり米」とは、(1)農薬の使用量が通常の5割以下、(2)化学肥料の使用量も通常の5割以下、(3)さらに泥水を流さないなど、琵琶湖等の周辺環境にやさしい栽培方法で作られたもので、滋賀県が認証している米です。学生や教職員の皆さんには、「環境こだわり米」を食べていただくことで、「琵琶湖の環境保全」にも貢献していただけるこというわけです(「食べることで、びわ湖を守る」)。お米を食べて、皆さんの水道水の源である琵琶湖の環境保全に貢献できるということにもなります。今回の「環境こだわり米」は、私たち通っている棚田の農村・北船路で生産されたものです。棚田のお米らしく、小粒ですが、大変味の濃いお米になっています。
■ところで月曜日には、滋賀県庁農林水産部食ブランド推進課から1人の職員の方が、火曜日には2人の職員の方に加えて、北船路の営農組合からも応援に来ていただきました。食のブランド推進課には、たくさんの「環境こだわり農産物」に関するリーフレットを用意していただきましたが、頑張ってすべて配布することができました。ということで、記念写真です!【後ろ左から】北船路営農組合長のOさん、Fさん、そして食のブランド推進課のSさん。【前左から】ゼミ生のMくん、Iくんです。
■リーフレットの配布、多くの学生の皆さんが大変好意的に受け取ってくださいました。なかには、この写真のように、北船路の営農組合長に質問をする学生もいました。彼女は、経済学部の学生で滋賀県にお住まいの方です。さて、来週はいよいよ瀬田キャンパスで「環境こだわり米」PR活動を行います。瀬田の皆さん、ぜひお昼休みは生協食堂で「環境こだわり米」を召し上がってください。
福知山マラソンの結果
■先週の金曜日、「福知山マラソン」に出場しました。初めてのフルマラソン挑戦でした。レース会場には、これまで指導してくださったコーチとコーチの車で入りました。雨模様で辛いフルマラソンになるのかな…と心配していましたが、先月のハーフマラソンの時と同じように、スタート時には小雨になり、その小雨もしだいにやんでいきました。21kmを超えるころには、少し太陽の光も見え始めていました。そういう意味で、コンディションは、それほど悪いものではありませんでした。
■今回、大変ありがたいことに、私の初マラソン参加を心配してくださったコーチが一緒に走ってくださいました。これまでは、facebookを通してご指導いただきましたが、今回は、実際に走りながらの指導いただいたということになりました。コーチは、サブ3(フルマラソンを3時間切りで走ることができる)ランナーで、私のような初心者とは走力に関しては雲泥の差があるわけで、初心者にあわせてゆっくり走っていただくこと、申し訳ないやら、ありがたいやらで…心から感謝しています。
■スタート後、コーチが伴走してくださったこともあり、他の皆さんのスピードに惑わされることなく、6:30/km前後のスピードで、ペースを守りながらひたすら淡々と走ることになりました。この程度のスピードだと、ジョギングと同じですから、コーチとおしゃべりを楽しみながら走ることができました。体の上半身は(心肺機能的には)何も問題はなく、いつまでの走り続けられる感じでした。うまくいけば、初マラソン4時間半で完走も夢ではありませんでした。
■先月末のハーフマラソンでは、練習のときのタイムから、計画的に走りました。前半でタイムの貯金をして、後半粘ってゴールするという計画でしたが、それがうまくいき1時間55分18秒と、自分としても満足のいく結果が出ました。しかし、ハーフマラソンとフルマラソンとでは、まったく違う競技であることを今回は実感しました。ハーフマラソンは心肺にもそれなりに負荷がかかり、息も「ハーハー」となるわけですが、フルマラソン、それも私程度の初心者がフルマラソン完走を目指すばあいは、心肺というよりも、脚力、それも長い距離の負荷に脚の筋肉がどれだけ耐えうるのかが大きな問題となるわけです。そのことを頭の中で理解はしていたのですが、実際そのための準備がきちんとできていたかといえば、まったくできていませんでした。
■10月末のハーフマラソンの後、脚の回復をまって走り始めたのが1週間後、そのあとも、風邪をひいて微熱が続き、なかなかきちんと練習をすることができていませんでした。走り込みが不十分なままフルマラソン当日を迎えることになってしまいました。女子マラソンランナーの野口みずきさんが、「走った距離は裏切らない」とおっしゃったことは有名ですが、私のばあいは「走った距離」が短かったために、とんだ結果になってしまいました。フルマラソンの前日は、十分な勉強をせずに大学入試を受けにいくのに似た、不安な気持ちでした(昔を思い出します…)。その不安が、結果として、右フクラハギの故障・途中棄権という形で現実のものとなってしまいました。
■さきほども書きましたが、上半身は快調だったわけですが、10kmを超えるあたりから、少しずつ、脚に負荷を感じるようになりました。10kmに至る前には、チーム「利やん」のメンバーでもある中川さん(なかちゃん)が、追いついてきました。中川さんは、チーム「利やん」のエース。フルマラソンを3時間40分で走った記録をもっている方です。「一番後ろから走っとたんやけど、やっとワッキーに追いついた」(中川さん)、「なかちゃん、自分はこのペースで完走を目指すから、先にどんどんいって」(脇田)なんてやりとりをしたあと、私を追い抜いていかれました。ただし、私の方も、このペースを守れば中川さんに追いつくことはできないにしても、それなりのタイムでゴールできるのでは…とまだその可能性を捨てていませんでした。
■6:30/kmのペースをあくまで維持しながら、用心しながら走っていましたが、21kmを過ぎたあたりからその負荷が軽い痛みに変わってきました。折り返し地点の前では、追い抜いていった中川さんが、反対車線を走ってこられました。お互いの健闘を祈って片手でハイタッチなどしたりして、まだ余裕がありました。しかし、折り返し地点をまわってさらに走った26kmあたりで、ストップ。屈伸をしたりしながら、脚の様子を確認しました。まだ、なんとかいけそうでした。コーチは、大変心配されて、「無理なら歩きましょう」と何度もいってくださいましたが、まだ走ることをあきらめられませんでした。
■さら走り、28kmを超えたあたりで、左フクラハギにパチッと何か小石が当たったような感覚を感じました。その瞬間、その感覚は強い痛みになりました。今となれば、コーチの「無理なら歩きましょう」というアドバイスを受け入れておけば…と思わないでもありませんが、あのときは、歩くことに対して抵抗感がありました。実際には今月は走り込みができていなかったのですが、きちんと練習を積み、その練習の成果をきちんとレースで出す…という自分なりのスタイルや思いに、どこかでこだわっていたのかもしれません。まだ脚を引きずりながらでも歩くことができたのかもしれませが、この時点で棄権することにしました。これまで熱心に指導してくださり、しかも伴走してくださったコーチには、大変申し訳ない気持ちでいっぱいになりましたが、私は回収バスで戻ることにしました。
■回収バスでゴールについたのは、レース開始後4時間18分ほどたっているときでした。ゴールでは、JRの特急に乗って、私の初マラソン完走ゴールを見守るために妻も来てくれていたのですが、カッコいいゴールシーンを見てもらうことはできませんでした。痛む脚を引きずりながら、妻と一緒に救急のテントにいき、医師に視てもらいました。肉離れだろうという診断でした。
■ゴールでは、次々に市民ランナーの皆さんがゴールされていました。皆さんのゴールを祝うアナウンサーの声がスピーカーを通して聞こえてきました。そのとき、少し悔しい思いもありましたが、臥薪嘗胆、次回の京都マラソンは、きちんと体調管理をして練習を積み重ね、必ず完走するぞという気持ちが沸き起こってきました。次回、京都マラソンは、もっとしっかり練習をします。
■トップの写真は、試合前の受付のさいに、ランナーの皆さんに渡された激励メッセージです。地元の小学生からのメッセージです。しかし、肉離れをしたので、この小学生の応援に応えることができませんでした。しっかり治療して、また一から練習を積み重ねます!大切にしようと思います、このメッセージカード!
大学ホームページに「環境こだわり米」PR事業関連記事がアップされました!
■「環境こだわり米」PR事業に関連する記事が、龍谷大学のホームページにアップされました。「北船路米づくり研究会生(社会学部・脇田ゼミ)が 環境保全への意識を高めるキャンペーンを実施 -龍谷大学生協で「環境こだわり米」を提供-」です。
北船路米づくり研究会「環境こだわり米」出荷作業
■昨日は、龍谷大学生活協同組合の食堂に、北船路で生産した「環境こだわり米」を出荷する作業を、研究会の学生4名と営農組合の農家の皆さんで行いました。生協食堂の厨房機器の関係で無洗米として出荷する必要があることから、北船路の集落から少し離れた堅田の精米所まで、「環境こだわり米」約600kg(玄米30kgが入った米袋を20袋)を軽トラックで運び、無洗米に精米しました。精米したもののうち、500kgが生協食堂に出荷されます。
■トッブ写真、まず一番右側をご覧ください。精米機に「環境こだわり米」の玄米を入れていきます。精米作業は、30kgで300円。コインを入れて順番に精米していきます。一番左の写真は、無洗米に精米された白米を袋に詰めているところです。研究会の学生たち、このような作業はもちろん初めてです(私も初めて…)。最初は少し戸惑いながらの作業でしたが、なんとか無事に午前中で精米作業を終えることができました。写真中央ですが、左が4年生サブリーダーのSくん。右は3年生リーダーのMくんです。
■無洗米に精米したあと、白米をいったん北船路の営農組合の倉庫に持ち帰りました。こんどは、5kgずつ袋詰めにする作業です。倉庫の中での作業のため、iPhone5のカメラではあまりうまく撮れていませんね…。だいたい5kgかな…という分量を袋詰めしたものを(写真左)、秤(デジタル)の上で、5.00kgピッタリに調整しているところです(写真右。これは、私の仕事でした)。出荷量は、全部で500kgですから、5kgの袋が全部で100袋にもなりました。この後、この100袋を営農組合の農家お2人の自家用車に積み込み、深草キャンパスにある龍大生協食堂に搬入しました。
■一日がかりで大変な作業でしたが、なんとか搬入まですませることができました。来週は、瀬田キャンパスの生協食堂に搬入する「環境こだわり米」300kgを精米する作業がまっています。なかなか大変なんですよ〜。
「環境こだわり農業連携PR事業」
■ゼミの「北船路米づくり研究会」が、滋賀県農林水産部・食のブランド推進課から「環境こだわり農業連携PR事業」を受託することになりました。若い世代に対して「環境こだわり農産物」のPRを行うことが、この事業の目的です。
■今回、この受託事業の一環として、龍谷大学生活協同組合と連携し、龍大の学生・教職員の皆様に、比良山系・蓬莱産の麓にある棚田で生産された「環境こだわり米」を、生協食堂でご賞味いただけることになりました。また、同時に、「環境こだわり米」(米や野菜)に関心をもっていただくためのPR活動を、深草キャンパスと瀬田キャンパスで展開することになりました。
■「環境こだわり米」とは、(1)農薬の使用量が通常の5割以下、(2)化学肥料の使用量も通常の5割以下、(3)さらに泥水を流さないなど、琵琶湖等の周辺環境にやさしい栽培方法で作られたもので、滋賀県が認証している米です。学生や教職員の皆さんには、「環境こだわり米」を食べていただくことで、「琵琶湖の環境保全」にも貢献していただけるこというわけです(「食べることで、びわ湖を守る」)。お米を食べて、皆さんの水道水の源である琵琶湖の環境保全に貢献できるというわけです。
■今回、ご賞味いただく「環境こだわり米」は、私たち「北船路米づくり研究会」(社会学部・脇田ゼミナール)が活動している大津市八屋戸にある北船路という棚田の農村で生産されたものです。環境にこだわっていることに加えて、棚田米特有の美味しさがあります。小粒でも、味が濃く、甘いのです。深草キャンバスでは、11月26日(月)〜30日(金)の5日間、22号館食堂で。瀬田キャンパスでは、12月3日(月)〜7日(金)の5日間、瀬田生協食堂で。
■PR活動の方ですが、こちらは食堂の側で行います。ただし、PR活動を行うゼミ生(瀬田キャンパス・社会学部)からすると、深草キャンパスは自分のキャンパスから離れているため、26日(月)・27日(火)の2日間に限定して行います。瀬田キャンパスでは、5日間、PR活動を行います。みなさん、どうかよろしくお願い!!
北船路米づくり研究会「第13回北船路野菜市」
■11月17日(土)、大津市の中心市街地にある丸屋町商店街にある大津百町館前で、第13回「北船路野菜市」を開催しました。これまでも報告してきたように、北船路の協力農家が出荷してくださった野菜を、毎月第三土曜日に、この「北船路野菜市」で販売しています。昨年の夏から継続して開催していますから、この野菜市を楽しみにしてくださっている方たちが、たくさんおられます。ありがたいことです。今回の出荷された野菜は、白菜、キャベツ、大根、水菜、小松菜、青梗菜、サツマイモ、里芋、そして餅米と小豆のセット(赤飯をたけるように)、餅、コシヒカリ米(環境こだわり米)、そして私たちが生産した龍大芋(里芋)です。
■北船路の野菜は、棚田にある畑で生産されています。いずれも、少量多品目の生産です。基本は、自家消費や、他出した家族、そして親戚向けに生産されているのですが、残ったものを出荷されています。ということで、農薬等は使用しないか、使用しても極力最低限で生産されています。つまり、「安心・安全」な野菜なのです。もちろん、味もとっても素晴らしい。この中心市街地の皆さんは、このことをよくご存知です。毎回、私たちの野菜市を楽しみにされています。こういう野菜市を通して、「食の安心・安全」や「地産地消」に敏感な方達がもっともっと増えていただきたいと思っています。そして、消費者として、野菜を購入することで、地域の農業や農村を支える側になっていただきたいとも思っています。
■さて、今回は、私たちが通っている北船路にお住まいの「おやつ工房蒸す」さんも参加してくださいました。この工房は、大村さんが経営されている「蒸しパン工房」です。主なむしぱんの材料は、滋賀県産小麦粉・北海道よつ葉乳業低温殺菌牛乳、純正なたね油、地場鶏卵、地場野菜(かぼちゃ、さつまいも、ゆず)など。今回は、抹茶、カボチャ、黒糖の蒸しパンに加えて、私たちが生産した「龍大芋」(里芋)をトッピングしたプレーンの蒸しパンも販売してくださいました。大村さん、ご参加くださり、ありがとうございました。大村さんちの5歳のとってもかわいらしいお嬢さんもお手伝いされていました。で、もちろんのことですが、野菜も、蒸しパンも、完売しました!!