「びわ100 2023」の大会報告書

20240301biwa100-1.jpg▪️昨日、第9回 びわ湖チャリティー100km歩行大会「びわ100 2023」の大会報告書が届きました。チャリティーということで、大会参加者の参加費や協賛金を含めた収入から、180万円が複数の団体に寄付されました。琵琶湖の周りを歩いて琵琶湖のために活動している団体を応援するわけです。

▪️私は、これまでこの「びわ100」を5回完歩しています。ただし、昨年は雨も降ってきてかなり大変なウルトラウォーキングになりました。報告書には以下のように書かれていました。申込者805名、当日歩行者723名、棄権者82名、完歩者498名、リタイア者225名、完歩率68.8%。完歩率があまり高くないのは、雨でコンディションが相当悪かったですからね。50kmを超えたあたりで、足の裏は雨水でふやけて真っ白でした。というわけで、完歩したので、完歩者の名前の一覧の中に、自分の名前を見つけることができました。

▪️年代別申込者ですが、10代9名、20代77名、30 代87名、 40 代206名、 50 代269名、 60 代130名、 70 代26名、 80 代1名でした。すごいですね、80代で完歩。26時間26分の成績を残しておられます。この方のように80代になっても歩けるでしょうか。というのも、気になることがあるのです。60 代130名から70 代26名とガクンと減ってしまうことが気になるのです。 70代になると途端に申込者が減っています。やはり70代で体力が相当落ちるのでしょうね。私も、今年から高齢者(前期高齢者)になったわけですが、どこまで体力を維持し続けることができるでしょうね。前期高齢者の段階で蓄積した体力を、後期高齢者になってもどれだけ維持できるのか。そのあたりなんでしょう。

▪️おそらく、今年の秋も歩くことになると思います。これまでの「びわ100」関連のこと、このブログで詳しく報告しています
20240301biwa100-2.jpg20240301biwa100-3.jpg

第9回「びわ100」の写真(2023年びわ100 その6)

20231107biwa100-1.jpg
20231107biwa100-2.jpg20231107biwa100-3.jpg
▪️先月14日と15日の2日にわたって開催された「琵琶湖チャリティー100km歩行大会」=「びわ100」の時の写真です。業者さんが撮影された写真の中から記念に購入させてもらいました。1枚目は、運営側で頑張っておられる小林幹雄さんとのツーショットです。記憶が曖昧なんですが、私がこの「びわ100」に参加するようになったのは、こちらの小林さんのおかげなんです。確か、「世界農業遺産」絡みでご相談をしたような記憶が…。小林さんの方は、私のことをご記憶くださっていたようで、ゴールする私に気がつかれて、この写真に一緒に写ってくださいました。「ご縁をいただく」という表現がぴったりかも。ありがとうございました。赤いパーカーを着ているのは、第1チェックポイント(32kmぐらい)に到達する直前ですかね。まだ、元気がありました。

▪️で、来年も歩くのかな…。たぶん、人生6回目の完歩に向けて挑戦するではないかと思います。

【追記】▪️2023年度の「びわ100」に関連する投稿です。
第9回「びわ100」の反省会(2023年びわ100 その5)
第9回「びわ100」の結果(2023年びわ100 その4)
第9回「びわ100」5回目の完歩を振り返る(2023年びわ100 その3)
第9回「びわ100」私を支えてくださった皆さん(2023年びわ100 その2)
第9回「びわ100」で5回目の完歩(2023年びわ100 その1)

第9回「びわ100」の反省会(2023年びわ100 その5)

20231024biwa100.jpg
▪️昨晩は、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」で、「びわ湖チャリティー100km歩行大会」=「びわ100」の反省会を行いました。参加されたのは、滋賀県庁の職員で、今回の「びわ100」参加された4名の皆さんのうち、都合がついた3名の皆さんです。最後は酒飲みのアホな話になりましたが、最初はガチで反省会になりました。

▪️4人のうち優れた記録を残されたお2人は、休憩は、なんと5分しか取らないのだそうです。昨年の大会(第8回)から得られた教訓なのだそうです。長く休むと動けなくなるからです。私のように30分も休憩してしまうと、逆効果のようです。あと、最初から最後まで、だいたい12分/kmでほぼ同じスピードで歩かれていました。そのほかにも、いろいろ教えていただきましたが、なんといっても練習量については驚きました。4名の中のお1人は、午後から休暇をとって勤務先から自宅に向かって歩こうとしたところ、雨が降ることがわかり、自宅までとほぼ同じ距離を逆方向に、雨の降っていない京都まで電車で移動し、そこから勤務先まで歩かれたのだそうです。写真は、スマホのアプリに残された記録です。やはり、相当、努力されています。練習量が違います。

▪️自分の場合だと、JR瀬田駅と瀬田キャンパスの間は、いつも歩いて、時々自宅まで歩いて帰る(20km)…そんな感じでしょうか。あるいは、瀬田キャンパスから大津駅前の「利やん」まで歩く(10km)とか。なかなかできることではありません。でも、やってみる価値はあります。チャレンジしてみます。

第9回「びわ100」の結果(2023年びわ100 その4)

20231014-15biwa100result2.png
▪️第9回「びわ湖チャリティー10km歩行大会」=「びわ100」の細かなデータ、公式サイトで確認することができます。この「びわ100」は「びわ湖畔100kmを歩く自分の本気と出会う挑戦」です。人と競う大会ではないのですが、それでも親しい方たちとのウォーキングの結果を比較すると、自分自身のウォーキングを改善していくためのポイントが見つかるような気がします…がどうでしょうね。

▪️この表は、一緒に「びわ100」に出場した滋賀県庁職員の皆さんと私のウォーキングのデータをまとめたものです。到着時間とその時の順位をまとめてみました。では、このデータはどこから入手したのかというと、「びわ100」の公式サイトで公表されているのです。「びわ100」では、「IBUKI」というGPSを装着して歩くことになっています。このGPSが発信したデータが、こちらでご覧いただけます。今回の「びわ100」には、805名の方がエントリーされたようです(エントリーだけで実際は歩いておられない方もいるのではないかと思います)。その方達のウォーキングの経過が地図上で確認できるのです。私の番号は「388」でした。右上の「出場者を絞り込む」の空欄に脇田と入力してみてくだい。私も含めて2人の脇田さんに絞り込まれます。そのうちの「脇田健一」をクリックとして選択していただく、私の経過がわかるようになっています。地図上で「388」の番号がコースを移動していきますが、これが私です。

▪️スピードの早いアスリートの皆さんは別格ですが、過去の「びわ100」で一緒に出場した滋賀県庁のTさんUさん、そして今年新規採用で県庁に入植したFさんHさんとの記録を比較してみましょう。CP1というのは第1チェックポイントのことです。私は番号の関係で、TさんやUさんよりも少しだけ早めにスタートしました。ということで、第1チェックポイントでは、それほど差はありません。でも、ここからTさんUさんの実力が発揮されます。一部のアスリートとまではいかないにしろ、お2人は大変な健脚の持ち主です。第1チェックポイントをスタートして第2チェックポイントに向かうわけですが、すぐにお2人に抜かされてしまいました。頑張ってついていこうとしましたが、無理でした。ここで無理すると完歩できません。自分のペースを大切にしなければなりません。ついていくことはすぐに諦めました。新規採用の若手のお2人は、とっくに第1チェックポイントをスタートしていました。

▪️第1チェックポイントから第2チェックポイントまでは20.7kmです。普段だと、普通に歩いても4時間ほどで歩ける距離なのですが、疲れが溜まっていたのでしょう、第2チェックポイントから4時間48分もかかってしまいました。それに対してTさんとUさんは、4時間を切っておられます。快調です。このあたりで、元々の脚の強さや練習量の差が現れてくるように思います。しかも、私は第2チェックポイントでおそらく30分程休んでしまいました。まだ、直接お聞きしていませんが、TさんとUさんは、そんなにゆっくりは休憩されていないと思います。お2人は、そんなに休んでしまうと歩き始めるのに大変だということをわかっておられますから。私はゆっくり休憩してしまい、その上で、なんとか気力を出して歩き始めましたが、次の第3チェックポイントまでは、17.8kmですが、私は約5時間かけて歩いています。つまり、1kmを17分ほどかけて歩いていることになります。ゆっくり散歩するよりもゆったりしたスピードです。これは、呑気に歩いているわけではなく、足の痛みで歩けなかったのです。TさんとUさんは1kmを12分を切るスピードで歩いておられます。最初から、コンスタントに同じスピードで歩かれている感じです。

▪️ちなみに、新採のFさんとHさんはどうかといえば、最初は飛ばしておられましたが、だんだん疲れが出て来たせいか、スピードが落ちていきます。Fさんは第3チェックポイントでリタイア。Hさんは、第3チェックポイントの手前で、先輩のTさんとUさんに追い抜かれたようです。やはり、100kmという長い距離を考えてできるだけ同じスピードで歩くことが良いように思います。自分自身の適切なスピードを見つけないといけませんね。

▪️この後も、なかなか興味深い展開になります。順位をご覧ください。TさんとUさんは、どんどん順位を上げていきます。スピードを上げたというよりも、先を歩いていた方達が疲れてしまいスピードが落ちて来たのを、結果として追い抜くことになってきたのではないかと思います。もちろん、TさんとUさんの間にも差が生まれてきます。とはいえ、TさんとUさんの時間差は、11分ほどでしかありません。順位も、55位と47位、お2人とも満足されているのではないかと思います。新採のHさんは、飛ばしすぎた影響が出たのでしょうか、お2人の先輩よりも1時間近く遅れてのゴールでした。とはいえ、20時間代です。で、私はといえば、25時間14分45秒ですからね。TさんとUさんからは、5時間も遅れてのゴールになります。第3チェックポイント、第4チェックポイントでも、あわせて1時間ほどは休んでしまっています。これでも私は精一杯歩いているのですが…。Tさん、Uさん、Hさん、本当に立派な記録だと思います。

第9回「びわ100」5回目の完歩を振り返る(2023年びわ100 その3)


▪️これまでの投稿でご報告したように、10月14日(土)から15日(日)、2日にわたって、「びわ湖チャリティー100km歩行大会」=「びわ100」に出場しました。徹夜で100km(正確には102km)歩きました。今回の5回目の完歩を、きちんと振り返っておこうかと思います。

▪️14日の朝10時に滋賀県の長浜市の「豊公園」をスタート。まず最初は、彦根市(彦根城の周りを歩きます)、東近江市を通り、近江八幡市にある第1チェックポイントまで。このあたりまでは、長袖だと暑く、半袖のTシャツで歩きました。最初は、ワコールのCW-Xの長袖をきていましたが、暑くなり、彦根市の手前で途中で脱ぐことになりました。ちょっと面倒でした。この季節は朝晩の寒暖の差が大きいので、暑さ寒さで着るものを簡単に調整できるようにしておくことが必要かと思います。さて、距離についてですが、スタート地点からこの第1チェックポイントまで32.1kmです。まだ、全体の30%程度しか歩いていません。ボランティアの方が笑顔で「残り70kmです、頑張ってください」とおっしゃいましたが、そういうふうに考えると辛くなります。できれば、「次の第2チェックポイントまでは、だいたい20kmほどです。頑張ってください」といっていただきたかった…というのが私の本音ですかね。自分自身は、次のチェックポイントまでの距離を頭の中に置くようにしています。

▪️第1チェックポイントに到着したのが、16時10分頃でした。今回は、「IBUKI」というGPS装着して歩いています。私の場合は、リュックのショルダーストラップに装着していました。このGPSのおかげで、自動的に通過時間がチェックされていきます。私の場合は、スタートからの経過時間は、6時間9分18秒でした。このあたりまでは、脚が多少は疲れてきていますが、まだそれほど痛みもなく、雨もまだ降っていません。ということで、この第1チェックポイントで10分ほど休憩して、再びスタートしました。ここでゆっくり休憩をしていると、身体のエンジンが再び温まるまで時間がかかり、スピードが出にくくなくなります。とはいえ、スタートした後、この段階でも、何人かの方達に抜かれてしまいました。この「びわ100」は順位や時間よりも完歩を目標にしており、抜かされても気にする必要はないのでしょうが、自覚はあまりないものの、脚に疲れがでて前に進めないことに気が付くことになります。ほぼ、同時にスタートした滋賀県庁の知り合いの皆さんにもあっと言う間に抜かされました。これは、基本的に私の練習量が足らないせいだと思います。「びわ100」に参加して、完歩した後、毎回「もっと練習をしなければ」と反省するのですが、その反省も長持ちしません。ウルトラウォーキングのための練習って、どうしたらいいんだろう。もうひとつ、今回は、使いませんでしたが、ガーミンのようなスマートウォッチを利用できれば良いのかもしれません。オーバーペースや遅れをより自覚できるのかなと思っています。息子にプレゼントしてもらったものがあるので、それを使ってウォーキングの練習に取り組んでみようと思います。

▪️第1チェックポイントをスタートした後、まずは野洲市の湖岸を歩きました。そして守山市の第2チェックポイントを目指しました。この区間は、右側(西側)に琵琶湖を眺め、左側(東側)に田園風景を眺める、そのようなコースになります。再スタートしてしばらくすると、天気予報通り、雨が降り出してきましたて。背負っているトレールランニング用のリュックからGORE-TEXの雨合羽上下を取り出して、身につけました。雨よけだけでなく、この季節だと防寒にもなります。ただ、雨が降ると、この区間の歩道の具合が悪くなってきます。振り始めの段階は良いのですが、歩道に水が溜まってくると、脚にとっても負荷がかかってきます。できるだけ水溜りを避けようと無駄な距離を歩くことになるからです。日没後、暗いなかで水溜りを避けようとすると、車のライトの逆光もありますし、大変神経を使うのです。少しずつですが、疲れが増えていくのではないかと思います。さらに、全て水溜りを避けられないので、靴はもちろん、靴下の中までびしょびしょになります。足の裏はふやけて真っ白になります。参加者の中には、靴の上にカバーをして水が中に入ってこないように工夫されている方がおられました。また、逆に、ランニング用のサンダル(ワラーチというのかな)を履いている方もおられました。これも、なるほど…と思いました。蒸れることがありません。まあ、このサンダルは無理だけど、カバーは私もやってみようかなと思うのですが…。まだ利用した経験がありませんけど。

▪️この野洲のあたり、この第1チェックポイントから第2チェックポイントまでの区間は、昼間は美しい風景が眺められて気持ちが良い場所なんです。しかし日没後は、非常に単純といいますが、ライトをつけた車がどんどん通り過ぎていく暗い場所になります。そのようなライト、私の目にはとても眩しくてやや負担になりました。そのような中を歩くのは辛いわけです。過去4回完歩した際もそうだったのかな…。ただし、今回私は、片耳にイヤフォンをつけて歩きました。小さな散歩用のラジオを今回は持参していたのです。デジタルチューニングです。これは、すごく助かりました。両耳が塞がっていると危険ですが、これだと周りの様子もわかります。私は音楽番組が多いFM放送ではなく、おしゃべりの多いAM放送の方を聞いていました。今は、電波の届きにくいところではAM放送をFM帯でも聴くことができます。適宜周波数帯を切り替えていました。ラジオを通して人のおしゃべりを聞いていると、疲れた身体のことを忘れるというか、気が紛れるような気がします。今回のラジオ、大正解でした。真夜中歩きながら、「オールナイトニッポンサタデースペシャル」を聞いていました。

▪️さて、守山市の第2チェックポイントまでの区間なんですが、野洲市の湖岸を歩きながら、いつまでたってもたどり着けないような気持ちになり、無茶苦茶遠く感じられました。疲れてきている証拠なんですが、同時に地形的な特徴もあるのかもしれません。地図をご覧いただければわかりますが、湖岸のラインが真っ直ぐではないのです。長い年月の間に、河川が運び出した土砂により河川の河口が陸地から少し飛び出ているのです(わかりにくい説明ですみません)。それに沿って道路も作られているので、近くに見える場所も遠く感じてしまいます。

▪️第2チェックポイントはスタート地点からだと52.8km。第1チェックポイントは32.1kmですから、第1と第2との間は、20.7kmです。普段だと、普通に歩いても4時間ほどで歩ける距離なのですが、疲れが溜まっていたのでしょう、第2チェックポイントから4時間48分もかかってしまいました。これは第1チェックポイントでの休憩時間も入れたものですが、やはりどんどん遅くなってきています。疲れがどっと出てきます。第2チェックポイントのテントの下では、プルーシートの上で毛布にくるまって休憩している方たちが多数おられました。雨で体力や体温が奪われているのでしょうか。私が休憩用の椅子に座っているときも、横に座った女性が仲間の方にリタイアすると言っておられました。本当にしんどそうでした。私も家族に迎えにきてもらえれば、すぐにでも自宅に帰って布団の中で眠ることができます。「もう、リタイアしたらええやん」。どこからか、そのような囁きが聞こえてくるかのようです。お尻からも根が生え始めました。「もうええやん、よく頑張ったよ。ここでゆっくりしなさい…」。そんな甘い誘いを受けているような気もしました。

▪️ここがおそらくは「別れ道」になるのだと思います。漫画『スラムダンク」で、バスケットボール部顧問の安西先生が、「あきらめたらそこで試合終了ですよ」という有名な場面があります。あのシーンと同じかも…です。この第2チェックポイント、私にとっては、いつも精神的にきついポイントになります。過去4回完歩しましたが、低血糖を生じさせたり、疲れ果てて動く気力も失ってストーブの前でずっと休憩している時がありました。でも、そういう状況であっても、一緒に参加した滋賀県庁の世界農業遺産申請チームの皆さんのどなたかが一緒に歩いてくださいました。そして、そのような仲間の力のおかげでゴールすことができました。しかし、今回は1人です。一緒に歩いてくださる方はおられません。滋賀県庁の仲間は、もう先に行ってしまいました。ただ、この先の第4チェックポイントで私がやってくるのを信じて応援してくださる方たちがいました。このままあきらめるわけにはいかない。そういう気持ちになりました。30分ほど休憩をして私は再び歩くことにしました。先日の投稿「『びわ100』、私を支えてくださった皆さん」をご覧ください。

▪️第2チェックポイントから第3チェックポイントまで、今度は市街地の中を歩くことになります。この区間は、地図でご覧になればわかりますが、琵琶湖大橋東詰から内陸、南東の方にグッと進んでいきます。この南東の方向に進む道の歩道、第2チェックポイントから8kmの辺りまでが、やはりひどいのです。歩道は水溜りだらけです。シューズの中はさらにひどい状況になりました。もう足裏のことは忘れました。また、車が巻き上げた雨水を頭からかぶることにもなりました。まあ、GORE-TEXの雨合羽を着ているからいいんですけど…。8km歩いて、コース東向きから南向きに変わります。ここの歩道は比較的最近整備されたせいでしょうか、快適な状況でした。第3チェックポイントまで、残りは9kmほど。もちろん雨は降り続けていますが、少し気持ちが楽になりました。これは個人的な感覚ですが、第2チェックポイントを過ぎると、脚の痛みよりも精神的な気力をどう維持するのかの方が大切になってくるような気がします(もちろん、ロキソニンのような薬を飲めば多少痛みは緩和されるのですが…)。

▪️第3チェックポイントには、夜中の2時過ぎに到着しました。スタート地点からは、16時間05分経過していました。第2チェックボインでかなり休憩したのでその時間も含みますが、5時間少々かかっています。かなりやぱいですね。このあたりの歩道では、「びわ100」参加者は視界には入ってきますが、人数は限られています。周りに歩いている人が少ないと、すごく距離を感じてしまいます。はじめて「びわ100」に参加したときは、疲れ切った私を励まして一緒に歩いてくださる方がおられました。ちょっと、下ネタっぽい冗談で笑わせてもらいながら夜中の歩道を歩きました。気が紛れました。本当にありがたかったです。今回は、話相手はいません。そのかわり、前述した散歩用の携帯ラジオが気を紛らわせてくれました。ずっと、「オールナイトニッポン」を聞いていました。深夜放送に耳を傾けるなんて何十年ぶりでしょうか。でも理想は、ラジオよりも同じペースで歩くことのできる仲間ということになります。

▪️あとで知りましたが、今回の第9回「びわ100」の完歩率は、68.87%でした。いつもの大会よりも低い数字かと思います。参加者数は723名だけど、完歩できたのは498名になります。225名の方がリタイアされたことになります。第3チェックポイントでも、第2チェックポイントと同様に、横になっている方がおられました。ここでも多くの皆さんがリタイアされたのではないかと思います。私はリタイアこそしませんでしたが、休憩が長くなってしまいました。足裏も大変なことになっていて、変な形の肉刺(まめ)ができていました。足裏の皺が元になって肉刺ができつつありました。もっと、靴下を用意しておくべきでした。荷物を軽くしようと限られたソックスしか持ってきていませんでした。失敗でした。とはいえ、ここまでかなり長い距離を歩くことができました。この第3チェックポイントでスタート地点からの距離は70.2kmになります。気分的に楽になりました。これ、毎回のことなんですが、この第3チェックポイントではこう思うのです。「とりあえずまだ歩ける。ここでリタイアするなんてもったいないよ。私は頑張ってゴールするぞ」。ただ、ここでも休憩が長過ぎて、脚の筋肉が相当硬くなってしまいました。これも失敗です。一歩の歩幅がめちゃくちゃ小さくなってしまいました。休憩を長く取り過ぎるとダメですね。

▪️第3チェックポイントは、草津市の南部にあります。ここまでは南に向かって歩いていましたが、歩き始めるとすぐに方向は西向きになります。そして途中から瀬田川沿い散策道を歩いて南郷の洗堰の先にある第4チェックポイントに向かいます。昼間、元気な時であれば苦にならないのですが、疲れた脚には多少堪える道なのかもしれません。南郷の洗堰に近づくと散策道には大きな水溜りができていました。やはり辛かったです。第3チェックポイントから瀬田川沿いの道を歩き、南郷の洗堰でUターンして第4チエックポイントまで、距離は13.1km。短い距離ですが、ゆっくりしか歩くことができません。時間がかかります。そうやって苦労しながら歩いていると、南郷の洗堰の近くまで来たあたりで雨が止みはじめました。また、「『びわ100』、私を支えてくださった皆さん」にも書きましたが、龍谷大学経済学部の職員である竹之内正臣さんが個人的に応援をするために待っていてくださいました。また農学部教員である石原健吾先生が大会のボランティアとして私をサポートしてくださいました。石原先生には、第4チェックポイントでもお世話になりました。ふと思いましたが、「四国八十八か所霊場めぐり」の「お接待」のような感じですかね。本当に、ありがたかったです。もちろん、まずは多くのボランティアの皆さんのおかげで100kmを歩かせていただいていること、そのことに感謝していることは言うまでもありません。

▪️第4チェックポイントで83.3kmです。ここでも長く休憩してしまいましたが、ここまでくると、残りは17kmです。実際は、18.7kmです。と言うのも、「びわ100」とはいっても、実際は+2km、102kmなんです。雨は止み、夜が明けました。快晴です。2日にわたってこんな天気だったらなあと思いますが、これは仕方がありません。膳所公園の森の中を進み、近江大橋の下を潜ると、そこはプリンスホテル横の由美浜です。ここから湖岸沿いの散策道を歩くことになります。たくさんの方が、早朝のジョギングをされています。その中を、まるでゾンビのように歩きました。足裏が痛いので、多少足をひきづるかのような歩き方になっていたと思います。おそらく、15分/kmほどのスピードだったのではないでしょうか。ここの歩道、なかなかおしゃれで、自然の風合いを出すうに表面がざらざらしています(拙い説明ですみません)。おしゃれなんですが、疲れ切った脚、一歩一歩、歩くたびに足裏に痛みを感じる状況では、表面のざらざらが「抵抗」に感じられ、多少辛い道だったかもしれません。ここでも応援してくださる方が来てくださいました。トレイルランナーの井久保 雅徳さんです。練習中であるにも関わらず、ゆっくりしか歩けない私に寄り添うように一緒に歩いてくださいました。そして労いの言葉をかけてくださいました。ありがたいことです。でも、申し訳ないので、私は大丈夫だからと練習に戻っていただきました。こうやって応援してくださる方たちが現れると、元気が出てきます。

▪️琵琶湖湖岸の散策道を抜けて浜大津まで行き、そこからは普通の歩道を歩くことになります。もう一歩一歩あることも気力の問題になってきました。湖西路を北へ行きます。唐崎を過ぎると次は、坂本です。国道ではなく下阪本の町並みの中を歩いていくことになります。これが「びわ100」でなかったら、風情のある町並みの中を気持ちよく歩くことになるのですが、ここまで歩いてきた身体では、「どこまでもどこまでも同じような街並みが続いていくな〜。辛いな〜」と気持ちが少し折れそうになります。思わず「しんどい」と声が出てしまいました。やっと下阪本の街並みを抜けたと思ったら、今度は陸橋です。毎回思いますが、100km目前のこの陸橋、かなり厳しいです。下りの階段、こけてしまっては大変なので、手すりに捕まりながらゆっくりと降りました。すると、ご近所の方がそばに寄ってこられました。そして、「朝から、何人もの人がゾロゾロ歩いて行かれるのですが、今日は何かあるんですか?」と質問をされました。「びわ100」のことを説明すると、とても驚いておられました。ですよね。大方の皆さんは、長浜→南郷洗堰→雄琴温泉までの100kmを徹夜で歩くなんて、こんな身体に良くないことをしたりしませんもの(笑)。陸橋を降りてからも、長く感じられます。すでに書いたように15分/kmでしか歩けません。もうちょっとのはずなのに、なかなかゴールに辿り着きません。心の中で「早く終えたい…」と思いながらも、ゆっくりしか歩けないのです。それでも、なんとか25時間14分45秒でゴールすることができました。ボランティアの皆さん、知り合いの皆さんの応援のおかげです。心より感謝します。

▪️反省点は、いろいろあります。これについても、もう少し追記したいと思います。

【追記】▪️①まずは、「びわ100」に出場する前、練習の段階の話です。これまで5回、「びわ100」を完歩しましたが、毎回完歩に反省しています。日々の鍛錬が大切だということです。もちろん、今回も、23km、55kmと長い距離を歩いています。歩くことで生まれる疲労感とか痛みを身体に覚え込ませることが一番の狙いです。でも、同時に、それほど長くなくても、5kmから10kmまでの短い距離をそれなりの早いスピードで歩く練習が必要なのではないかと思います。このような練習をしていたのは、初めて「びわ100」に参加する前だったように思います。あの頃は慎重でした。

▪️②服について。本文にも書きましたが、昼間は歩いていると暑くなったとしても、夜は冷え込みます。服装を気温や天候によって簡単に調整できないといけないと思います。今回、スタート時点からワコールのCW-Xの長袖を着ていましたが、私には暑すぎました。長袖をもうひとつ持参しても良かったのかなと思っています。もちろん、雨に対応するため、防寒のために、今回もGORE-TEXの雨具を着ました。これすすぐれものです。ただし、ポンチョのように背中のリュックまでカバーすることはできません。次回は、リュックにはきちんと雨対策のカバーを被せられるようにしようと思います。それか、今回の一番の反省は、もっと靴下を持参するべきだったということです。また、今回は購入できていませんが、親しいトレイルランナーの方からは、「インナーファクト」というメーカーのものを勧めていただきました。試してみようと思います。

▪️③リュックのことを書きました。私は、できるだけ軽くしようと、トレラン用のリュックを背負っています。また、ウエストポーチも使いました。今回、トレラン用のリュックを使ってみて、軽いけれど、荷物が限定されるなあと思いました。これはもう少し検討してみます。

▪️④スマートウォッチの利用についても今後は検討してみようと思います。持っているにも関わらず、きちんと使っていません。スマートウォッチを使うことで、GPSで記録を取れますし、心拍数、ペース・速度もわかます。疲れが出てくると自分のペースがわからなくなってきます。客観的な数値で、自分の状況を知ることができます。これは便利そうです。

▪️⑤食べ物について。「びわ100」でも元気が出る食事を出してくださいますが、量は少しです。この大会はチャリティーですからね。それは仕方ありません。私は、歩いているとあまり食べ物を口にしません。過去の「びわ100」では、第2チェックポイントのあたりでやや低血糖気味になってしまうことがありました。悪寒が発生しました。ストーブの近くでなかなか立ち上がることができませんでした。今回は、過去の反省に立って、少しずつ食事をとることにしました。少しでも空腹を感じたら、食べるようにしました。アンパンやアップルデニッシュのような甘いパン。それも、小さなものが複数入ったものを、コース沿いにあるコンビニで買って少しずつ食べながら歩きました。普段は、砂糖の塊と思って避けているコカコーラも、今回は飲んでみました。お茶とは別にコカコーラを買って飲んでみました。これも良いのかなと思いました。もちろん、おにぎりも買いましたよ。驚いたことは、先を歩いている人たちがおにぎりをどんどん買っていくので、コンビニのおにぎりの棚にあまり残っていなかったことです。また、先ほど書いた親しいトレイルランナーの方からは、「ANDO_」という羊羹を液体にしたものをプレゼントしてもらいました。「アンドゥー」という商品です。「さらっと飲めるようかん ANDO_」とのこと。これも良いなと思いました。

▪️⑥シューズについて。今回履いたシューズは、コロンビア社のトレイルランニング用のシューズです。問題は、このシューズを購入したのは2018年なのです。まだ、十分に履けるのですが、2018年、2019年、そして2023年と3回の「びわ100」で使用し、練習の際にもこのシューズを使っていましたから、劣化してきているのではないかと思います。一般的に「500~700km」が買い替えの目安、製造から2~3年でシューズの劣化は起こる…ということらしいのです。すでに、6年が経過しています。本来であれば今回は絶対に買い替えておかねばなりませんでした。

▪️⑦今回は、筋肉痛は完歩した翌日の月曜日までで、火曜日には筋肉痛は消えていました。筋肉痛よりも困ったのは、右足裏に変な形の肉刺ができてしまったことです。完歩後ですが、「自然治癒力を高めてキズを早くきれいに治す」というパッドを買ってきました。これは優れものです。火曜日の朝に貼り付けたら、晩には足裏の痛みがかなり軽減されていました。ウォーキング中のことになりますが、肉刺がができそうだったので、ボランティアの方にお願いをして足裏にテーピングをしていただきました。ボランティアの方には申し訳なかったのですが、大変助かりました。こういったテーピング、自分できちんとやったことがないのですが、自分でもできるようになりたいなと思いました。

第9回「びわ100、私を支えてくださった皆さん(2023年びわ100 その2)

20231017biwa100-7.jpg
20231017biwa100-8.jpg20231017biwa100-9.jpg
◾️まだ「びわ100」の余韻がどこか残っています。筋肉痛はなくなりましたが、右足裏の肉刺(まめ)が結構悲惨で、その痛みを感じながら100kmウォーキングを振り返っています。実に多くのボランティアの皆さんに支えていただきました。自分の力で100kmを歩けたなんて、とても思えません。全てのボランティアの方達に感謝しつつ、その中でも、仲良しの皆さんには精神的な面で特別に支えていただいていただいたことを、このブログに書いておきたいと思います

◾️1枚目の写真は、南郷洗堰80km地点の辺りです。親しいお二人が迎えてくださいました。経営学部の職員をされている竹之内 正臣さんと、農学部の石原 カルロス健吾先生のお二人です。この「びわ100」のボランティアをされていて、私がやってくることを信じて、選手の皆さんを誘導されていました。この辺り、道が少し複雑なんです。

◾️今回は、雨が降って最悪のコンディションでした。おそらく、リタイア率は過去最高なのではないでしょうか。チェックポイントでは、毛布にくるまって休んでおられる方たちを多数拝見しました。休憩中も、「もう、無理。私、ここでリタイアするわ」という人が横にいたりしました。本当に大変な大会だったと思います。私の場合も、疲労がかなり溜まっていたのですが、ボランティアのお二人が待っていてくださると聞いていたので、これはなんとしても行かねばと、お尻に根が生えそうになっているところを、再び歩き始めました。

◾️まずは、竹之内さんと出会いました。頭につけたライトが眩しくて、最初は、私だとわからなかったようです。大変喜んでくださいました。疲れは溜まっていますが、気持ちが楽になりました。その後すぐに、石原先生にも出会いました。第4チェックポイントから走ってきてくれたのです。参加者は、全員「IBUKI」というGPSをつけて歩いており、スマホを通して私が近づいていることがわかっておられたのかもしれません。

◾️身体はもちろんですが、精神的に疲れていました。でも、お二人に会って癒されたというか、とても気持ちが楽になりました。ちょっとウルウルときてしまいました。これこそ、「ケアの力」なのだと思います。伝わってきました。最後の第4チェックポイントでは、石原先生にお世話いただき、無事にゴールに向かって歩き始めることができました。ゴールまでの途中では、トレーニング中のトレイルランナー井久保 雅徳さんとも出会いました。もうゆっくりしか歩けませんでしたが、走るのをやめてしばらく私と歩きながら話をしてくださいました。癒されました。

◾️竹之内さん、石原先生、井久保さんに、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。とても嬉しかったです。

第9回「びわ100」で5回目の完歩(2023年びわ100 その1)

20231017biwa100-1.jpg20231017biwa100-2.jpg
▪️「第9回びわ湖チャリティー100km歩行大会」(「びわ100」)を完歩しました。これまで、第3回から第6回まで連続4回完歩してきました。前回からは2回飛んでおり、今回の第9回が5回目の完歩になりました。応援してくださった皆さん、ありがとうございました。すぐにでも報告をしたかったのですが、これまでの中で一番身体が疲れ切っていたせいか、なかなかブログに投稿できませんでした。まずは、「速報」ということで、Facebookにあげた内容をこちらにも書き残しておこうと思います。

▪️おそらく前回からでしょうか。参加者は、全員、「IBUKI」というGPSシステムを身体につけて歩きました。私の場合は、リュックに装着しました。これで、参加者の一人一人が、どこを歩いているのか、あるいはストップしてしまっているのかわかるようになっています。こちらをご覧ください。そして「388」版の「脇田健一」を検索してみてください。私のチェックポイント通過時間がわかります。

▪️過去4回も全く完歩できる自信がなかったのですが、今回は、今年から前期高齢者になったこともあり、そしてコロナで脚力が落ちてしまったこともあり、本当に大丈夫なのかなと不安で仕方がありませんでした。23km、55kmのウォーキングで「脚の痛み」に身体に覚えさせる練習をしてきたので、この経験を頼って自分を信じるしかありませんでした。結果は、今までの中で一番時間をかけてゴールしたのではないでしょうか。時間は、写真の通り、「24時間14分45秒」です。疲れました。今までの中で一番疲れたかもしれません。2枚目の写真自撮りですが、笑顔がありません。これ、わざとではありません。

20231017biwa100-3.jpg20231017biwa100-4.jpg
▪️ウォーキングの経過についても書きたいのですが、まずは結果からにします。これ、万歩計です。14日の歩数が、95,286歩。もちろん、自宅から「びわ100」のスタート地点(長浜市)まで移動した際の歩数も入っています。15日の歩数が66,574歩。昼前にゴールにしてすぐに自宅に帰宅し万歩計を外しました。だから、少しだけ「びわ100」以外の歩数も入っています。帰宅後は、洗濯だけは済ませ、缶ビールを飲んで眠ってしまいました。徹夜で歩きましたから。2日合わせた歩数は161,863歩になります。ちなみに、黒い壁の中で凹んでいるところがありますが、これはチェックポイントで休憩していためです。第1チェックポイントは、短い時間しか休憩しなかったので、凹みになっていませんね。しかし第2~第4チェックポイントでは、30分ほどゆっくり休憩をしたので、凹んでいるのです。

20231017biwa100-5.jpg20231017biwa100-6.jpg
▪️14日と15日は「びわ100」で、その翌日16日は通院している病院での定期的な診察がありました。毎月、血液検査をしています。こうやって体内の糖の具合をモニタリングしているのです。医師の診察といっても、この血液検査の結果をもとにした問診だけです。いつもは、「素晴らしいですね、引き続きこの調子で頑張ってください」で終わるのですが、今回は違っていました。「筋肉が壊れていることを示す数値(CK)が非常に高くなっているのですが、何かされましたか?」と聞かれて、「じつは…ウルトラウォーキングで100kmを歩きまして…」と説明したところ、笑いながら体をのけぞらせて「すごいですね。でも、医師としては健康のためにおすすめはできませんね」と。そらそうでよすね。健康に良いはずがありません。「無理はしないでくださいね」とも言われましたが、「無理しないと100kmは歩けませんので…」と。とはいえ、年に1回のことですから。

▪️今は血糖値を下げるために、食事、薬、運動で頑張っていますが、今回の「びわ100」では、低血糖になりすぎないように、アンパン、アップルデニッシュ、おにぎりを食べ、羊羹を飲みやすくした液体(奥村 康仁さん、ありがとう)、そして砂糖の塊のようなコカコーラも飲みました。ずっと歩いていると、すぐにお腹が減ってくるのです、それをサインに身体に補給していました。これが、翌日の血液検査にどう影響していのかなと心配しましたが、ウォーキングで消費しきっていたようでした。

▪️初めて参加した時は、50kmの第2チェックポイントで悪寒に襲われました。身体が動かなくなるのは筋肉痛だけではなくて、エネルギー切れで動けなくなり、そして体温も維持できなくなり悪寒に至ったわけです。栄養の補給、めちゃくちゃ重要だと思います。万歩計の数値なので当てになりませんが、今回は1日目が5604lcal、2日目が4055kcalを消費しています。あわせて9659kcal。栄養補給がすごく大切になります。いつもの普通の食事と同じようだと当然対応できません。

▪️全国各地のウルトラウォーキングに参加されている方達がおられます。ものすごいスピードで歩かれます。そもそもの体力、そして普段の鍛錬があって、そのようなことが可能なのかなと思います。本当にすごいです。そういう方達は、ウルトラウォーキングを終えてもCKが高まることはないのでしょうかね。ちなみに、筋肉痛はほぼおさまりましたが、右足裏の痛みは続いています。雨の中を歩き続けたので、足裏が真っ白にふやけて変な形の肉刺(まめ)ができてしまったのです。昨日は「自然治癒力を高めてキズを早くきれいに治す」というパッドを買ってきました。早く治ってほしいです。

▪️ウォーキングの途中で感じたこと、別の投稿で書くことにします。

【追記】過去の記録です。
▪️2016年 第3回 びわ湖チャリティー100kmウォーキング大会 完歩 23時間44分
▪️2017年 第4回 びわ湖チャリティー100kmウォーキング大会 完歩 27時間06分22秒
▪️2018年 第5回 びわ湖チャリティー100kmウォーキング大会 完歩 24時間54分51秒
▪️2019年 第6回 びわ湖チャリティー100kmウォーキング大会 完歩 23時間19分27秒
▪️2020年 第7回 びわ湖チャリティー100km大会中止
  2021年 ———————-コロナ禍のため、中止以前に開催そのものができなかったようです。
▪️2022年 第8回 びわ湖チャリティー100kmウォーキング大会 エントリーしましたが、準備不足で参加できませんでした。
▪️2023年 第9回 びわ湖チャリティー100kmウォーキング大会 完歩 25時間14分45秒

いつもの「利やん」で懇親会、世界農業遺産/びわ100

20231001giahs-100kmwalking.jpg
▪️昨日は、博士課程の院生の中間発表会でした。全員が、中国からの留学生。1人は、来年度、学位請求論文を提出するようです。じっくり時間をかけて分厚い博士論文を提出するようです。来年の春は、副査としてそれを読まなくてはいけません。「満州における日本人経営中国語新聞と関東軍との関係に関する研究―『盛京時報』の経営を中心に」という研究です。歴史的な資料が相当量入っているので、気合を入れないと読めません。これから、懇談会(お疲れさん会)。

▪️そのあとは、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」で滋賀県庁で世界農業遺産に関わった職員の皆さんと懇親会でした。写真は、最後の集合写真。この日、県庁の皆さんは、南湖一周40kmを歩かれました。本当は、皆さんと一緒に歩きたかったのですが、博士課程の中間発表会があったものですから、その代わりに私は1週間前、南郷洗堰で折り返す南湖1周55kmを1人で歩きました。私も含めて、この写真の中の5人が「びわ100」(びわ湖チャリティー100km歩行大会)に挑戦します。私は、今回5回目の挑戦になります。過去4回、なんとか完歩しているので、今回もうまく行くように、努力します。最後は、痛みや苦しみに耐える精神力の問題になってきます。

世界農業遺産
世界農業遺産(GIAHS:Globally Important Agricultural Heritage Systems)とは、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業と、それに密接に関わって育まれた文化、ランドスケープ及びシースケープ、農業生物多様性などが相互に関連して一体となった、世界的に重要な伝統的農林水産業を営む地域(農林水産業システム)であり、国際連合食糧農業機関(FAO)により認定されます。

▪️そもそものことの始まりは、私がこの写真の中のメンバー2人、藤江学さんと伊崎直人さんに声をかけて、「『びわ湖システム』が『日本農業遺産』そして『世界農業遺産』に認定されるように、『びわ100』では横断幕を持って歩こう、アピールしよう‼︎」と提案したことに始まります。そのような提案をしたのは、facebookの友達である永田咲雄さんが、ご自身で経営されている会社の社員さんたちとの団結を高めるために、会社で「びわ100」に出場されることをfacebookの投稿で知ったからです。世界農業遺産を目指すチームも、「頭を捏ね繰り返してばかりではなく、まずは琵琶湖を体感しつつ、チームとしての団結力を高めよう」と昭和のおじさんのノリで提案したのです。ひとつ失敗したのは、チームのリーダーであった青田 朋恵さんにも「歩こう!!」と声をかけなかったことですか。我々と一緒に歩かれるとは思っていなかったもので…。

▪️さて、このことを知った、当時農政水産部長であった高橋滝治郎さんは、部の職員全体に声をかけて参加者を募るようにと指示を出されました。その結果、大勢の方々が参加されることになったのです。さすがに、今は「世界農業遺産」に認定されたので、あの苦しみに耐える「びわ100」に出場される方は私も含めて5人に減りましたが、「びわ100」に出場しなくても、当時のことを懐かしみ、今もこうやって南湖1周に挑戦される方たちが集まられたわけです。素晴らしいです‼︎

▪️「びわ100」、10月の14日・15日です。14日10時過ぎに長浜をスタートして、彦根、東近江、近江八幡、野洲、守山、栗東、草津、瀬田、南郷洗堰と歩き、最後はゴールの雄琴を目指します。徹夜で歩きます。制限時間は28時間です。15日の14時までにゴールする必要があります。

「びわ100」の練習「南湖1周55km」

20230927nanko1syu1.jpg
▪️10月14・15日に開催される「びわ100」(びわ湖チャリティ100km歩行大会)出場を目指して、9月23日(土)・秋分の日、南湖を一周しました。瀬田川を少し下った南郷洗堰で折り返すコースです。トータルで55km程度でしょうか。今回は、時計回りで7:18に自宅をスタートしました。

▪️【1段目左】琵琶湖大橋から南湖を眺め、一日かけてこの南湖をたいらげることを心に誓いました。【1段目左】琵琶湖大橋を堅田から守山に向かって歩いている途中です。【1段目右】琵琶湖大橋を堅田から守山に向かって歩いている途中です。【2段目左】の写真は、琵琶湖大橋から琵琶湖の北湖の方面を撮ったものです。朝夕は気温が下がるようになり、空気もすんできました。沖島の背景に、湖北の伊吹山がはっきりと見えました。琵琶湖大橋を渡ったのち、守山市、栗東市、草津市を南に進みました。以下の通りです。

▪️8:30セブンイレブン琵琶湖大橋東口店。ここで小さなアンパンが4個入ったものと「爽健美茶」を購入。8:35スタート。早くも、腿に若干の違和感を感じてしまいました。9:20守山市洲本町交差点通過。10:14守山市にある立命館中学前を通過。10:37栗東市に入る。10:44草津市に入る。11:35草津川を渡離、ローソン 草津矢橋町店で休憩。その後、瀬田川まで出て【2段目右】、瀬田川沿いを南下。瀬田川の漕艇場では、「びわこペーロン」というイベントが開催されていましたが、見物するだの時間的余裕がなく、そのまま通過することにしました。13:00昼食をとるため、ファミリーレストラン「coco’s」に入る。大変混雑していて、昼食を終えて出発するのは13:56になってしまいました。折り返しの南郷洗堰が到着したのは、14:43になってしまいました。ここで自宅からだいたい31kmぐらいになります。この時点ではまだまだ元気でした。
20230927nanko1syu2.jpg20230927nanko1syu3.jpg
20230927nanko1syu4.jpg20230927nanko1syu5.jpg

▪️【3段目左】南郷洗堰には、資料館「水のめぐみ館アクア琵琶」という施設があります。その前で、「水色舎」(川づくり・まちづくりコンサルタント)を経営されている佐々木和之さんが、市民ボランティア活動の一環として、「洗堰レトロ」カフェを開業されていました。ここ国の施設なので有料の営業はできません。ということで、カンパ制です。私は、リンゴジュースを注文して、少しだけ佐々木さんと雑談をすることができました。いずれまた、佐々木さんとはきちんとお話をしたいです。さて、【3段目右】15時前だと思いますが(記録取れていません)、瀬田の洗堰を出発して、琵琶湖ホールに向かいました。途中、瀬田川では大学の漕艇部が練習をしていました【4段目左】。このような練習風景を眺めながら、15:46に瀬田の唐橋を通しました。【4段目右】瀬田川右岸を遡り琵琶湖に戻ってきました。比良山系まではっきり確認ができました。真っ昼間はさすがに暑かったわけですが、15時を過ぎると少しずす涼しさが戻ってきました。

20230927nanko1syu6.jpg20230927nanko1syu7.jpg
20230927nanko1syu8.jpg20230927nanko1syu9.jpg
▪️膳所公園を抜け、近江大橋の下をくぐると「由美浜」が広がっています【5段目左】。手前の浜に犬を散歩させている男性がおられます。その右、波打ち際に小さく写っている方がおられます。女性です。バケツを持って、ゴミはさみで打ち上げられたペットボトルを拾っておられます。戻ってこられたので、「ありがとうございます」とお声がけさせていただきました。その時に、少しだけお話をさせていただきました。お近くにお住まいなのだそうです。素敵なことですね〜。誰に頼まれるでもなし、目の前の浜に打ち上げられるゴミ(ペットボトル)、「なんとかしないと」と拾っておられるのです。この浜は公共のものですが、ご自身にとって大切な「自分の浜」でもあるのでしょう。その「自分の浜」を自分の家の中や庭を掃除することの延長線で、こうやって掃除をされているのでしょう。素敵だと思います。こういう方達がおられるから、社会はなんとか底が抜けずにすんでいるのですね。

▪️【5段目右】このあと、17:00にやっと「びわ湖ホール」に到着しました【5段目右】。この辺りで、自宅からの距離は42kmほどになります。まだ歩けましたが、かなり疲れました。と言いますか、筋肉痛ですね。疲れたので、「びわ湖ホール」の階段に座ってしまいました。これがいけませんでした。出発するのに少し時間をとってしまいました。
20230927nanko1syu10.jpg20230927nanko1syu11.jpg
▪️17:05に「びわ湖ホール」を出発したものの、体力をかなり消耗させていたように思います。自宅までの距離は13kmほど。元気な時であれば、2時間半程度の距離。そうはいきませんでした。特に、最後の5kmが大変でした。「びわ湖ホール」から「びわ100」本番のゴールである「雄琴温泉観光公演」までが11kmです。本番ゴールに到着したのが19:54でした【6段目左】。19時半過ぎには到着したかったのですが、そうはいきませんでした。1kmが15分以上かかっています。疲れてスピードがガクンと落ちてしまいました。当日は、半袖と短パンで歩きましたが、汗をかいていましたので、気温が下がってきたて寒さを感じるようになり、そのことで体力を奪われてしまったように思います。しんどくて、途中、タクシーで帰ろうかと思ったくらいでしたが、なんとか自宅に20:25にたどり着きました。最後は、ゆっくり散歩をしているような感じのスピードです。
20230927nanko1syu12.jpg20230927nanko1syu13.jpg
20230927nanko1syu14.jpg20230927nanko1syu15.jpg
▪️「びわ100」(びわ湖チャリティー100km歩行大会)は、過去に4回100kmを完歩しています。2016年、2017年、2018年、2019年です。その時の練習での経験から、「練習で50km歩けたら、残りはなんとかなる」という変な自信がありましたが、ほんまになんとかなるんやろうか。めっちゃ、心配です。すでに書いたように、今回は短パンとTシャツだけで最後まで歩きました。本番は、マラソンをしていた時に使っていたランニング用のタイツで脚をサポートしようと思います。また、季節はさらに涼しくなっているはずなので、暑さ寒さを調整できるようします。それから、今回はお散歩用の小さなラジオを聴きながら歩きました。これでかなり気が紛れました。精神的な辛さが紛れました。感度よく受信できるKBS京都を聞いていましたが、途中からはFMにチェンジしました。

▪️【6段目右】【7段目左】【7段目右】万歩計の数値です。歩数は、「83074歩」。活動時間(休憩時間を除く)は、「739分」=12時間19分。消費したカロリーは「4930kcal」です。カロリーを相当消費しているので、午前中、コンビニで小さなアンパンが4つ入ったやつを買いました。途中で、少しずつ食べていきました。夕方は空腹を感じたのでカレーパンを買って食べました。ただし、自宅に戻ってシャワーを浴びている時、少し悪寒がしました。フルマラソンを走った後のような感じです。少し低血糖気味だったんだと思います。普段、血糖値を抑えるように食事をしています。だからアンパンなんて絶対に食べないのですが、こういうウォーキングの時は、考えながら糖を摂取しないといけませんね。農学部のスポーツ栄養学の先生に相談に乗ってもらえることになっています。

▪️「びわ100」までの残りの期間、短い距離で練習することになると思います。長くても20kmくらいかな。

気合いを入れてウォーキング

20230830walking1.jpg
20230830walking2.jpg20230830walking3.jpg
▪️今日は気合いを入れて歩きました。24km弱の距離を結果として歩くことになりました。地図の赤い線が今日歩いたコースです。最寄駅から仰木、伊香立、最後は鯖街道の途中(←地名です)まで上がりました。ここまで来ると、気温は27℃くらいになります。風が吹くと涼しく感じました。仰木(おおぎ)、伊香立(いかだち)、途中(とちゅう)、いずれも滋賀に暮らしていないとわからない地名でしょうね。すみません。で、地名の途中で折り返しましたが、ここで11kmぐらいでした。

▪️最初頭に浮かんでいたコースは、この折り返した途中から坂道を下り、琵琶湖大橋の守山側まで行って戻るというものだったのですが、この後の用事もあり、予定を変更して琵琶湖大橋のコースはお預けにしました。地図の左上にある「4時間12分」は予想タイムです。現実には、最後はばててきて2枚目の画像にあるように「4時間30分20秒」でした。標高差ですが、一番高いところは途中で303m。一番低いところは88m。差は215m。この点では頑張りましたかね。

▪️10月に開催される「第9回 びわ湖チャリティ- 100km歩行大会」=「びわ100」に出場するために、身体をいじめています。これまでの経験から言えることなのですが、痛みに耐えられるというか、痛みに慣れた身体にしておかねばなりません。引き続き、頑張ります。「びわ100」に出場するまでに、最終的には50kmも歩いておきたいと思います。

▪️やはり、コロナの期間を経て、脚力も弱っているかな。
20230830walking4.jpg20230830walking5.jpg

管理者用