第77回毎日甲子園ボウル
■学生アメリカンフットボールに関する投稿です。先日、龍谷大学シーホースが、Div.2(部リーグ)からDiv.1へ復帰することを投稿しました。本当に良かった。嬉しいです。では、その後、学生アメリカンフットボール界はどうなったのかというと、昨日、甲子園球場で学生日本一を決める「甲子園ボウル」が開催され、母校である関西学院大学が早稲田大学に34-17で勝利し、日本一に輝きました。5連覇は45年ぶりなのだそうです。
早稲田 関西学院
0—–1Q—-0
3—–2Q—-6
0—–3Q—-7
14—-4Q—-21
———————–
17—-計—-34
■試合経過をご覧いただければわかるように、前半は、母校・関学、なかなか調子が出ませんでした。少しずつ点差が大気はなっていましたが、後半から、特に第4Qでは、RB前島仁選手が3連続タッチダウンで早稲田大学を一気に切り離しました。ファイターズの皆さん、おめでとうございます。立派です。素人でよくわかっていないのですが、関学は、地味な基本練習をとても大切にして練習を積みかさねてこられたようです。関学の大村監督はあるインタビューの中で、そのような基本練習ができる人間は仲間を裏切らないし責任感のある行動が取れると言っておられました。
■ユーチュープの動画です。ひとつめはハイライト、ふたつめは第4Qです。
■ネットで、昨日の甲子園ボウルのニュースを読んでいます。ひとつだけ素敵だなと思った記事を挙げておきましょう。早稲田の高岡監督のインタビューの記事です。こんなことを語っておられます。
指導で心がけるのは「気づきを与えること」。戦術や技術はもちろん、私生活の行動を含めて目につくことがあっても具体的に指摘せず、なぜそう動いたのかと問いかける。「人から言われてやらされると、すぐに忘れちゃう」との考えからだ。
「信じられないことをするんですよ」と歯がゆさを感じることばかりだが、「人は変われる」。やんちゃな子、引っ込み思案な子――。「4年生になって変わって卒業していくのを見ると、うれしいんですよね」。やりがいを感じている。
来シーズンよりDiv.1(1部リーグ)に復帰!!
■関西学生アメリカンフットボールリーグ第7節。龍谷大学シーホースは、大阪公立大学パラディンズに28-7で勝利しました。これで、来シーズンよりDiv.1(1部リーグ)に復帰します。シーホースの皆さん、おめでとうございます。
Div.1復帰を目指せ!!
2022年 関西学生アメリカンフットボール秋季リーグ戦 Div.2 第5節 神戸学院大学NAVY SEALS vs 龍谷大学SEAHORSE
■龍谷大学は、神戸学院大学にリードを許しましたが、最後まで諦めず、試合時間残り3秒で21対21の同点に追いつきました。龍谷大学は、今のところ全勝です。全勝は龍谷大学のみです。あとは、桃山学院大学と大阪公立大学との試合を残すのみとなりました。Div.2でリーグ優勝て、入れ替え戦でも勝ち抜き、Div.1に復帰していただきたいです。
2021年度の龍谷大学シーホース
■昨日、学生アメリカンフットボール日本一を決定する「甲子園ボウル」が開催されました。母校、関西学院大学ファィターズと法政大学の対戦になりました。この対戦を観戦した元・京都大学ギャングスターズ監督の水野弥一さんは、この試合に関して次のように印象を述べておられます。フィジカルな側面では法政大学が上回っていたけれど、関学はクレバーな試合運びで大差で勝利したという感じでしょうかね。
関学大は試合運びのうまさが目立ち、さすがの勝利だった。最初の印象ではパワー、スピードといったフィジカルで、むしろ法大が上回り、ディフェンスラインが中央に突っ込んできて圧力は強かった。関学大は立ち上がりこそタッチダウンを奪ったが、相手守備のプレッシャーを受ける場面も目立った。ただ、それも計算済みだったか。関西のリーグ戦でRB前田公が中央突破していたようなプレーは、あまりやらなかった。外に回したり、まともに相手の強い部分とぶつからずに弱点を突いた。
■では、我が龍谷大学シーホース、今シーズンはどのような試合結果だったのでしょうか。龍谷大学シーホースは、Div.1(1部リーグ)で4位になった時代もありましたが、現在はDiv.2(2部リーグ)です。この秋は、入替戦への出場をかけて神戸学院大学と対戦しました。残念ながら、28-21で敗戦でした。試合経過は、トップの動画でご覧いただけます。Div.1に復帰することは来シーズン以降に先送りになりました。なんとしても復帰していただきたいです。頑張って。
■さて、先ほど引用した水野弥一さんの記事で、水野さんは、関学ファイターズに関して以下のように語っておられます。なるほどと思います。ただし、これは何もスポーツにかぎることではないように思います。部長をしている吹奏楽部のような音楽系の課外活動においても同様のことだと思います。
これで4連覇となったが、他チームと違うのは「個人がどういうプレーをするか」ではなく、「チームとしてどうあるべきか」という規律がある。選手個々の自覚、フットボールへの情熱、努力の量が違う。自分たちで良くしていこうという文化、伝統がある。だから、選手が卒業して入れ替わっても、監督が代わっても、チームとして徹底できている。学生スポーツのお手本だ。
龍大出身の谷口将隆さんが世界チャンピオンに
CONGRATULATIONS to the new WBO Mini-Flyweight World Champion Masataka Taniguchi, who defeated Wilfredo Méndez, via 11th-Round TKO in Tokyo. https://t.co/aXL0tTneJP
— WBO (@WorldBoxingOrg) December 14, 2021
■龍谷大学ボクシング部出身の谷口将隆さんが、WBO世界ミニマム級の新王者に。
水野弥一さんの記事
アメフト京大 81歳の水野弥一氏が現場復帰してまで伝えたいこと「何かを得たいなら…」(スポニチアネックス)#Yahooニュースhttps://t.co/xPeGs9lkhR
— 脇田健一 (@wakkyken) October 18, 2021
■学生アメリカフットボールのKGファイターズは、母校、関西学院大学の看板クラブです。私が大学に入学するずっと以前から、甲子園ボウルの常連校でもあります。かつて関西のリーグでも34連勝の記録を打ち立てました。そして、その時にフィターズを破ったのが、水野弥一監督が率いる京大ギャングスターズでした。関学は、甲子園ボウル連続出場記録が33(1949-1981)、リーグ戦連続優勝記録が34(1948-1981)でストップしました。1980年代は関学と京大が競い合う時代でした。
■今から30年ほどまえになりますが、大学院にいた頃、指導教授の領家穰先生はアメリカンフットボール部の部長でした。ゼミの時にも、突然、アメリカンフットボールの話が出てきました。そう、領家先生は天才肌で、突然話が大きく変わるのです(我々凡人には変わったように思えるだけなのですが)。その時に、領家先生は、「関学の選手は、もっと勝ちたいと心の底から思って、そのために何をしたら良いのか、必死になって考えて練習せんとあかんのじゃ。本気にならんとあかんのじゃ」と何度も言っていました。そしてその後、決まって「脇田、お前も本気になれ!!」と私の方に向かっておっしゃるのでした。領家先生には、高校や中学の時代からフットボールを経験している良いセンスを持った選手たちの強さだけでなく、その弱さも見えていたのでしょう。特に、当時の京大の選手たちと比較した時に、その弱さが先生には目についたのでしょう。もっとも、領家先生がどこまでアメリカンフットボールを理解されていたのか、私にはよくわかりません。
■ネットで、当時監督をされていた水野弥一さんの記事を読みました。関学に京大が完封された試合を観戦して、こう語っておられます。
「ちょっと(関学大と京大の)質が違いすぎますな。悔しいというか、悲しいというか…。もう少し、まともに戦うかと思っていたが…」
「もっと強くなれ、自分に厳しくなれ、ということでしょうな。勝つ、という信念があるから、昔は徹底的にやっていた。強くなるということは限界を超えること。何かを得たいなら、リスクを冒してやらなあかん」
■記事にもありますが、「学生の気質は日本一を争った30年前、退任した10年前と比較しても、明らかに違う。スポーツの持つ危険度に対する許容は狭くなり、一時代前の厳しい指導は受け入れられにくい風潮がある」。その通りだと思います。おそらく、これは京大だけの話ではないし、スポーツをする学生だけの話でもありません。私自身は、この水野さんの考えにそのまま賛成するつもりはありません。特に、身体的リスクの問題はそうです。でも、水野さんの悲しさは、しっかりと伝わってきました。
【追記1】■立命館の記事も読みました。指導者は、皆、同じような悩みを持っているのかもしれません。
【追記2】■龍谷大学シーホースは、現在、Div.2。なんとかDiv.1に昇格していただきたいです。ところで、知らなかったのですが、アメリカンフットボール部の部長は、野呂靖先生だったのですね。知らなかったな〜。
龍谷大学硬式野球部、14季ぶりのリーグ優勝。おめでとうございます。
■昨日、関西六大学野球の秋季リーグが大阪市の南港中央球場で行われ、龍谷大が6―3で神戸学院大に連勝して勝ち点を5に伸ばしました。その結果、2014年春以来となる30度目の優勝を果たした。龍大は全チームから勝ち点を挙げる完全優勝となりました。硬式野球部の皆さん、おめでとうございます。私は、龍谷大学吹奏楽部の部長をしていますが、また龍谷大学バトン・チアSPIRITS とともに、神宮球場で硬式野球部を応援できる日が来てくれることを楽しみにしています。引き続き、頑張ってください。
■ネットの「スポニチ・アネックス」に、本郷監督の談話が掲載されていました。
19年2月からコーチを務め、20年2月から指揮を執る元ヤクルトの本郷宏樹監督にとっては就任3季目でのV。大商大の5連覇も阻止し、見事に母校を復活させた。「長かったですね。長い間(優勝から)遠ざかっていましたので、選手にも味わわせることができたので良かった」と感無量の面持ちだった。
■これは自論ですが、優勝した経験のある部員がきちんと部内にいる在籍している間に次の優勝をする必要があります。いったん、優勝から遠ざかるとなかなか大変です。優勝するためにどれほどの練習と集中力とチームワークが必要なのか、先輩から後輩へと伝えていくことが難しくなります。スポーツではありませんが、大学の吹奏楽の世界で同様の話をよく聞きます。これは勝手な想像ですが、龍大出身者でありプロ野球の経験のある本郷監督のご指導と、部員の皆さんの努力が、うまく結び付いたのでしょうね。
■ネットを見ていて、本郷監督が指導法について話されている記事に出会いました。
「長い期間、選手をずっと観ていくと時々変化がみられる。そういう時に声をかけると、選手自身が考えるきっかけにもなる。逆に、そのままでいい時は、そのままでいいと声をかけることも大事だと思っています。それも自分と向き合うきっかけになりますから。しっかり観ることはコミュニケーションの一つだと考えています」
「なぜダメだったのか、なぜこの練習をしているのか、そういうことを理解して取り組まないと、同じミスを繰り返しますし、試合本番で失敗します。だから、声をかける時は、なるべく問いかけます。それが結果的に強いチームを作るのだとも思います」
選手の皆さん、本郷監督、おめでとうございます㊗️。嬉しいです。吹奏楽部も応援に行けるかな。
龍谷大が14年春以来30度目のV 関西六大学野球― スポニチ Sponichi Annex 野球 https://t.co/0w1xSxBXgU
— 脇田健一 (@wakkyken) October 9, 2021
【対神戸学院大学 2日目】
神院大3ー6龍谷大先制されるも、4回に逆転し流れを渡さず勝利致しました。
これにより龍谷大学は14季ぶりの優勝を決めました🏆
みなさまの熱い声援ありがとうございました!! pic.twitter.com/aKJtu5exHV— 龍谷大学 硬式野球部【公式】 (@ryukoku_bbc) October 9, 2021
【相撲部】第46回全国学生相撲個人体重別選手権大会 65キロ未満級 3位入賞
■先月末、大学のホームページで「 相撲部 関西女子相撲選手権大会軽量級で創部初の優勝【学生部】」という記事がアップされました。第8回関西女子相撲選手権軽量級で、相撲部の正木希さん(短大1年)が1年生ながら見事創部初の優勝されたことが記事になっていました。創部初です。素晴らしいです。
■その女子の優勝に引き続き、農学部の堤航希さんが、第46回全国学生相撲個人体重別選手権大会65kg未満級で3位入賞をされました。こちらは、平成14年以来の快挙とのことです。
■同好会は賑わっているように思いますが、大学の課外活動、特に大学公式の体育会系の課外活動は、以前と比較して勢いがなくなってきているように思います。個人的な意見ですが、相撲は日本の大学全体からみてマイナーなスポーツになっているのではないでしょうか。そのような状況の中で、学生相撲で龍谷大学は男女ともに優勝・入賞する方が誕生してきたということを、私はとても喜んでいます。私自身は吹奏楽部の部長ではありますが、相撲部の皆さんの活躍を、一教員として応援していますよ。相撲好きですし。
9月19日に開催された第46回全国学生相撲個人体重別選手権大会65kg未満級に堤航希さん(農1年)が出場し、見事3位入賞を果たしました。東西の選手権から勝ち上がった者で争う大会で、本学としては平成14年以来の快挙です。10月2日には西日本学生相撲新人選手権大会、3日には全日本女子相撲選手権大会と続きます。引き続きの応援よろしくお願いいたします。
■この動画で、堤さんの取り組みを拝見することができます。15分過ぎからです。
宇良関、驚きました。
■すごい…。今日の結びの取り組みは、横綱照の富士と宇良の対戦でした。宇良関は負けましたが、最後の執念には驚きました。これは相撲ファンの心を鷲掴みですね。多くの人を感動させる取り組みだったように思います。きっと、ニュースにもなることでしょう。twitterを眺めていると、解説の北の富士さんは、「あれはあそこまで頑張ることはない。どうやったって勝負は覆らないから。横綱に失礼だ。よく照ノ富士は最後優しくやってくれた。あれで踏ん付けられたら大変。いや無事で良かった」と語っていたようです。たしかに。明日からの取り組みを考えると怪我してはなんにもならないですからね。とはいえ、北の富士さんも、ハラハラ心配しながら宇良関の粘りに驚いていたんじゃないのかな(いつも北の富士さんは、宇良関のことを応援されています)。本当にすごいです。
【見どころ満載の大一番】
館内拍手 鳴り止まず#宇良 - #照ノ富士#大相撲 #秋場所 十日目宇良と照ノ富士、今場所すべての動画はこちら👇https://t.co/BPkV9INh1f#NHK大相撲 #sumo #nhksumo pic.twitter.com/1LFN8WR53c
— nhksumo (@NhkSumo) September 21, 2021
【結びの一番 何が起きたのか?】
スローでもう一度#宇良 - #照ノ富士#大相撲 #秋場所 十日目宇良の今場所すべての動画と特集記事はこちら👇https://t.co/3ZZIaIVTC4
照ノ富士の今場所すべての動画と特集記事はこちら👇https://t.co/YSA8kW9tRI#NHK大相撲 #sumo #nhksumo pic.twitter.com/YoVI23R2w7
— nhksumo (@NhkSumo) September 21, 2021
【追記】
■昨日の結び、横綱照ノ富士との一番について、解説の北の富士さんがコラムを書いておられます。北の富士さん、素敵ですね〜。宇良関の最後、廻しを掴んで離さなかったことを「素人相撲」と優しく叱ってはおられますが、元横綱の北の富士さんも、驚いて、めちゃくちゃ感動したんだな、きっと。
宇良を優しく倒した照ノ富士は立派 誰とは言わないが…気の荒い力士ならもっと手荒い事態に【北の富士コラム】