ユヴァル・ノア・ハラリ「人類はコロナウイルスといかに闘うべきか――今こそグローバルな信頼と団結を」

20200327harari.png ■『サピエンス全史』の著者である歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリさんが、TIME誌に「人類はコロナウイルスといかに闘うべきか――今こそグローバルな信頼と団結を」と題した記事を寄稿されました。日本語で訳され、河出書房新社のオウンドメディア「Web河出」に掲載されています。ぜひ、お読みいただければと思います。以下は、気になったことの抜き書き。

「ウイルスとの戦いでは、人類は境界を厳重に警備する必要がある。だが、それは国どうしの境界ではない。そうではなくて、人間の世界とウイルスの領域との境界を守る必要があるのだ。」

「健康と言えば国家の単位で考えるのが当たり前になっているが、イラン人や中国人により良い医療を提供すれば、イスラエル人やアメリカ人も感染症から守る役に立つ。(中略)不幸なことに、世界でもとりわけ重要な地位を占めている人のうちにさえ、それに思いが至らない者がいる。」

「今や外国人嫌悪と孤立主義と不信が、ほとんどの国際システムの特徴となっている。信頼とグローバルな団結抜きでは、新型コロナウイルスの大流行は止められないし、将来、この種の大流行に繰り返し見舞われる可能性が高い。」

「今回の危機の現段階では、決定的な戦いは人類そのものの中で起こる。もしこの感染症の大流行が人間の間の不和と不信を募らせるなら、それはこのウイルスにとって最大の勝利となるだろう。人間どうしが争えば、ウイルスは倍増する。」

「対照的に、もしこの大流行からより緊密な国際協力が生じれば、それは新型コロナウイルスに対する勝利だけではなく、将来現れるあらゆる病原体に対しての勝利ともなることだろう。」

ニュージーランドの今


■ニュージーランドでは、新型コロナウイルスの感染者急増に対して国家非常事態を宣言しました。25日のことです。この日から特別なことがなければ外出できなくなりました。その日の晩、ニュージーランドのアーダーン首相は、ネット上のライブで、外出制限が続く数週間に備えるために、オンラインで国民からの質問に答えました。お子さんを寝かしつけて、モスグリーンのカジュアル…というか、普段着のままで国民からの質問にフランクに答えておられます。素敵だなあと思いました。

■このことをネットで知り、facebookにシェアしたところ、知人から次のようなメッセージが届きました。家族でニュージーランドに暮らしているお嬢さんとのやりとりを教えてくださいました。今は、LINEでどこにいてもすぐに話すことができます。お嬢さんは、「首相が自宅で普段着で普通の口調で色々話してくれて、皆んなからの質問にも丁寧に答えてくれて、物凄く感動するし、信頼出来るし、この首相の国に住む事が出来てとても良かった」と思われたとのことでした。ここにあるのは、首相という政治的リーダーと国民との間の信頼関係ですね。日本にいると、とても羨ましくなります。

■知人は、普段の生活のことも教えてくださいました。新型コロナウイルスでお孫さんたちの学校が休みなので、学校の先生からも動画とかチャットで、しかもわざわざコスプレをして、子どもたち1人ずつに、どう暮らしているのかを丁寧に聞いてくれてるのだそうです。スーパーにはきちんと物は揃っているし、犬の散歩も許されるけれど、ほとんど外出してる人はいなくて、皆んな野菜の苗を買って庭で育て始めているとのことです。また、スーパーで小麦粉を買ってる人も多いようで、どうも自宅でパンを作っておられるようです。生活に必要なものをお金で買う、そのお金を稼ぐために働く…というのではなくて、生活に必要なものを手に入れるために働いているのです。もちろん、自宅に閉じ込められて時間が余っているせいもありますが、改めて暮らしの豊さとは何か、幸せとは何かということを感じておられるのではないでしょうか。そうだったら、素敵だなと思います。

新型コロナウイルスへの対応

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■新型コロナウイルスの感染拡大により、卒業式に加えて入学式も中止になりました。また、教室内での対面する授業も21日(火)まで延期されることになりました。また、春の新入生勧誘活動も、中止または4月21日(火)以降に延期することになっています。

■新入生には、「新入生特設サイト」が設けられました。「新入生オリエンテーションについて」と「2020年度第1学期(前期)の授業について」に関してお知らせしています。

■在学生に向けての注意喚起等に関する情報は、こちらの「【まとめ】新型コロナウイルス感染症に関する注意喚起と対応方針について」からご覧いただけます。また、学内関係者だけになりますが、ポータルサイトでもお知らせしています。

ザルツブルグの小道から

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■朝、facebookを覗くと、かつて関西学院大学交響楽団で同級生として一緒に演奏していた島岡現くんの投稿が目に入りました。そこには、こう書いてありました。「ブログ始めました。コロナウイルスのパンデミック下、ザルツブルクでの日記です」。早速、ブログを拝見すると、タイトルは「ザルツブルクの小庭から」。プログのタイトルの下には、次のような説明がありました。「パリとザルツブルクを往復する俳優・音楽家、GEN。コロナウイルスのパンデミックで長期滞在することになった自然豊かなザルツブルク郊外から、妊娠中のパートナーとの生活をリポート」。島岡くんは同級生なので、当然のことながら、還暦を超えたところです。私はすでに孫が生まれて「おじいさんワールド」を邁進していますが、島岡くんは、もうじき父親になるのです。パートナーのアンナさんにはお会いしたことはありませんが、お若い女性のようです。このこと知ったのは、少し前のことになります。島岡くんからfacebookのメッセンジャーで連絡があり、その時のやりとりの中で初めて知りました。大変おめでたいことです。

■島岡くんと私は、学生時代、関西学院交響楽団で所属していました。彼はコントラバスを、私はバイオリンを弾いていました。学生オケの弦楽器奏者は、その多くが初心者です。バイオリンとチェロの一部の人たちは経験者ですが、一部と書いたように、多くは初心者なのです。島岡くんも、そのような初心者でコントラバスを始めました。大変熱心にコントラバスの練習に取り組んでいたように記憶しています。もともと、ピアノを弾いていたように思います。高校時代のあだ名が、確か「山のベートーベン」だったかな。もともと音楽には強い関心を持っていたのです。その島岡くん、その音楽好きが高じて、3回生の途中から1年間アメリカの大学に留学をすることになりました。留学先は、関西学院大学と関係の深い、アメリカのテキサス州ダラスに本部を置く南メソジスト大学でした。帰国後、関西学院大学文学部を卒業して、彼は再び南メソジスト大学の大学院に入学しました。確か芸術学研究科だったかなと思います。そのあとは、ニューヨークに本部のあるジュリアード音楽院に学び、その時にコントラバスの指導を受けた先生がフランスのパリのオケに移動したことから、彼もフランスに渡ります。

■その後のことは、私もよくわかっていないのですが、たまたま、20数年前に科研費の研究でフランスに行った時に、パリで彼と会うことができました。その時はクラシックだけでなく、ジャズなどの様々なジャンルでコントラバス(ベース)を弾いていたように記憶しています。その頃からでしょうか、島岡くんはさらに活動の幅を広げていきます。気がついたら、映画、舞台、それからサーカス…と言った世界で個性的な脇役として活躍する俳優になっていました。びっくりです。確か、声優もしていたのではないかな。そして、気がついたら、今度は島岡くんにはオーストリア人の若いパートナーがいて、さらに気がついたら(先日のことですが)お父さんになると言うのです。ここ10数年、島岡くんはほぼ毎年日本に帰国していたので、そのたび同窓会を開いてきたことから、それなりに彼の暮らしのことを聞いて知っていたつもりではありましたが、父親になるとは思ってもいませんでした。今日、同級生にLINEでそのことが伝わりました。みんなも大変喜んでいました。

■島岡くんのプログのことについて書かないといけませんね。まだ、投稿は1つだけなんですが、パンデミックで大変な状況のオーストリアのザルツブルグの暮らしをこれかも投稿してくれるようです。facebookのメッセンジャーで「自分のため、パートナーと特に生まれてくる子供のための日記として始めたのをふと思いついてブログにしたので特に深い意味は無いのですが。ただ、書き出して見たら書くことがとても楽しいことを発見しました」と伝えてくれました。島岡くんは、特に深い意味は無いと書いていますが、パンデミックの状況の中で、大切なパートナーと一緒にゆったりと過ごし、新しい命の誕生を迎えること、これは島岡くんの人生の中では特別な意味を持った経験になるのではないでしょうか。もし、パンデミックがなかったら、パリとザルツブルグの間を行ったり来たりしていたのでしょうから。これから続く島岡くんの投稿を楽しみにしています。

■そうそう、もうひとつ。最初のこの投稿を読めばわかりますが、彼はテツ(鉄道ファン)でした。学生時代からそうでした。大学に入学した頃は、京都の嵐山にある自宅から阪急電車で西宮の関西学院大学まで通っていて、熱く、阪急電車について語っていました。そのことを思い出しました。

花穂

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セキショウ
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左がイカリソウ。
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■小さな庭の変化。イカリソウに花が咲きました。うちは、2箇所にイカリソウを植えてありますが、そのうちの1箇所に咲きました。イカリソウ、花が咲き終わった後の葉の色も素敵です。その横には黄色の水仙がたくさん咲いていますが、気がつくと、スノーフレークも咲いています。不思議だな〜。なんでここに?スノーフレークは庭の別のところで株のようになって元気に育っているのですが、そちらは花をまだ咲かせていません。スノーフレーク、とても可愛らしい花ですね。

■それから、池のそばにも変わった花が咲いていました。ひょろっと長く伸びた花が咲いています。facebookで園芸のプロをされているお友達が教えてくださいました。これはセキショウという名前です。ショウブの仲間です。このひょろっと長く伸びた花は、花穂というそうです。「カスイ」と読みます。花穂とは、穂のような形で咲く花のことをいいます。 例えば、どこにでも生えているススキやエノコログサも花穂です。さらに、花穂の中でも、このセキショウのように主軸が肉厚に膨らんだものを肉穂(にくすい)花序と呼ぶようです。勉強しましたが、すぐに忘れてしまいそうです。

■それから、庭のあちこちでムスカリも咲いています。昨秋、鉢に植えたムスカリは大きな花を咲かせていますが、昨年以前に咲いたムスカリは、地中に残った球根から花を咲かせているものの、肥料を適切に与えていないせいか、小さな花しか咲かせてくれません。肥料、難しいですね。庭の世話をした後、ベンチに座って少しずつ変化する庭を眺めて楽しんでいます。ベンチに座っていても、もう寒くないですね。

びわ100の報告書が届きました。

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20200321biwa100_3.jpg■昨年の10月に開催された第6回「びわ湖チャリティー100km歩行大会」の報告書が送られてきました。今回は3,100,000円の寄付ができたとのこと。立派ですね。私は今回で4回連続の参加。4回とも完歩しました。こうやって100km歩いて、間接的に社会貢献をしていることになるのかな。この報告書のどこかに自分が写っているかなと、老眼の頼りない目で探してみました。集合写真の中に、白髭のおじいさんを発見しました。これが私です。普段、鏡の中に映る自分はそれほど年寄りには見えませんが、こうやっていったん写真にすると、相当年寄りに見えます。

■ 「びわ湖チャリティー100km歩行大会」については、過去の投稿もご覧ください

びわ100打ち上げ&世界農業遺産認定に向けた決起集会Saturday, November 9, 2019
第6回「びわ湖チャリティー100km歩行大会 Tuesday, October 22, 2019
「びわ湖チャリティー100km歩行大会」の練習会 Sunday, October 6, 2019
「日本農業遺産」「世界農業遺産」のお祝い Thursday, February 21, 2019
「びわ湖チャリティー100km歩行大会(びわ100)」の打ち上げ&「琵琶湖と共生する滋賀の農林水産業の世界農業遺産認定を目指す決起集会」Sunday, October 28, 2018
第5回「びわ湖チャリティー100km歩行大会」Monday, October 22, 2018
今年も「びわ湖チャリティー100km歩行大会」に参加 します!! Tuesday, September 18, 2018
「びわ100」の打ち上げ。 Sunday, November 12, 2017
第4回「びわ湖チャリティー100km歩行大会」Friday, November 3, 2017
「第3回 びわ湖チャリティー100km歩行大会」 Tuesday, August 29, 2017
「第3回びわ湖チャリティー100km歩行大会」Tuesday, October 18, 2016
大津祭「西行櫻狸山」×「世界農業遺産申請」チーム Monday, October 10, 2016
54kmウォーキング練習会 Monday, October 3, 2016
南湖1周42kmウォーキング Sunday, September 25, 2016
「びわ100」まであと1か月 Thursday, September 15, 2016
30kmウォーキング Sunday, September 4, 2016

「利やん」で原田先生と再会

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■昨晩は今年度最後の教授会でした。まあ、いろいろ思うところあって大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」へ。小一時間ほどで帰宅するつもりでしたが、暖簾をくぐると原田達先生がカウンターに座っておられたので、びっくりしました。長居をしてしまいました。原田先生は、今から4年前(うん?5年前?)にさっさと大学を退職されました。今年度の3月まで勤務できたけれど、いろいろやりたいこともあって退職されたのです。退職されるまでは、私にとっては職場の兄貴のような存在でした。退職されて、「利やん」で一緒に呑む機会もぐんと減ってしまいました。それまでは教授会の後、原田先生の「それじゃ、行きますか」とのお誘いに乗ってよく「利やん」でご一緒させていただいたものです。今日は、なんの打ち合わせもしていないけれど、偶然に「利やん」で先生と再会できました。非常に嬉しかったです。非常に嬉しいと思える兄貴(今は職場は関係ないけれど)がいてくれてとても幸せですね。原田先生、また呑みましょう。こうやってみると、ツルツルのおじいさんと、シロシロのおじいさんが、2人並んでいるな。

オンライン授業のこと

■先日、某大学の教員をされている方から、勤務されている大学で、どのように新型コロナウイルスに対応して新年度の授業を始めていくのか…ということについて話を聞かせてもらいました。「うちの大学ではオンライン授業をする準備を進めています。すでに、そのインフラは整っているので」とのことでした。なるほど。新型コロナウイルスの感染が始まる前から、オンライン授業の整備を進めていたんですね。

■こちらの記事によれば、名古屋商科大学は新学期から授業をオンラインで行うようです。こちらの大学では、「1985年から学部新入生全員に対してノートパソコン(Macintosh)を無償譲渡しており、2018年からはオンラインを活用した討論型ケース授業を通じてノウハウを蓄積してきた」と言います。なるほど。我が龍大は…、私が知る限りあまり進んでいないのではないかと思います(どうだろう…)。記事の以下の部分もすごく気になります。アメリカではすでにオンライン授業が当たり前になりつつあると聞きます。

オンライン授業では大学支給のノートパソコンを使ってZoom(遠隔会議ソフト)による授業に参加し、質問などはGoogle Classroomを利用する。カメラをオフにしている場合は欠席とみなす。事前にオンライン授業への参加方法に関する講習会を実施するほか、授業期間中は問合せ専用の直通電話を用意する。自宅にインターネット環境がない場合は、パソコンとイヤホンマイクを持参し、指定された教室で参加することもできる。

■おそらく、大学のオンライン授業が増えてくると、大学は変化せざるをえなくなりますね。facebookで、同僚の教員の方と少しやりとりをしましたが、大学の設置基準も変わってくるのではないかと思います。これまでのような教室は、必ずしも必要でなくなります。特に、大教室で大きな黒板にチョークで板書をしながら、大人数の学生を相手に講義を行う…そのような授業は消えていくのではないかと思います。広大なキャンパスも今ほどは必要でなくなるのではないでしょうか。図書館も書籍をオンラインで読めるようになると、物理的な意味での大学の存在意義は、今とはかなり違うものになるでしょう。通学のための交通費も、今ほどはかからなくなると思います。遠く離れた場所に暮らしていても、オンライン授業であれば可能です。下宿をする必要もありません。仕送りも必要でなくなるのではないでしょうか。

■しかし、「身体性」に関わる問題は残り続けると思います。これ、けっこう、重要だと思います。一緒にいることで、一緒にいるからこそ…という教育の側面はやはり残り続けるでしょう。一緒に何か課題について議論をして、一緒に活動を行う…。そんなことは、オンライン授業では難しいですね。何がオンライン授業で可能か(代替可能か)。オンライン授業だから優位なことは何か。逆に、オンライン授業にできないことは何か。実際に対面するからこそ可能なことは何か。そのあたりのことをきちんと、わからなければなりません。そうすると、大学で実際に学生と共に行う授業って、私の場合であれば、課題解決型の実践的な教育プログラム…ということになるのかなと思います。課外活動はどうでしょうか。スポーツにしろ音楽にしろ、大学への帰属意識が前提になりますが、オンライン授業で大学に行く回数が減ると、大学の課外活動は衰退していくような気もします。どうでしょうか。そのあたり、よくわかりません。先行してオンライン授業に取り組む大学の経験知から学ぶと同時に、自ら経験を積み重ねていくしかありませんね。新型コロナウイルスの経験を経た後の大学は、大きく変化する気がします。変化しない大学は、時代の変化に取り残されていくことになるのではないでしょうか。

■もちろん、大学だけでなく、新型コロナウイルスの後は、いろいろ社会に変化が起きるでしょう。満員電車に乗って都心のオフィスに毎日通わなくても、いろいろできることを、多くの人びとが実感し始めているはずです。そうなると、今ほど都心にはオフィスが必要でなくなります。これは、不動産業には大きなダメージになります。このことについても、東京にお住まいで都市開発に関連するお仕事をされているお友達とfacebookでやりとりをしました。その方は「構造不況が始まる」と心配されていました。加えて、鉄道も衰退する可能性があります。すでに都心回帰の時代にあって、郊外に住宅を持って、そこから都心のオフィスに通う…というパターン自体が過去の、これから消えていく「幸せのモデル」になりつつあります。では、都心のタワーマンションに暮らすのか…。いやいや、そうではないように思います。テレワークの存在感がもっと大きくなってきたときには、もっと異なる「職住のパターン」が生まれて、もっと別の「幸せのモデル」が生まれるような気がします。あくまで、気がする…だけですが。そうなると、不動産市場も大激変するでしょうね。

■こうやって考えていくと、都心に近い自治体、毎日通勤することが可能な自治体に暮らさなくてもよくなります。どのようなことが「暮らしたい自治体」の基準になってくるのでしょうね。それぞれの自治体が魅力的な独自性を出していかなけれ住んでもらえなくなってしまう…そういう時代が目の前までやってきているのではないでしょうか。この他にも、いろいろ頭の中に浮かんできます。妄想の類でしかありませんが、今回の新型コロナウイルスの問題は、特定の地域や、特定の国の問題ではありません。パンデミックですから、世界中で同時に起こっていることになります。しかも、それぞれの国で起こっている状況の変化をメディアを通して、刻一刻と世界中の人びとが知ることになります。このパンデミックを、同時進行で経験することが、いったい世界に何をもたらすのでしょうか。

■いろいろ考えるのですが、そのような妄想はここでは横に置いておいて、今日の話をします。今日は、NPO(特定非営利活動法人琵琶故知新)の会議を「zoom」を使ってやりました。5人での会議です。けっこう、慣れればスムースにできるなあというふうにも思いました。ということで、NPOの事務所にいかずに自宅から会議に参加しました。20人のゼミ程度の人数であれば、簡単にできます。ただし、無料のサービスのプランでは、グループミーティングは40分に限られています。もっとも、2人だけのミーテイングであれば時間の制約はないようです。今日の会議で、「zoom」は2回目の経験になりますが、ちょっと慣れてきました。ちなみに、会議に参加された方に教えていただきましたが、この「zoom」では大学でも使えるようなサービスが提供されているようです。ゼミの運営や卒論の指導などにも、この「zoom」を使えるのではないかと思います。で、この「zoom」を使って飲み会もできそうな気がしてきました。「zoom」で飲み会ができると、飲み屋街にも影響が出ますね…。

■さらに話は変わります。昨日は、孫のお誕生日会がありました。私は、環境保全に取り組む市民団体への助成の選考会(平和堂財団夏原グラント)で行くことができませんでした。というわけで、この仕事が終わった後、「LINE」の「ビデオ通話」で3歳になった孫に「おめでとう」を言おうとしたのですが、ちょうどお誕生日ケーキをカットして食べるところだったようです。ということで、「ビデオ通話」で「Happy birthday to you」を一緒に歌うことになりました。その時、私はどこにいたのか…。山科駅近くの「無印良品」のお店の中にいました…(^^;;。

卒業生・修了生への学長からのメッセージ

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■龍谷大学のホームページに[卒業生・修了生への学長からのメッセージ]が掲載されましたので、転載させていただきます。

晴れて卒業を迎えられた皆さん、おめでとうございます。龍谷大学の教職員を代表して心からお祝いを申し上げます。また、ご家族の皆さまにも心よりお慶びを申し上げます。

新型コロナウイルス感染拡大により、本年度は卒業式並びに大学院修了式を挙行することができませんでした。皆さん方の気持ちを鑑みれば、心苦しくてなりません。卒業式の場で直接皆さんにメッセージを伝え、共にお祝いしたいと考えておりましたが、大変残念です。今回はこのような形で、新たなステージに羽ばたかれる皆さんにメッセージを贈ります。

さて、4月からの新生活が無事にスタートをきれるかと不安におののいている方もいるかと思います。この度の感染症にしてもそうですが、近年、予期せぬ災厄が頻発しています。未知なる事象に遭ったときの「人間としてのあり方」が問われています。「生きるとは何か」「自己とは何か」についてもっと深く考える必要があります。社会人になっても「考える人」であり続けてください。

大学を卒業しても、学びが終わるわけではありません。学びに終わりはないのです。社会に出てどのような職につくにせよ、学びが基本です。実社会に出て、これからいよいよ実践的な学びがスタートするのです。「仕事」が学びの場となり、「社会」そのものが大きな学び舎となるのです。初めはわからないことばかりです。とまどうことも、足がすくむことも、気持ちが萎えることもこれから多く経験することでしょう。時が経つにつれ、無力感にさいなまれることも、居心地の悪さを感じることもあるでしょう。しかし、「学びの姿勢」を持ち続けることで、困難を乗り越えることはできます。龍谷大学で培った「学びの姿勢」をどうか失わないでください。大学院へ進学される方はさらに専門知に磨きをかけてください。

皆さんがこれから船出する社会という海は荒波がたっています。状況をよく見極めないと、荒波に飲み込まれてしまいます。地球的視野で現代社会をみつめるならば、あまりに多くの深刻な課題があることに気づきます。排他的な思想が蔓延し、国家や地域間で紛争がそこかしこで発生しています。貧困や飢餓が多くの人たちの生命を奪い、生活を危機にさらしています。紛争、貧困、経済格差、気候変動など、いまや地球が持続不可能な危機的状況にあります。地球が悲鳴をあげているのです。決して大げさな表現ではありません。

こうした危機的状況を真摯に受けとめ、2015年に国連において、地球上の人類社会のための行動計画として「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択されました。「貧困をなくそう」「質の高い教育をみんなに」といった17の目標と169の達成基準が定められました。より良い社会を目指して各国、地域、企業、個人がそれぞれの立場で取り組んでいく、これがSDGsです。「誰一人取り残さない」という崇高な理念が掲げられています。とりわけ企業や大学の取り組みが注目されています。

SDGsの「誰一人取り残さない」という理念は仏教の慈悲の精神に通じるものがあります。昨年より龍谷大学は仏教とSDGsを繋いだ「仏教SDGs」を始動させました。卒業生諸君にも参画を呼びかけるつもりです。

さて、皆さんが学んだ龍谷大学は江戸時代の寛永16年、西暦で言えば1639年に西本願寺に創設された「学寮」が起源です。昨年、創立380周年を迎えました。卒業生の皆さんは龍谷大学の長い歴史に名を刻むことになり、これからは龍谷大学の卒業生として行動していくことになります。

わが龍谷大学の建学の精神は周知の通り、「浄土真宗の精神」すなわち親鸞聖人の精神です。鎌倉時代、親鸞聖人が人間のありようを根源的に問いかけ、まことの生き方を求められました。阿弥陀仏の本願に出遇われ、本願に照らされた「真実の生き方」を顕かにされたのです。まさにその点にこそ龍谷大学のエッセンスがあります。いかに自分というものが至らない存在であるか、その至らぬ存在の自分に対し智慧と慈悲の光が届いているという不思議。この思議を超えた働きかけこそが、常にわが身を省みて社会のために尽くす人格を形成させるのです。創立380周年を迎えるにあたり、学生諸君の建学の精神への回路として、行動哲学「自省利他」(自ら省みて、他者の安寧のために尽力する)を掲げました。誰もがもっている「自己中心性」を自覚しない限り、人は自分が正しい、間違っているのは他人だという思考に容易に陥ってしまいます。

皆さん方はこれからいよいよ自分で未来の扉を開くことになります。
本学の建学の精神を具えた者は、日々のありふれた日常がかけがえのない日常であることに気づきます。
本学の建学の精神を具えた者は、悲嘆にくれる他者の痛みに心から共感することができます。
本学の建学の精神を具えた者は、生きる意味を深く問い、常にわが身を省みる習性を身につけます。

先輩達が伝え残してくれた建学の精神。それは本学にとって大きな宝です。気づかないばかりに喜べることが喜べない、空しく過ごす人生であってはなりません。卒業にあたって、襟を正せば誰しも重大な気づきがあるはずです。多くの支えがあったればこその今の自分。支えがあったればこその現在の自分であることは、今この瞬間に深く思いを致すならば、大いに実感できると思います。

数年前に本学を巣立って今東京で仕事をしている卒業生から昨年手紙をもらいました。「あるお寺の前を通ると掲示板に『幸せだから感謝するのではない。感謝できることが幸せなのだ』という文章がありました。背中に電気が走って、ふっと自分の学んだ大学を思い出しました」と手紙には書いてありました。

どうか感謝の気持ちを保護者の方、家族の方に伝えてください。卒業式・修了式は中止となりましたが、年内に卒業生・修了生の皆さんと大学関係者が改めて集い、語りあえる場を設けたいと思っています。その時はぜひ元気な顔を見せてください。お世話になった先生方や励ましてくれた学友に思いを伝えてください。

これからは、皆さんは龍谷大学の卒業生として誇りある伝統を背負う一員です。今後皆さんは卒業生で構成する龍谷大学校友会に属することになります。皆さんがこれから社会で体得することになる新たなる知見は今後の龍谷大学にとっての知的資源となりうるものです。在学生にとっても大きな刺激となるでしょう。今後、卒業生ならではの力をどうか私たちに貸してください。本学はいま、卒業生との関係をさらに強化しつつあります。在学生・卒業生がスクラムを組み、希望に満ちた明るい未来を切り拓いてもらいたいのです。卒業生からの在学生への助言は時に闇を照らす光となります。どうか、卒業生にしかできないことをしていただきたいと願っています。

龍谷大学はさらに中身を充実させて、魅力ある大学へと突き進みます。本学が皆さん方の誇りとなるように、私たち教職員も懸命に努力してまいります。

大きな社会変動が起きている時代であればこそ、永久に揺るがぬ教えに耳をすます必要があります。龍谷大学はまぎれもなく皆さんの母校であり、同時に母港でもあります。時々は寄港してもらって、新たなエネルギーを補充し、清新な空気を取り入れてください。人生の歩みの中で、大きな壁にぶつかることもあります。今一度学び直したいと思うこともあるでしょう。自分の原点に立ち戻ってみたいと思うこともあるでしょう。そのときはどうぞまた本学に戻ってきてください。私たちはいつでも皆さんを歓迎します。

自らを省みるこころを失うことなく、どうか光り輝く人生を歩んでください。そして志を高くもって、どうか周囲を明るく照らす人間になってください。皆さんが光り輝くとき、大学も輝くのです。

「見よ黎明の空澄みて 吾等が学府 光輝あれ」

困難な状況を乗り越え、共に力強く歩んでいきましょう。ご卒業まことにおめでとうございます。

大学吹奏楽の会議と選考会

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■一昨日、土曜日の晩のことになります。龍谷大学大阪梅田キャンパスに、関西の大学吹奏楽部関係の皆さんが集まりました。延期になった「ジョイントコンサート」について議論を行いました。加えて、コロナウイルスにどのように対処されているのかについても、各大学からお話をお聞かせていただきました。大学によって対応にも様々ですね。しかし、大変参考になりました。帰宅は深夜になりましたが、その翌日は朝から大津駅前のビルで、平和堂財団環境保全活動助成事業「夏原グランド2020」の選考会が開催されました。10団体のプレゼンテーションをお聞かせていただきました。それぞれの団体の活動に、いろいろ興味深い点が多々あり、審査する側でしたがとても勉強になりました。

■写真は選考会が開催されたビルから撮った大津駅前です。新型コロナウイルスで人が少ないのか、それとももともと少ないのか…微妙ですね。大津駅の近くの界隈、日曜日は人通りが元々少ないようです。

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