亀井星矢のリスト・ピアノ協奏曲1番、小林研一郎・ハンガリー・ブダペスト交響楽団のチャイコフスキー・交響曲第5番。

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▪️昨日は、堺市にある「フェニーチェ堺」で開催されたコンサートを楽しんできました。一昨日は、ザ・フェスティバルホールで大阪交響楽団の定期演奏会を楽しみ、その日は大阪に宿泊しました。翌日は、あべのハルカス美術館で「広重 摺の極」展を楽しみ、阪堺電車にも乗車して、仁徳天皇陵を展望して、またまたコンサートです。「大人の修学旅行」という感じですかね。

▪️一昨日は、ザ・シンフォニーホールで大阪交響楽団の定期演奏会でしたが、昨日は小林研一郎指揮、ハンガリー・ブダペスト交響楽団でした。炎のコバケンです。プログラムですが、まずはロッシー二の歌劇「セビリアの理髪師」序曲。リストのピアノ協奏曲、演奏は今話題のピアニスト亀井星矢さん。まだ、22歳。そして最後は、チャイコフスキーの交響曲第5番でした。

▪️コバケンさんは、今年で84歳なんだそうです。びっくりしました。お元気ですね。指揮者はお元気なのか、お元気だから指揮者を続けられるのか、その両方なのか。どうして年齢のことを知っているのかというと、ご本人が演奏会の最初にマイクを持って少しお話をされたからです。チャイコフスキーの交響曲第5番の演奏前と演奏後にもマイクを握ってお話をされました。クラシックのコンサートとして珍しいことです。

▪️素敵な演奏会でした。亀井さんの演奏ですが、驚きました。ホールには、亀井さんの手形が置かれていました。みなさん、ご自身の手と比較して、いかに手が大きく指が長いのかを確認されていました。その大きな手、長い指を駆使して、超難曲と言われるリストのピアノ協奏曲を難なく弾きこなされていました。圧倒的でした。アンコールは、やはりリストの「ラ・カンパネラ」でした。出だしから驚きました。蓮の葉の上を転がる水滴のように、コロコロと転がるように弾き始められました。音に陰影があるようにも思いました。心が惹きつけられました。超絶技巧だけでなく、演奏する際にご自身の気持ちを込めていくことに関して、いろいろ工夫やチャレンジをされているのかなと思いました。もちろん、リストのピアコンも素敵でしたが、アンコールにグッときました。22歳の亀井さんには、熱烈なファンの方たちが多数駆けつけておられるようで、最前列とその後の列に座っておられた方達が、立ち上がり拍手をされていました。私などの拍手の2倍のスピードで。すごいですね。スケートの羽生さんのことを思い出しました。

▪️最後の曲は、チャイコフスキーの交響曲第5番でした。オケが歌うところは朗々とたっぷりとゆっくり目で、そして緊張感が高まるとアクセルをグッと踏みという感じの演奏でした。これが炎のコバケンのコバケン節なのかもしれません。自宅に帰り、もう少しお若い時のチャイコフスキーの5番もYouTubeで拝見しましたが、今回ほど緩急はない演奏でした。今回は、コバケンさんの緩急自在の指揮に、ハンガリー・ブダペスト交響楽団はピッタリ合わせてこられていました。「ちょっとやり過ぎやな〜」と思ったくらいです。でも、このオケの良さを引き出すためにこのような指揮をされたのかもしれません。最後、会場は大変大きな感動に包まれました。「ちょっとやり過ぎやな〜」と思いながらも、不覚にも涙を流してしまいました。このチャイコフスキーの5番、コバケンさんの十八番なんですね。アンコールは、ブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」でした。これも超有名な名曲です。コバケンさんとやはりピッタリ息を合わせて、マジャール人(ハンガリー民族)らしい演奏?をされました。非常にゆっくりとスタート。やはり緩急に富む演奏でした。胸もいっぱい、満足しました。

▪️前日の大阪交響楽団のメインの曲は、ドヴォルザークの交響曲第8番、昨日がチャイコフスキーの第5番でした。偶然なんですが、この2曲は、私が関西学院交響楽団で4回生の時に演奏した曲になります。4回生でコンサートマスターをしていました。今でも、細かなところまで記憶しています。大阪交響楽団やハンガリー・ブタペスト交響楽団の演奏を聞きながら、自分たちの演奏のことを少し思い浮かべました。プロの演奏を聞きながら、ここは〇〇くんが上手にソロを吹いていたな…とか。このような学生時代の思い出については先日にも少し投稿しましたが、学生指揮者だった同級生からは「ドボ8 ボク達の曲なのだ」とコメントをもらいました。またビオラの同級生からも「学生の時に演奏した曲は社会人になってから演奏した曲より「ボク達の曲」ですね。エロイカ、ベー7 ブラ1 ドボ8チャイ5は細部まで忘れてない宝物😁」というコメントをもらいました。ドボ8=ドヴォルザークの交響曲第8番。エロイカ=ベートーベンの交響曲第3番、ベー7=ベートーベンの交響曲第7番、ブラ1=ブラームスの交響曲第1番、チャイ5=チャイコフスキーの交響曲第5番。いずれも、みんなと一生懸命に練習した作品です。

▪️ところで、私が座った座席は、写真のような席なんでした。S席、A席、B席のうちのB席。4階席の最前列。覗き込むと、ちょっと怖かったですね。音は良くないのかなと心配していましたが、最前列という事もあり、それほどでもありませんでした。でも、怖かった…。高所恐怖症ではないのですが。

大阪交響楽団 第273回定期演奏会

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▪️一昨日の晩、ザ・シンフォニーホールで大阪交響楽団の定期演奏会を楽しみました。今回、このオケの演奏を初めて聞かせていただきました。プログラムはオールドヴォルザークで、チェロ協奏曲交響曲第8番。両方とも大変有名な作品です。名曲コンサートのようです。チェリストのゴムツィアコフさんは、世界的に知られたピアニストのマリア・ジョアン・ピレシュさんに見出された方とのこと(そういうこともあって、ロシア出身ですが、現在ではポルトガルにお住まいなのかな…)。ドヴォルザークのチェロ協奏曲といえば、朗々と力強く演奏するというイメージが強いのですが、そのような力強さよりも繊細さを感じさせる演奏のように感じました。もっとも、それは席のせいかもしれません。

▪️席は2階席の奥の方で、金管楽器はやたら大きく聞こえて、弦楽器が聞こえにくかったからです(音のバランスが悪い)。ただ、今回のチケットは子どもが都合をつけてプレゼントしてくれたチケットなので文句は言えません。2曲目の交響曲第8番は学生時代、4回生の夏の定期演奏会で演奏した曲です。初めて、学外から客演指揮者を招いての演奏会でした。指揮者は湯浅卓雄先生でした。40年前のことです。ちょっと懐かしい気持ちになりました。

「弦楽六重奏第1番(ブラームス)」のこと

▪️先日も投稿したように、日曜日に、学生オーケストラ時代の先輩後輩たちと取り組んできた「アラ還ブラームス」の最後の練習が終わりました。先輩の中には、大学を卒業した後も、ずっと、40年以上にもわたってアマチュアとして市民合奏団の中で楽器を弾いてこられた方がおられます。とはいえ、私たちはアマチュアなので音楽大学や音楽学部できちんと西洋音楽の教育を受けたわけではありません。例えば、和声などについても深い知識があるわけではなく、あえて言えば分析的というよりも感覚的に演奏しているように思います。今回、「アラ還ブラームス」で取り組んだブラームスの「弦楽六重奏第1番」ですが、私が担当したセカンドバイオリンも、やたらと臨時記号が譜面に出てきます。和製が複雑になり、ブラームス固有の響きが生まれます。

▪️西洋音楽一般の話ですが、高校までの音楽の時間で習ったように、楽譜の左端にはその曲の調号が付与されています。ヘ長調だと、五線の真ん中、シの音のところにフラット(♭)の記号が付いていますよね。その曲全体の調が決められています。そのことに加えて、臨時記号としてシャープやフラット、さらにはナチュラル、さらにさらにダブルシャープ、ダブルフラットが付け加えられる場合があります。そのような臨時記号は、付与された音符以降の同じ小節の内だけで有効になります。タイがかかっている場合は、小節線を超えることもあります。その臨時記号が付けられることで、少し憂いを帯びたようなブラームス固有の響きが生まれてきます。ですから、本来であれば、その臨時記号のついている音符の音楽的な意味を一緒に演奏している他の楽器の演奏との関係の中で考えて弾かないといけません。そのあたりを、分析的というよりも私たちは感覚的にやっているのです。

▪️ 「アラ還ブラームス」で取り組んだブラームスの「弦楽六重奏第1番」の練習はもう終わりましたが、この段階になって、きちんと分析的に説明している記事を見つけました。きちんと音楽教育を受けたプロの方のnoteの中にありました。こういう記事をもっと早めにしっかり読んで、多少なりとも分析的に意識して弾いていたらなあと思いました。今頃思ってももう遅いのですが…。せっかくですので、このブログに残しておこうと思います。細かく分析されているのは、第1楽章と第2楽章です。

ブラームス弦楽6重奏 第1番 第2楽章 第1楽章(第3、第4楽章)との関係
ブラームス 弦楽6重奏曲 第1番 第1楽章 楽曲分析(アナリーゼ) 提示部編
ブラームス 弦楽6重奏曲 第1番 第1楽章 楽曲分析(アナリーゼ) 展開部編
ブラームス 弦楽6重奏曲 第1番 第1楽章 楽曲分析(アナリーゼ) 再現部〜終結部編
ブラームス弦楽6重奏 第1番 第2楽章 アナリーゼ 主題と変奏
ブラームス弦楽6重奏 第1番 第2楽章 動機(モティーフ)について

▪️最近、ブラームスの「弦楽六重奏第1番」については、以下のYouTubeの動画がお気に入りです。

「アラ還ブラームス」最後の練習。

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▪️今から、7年ほど前のことになりますが、植田先輩から「ブラームスの弦楽六重奏第1番をみんなでやろうと思うので参加してね」というような連絡が届きました。植田先輩は、私が学生時代に所属していた関西学院交響楽団の先輩です。最初は、「えっ、マジか」と思いました。そして、気がつくと譜面が送られてきていました。曲はもちろん、メンバーもほぼ決まっていました(途中、メンバーの交代はありましたが…)。結成してすぐにお揃いのTシャツもできました。私の記憶はこんな感じなんですが、先輩の言うことに逆らうことはできません。

▪️このブラームスの弦楽六重奏第1番、私たちアマチュアには大変難しい曲だと思います。なんでこの曲なんだろうと思いつつも、1st.バイオリンの鳩野先輩の剛腕なリードもあり、そして一番最年少の市民オケでバリバリ演奏している後輩・小倉巌くん(還暦を超えておられますが)の参加もあり、なんとかここまでやってくることができました。弾けないところ、途中で落ちてしまうところもありますが、とりあえず一緒に演奏できたという実感と喜びをもつことはできました。もっと時間があれば、もっと練習をしていれば…という思いもありますが、今日で最後になりました。会場は、母校、関西学院大学のある西宮市の市営の音楽練習場をお借りしました。

▪️これまで、6回、それぞれ数時間ずつ練習をしてきました。定期的に集まって…というわけではなく、コロナ禍や、参加されている皆さんの体調等のこともあり、1年以上期間が開いたこともあります。5回目の2023年1月15日は、大阪フィルハーモニー管弦楽団のビオラ奏者・岩井英樹先生にレッスンをしていただきました。

①2017年8月5日、②2018年4月7日、③2022年8月13日、④2022年10月9日、⑤2023年1月15日、⑥2024年6月30日

20240701arakan_brahms2.jpg ▪️私は、学生・大学院生時代は一生懸命楽器を演奏していたのですが、28歳の時に演奏をやめてしまいました。本業の研究に集中しなければ、そうしなければならないと思ったのです。それ以来、たまに楽器に触れることはあっても、実態としては楽器から完全に離れていました。仕事をしていると、私の場合はですが、楽器を楽しむだけの精神的な余裕がなかったのです。楽器から離れて30年ほど経過したときに、植田先輩から突然お声がけをいただきました。30年ぶりということで、へっぽこな演奏しかできないのですが、2nd.バイオリンとして仲間に加えていただき、苦しみながら、時にステレスを感じながらも、なんとか音楽を楽しむことができました。ありがたいことです。植田先輩に感謝しなければなりません。

▪️「アラ還ブラームス」というのが私たちの合奏団の名前でした。その頃は、まだ還暦前だったのです。ところが、気がつくと今日は、6人のうち4人が前期高齢者になっていました。加えて、加齢に伴い、病気や体の故障等、みなさんいろいろ抱えておられます。今や「限界ブラームス」です。でも、こうやって「学生時代の仲間と集まれる」ということが、とても幸せなことなんだと思います。

坂本さんのスマホスピーカー

▪️ひとつ前の投稿にも書きましたが、昨晩は、2011年春に卒業した坂本昂弘くんの叔父様・坂本恭二さん7年ぶりにお会いしました。その時に、いただいたスピーカーです。坂本さんのお手製です。Xへのポストを埋め込んでみました。

『超絶技巧選手権』〜桐朋祭2020〜 モンティ《チャルダッシュ》


▪️最初は、お笑い芸人の小梅太夫さんかと一瞬思いましたが、そうではなく飯塚歩夢太夫さん。飯塚歩夢さんです。2020年当時、桐朋学園大の学生さんだったようです。桐朋学園大学に特待生として入学し、2023年3月に首席で卒業されたそうです。現在は、NHK交響楽団でセカンドバイオリンを弾いておられます。この動画、笑ってしまいますが、すごいです。すごいから、笑えるというか。騙されたと思って、動画をご覧ください。満足されると思います。ピアノの椅子に座ってそっくり返って、そのまま後転した時は、オーケストラの女性奏者から小さな悲鳴が上がりましたが、バイオリン壊れませんでした。

7月・8月のコンサート

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20240622orchestra3.jpg▪️学生オーケストラに所属していた若い頃の後輩たちは、実にまめにコンサートに通っておられます。もうそろそろ仕事もリタイアかセミリタイアになり時間的にも精神的にも(そして経済的にも)余裕があるからなのかもしれませんが、これまで羨ましく思っていました。到底そのレベルには及びませんが、私も7月と8月は偶然も重なり3つのコンサートに行くことになりました。

▪️7月5日が大阪交響楽団。指揮者は、ジェイソン・ライさん。私は存じ上げない指揮者ですが、よく知られたドヴォルザークの名曲、チェロ協奏曲と交響曲第8番です。チェロ協奏曲は、パヴェル・ゴムツィアコフさん。このチケットは身内が取り寄せてくれました。翌日は、ハンガリー・ブダペスト交響楽団。指揮者は、コバケンこと小林研一郎さんです。曲は、ロッシーニの「セビリアの理髪師」序曲、リストのピアノ協奏曲第1番、そしてチャイコフスキーの交響曲第5番です。ピアノは注目されている若手ピアニストの亀井聖矢さんです。これは家族が是非とも亀井さんの演奏を聴きたいということで、2日連続でコンサートに出かけることになりました。

▪️そこから少し飛びますが、8月23日は、京都市交響楽団です。指揮は、長年にわたり京響を指揮されてきた広上淳一さんです。曲は、マーラーの交響曲第3番です。大曲です。全部で6楽章から構成されています。演奏時間は約100分です。第4楽章にはアルト独唱、第5楽章にアルト独唱と児童合唱、女声合唱が加わります。今回は、世界的に有名な藤村実穂子さんが歌われます。ネットでなんとかチケットを手に入れることができました。すごく期待しています。楽しみにしています。

▪️このようなコンサートを楽しむことを目標に、同時に、仕事にも励みたいと思います。

龍谷大学吹奏楽部サマーコンサート

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▪️龍谷大学吹奏楽部のX(6月18日)への投稿を以下に転載します。23日にびわ湖ホールで開催されるサマーコンサート、S席、A席、B席は売り切れてしまったようです。残りはC席ですね。まだの皆様、お急ぎください。また、遠方のためお越しいただけない皆様のためだと思いますが、龍谷大学吹奏楽部の公式YouTubeでも無料生配信されるようです。

▪️昨年度まで5年間吹奏楽部部長を務めてきました。今は、龍谷大学の一教員として吹奏楽部の活動を応援しています。

【B席販売終了のお知らせ】
6月23日(日) 開催 /
#龍谷大学吹奏楽部 サマーコンサート
B席のチケットが完売いたしました✨
いつもありがとうございます!
引き続き、C席は好評販売中!
ご購入を検討されている方はお早めに

▪️チケットぴあ「龍谷大学吹奏楽部(リュウコクダイガクスイソウガクブ) のチケット情報」

「クランクレーデ演奏会2024」

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▪️学生オケ時代の後輩たちが参加している市民オケ「クランクレーデ」の演奏会が、2024年9月23日(月祝)に、兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホールで開催されます。12:45開場、13:30開演です。今回は、リヒャルト・ストラウス、そしてグスタフ・マーラーの作品を演奏します。大曲ですね。

クランクレーデ演奏会 2024
リヒャルト・シュトラウス作曲 4つの最後の歌
グスタフ・マーラー作曲 交響曲第9番ニ長調

指揮 田中一嘉 / ソプラノ独唱 小玉 洋子 / 管弦楽 クランクレーデ

12:45 開場 13:30開演

兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
全席自由 1,000円 未就学児童はご入場いただけません

チケットは以下の方法、または出演者を通じてお求めください
■メールでのお申込み:
クランクレーデ運営事務局
klangredeklangrede@gmail.com
090-3829-8230

■芸術文化センターチケットオフィス(7月20日発売開始)
0798-68-0255
10:00AM -5:00PM
月曜休み
https://www.gcenter-hyogo.jp/

龍谷大学吹奏楽部「サマーコンサート2024」

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