2024年度第1学期(前期)の履修登録

▪️2024年度第1学期(前期)の履修登録に関する「X」の投稿です。龍谷大学の学生の皆さんは必ず理解するようにしてください。

いよいよ春がやってきました。

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20240318mygarden3.jpg▪️今日は、昼から男女共同参画に関する研修がオンラインでありますが、それ以外は、ゆったりと休養しています。ということで、小さな庭を巡回しました。

▪️庭の3種類のクリスマスローズ、いずれも花を咲かせてくれました。白い方は、もうほとんどの花は散っています。花びらのように見えるのは萼(がく)です。遠目に見ると、きれいに咲いているように見えます。下段の左、小さい可愛らしい白い花が連なっているのはリュウキュウアセビです。まだ5分咲きかな。下段右は、ヒマラヤユキノシタ。南アジア(ヒマラヤ地方)が原産の植物です。この花、毎年ですが、ヒヨドリに狙われます。ヒヨドリに食べられるのです。でも、今年はまだ大丈夫ですね。

▪️庭の世話をしていると、小説家の村上春樹さんがいうところの「小確幸」(小さいけれど確かな幸せ)を強く感じます。ガーデニングは私にとっての「小確幸」です。今日は休養していますが、今月中に庭の作業を集中的に行いたいと思います。ガーデニングは、精神に良い作用を及ぼします。大切だなといつも思っています。ご近所のお庭では、モクレンが咲き始めました。前を通るたびに見上げてかんしょうしています。それから、別のお宅のお庭にはミモザも。いよいよ春がやってきました。
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「杉岡孝紀教授 追悼の集い」のお知らせ

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▪️先月、センター長をしている世界仏教文化研究センターの副センター長をお勤めいただいた文学部の杉岡孝紀先生がお亡くなりになりました。そのことを「杉岡孝紀先生のこと」としてこのブログで投稿しました。この投稿をお読みいただいたからかもしれませんが、文学部の鍋島直樹先生から、3月28日に開催される「杉岡孝紀教授 追悼の集い」のお知らせをいただきました。この集いに参加させていただく予定です。

杉岡孝紀教授 追悼の集い

日時  2024(令和6)年3月28日(木) 午後2時より
場所  龍谷大学大宮学舎本館講堂・清和館
主催  龍谷大学真宗学教室教員一同
協力  龍谷大学文学部・農学部・大学院文学研究科
    実践真宗学研究科・杉岡ゼミ 世界仏教文化研究センター

第一部 午後2時~ 受付 午後1時30分
追悼法要 大宮学舎本館講堂
司会 内田准心(龍谷大学文学部准教授)
内手弘太(龍谷大学文学部講師)
開会の辞 那須英勝(龍谷大学文学部教授)
追悼法要 『正信念仏偈』(行譜)和讃六首引
導師焼香 殿内恒(龍谷大学文学部教授)
結衆 鍋島・那須・玉木・井上善幸
参列者焼香 ご遺族ならびに参列者の皆様
法話 鍋島直樹(龍谷大学文学部教授)
記念品贈呈
龍谷大学真宗学教室教員一同
井上見淳(龍谷大学社会学部准教授)
能美潤史(龍谷大学法学部准教授)
『龍谷大学真宗学 100 年史』贈呈
龍谷大学真宗学会編集委員会
龍谷大学大学院・文学部杉岡ゼミ

ご遺族挨拶 喪主 杉岡享子様

第二部 午後3時~4時頃
追悼の集い 大宮学舎清和館 3 階ホール
司会進行. 先生方と杉岡ゼミ生たち
お菓子と温かいお茶をいただきながら
想いを分ち合う時をもちたいと考えております
※追悼の集い参加費無料
※追悼法要に、杉岡先生と有縁の方々は自由にご参加ください。
※ご家族様のご意向により、ご香資はどうかご放念ください。

「おうみ会」と「夏原グラント」、そして「アンサンプルコンテスト」。

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▪️昨日は土曜日ですが、学科会議、教授会、そして大学院の研究科委員会が開催されました。今年度最後の社会学部の会議になります。入試判定の関係です。そして、晩の18時半からは、ホテルグランヴィア京都で勤務している社会学部の教職員の懇親会「おうみ会」が開催されました。この「おうみ会」、2020年から始まったコロナ禍のためずっと開催できていませんでした。しかし、昨年は8月に、やっとひさしぶりに開催することができました。その時は、暑い中、ビルの屋上で開催しました。コロナ感染を心配する方がおられたからです。大変神経質というか用心深いというか…。でも今回は、室内です。やっと本格的に復活できるようになりました。本来であれば、春の「おうみ会」では、退職される方や異動される方の「歓送会」になるはずなのですが、コロナ禍のためずっとそれができていなかったので、昨日は、2019年度(2020年春)3月に退職された方から2023年度で退職される方まで、多くの皆さんがスピーチをされました。

▪️席はくじ引きで決まりました。私の横は、社会学部教務課の事務職員さんと、退職され今は福祉の機関で勤務されている方でした。お二人とも、おじいさん(わたしのこと)に気を遣ってか、いろいろ話をしてくださったし、話も聞いてくださいました。優しいな〜。お二人ともお優しい女性です。ありがとうございました。

▪️懇親会がお開きになった後は、心がよく通じている事務職員と教員のお2人と、社会学部の将来についていろいろディスカッションするチャンスがありました。ホテルの近くの居酒屋で3人で飲み直しました。糖質がゼロのハイボールで。私以外のお2人も私に合わせてハイボール。申し訳ないですね。お腹はいっぱいなので、ちょっとつまみながら(私は糖質が低いものを)です。お2人といろいろ話をすることができました。もう定年退職間際で緊張感が欠けてきている私などとは違い、現役真っ只中の方達はしっかりしたお考えを持っておられます。きちんと情報を収集し勉強もされています。とても感心しました。というか、私が反省しないといけないですね。

▪️そして今日。「夏原グラント」の選考会でした。選考会場は、大津市の「コラボしが21」です。公益財団法人平和堂財団の「夏原グラント」は、環境保全・創造のために頑張っているNPO、市民団体、学生団体を助成を通して応援しています。もう10年ほど、この「夏原グラント」で選考委員を務めています。今日は、一般助成2年目15団体の皆さん方のプレゼンテーションを拝見させていただきました。いろんな意味で勉強になりました。この「夏原グラント」、30日にも選考会が開催さます。その日は、一般助成1年目の団体の皆さんのプレゼンテーションです。団体数が多いので、結構大変な感じですが頑張ります。

▪️明日は、職場の研修で、その翌日からは吹奏楽部の4人(サクソフォン四重奏)がアンサンブルコンテスト全国大会に出場するため、群馬県の高崎市に行きます。コンテストは20日になります。群馬県に移動するのは19日ですが、群馬県でのんびりするのではなく、コンテストの会場とは別に練習をする場所を確保して、そこで直前までびっちり練習を行います。19日は朝、関西を出発します。13時から現地で練習を初めて、予定ではそれが21時半まで続きます。コンテストの出場する部員に同行する副幹事長からは、そのように連絡を受けています。ちなみに副幹事長はコンテストに出場しません、後輩達のお世話をするだけです。休憩も入るのでしょうが、8時間練習することになります。そこでは児玉知郎コーチが最後まで指導を行います。私は「ただいるだけ」で何も音楽的な貢献はできませんので、部員の皆さんの頑張りにただただ一緒に同行させていただくだけです。

▪️これは19日です。コンテストは翌日の20日です。本番の大学の部は12時過ぎから始まります。でも、午前中は9時から10時まで、1時間ですが前日とはまた別の場所を借りて練習をします。最後の最後まで、徹底的に細かなところまで詰めて調整していくようです。今回は、アンサンブルコンテストですが、吹奏楽コンクールの時も直前まで非常に細部に至るまで調整を行います。この辺りが、全国トップレベルのアマチュアバンドの凄いところなのかなと思います。どうか、みなさん、サクソフォン四重奏の4人が金賞を受賞できるように祈ってください。

▪️年度末、なかなか大変です。でも新年度になると特別研究員(サヴァティカル)です。自分の仕事に集中します。退職するまでの時間を大切にします。で、トップの写真ですが、この投稿とはなんの関係もありません。自宅のヒヤシンスです。良い匂いがします。

卒業式のあとで

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▪️午前中の式典の後は、瀬田キャンパスに戻り、社会学部の3学科ごとにわかれて、ゼミの担当教員から学生の皆さんに学位記が手渡されました。今年度のゼミ生は12名。少なめですが、しっかり卒論に取り組んでもらいました。まあ、頑張り抜いた人と、そうでない人との差はありますが…。でも、みんな卒業できて本当によかったです。彼らの卒論のタイトルは、こちらからわかります。この学年だけでなく、大学教員になってから指導した卒論の氏名とタイトルがわかるようにしてあります。私のデータベースのようなものでしょうか。ところで、来年度、2024年度は特別研究員になりますので、ゼミを担当しません。次のゼミ生は、2025年度、3回生の皆さん(今年度の入学生)になります。そして、大学教員として担当する最後のゼミ生になります。

▪️上の写真の右側。学位記を手渡す前、他のゼミの女子学生が挨拶にきてくれました。吹奏楽部で木管主任を務めていた竹内さくらさんです。私の向かって右側は、ゼミの田崎秀斗くん。彼は、吹奏楽部で金管主任を務めていました。2人で頑張って吹奏楽部の演奏をリードしてくれました。ありがとう。4月からは仕事で忙しくなるのでしょうが、後輩を応援し続けてください。

20240316graduation_ceremony7.jpg▪️学位記を手渡ししたあとは、大津市にある大津プリンスホテルにバスで移動しました。18時から、社会学部同窓会が主催する「新会員歓迎パーティー」が開かれました。卒業生は自動的に同窓会の新入会員になります。今回の卒業生は、コロナ元年に入学してきた人たちです。大変な4年間でした。よく頑張りました。授業はオンライン、課外活動もできない、そのような中で新たに友人を作ることもなかなかできなかったのではないでしょうか。

▪️社会学部同窓会主催の「新会員歓迎パーティー」には、ゼミ生12人のうち、用事があり1人は欠席しましたが、残りは全員参加することができました。私は同窓会会員ではありませんが、教員は招待ということで参加させていただきました。卒論の提出前は、表情もシビアな感じでしたが、昨日は、みんな晴れ晴れした顔をされていました。本当に、ご卒業おめでとうございます。卒業後も、また皆さんで集まり同窓会を行いましょう。

▪️ところで、この「新会員歓迎パーティー」の開催は3年ぶりになります。2022年から始まったコロナ禍のため、ずっと開催できずにいたのです。それまでは、多くの卒業生の皆さんが参加し、会場はめちゃくちゃ盛り上がって来賓の挨拶も聞こえないぐらいだったのですが、今年は参加者も予想したよりも少なめだし、大騒ぎをするようなこともなく、おとなしくて、やや拍子抜けしてしまいました。来年からは、このパーティーまた盛り上がって欲しいです。やはり、この辺りにもコロナ禍の影響が出ているのかもしれません。みんなが集まって盛り上がるというような経験もしていないですからね。

▪️下の写真は、パーティーの最後に撮った集合写真です。真ん中の椅子に座っているのは私ではなくて、ゼミ生?!。少し調子に乗って飲みすぎたようで、フラフラしているので椅子に座らせました。4月から社会人になるわけですが、仕事に慣れてきたらぜひ同窓会して欲しいです。社会学部同窓会では、「ゼミ同窓会活動等促進事業」に取り組まれています。同窓会の公式サイトをご覧ください。このような制度を活用して、同窓会活動を活発にしてまいりましょう。

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20240316graduation_ceremony9.jpg▪️大津プリンスホテルで開催された「新会員歓迎パーティー」がお開きになり、ホテルのバスでJR大津駅までおくってもらいました。大津駅です。まっすぐに帰宅するのかというと、やはり大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」にちょこっと立ち寄ることにしました。すると、龍谷大学社会学部で社会福祉を勉強された卒業生の植松美穂さんが、ご友人と飲んでおられました。全員、社会福祉関係のお仕事をされています。で、ここが滋賀県らしいというか、いろいろ共通の知り合いがいたりするんですよね。短い時間でしたが、楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

▪️私自身の卒業式の時はどうだったか。ちょっとここにも書いておこうかなと思います。このブログの過去の投稿のリンクを貼り付けておきます。好奇心のある方は読んでみてください。今から40年以上前の話になります。

2023年度学位記、卒業証書・学位記、修了証書授与式(瀬田キャンパス)

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20240315graduation_ceremony3.jpg▪️今日は、10時半から瀬田キャンパスの先端理工学部、社会学部、農学部の卒業式(正式には、「学位記、卒業証書・学位記、修了証書授与式」)が行われました。場所は、滋賀ダイハツアリーナ。大学から車で10分程度離れた瀬田丘陵にあります。県立の体育館なんですが、広いですね〜。正面に向かって私たち教員は左側の端に座っていました。教員席の近くでマンドリンオーケストラ部の皆さんが演奏されていましたが、我が吹奏楽部は教員席の真反対。遠かったです。

▪️それはともかく、卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます㊗️。式典の後は、瀬田キャンパスに戻り、書類配布等を行い、夕方からはプリンスホテルで社会学部の同窓会が卒業生を新入会員として歓迎するパーティーが開かれます。

▪️式典が終了した後のこと。3学部合同なので人数が多く、混乱を防ぐために、学部ごと、さらに座っている椅子の列で、順番に誘導されながら退場していきました。外に出たらすぐにバスに乗って瀬田キャンパスに移動ということになりました。事務職員の皆さんや、入試部でボランティアをしている学生の皆さんが誘導してくださいました。ですから、式典が終わってからも全員が退場するまでは相当の時間がかかるのです。吹奏楽部の皆さんは、その間も、ずっと演奏を続けておられました。素晴らしいこの日のために新しい作品の練習もしておられた様子です。ありがとうございました。

深草キャンパス・大宮キャンパスの卒業式で演奏しました。

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▪️今日は深草キャンパス・大宮キャンパスの、そして明日は瀬田キャンパスの卒業式です。朝、吹奏楽部からLINEで写真が届きました。毎年、3月の卒業式と来月の入学式では吹奏楽部が式典で演奏を行っています。今年は、今日と明日、この卒業式のために練習をしてきたメンバーで演奏を行います。以下は、幹事長からのメッセージ。「おはようございます。本日は深草の卒業式の日となっており、卒業式メンバーは体調不良者が出ることもなく全員元気に集まっております。卒業生の方々の門出に華を添えられるよう、式に臨みます」。校歌等の演奏は慣れていると思うのですが、それでも時間をかけて練習をされているようです。今日も、明日も、心を込めて演奏してくださると思います。

▪️話は変わりますが、来年度、4月からは特別研究員に就任するため課外活動の部長を務めることができません。社会学部の別の先生に部長の代理をお願いしています。ということで、4月からはこういう報告は届かないかもしれませんね。ちょっと、寂しいですね。

庭の巣箱

20240314subako.jpg ▪️今日は時間があったので、冬の間滞っていた庭の世話をしました。本格的な春になる前にやっておかないといけない作業がたくさんあるのです。作業をしていると、庭のシマトネリコの樹あたりから、コツコツコツ、コツコツコツ…という音が聞こえてきました。そっと樹のそばまで行くと、巣箱から音が聞こえてきました。何年も前のことになりますが、小鳥がやってきてくれたいいな〜と思って巣箱を取り付けたのです。ところが、小鳥は庭にやってきても、なかなかこの巣箱に「入居」してくれません。単なる飾りになっていました。ところが、ところがです。とうとう、小鳥がやって来てくれようなのです。まだ、音しか聞いていません。どんな種類の小鳥なんだろう。

▪️こんな音をさせるのは、キツツキの仲間でしょうか。キツツキの仲間がシマトネリコの樹に巣作りをしている時の音なのかな…。であれば、巣箱の中には鳥はいませんね。鳥のことがよくわからないので、少し調べてみることにします。

春季特別展「文明の十字路・バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰 -ガンダーラから日本へ-」

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▪️現在、龍谷ミュージアムは、春季特別展「文明の十字路・バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰 -ガンダーラから日本へ-」を準備されている最中のようです。春季特別展までは、もう1ヶ月待たなければなりません。オープンは4月20日です。大変楽しみにしています。このような特別展です。

アフガニスタンのバーミヤン遺跡は、ヒンドゥークシュ山脈のただ中にあって、ユーラシア各地の文化が行き交った、文明の十字路とも呼ばれる地域です。渓谷の崖面には、多くの石窟と2体の大仏が彫られ、その周囲には、「太陽神」や「弥勒」のすがたが、壁画で表現されていました。

残念ながら、それらは 2001年3月にイスラム原理主義組織・タリバンによって爆破されてしまいましたが、かつて日本の調査隊が撮影した写真や調査資料を詳細に検討することで、壁画の新たな描き起こし図が完成しました。名古屋大学・龍谷大学名誉教授の宮治昭先生による監修のもと、京都市立芸術大学の正垣雅子先生が描いた、貴重な学術研究成果です。

本展では、この新たな描き起こし図の完成を記念してその原図を展示し、壁画に表された太陽神と弥勒の世界に迫っていきます。さらに、中央アジアで発展した弥勒信仰が、東アジアへと伝わって多様な展開を遂げる様子をご覧いただきます。

▪️龍谷大学の学生と教職員の皆さん。ミュージアムに隣接する大宮キャンパスの皆さんだけでなく、瀬田キャンパス、深草キャンパスの皆さんも、ぜひ観覧いたしましょう。

琵琶湖北湖において全層循環を4年連続で確認

▪️昨日、滋賀県が「琵琶湖北湖において全層循環を4年連続で確認」と発表しました。「琵琶湖の深呼吸」という呼び方で知られる全層循環については、このブログでも毎年投稿してきました。全層循環とは、琵琶湖の全層循環とは、真冬に湖水が鉛直方向に深湖底までよく混合することにより、水温と溶存酸素(DO)が琵琶湖全体で表水層から深水層まで一様になる物理現象です。この物理現象により溶存酸素をたっぷり含んだ表層の水が深い湖底にまで届くことになり、湖底の生物が生き続けることができるし、湖底の水質悪化にを防いでいます。しかし、地球温暖化や暖冬により、表層の水が十分に冷えないことなどにより、2018年と2019年には全層循環が未完了になってしまいました。だから、発表の中で「4年連続」と強調しているのです。今年の冬も暖冬だったので、大変心配しました。滋賀県は、「1月下旬の冷え込みに加え、2月中旬から3月上旬の強風により琵琶湖の水が混合されたことにより全層循環に至った」と推測しています。

▪️環境問題解決のための手法には、技術的解決手法、法的規制、経済的手法等があります。琵琶湖の水質問題について言えば、下水道の敷設を促進する、排水基準を厳しくして違反した場合は罰則を設ける、税金等の制度を使って人びとの経済合理性に働きかけ、環境配慮行動へと人びとを誘導する…、一般にはそういうことが行われてきました。

▪️しかし、地球温暖化、気候変動、暖冬…そのような地球規模の気象現象が目の前の琵琶湖に影響しているということになると、琵琶湖に対する直接的な対策が難しくなります。気候変動を緩和するために二酸化炭素をはじめとする温暖化ガスの排出を制限していくことしか私たちにはできない…ということになります。今回は、なんとか全層循環が完了しましたが、これからどうなっていくのでしょう。これは、難しい問題です。もし、琵琶湖の全層循環が未完了の年が何年も継続し、生態系や水質に甚大な影響を及ぼし始めたとしたら、その時、私たちはどのように対処できるのでしょうか。

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