「オーパル」さんを訪問
■昨日の午前中、参加している市民団体「水草は宝の山」(水宝山)のメンバーの皆さんのところへ伺いました。この「水宝山」を母体して設立された非営利活動法人「琵琶故知新」の最近の活動状況について、事務局長の藤澤栄一さんと一緒にご説明するためです。
■まず最初に伺ったのは、湖西の琵琶湖畔にあるスポーツ・環境体験施設「オーパル」代表取締役の山脇秀錬さんです。「オーパル」について少しご紹介しますが、修学旅行等、学校向け琵琶湖体験学習 ・琵琶湖での活動を中心とした自然体験 ・カヌー(カヤック)、ウォーターボール、ウェイクボードなどのスクール ・ドラゴンボートの普及活動 ・子どもを対象としたレーシングカヌー教室などを事業として取り組んでおられます。
■さて、山脇さんには、まず「びわぽいんと」の進捗状況をご説明いたしました。「びわぽいんと」とは、facebookやこのブログでもご紹介してきましたが、琵琶湖の環境保全活動に取り組む諸団体がつながり支え合うための仕組みです。
オーパル
びわぽいんと
■「びわぽいんと」の進捗状況についてご説明したあと、「オーパル」に隣接する浜の様子を拝見させていただきました。今、琵琶湖の水位は低下しているわけですが、それなりの量の水草が漂着していました。また、浜に近いところにも水草が流れ着いていることが確認されました。それらの水草、腐敗すると大変臭くなります。しかし、水からあげて乾燥させれば、そのような悪臭はしません。しかも、土壌改良剤(水草堆肥)として利用することができます。
■今は「オーパル」さんだけで除去をされていますが、将来的には、このような水草の除去に環境ボランティアが参加することができないか、そして除去したのち乾燥させた水草を、地域の菜園の土壌改良剤として使えないか、そのあたりのことを「水宝山」や「琵琶故知新」としては活動の課題においています。活動のメインの浜は、堅田の真野浜になりますが、「オーパル」が管理されているこちらの浜についても、真野浜とは少し違ったスタイルで水草の有効利用を進めることができればと考えています。
■少し遠くを眺めると、東近江市からバスやってこれらた中学生の生徒さんたちが、「オーパル」のドラゴンボートに乗っておられるのが見えました。コロナ禍のために修学旅行に行けなかった代わりに、こうやって琵琶湖を楽しんでおられるようです。
【追記】■私は、琵琶湖の周囲にある個々の浜と、そこに隣接するコミュニティや地域の実情に応じて、漂着する水草の有効利用の仕組みがあって良いと思っています。また、そうでないといけないと思っています。そのような水草有効利用の仕組みを「小さな循環」と呼んでいます。外部から「小さな循環」を繋いで「大きな循環」にしてやろう…などとは思ってはいけません。「小さな循環」の中で参加される皆さんにとっての参加することの「意味」がきちんと担保されることが非常に重要だからです。「小さな循環」は小さいままで良いし、それが大切だと思うのです。その上で、異なる多様な「小さな循環」と緩やかにどう連帯していくかが問われることになります。
■このような「小さな循環」とは別に、「大きな循環」があっても良いと思います。毎年、滋賀県が刈り取り船で南湖の水草を刈り取っています。大量の水草を刈り取っています。それらの大量の水草は陸地で乾燥させ、無料で配布されていたと思います。税金を使って刈り取っているので、刈り取った水草をどういう仕組みで有効利用していくのか、そこには様々な制約条件があるのではないかと思います。理想を言えば、刈り取った水草から生まれた経済的価値を、刈り取りの費用に還元していくような社会的仕組みができて欲しいと思います。
孫からのメッセージ
■私には2人の孫がいます。先日のこと、その孫たちから葉書でメッセージが届きました。「敬老の日」だったからです。といっても、3歳と0歳の孫は字を書くことができません。娘が代筆?!で送ってくれました。字は書けないけれど、足形を葉書に貼り付けて送ってくれました。嬉しいな〜。上の孫の足形は、葉書の大きギリギリでおさまっていますが、来年は無理のような気がします。来年は、どんな形でメッセージが届くのでしょうね。楽しみです。
■私は62歳ですし、可愛がっている2人の孫から「敬老の日」でお祝いをもらうことはとっても嬉しいことなのですが、同時に「敬老」の対象になることに、まだどこかで違和感を感じている自分がいるような気がしました。歳を取ることを素直に受け入れていたつもりでした。人生の最期に向けて少しずつ歩みを進めていたつもりだったのですが、そのような自分に抵抗する別の自分が、まだどこかに潜んでいるようですね。ちょっと驚きました。
■このことと関係することです。少し前にことになりますが、詩人の伊藤比呂美さんのTweetを見て、「人ごとではないよな〜」と思いました。伊藤さんだけでなく、自分自身に対する自己認識と、周りの人たちからの認識との間にはギャップがありますよね。
保険がなんとかというお役所から封筒がきて、あけたら介護保険証が入っていたので、とっさに「あれ、お父さんとっくに死んじゃったんだけど」と思って、自分のだというのに気がついた。ちょっとショックで、お父さんに話したかった。
保険がなんとかというお役所から封筒がきて、あけたら介護保険証が入っていたので、とっさに「あれ、お父さんとっくに死んじゃったんだけど」と思って、自分のだというのに気がついた。ちょっとショックで、お父さんに話したかった。
— 伊藤比呂美 (@itoseisakusho) September 21, 2020
大学のコロナ感染対策
■昨日の朝、大学のバス停に到着した時、まずはこの2つを受け取りました。ひとつは感染予防のためのガイドライン。小さいものです。いつも持ち運びができるようになっています。通学・通勤の鞄の中にいつも入れておくためでしょう。そして、1人1個の除菌用のシート。これも助かりますね。もちろん、キャンパスに入る時はマスク着用です。これは絶対に。そして、建物の中に入る時には、まず手の消毒をして、その後、職員証をカードリーダーで読み取らせて、熱を測って…と一連の対策が続きます。建物の階段はすれ違わないように、上り専用と下り専用に分けられています。教室も前後左右隣あわないようにして、加えて座席指定となっています。学生にはスマホを通じて、この授業か、この教室のこの座席に座ってくださいと通知がいくのです。結構、厳重に対策をしているように思います。この一連の対策を陣頭になって取り組まれてきた職員さんとは親しいので、いろいろ苦労話をお聞かせいただきました。心より感謝いたします。
■このようなコロナ対策の一環という意味もあり、新しくJR大津駅と瀬田キャンパスをつなぐシャトルバスの運行が始まりました。これまで、瀬田キャンバスとJR瀬田駅・石山駅・南草津駅をつなぐ路線バスは運行していたのですが、特に、JR瀬田駅に通学する学生の皆さんが集中するので、分散してもらうためにこのような対策を講じたのです。JR瀬田駅は新快速は停車しませんが、JR大津駅は新快速が停車します。大阪や京都方面から通学する学生の皆さんには、大変都合が良いようです。基本的には学生の皆さんが優先のようですが、空いていれば乗車しても構いませんよと担当の職員さんからお聞きしたので、昨日は、帰宅時に利用させていただきました。瀬田キャンパスとJR大津駅との間は、名神高速道路を利用します。何か事故等のトラブルで渋滞しない限り、スムースに移動することができます。
初秋の庭
■初秋の庭。シオンが小さな紫の花をどんどん咲かせてくれています。適当な高さに剪定したので、今年は鑑賞しやすいです。また、その姿も可愛らしい。昨年は、2mを超えていました。シオンは、別名、オニノシコグサ(鬼の醜草)といいます。何もしないと、背丈は2mを超えることになります。そんなに大きくなってしまうから、オニノシコグサなんて名前をつけられてしまうのかもしれませんね。
■庭のあちこちにヤブランが植えてあります。今年は、例年になくよく花を咲かせてくれています。ハギも咲き始めました。ハギ が咲くと秋を感じますね。「秋の七草」のひとつですし。プランターに種を撒いたコスモスも成長していますが、このまま順調に大きくなって最後に花を咲かせてくれるかな。種を撒いた時期が少し遅かったので、うまく咲いてくれるかどうかちょっと心配しています。
■うちの庭にはどこからか雑草の類が侵入してきます。風、鳥、昆虫、人の足について…いろいろだと思います。そのような雑草の中で、どれが雑草でどれが雑草でないのかの線引きは、大変恣意的です。人間の側(この場合は私)の都合です。たとえば、ミズヒキ。里山っぽい雰囲気もあり、適当に残しています。他はすべて抜き取っています。しかし、小さな種が飛びちると庭中に繁茂することになります。ホトトギス。小さいですが、なかなか魅力的な花が咲きます。拡大してみるとよくわかります。これも剪定しながら残しています。
■しかし、見つけたらすべて引っこ抜いてしまうものもあります。たとえば、メヒシバ。増え方が尋常ではありません。見つけ次第、抜いてしまいます。生物学的に見れば興味深いのですが、ガーデニングの観点からすると邪魔者です。ずいぶん雑草の類の中でも差があります。「これは差別だ」とメヒシバから抗議されそうです。微妙なところが、ツユクサです。私が子どもの頃は、至る所に生えている普通の雑草でした。私の個人的な感じ方かもしれませんが、最近はかつてほど頻繁に見かけなくなりました。今の家に暮らして5年目になりますが、これまではツユクサを見かけたことがありません。今年、初めて目にしました。可愛らしい花を咲かせます。咲かせておこうか、抜いてしまおうか…ちょっと悩みました。その上で、駆除しました。駆除という言葉、ちょっと嫌な感じではありますね。抜いてしまいました。
■それから、小さな木の芽のようなものが、庭のあちこちに生えているのです。なんという名前が付いているのかな…と思って調べてみると、なんとシマトネリコでした。うちの一番大きな樹はシマトネリコなんです。トネリコの仲間、種子は翼果(よくか)といってへら形の形状をした翼を持っていて、風の力で遠くまで拡散するようです。親木から遠く離れたところまで広範囲に拡散するわけですね。昨年は、シマトネリコの花を咲かせて、そのままにしていたので、種が散らばったのか。なるほど…です。
■我が家の彼岸花、いつもならばすでに花を咲かせているか、芽を伸ばして開花直前か…なんですが、今年はもうダメかな…と諦めかけていました。朝、毎年彼岸花が咲いているあたりを観察すると、なんと、芽が出ていました。嬉しいです。ここ以外にも、あと数箇所。気温がぐっと下がって涼しくなると芽を伸ばして花を咲かせるようです。
対面式授業の復活。
■すべての授業ではありませんが、今日から対面式の授業が復活しました。私は、朝7時過ぎに自宅を出て大学に向かいました。1限目は、琵琶湖博物館の学芸員の皆さんにオムニバス講義をしていただく「びわ湖・滋賀学」。私は、社会学部と琵琶湖博物館をつなぐコーディネーターをしていることから、授業開始の1時間前に到着し、学芸員の方といろいろ相談をさせていただきました。2限は、自分が担当する「地域再生の社会学」。「やはり、学生の顔や表情をみながら授業を行う方が、自分にはあっているな」と思いました。学生の皆さんも私もマスクをしているので、表情といっても目のあたりだけなんですけどね。それでも伝わってきます。安心できます。ただ、このような対面式授業の復活も、コロナ禍がまた復活すると、再びオンライン授業に戻ってしまいます。申し訳ないけれど、学生の皆さんの命や健康を守るためですから、仕方がありません。
■対面式の授業なのですが、席は左右前後、隣り合って座ることのないようにしてあります。そのことは、「対面式授業が始まります。」でもお伝え致しました。座席には、すべて番号が付けられており、授業を履修している学生には、どの番号の席に着席するようにとの連絡が、ポータルサイトを通じて届くようになっています。座席指定になっているのです。様々なコロナ感染予防の工夫がなされています。しかし、これで万全というわけにはいきません。結局、最後はひとりひとりのリスクにきちんと対応しているかどうかが問われることになるからです。
■さて、朝早くに大学に到着すると、もうすでにチラホラと学生さんたちがおられるのことがわかりました。1号館と呼ばれる先端理工学部の建物に入ると、1人の学生が近寄って、「すみません。キャンパス内でのWi-Fiのつなぎ方を教えてください」とお願いをされました。お聞きしたところ1回生だそうです。おそらく、きちんと大学キャンパスに来たのは今日が初めてなのかもしれません。戸惑うことがいろいろ多いでしょうね。朝一番ですから、まだキャンパス内は人が少ないのですが、多くの学生が、すれ違うときに会釈をされるのです。きっと1回生なのでしょうね。そのように会釈をするとを高校時代から身につけていたのではないでしょうか。良いことですね。もっとも、大学キャンパスは人数も多く、教員や事務職員の間は別にして、知り合いの学生でなければ、すれ違うときに会釈をするということはあまりなと思います。おそらくですが、だんだん大学に慣れると会釈することはしなくなってしまうのでしょうね。
■以下は、学長から学生の皆さんへのメッセージです。
第2学期(後期)開始にあたって
underwaterのイノウエダイスケさんにお会いする。
■先週の土曜日、特定非営利活動法人「琵琶故知新」の理事長として、イノウエダイスケさんにインタビューさせていただきました。イノウエさんは、「underwater」というタイトルで、京都や琵琶湖の川に生息する魚たちの様子を動画作品にまとめて発表されています。イノウエさんの公式サイト(イノウエさんはポートフォリオと呼んでおられますが)のプロフィールによれは、私の子どもの世代に近い、2人の男の子のお父さんです。お若いです。お仕事では、一級建築士として設計をされています。
■私は、たまたまTwitterでイノウエさんのことを知り、作品の数々に大変感動しました。そして、とうとう実際にお会いしてお話を伺わせていただきたいと、私の方から無理にお願いをしたのです。イノウエさんのことについては、このブログでも一度ご紹介しています。「UNDER WATER」。こちらもご覧いただければと思います。
■イノウエさんへのインタビュー、大変充実したものでした。思わず、インタビューであることを忘れて、淡水魚・川談義を楽しんでいる自分にふと気がついてしまいました。楽しかったな〜。少し時間がかかるかもしれないけれど、インタビューをもとに作成した記事は、「琵琶故知新」の公式サイトに掲載させていただく予定です。インタビューをさせていただいたのは、特定非営利活動法人「琵琶故知新」の理事で、「琵琶故知新」設立の母体となった市民グループ「水草は宝の山」代表の山田英二さんが経営される民宿「きよみ荘」の前にある真野浜です。美しい浜です。そして、背中の男性がイノウエさんです。イノウエさんへのインタビューを、山田さんにお願いをして、真野浜と琵琶湖の北湖を眺めることのできる「きよみ荘」の食堂でさせていただきました。
■イノウエさんの作品をご覧になって、生態学、生物学にとっても価値があるとお考えになる人もおられると思います。もちろん、そうなのかもしれません。しかし、私には、イノウエさんの「心象風景」であるように思えました。「心象風景」とは、「現実ではない、心の中に浮かんだ架空の風景」のことを言います。こう書いてしまうと誤解を招くかもしれません。イノウエさんの作品は、確かに現実を写したものなのですから。しかし、イノウエさんの作品からは、イノウエさんがこれまで川との関わり、淡水魚と関わってきた長い時間と、そしてそのような時間の中で醸されてきた優しい眼差しが浮かび上がってくるように思うのです。どのような作品にするのか、どのようなフレームの中で淡水魚の生き様を捉えるのか、そのような眼差しが作品のメタレベルのところにしっかりと存在しているように思うのです。
■さてさて。私はプロのライターではないので、「琵琶故知新」の公式サイトにイノウエさんへのインタビューを記事としてアップするのには少し時間がかかるかもしれませんが、どうか楽しみにしていただければと思います。
190,000アクセス感謝!!
◼︎アクセスカウンターが、「190,000」を超えました。皆様、ありがとうございます。アクセスカウンターが「10,000」増えるたびに書いているのですが、このブログへの投稿は、ほとんどfacebookと同じ内容になることが多いと思います。ただし、facebookをやっている皆さんは、私の年代に近い方達です。ということで、facebookでつながっていない皆さん(おそらく若い世代の皆さん)には、このブログをご覧いただければと思います。ただし、これまた繰り返しになりますが、ほとんど役に立つ情報は、無い…と思います(笑)。日々の出来事をアップしているだけですので。
◼︎さて、「180,000」を超えたのは、2020年5月9日でした。「10,000」アクセス増えるのに「134日」かかりました。「170,000」から「180,000」まではコロナ禍もあってか「184日」かかりました。少し期間が短くなりました。どういう方達がご覧になっているのでしょうね。ちなみに、アクセスカウンターを設置したのは2012年9月5日ですから、ほぼ9年目で「190,000」にたどり着くことができました。皆様、ありがとうございました。これからも、淡々と日々の出来事を書いていこうと思います(ほぼ、毎回、同じことを書いています)。次はいよいよ「200,000」です。2021年の2月頃かなと思います。
龍谷大学における感染症対策等の取組
■23日からの対面授業が始まります。トップの動画は、「龍谷大学における感染症対策等の取組」です。他大学のことはよく知らないのですが、龍谷大学も相当対策に力を入れていると思います。とはいえ、学生の皆さん、十分に注意を払うことにしましょう。画像は、今日の瀬田キャンパス2号館で撮ったものです。校舎の中でいろいろ準備が行われています。このような準備を担当してくださっている職員の皆さんに、心より感謝いたします。入り口で、手を消毒して、体温もチェックし、除菌シートを受け取り、入構を学生証でチェックして…慣れるのに少し時間がかかるかもしれません。校舎内の階段は、「のぼり専用」の階段が決められています。なるほど、です。
対面式授業が始まります。
■職場(瀬田キャンパス)の学生食堂です。対面式の授業再開に向けて、着々と作業が進んでいます、というか食堂にしては完了していますね。個人的には、食堂が一番心配だったのですが、ソーシャル・ディスタンスをしっかり確保してあるので、向き合って食事をしないようになっています。しかも、透明なアクリル板に囲まれて食事をします。赤い紙には「Social Distance」と書かれていますね。
今日は、対面式授業の再開にあたって講習会が開催されます。これから参加する予定です。対面式授業をやりなが、対面式授業が困難な事情を抱えた学生には、オンライン授業も同時に実施します。しかも、そのライブの授業の様子は動画にも保存して、後でもみられるようにします。けっこう、大変になりそうな予感がします。
■基本、履修者が100名を超える授業でなければ、ソーシャルディスタンスを確保するための十分な広さの教室で対面授業が行われることになりました。ただし、様々な配慮をしなければならない学生がいますので、そういう学生にはオンライン授業を同時に行うことになります。
■今日は、そのためのAV機器の設定に関して講習会が開催されました。教員は前期のオンライン授業で慣れているせいか、私も含めて数人程度。しかし、その教員をサポートすることを担当する職員の方達は10数名出席されていました。特に、後期から授業が始まる非常勤講師の先生方は、オンラインに慣れておられない方もいらっしゃるかもしれませんのでね。講習会、いろいろ疑問にお答えいただき、私としては出席してよかったなと思っています。
■すでに教室内には、席に番号が付けられています。また、ソーシャル・ディスタンスを確保するために、1席空けて着席するようになっています。興味深かったのは、そこに折り鶴が付けられていて、学内の学部長の皆さんの心に留まった様々な至言、名言、語録…が書かれていました。鷲田清一さんのコラム、朝日新聞1面の「折々のことば」のようです。素敵なアイデアですね。コロナ禍の中、自宅に引き籠もらざるを得なかった学生の皆さんの心に静かに染入り、何かが伝わればと思います。社会学部の学部長は、宮崎駿の言葉を紹介しておられました。「世の中の大事なことって たいてい面倒くさいんだよ」。なるほど。その通り。だから、風の谷のナウシカは、誰に言われるわけでもなく、心を痛めて、そういう面倒臭いことをきちんと引き受けたんですよね。
■コロナ感染防止対策、うちのキャンパスで中心となって、黙々と頑張って仕事をされている職員さんとお話ししました。相当のご苦労です。ありがとうございます。ただ、どれだけやっても完璧ということはないので、ひとりひとりが油断しないように気をつけないといけませんね。キャンパス内で、自粛警察みたいなのが出てくると、もっといやですから。
古民家カフェ
■棚田で有名な大津市仰木にある古民家カフェです。JR「おごと温泉駅」から山のほうに登って行ったところにあります。散歩やハイキングのつもりならば歩いていけると思います。仰木は少し標高の高いところにあります。こちらの古民家カフェ、「里山のDaidoko Lulu」さんです。女性の方が、ご実家を少しだけ改装してカフェを開業されています。同様の古民家カフェは、私の知る限り、この仰木にもう1軒あります。
■窓際のテーブルに座りました。もともとは、縁側だった場所です。というか、縁側にテーブルをおいておられるわけですね。窓からは、仰木の棚田が見えました。ほとんど、稲刈りは終わっています。その向こうには大きな住宅地があり、さらに向こうには琵琶湖の南湖がみえます。なかなか落ち着くお店ですね。こちらのカフェ、自宅近くにあるので家族と昼ごはんを食べに寄せていただきましたが、すでに4人の女性の皆さんがランチを楽しんでおられました。私が頼んだのは、こんなランチ。ハンバーグを中心とした献立ですが、小さなお皿や小鉢の副菜が素晴らしい。みんなとても美味しく身体に優しいお味がしました。ちょっと嬉しくなりますね。お米は、確か仰木で収穫された新米だったと思います。いろいろ忙しく気持ちが落ち着かない中、短時間ですが、ほっとした時間をいただくことができました。
■こういった古民家カフェ、街中にある京都や大津であれば町家と呼ばれる伝統的木造建築であれば多いと思うのですが、農村部での古民家カフェって、どれほどあるんでしょう。少し気になっています。先日も、三重県の伊賀にご実家のあるゼミ生と面談をしていたときに、最近、古民家カフェが近くに増えてきたと教えてくれました。その学生のご実家は農村部にあります。どういう世の中の動きがあるんだろう。古民家カフェというキーワードではなく、農家カフェとするともっと増えますね。古民家カフェにしろ農家カフェにしろ、どういう方達が、どうしてカフェを始められたのか気になります。