今年2回目の「龍谷大学新月会」

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▪️昨晩は、龍谷大学に勤務している、関西学院大学・大学院出身の教職員の皆さんで組織している「龍谷大学新月会」の会合(呑み会)でした。お店は、京都駅近くの下京区にある「酒盃 いち膳」さん。会員は20名おられますが、みなさんお忙しいようで8名の参加でした。本当はもう少し多かった(10名)のですが、体調不良等で8名になりました。嬉しいことに、今回は新入会員がおられます。法学部の村上亮先生です。今回はご参加いただけていませんが、経済学部の工藤和也先生にも今回入会していただきました。どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。

▪️「同窓生」ということを意識しながら、勤務する学部や部署を超えて、こうやって大学内で交流できること、とてもありがたいことだと思っています。事務職員の皆さんのばあい、圧倒的に多いのは龍谷大学の出身者ですが、それであれば同窓会を作る必要性はあまりないのかもしれません。おそらくですが。これは個人的な考えでしかありませんが、いろんな「ご縁」を大切にして定期的に交流できるようなネットワークが、自分の周りにたくさんあることって、とても大切なことなんじゃないのかなと思っています。そのような思いから、大学内部の様々な職員親睦のためのグループに所属しています。

▪️しかしながら、最近は「仕事が終わったら、職場の人と交流するのは嫌です、飲み会は嫌です」という方が多くなっているそうです。加えて、若い世代ほど、お酒を飲む人は少なくなっているようにも思います。まあ、交流するのにお酒は必ず必要なわけではありませんけど…。私のような考え方は、どんどん受け入れられなくなっているのでしょうか。とても残念ですけど。

▪️もうひとつ残念なこと。髪の毛、薄くなっていて…。

満開になりました。

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20241129christmas_cactus2.jpg▪️シャコバサボテンがほぼ満開になりました。とても嬉しいです。毎年、毎年、きちんと咲いてくれます。ありがたいです。秋の葉摘みや春に施肥をするだけで立派な花が咲いてくれます。気が付いていませんでしたが、よほど嬉しいのか、毎年、何度もこのシャコバサボテンのことを投稿しています。

▪️ところで、シャコバサボテンを漢字で書くと「蝦蛄葉仙人掌」です。蝦蛄とは、寿司のネタにありますね。あの甲殻類のシャコです。葉の形がシャコに似ているからのようです。ちなみに、サボテンて漢字では「仙人掌」と書くんですね。知りませんでした。でも、英語だと「christmas cactus」。意味は、クリスマスのサボテンになります。これはこれからクリスマスを迎える季節に花を咲かせるからでしょう。シャコとクリスマス、かなりイメージに違いがありますよね。元々は、土壌に根を下ろさず木の上に根を張って生活する植物なんだそうです。観葉植物には、このようなタイプのものがあります。ポトスなどもそうです。シャコバサボテンについていえば、原産地はブラジルの高山。高山の木に根を張って花を咲かせていたんでしょうか。

▪️冬は庭も含めて寂しくなります。咲く花も少なくなります。今は、ツワブキが黄色の花を咲かせているだけです。そのような中で、このような鮮やかな色の花を咲かせてくれるシャコバサボテンはとてもありがたいです。ただ、冬や来春に備える準備もしなければなりません。そろそろ草津の園芸店まで出かけて、庭に植える球根や苗を買ってこないと…。時期的にちょっと焦り気味です。近くのホームセンターでも良いのですが、園芸店の方が値段は高いけれど質は良いのです。

生物多様性

▪️生物多様性に関する知り合いの研究者の皆さんのSNSへの投稿やネットニュースを読みました。おひとりは、滋賀県立琵琶湖博物館の学芸員をされている大塚泰介さん。NHKで放映された「プロフェッショナル仕事の流儀 一粒青々、己を込める 〜米農家 関智晴〜」を視聴して、その感想をfacebookに投稿されていました。以下が投稿です。公開されているので、シェアさせていただきます。

▪️番組の概要ですが、以下の通り。

幻の米がある。世界一を6度受賞し、通常の3倍以上の値をつけながら、その味を求め世界中から客が訪れる。生み出したのは関智晴(39)、かつてプロスノーボーダーとして活躍した異色の経歴を持つ。農家の長男に生まれながら農業に背を向け続けた過去。「いちばんやりたくない職業が農業だった」と語る男が、今農業にかける理由。米不足や温暖化、取り巻く状況が激変する中で「農業こそ最強」と言い切る農家の、青き革命。

▪️大塚さんが注目されたのは、「米の味を追求して有機栽培に舵を切り、その末においしい米がとれる田んぼが多様な生き物を育むことを発見した」という点です。番組の中で関さんは、ビジネスとして自分の商品=米の質を徹底して追求されてきました。有機農業や食の安心安全は、関さんにとって「目的」ではなく、美味い米を作るための「手段」であり、「生物多様性」もその結果だったということのようです。私はまだ番組を拝見していませんが、ぜひ拝見してみたいと思います。こちらは、ディレクターが書いた記事「ディレクターノート」NHKプラスで12月4日まで配信されています

▪️もうひとりは、滋賀県立琵琶湖環境科学研究センターの佐藤祐一さんです。佐藤さんが地域の住民の皆さんと取り組んでこられたビワマスが俎上・散乱する川づくりの話がYahoo!ニュースになっていました。「ビワマスが帰ってきた! 手づくり魚道が生む『問い』と『対話』。地域が創る『小さな自然再生』の現場」という記事です。執筆しているのは、水ジャーナリストでアクアスフィア・水教育研究所代表の橋本淳司さんです。佐藤さんは、facbookの中で、これまでの一連の活動を記事にしてくださるジャーナリストはいないのかなと書いておられましたので、ちょうど良いタイミングだったと思います。

▪️記事の中では、家棟川(やなむねがわ)にビワマスが俎上できる魚道を地域住民と一緒に作っていく活動がどのように展開してきたのかを解説されています。以下は、記事からの引用です。

60年ほど前、ビワマスは産卵のために家棟川から中ノ池川を通り、JR野洲駅近くの祗王井川まで遡上していた。しかし、中ノ池川に2.9メートルの落差工ができた。落差工には、川底を階段状にすることで洪水のエネルギーを集中させ、エネルギーを減らす役割がある。だが、ビワマスが遡上するには大きな壁となった。

▪️この落差工については、このブログの中でも触れています。2014年12月16日の「ビワマス」という投稿です。こちらも併せてお読みいただければと思います。この家棟川で、2016年、落差工に魚道を設置する試みが始まります。最初、鉄パイプと板で簡易な魚道をつくられました。しかし、最初からビワマスが俎上できたわけではありません。いろんな工夫を積み重ね、2018年に初めてビワマスが俎上してくれるようになりました。

プロジェクトの大きな特徴は、多様な主体が協働し、「小さな自然再生」の手法を活用している点である。従来のような大規模な河川工事ではなく、地域住民や地元企業、行政、研究者が一体となり、小規模な改善を積み重ねることで、川と自然を少しずつ甦らせるアプローチだ。

手仕事であるがゆえに問いが生まれ、さまざまな試みが生まれる。すぐに結果を生むわけではないが、問いをもち、立ち止まり、思うようにならない自然と対話することで、ここにしかない魚道がつくられていく。そして、そこには何より人々の喜び、楽しみがある。

▪️この引用部分、とても大切なことですよね。ビワマスや河川と人びととのつながりビワマスや河川を媒介とした人と人のつながり、この2つのつながりがうまく連動していることが記事からわかります。そしてとうとう、2024年3月には、滋賀県が常設の魚道を整備したのです。行政任せではなく、2つのつながりと、地域の河川を地域の責任で豊にしていくプロセスがあったからこそ、このような魚道の整備につながったのだと思います。記事には、「ビワマスの姿が地域の誇りとなり、住民と川を繋ぐ新たな絆が生まれていることを感じる」とありますが、これ前述の2つのつながりがうまく連動しているということと重なっていると思います。

▪️記事では、この家棟川での取り組みが、愛知川の支流・渋川で、そして大浦川にも広がっていることについても説明されていました。渋川では砂防堰堤が、大浦川ではラバー堰がビワマスの俎上を邪魔していました。それを、専門家や行政だけでなく、地域の皆さんも参加し試行錯誤しながら魚道を設置されていました。ぜひ、記事をお読みいただければと思います。以下は、この記事の最後の部分です。

手仕事で進められるこのプロジェクトでは、問いが生まれ、試行錯誤を繰り返す中で、新たな発見や工夫が積み重ねられていく。すぐに結果が出るわけではないが、自然と向き合い、対話しながら進むプロセスそのものが「小さな自然再生」の本質なのではないか。

そして、こうした活動がもたらすものは、ビワマスの姿だけではない。川を甦らせることで生まれる、人々の喜び、楽しみ、協力なども大きな成果と言えるだろう。ビワマスが魚道を登る姿を見て涙したり、「がんばれ」と手を握りしめたりする瞬間、地域と自然が繋がっていることを実感する。その喜びが、新たな挑戦の輪を広げる原動力となり、未来へとつながっていく。

伊吹山災害

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書斎に籠って仕事をしていると疲れます。ちょっと気分転換のために、ご近所を散歩。今日は伊吹山がよくみえました。その伊吹山の災害に関した記事を読みました。前米原市長の平尾道雄さんへのインタビュー記事です。「地方自治に『限界』、もっと分権を 現場で痛感した前滋賀県米原市長」という記事です。記事で平尾さんは、伊吹山災害、国民健康保険料、原発避難に共通することとして、日本の地方自治の問題点を指摘されているのですが、ここでは伊吹山のことを引用しておきます。

直近では伊吹山の土砂災害。異常気象が常態化し、50年に1度と言われた規模の災害が毎年起きている。これから温暖化が収まるならいいが、もっと激しくなるでしょ。もう山が土を止めるとか、水を蓄えることが出来なくなっている。

抜本対策のため、霞が関に要望に行きました。伊吹山の場合は、大雨で削られた溝の復元や、土砂を受け止める堰堤(えんてい)の建設、植生の回復、獣害対策など対策が多岐にわたる。各省庁の方に会いましたが、林野庁、農林水産省、国土交通省、環境省、それぞれ得意分野ごとに分かれていて、自分のテリトリーの中でしか判断していないように感じました。現場は一つなわけで、もっとトータルに対応できないのかと、もどかしく思った。

状況を一番よくわかっているのは市町です。国はそこに財源とノウハウを集中的に投下し、スピード感を持って一緒に対策を進める。そういう現場主義の制度に変えてもらわないと。「国の予算はこんだけで、順番がありますから、何年後ですね」「国がやりますから、黙ってて」。そんな従来の感覚では対応できないし、住民に納得してもらえません。

▪️我が家は、琵琶湖の西、湖西の丘陵の上にあります。いつも琵琶湖を眺めて、琵琶湖を感じながら暮らしています。今日は空気が澄んでいるので、鈴鹿山脈もよくみえました。でも、ひとつひとつの山の名前がきちんとわかっていないのです。残念なんですけど。

移住する若者

20241126iiiju1.jpg ▪️大好きな番組があります。NHKの「いいいじゅー!!」です。毎回録画して楽しんでいます。今日、観た録画は、鹿児島県の沖永良部島に移住した青年の話でした。この番組です。青年の名前は、波多野雅也さん。静岡県出身です。高校卒業後は関西の専門学校で学びます。その時に沖永良部民謡と出逢います。そこで仕事をしながら民謡の修行を積んでこられました。そこでふと思うわけです。沖永良部民謡をやっていて、住んだことがないってのは…どうなん?…って。そして、とうとう沖永良部島に移住されました。

▪️沖永良部島の若い世代の中では、方言も途絶えたようです。みんな表準備を話します。祖父母の話がよくわからないようです。そのような方言は祖父母の世代の会話か、民謡の中にしか残っていないのです。そのようなこともあり、移住後、離島専門の引越し会社に勤務しながら、すぐに民謡教室を開いて、島の人に沖永良部民謡を教え始めます。そのあたりのことは、この記事にも詳しく書かれています。記事の中で、以下のように語っておられます。キーワードは「中継ぎ」。素敵です。

「沖永良部民謡は本来はえらぶの人がやるもの」「なので僕は中継ぎになるつもり」と話す波多野さん。最後に、これを読む、とくにえらぶの人に対して言いたいことがあれば教えてほしいと尋ねると、このように話してくれました。

「えらぶって、奄美と沖縄の間にあって、民謡だったり方言だったりとめちゃくちゃいい文化がたくさんある。そうした文化に対して、島の子どもたちや若い世代の人が目を向けてほしいなと思うし、彼らが興味を持つよう僕自身も頑張りたいと思います。」

▪️この「いいいじゅー!!」に登場する皆さん、自分だけの生活や人生の満足ではなく、どこかに自分の使命を感じて、そして損得からではなくその前に身体が動いてしまっているような方が多いように思います。というか、そういう人が移住するのだろうし、番組の取材対象になるのでしょうね。

20241126iiiju2.jpg ▪️今日は、連続して「いいいじゅー!!」の番組の録画をみました。次は、都内の大手鉄道会社(地下鉄)から、千葉県いすみ市地域おこし協力隊として「いすみ鉄道」の活性化に取り組んだ後、経営ピンチの「い鉄」に再就職して運転士になった玉尾和也さんです。この番組です

▪️でも、ローカル鉄道は、運転以外にも1人で何役もこなさなければなりません。沿線の魅力を伝えるイベントを開催するために、頑張っておられました。イベントの添乗員も。「いすみ鉄道」の公式SNSも管理されているとのこと。ということで、私もフォローさせていただきました。沿線の人口は減ってきているようですが、イベントにやって来た子どもたちの「い鉄」愛・沿線愛・地域愛を醸成できたらということなのかな。素敵な青年ですね。それにしても、キハ、人気ありますね〜。

Div.1とDiv.2の入替戦

▪️全日本大学アメリカンフットボール選手権大会を楽しみにしていますが、同時に気になっているのは、関西学生アメリカンフットボールリーグのDiv.2(2部リーグ)です。勤務している龍谷大学のシーホースは、現在、このDiv.2です。Div.2の1位と2位が、それぞれDiv.1の8位と7位と入替戦で対戦します。Div.2で入替戦に出場する可能性のある大学は以下のとおりです。リーグ戦で勝てば3点、引き分けが1点、負ければ0点になります。

同志社大学  勝ち点16
甲南大学   勝ち点13
龍谷大学   勝ち点12
京都産業大学 勝ち点12
大阪公立大学 勝ち点12

▪️龍谷大学の次の対戦相手は甲南大学です。龍大が甲南に勝てば勝ち点が15になり、他大学の勝敗によっては入替戦に出場できることになります。そういう理解でいいのかな…。この他大学の勝敗というのもとても気になります。同じ勝ち点の京都産業大学は大阪体育大学と対戦します。京産大は、今シーズン、龍大に勝利しています。1点差ですが。大体大の今シーズンの成績からすると京産大が勝利するのではないかと思います(大体大の関係者の皆さんには失礼ですが…)。大阪公立大学は同志社と対戦します。こちらも今シーズンの両校の成績からすると、同志社が勝利しそうな気がします(公立大の関係者の皆さんには失礼ですが…)。

▪️この予想がどこまで確からしいのか、自分でもよくわかりませんが、もしそうならば、龍大が甲南に勝利して、京産大も大体大に勝利すると、両校とも勝ち点が15になりますね。その場合は、どうするんでしょうね。勝ち点の多いチームが上、同勝ち点の場合、直接対戦で勝っているチームが上、同勝ち点で直接対戦がなければ抽選で決定…というルールのようです。龍大と甲南はすでに対戦しています。龍大は京産大に負けています。ということは、龍大が勝って、京産大が負けるというパターンにならないと、入替戦に出場できないということになります。厳しいですね。でも、結果を見守ります。

全日本大学アメリカンフットボール選手権大会

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▪️全日本大学アメリカンフットボール選手権大会。ひとつの準決勝は、母校の関西学院大学ファイターズと法政大学オレンジ。もうひとつの準決勝は早稲田大学ビッグベアーズと立命館大学パンサーズです。

▪️準々決勝では、関西学院大学は慶應義塾大学に20-7で勝利しました。大きな点差で勝利したわけですが、キックのミスが目立ちました。ミスがなければ、たぶん、さらに7点が追加されていたはずです。調子が悪いのでしょうかね。準決勝を突破すれば決勝の「甲子園ボウル」です。相手チームの実力が高くなるので、ちょっとしたミスが勝敗に結びついてきます。準決勝までに、修正して本来の姿を取り戻してほしいなと思います。リーグ戦ではなくトーナメントなので緊張します。負けてしまうと、それまでです。もうひとつの準決勝で立命館大学が早稲田大学に勝利したら、「甲子園ボウル」は関西勢同士の対決ということになります。

▪️準々決勝で早稲田大学と対戦した関西大学ですが、関西人のエコ贔屓かもしれませんが、関西大学は負けてしまいました。残念です。前半24-7で大きな点差が生まれていましたが、後半は優れたQBのパスでどんどん点差を縮めていきました。知人のアメフト経験者の方の解説では、最後、早稲田大学を「自陣にクギ付けにしなければいけなかったのに、早稲田のエースランニングバックにロングゲインを許してしまい、ゴール前まで迫られてしまったこと」、それから「タイムアウト」を有効に使えなかったことが大きいと言っておられました。

▪️以下は、関西学院大学と慶應義塾大学のハイライトシーン。そして早稲田大学と関西大学のハイライトシーンです。

▪️また、試合後1週間はハイライトシーンだけでなく全試合を無料でご覧いただけるようです。
【2024全日本準々決勝】関西学院大学 vs. 慶應義塾大学
【全日本準々決勝ハイライト】早稲田大学-関西大学

▪️龍谷大学シーホースに関しては、これとは別に投稿できればと思います。

「龍谷ミュージアム」と「京都国立博物館」

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20241124museum2.jpg ▪️今日は、龍谷ミュージアムの秋季特別展「眷属」を観覧しました。会期は今日までだったんです。なんとか間に合いました。ちなみに「眷属(けんぞく)とは、仏菩薩など信仰の対象となる主尊に付き従う尊格のこと」です。普段、仏教美術を鑑賞する際も、あまり気にしていない「眷属」の役割や意味がよくわかりました。もちろん、図録も購入しました。今回は、仏教等を知らない私のような者にも、よく理解できる展示でした。

▪️ところで、龍谷ミュージアムに来た時に、毎回思うことがあります。私は、必ず音声解説のレシーバーを借りて(有料)展示を観覧するようにしています。知識がない私には、解説してもらわないとよく鑑賞できないからです。でも、そのような音声解説を使わなくても、スコープ(単眼教)で丁寧に詳細を確認されている方がいらっしゃいます。また、一生懸命メモを取っている方達もいます。年齢も、まだお若い方だったりします。ひょっとして、仏教に関する研究をされているのかもしれません。

▪️龍谷ミュージアムのあとは、七条通りを東に向かって歩き、京都国立博物館に向かいました。その途中、偶然なんですが、龍谷大学社会学部コミュニティマネジメント学科におられた加藤剛先生にお会いすることができました。嬉しかったです。また、「呑み会」をすることをお約束して、京博に向かいました。京都国立博物館では「法然と極楽浄土」が開催されています。国宝も含めてたくさんの仏教美術を堪能しました。
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20241124museum4.jpg▪️強く印象に残っているのは、臨終の際の来迎図。法然の臨終の際、浄土から阿弥陀様を中心にたくさんの菩薩様たちが雲に乗って降りてくる様子を描いているのですが、阿弥陀如来から法然に向かって強い光、ビームが放たれているのですね。前期高齢者ですが、昭和の少年だった時があるので、これはビームと言いたいです。自分が死ぬ時も、お迎えに来ていただけるかな。知り合いの歴史学者が、「映画『ゴースト』の最後の方で、天国からの光に導かれて昇天するシーンがありますが、あれ来迎図のビームと同じなんですよね〜」と言っておられました。法然も、「あっ、阿弥陀様がお浄土へ導いてくださる」と思ったのでしょうね。

▪️ところで、こういう来迎図がたくさん描かれたのは、当時の人びとが死を迎える瞬間に強い関心を持っていたからでしょうか。末法の世、厭離穢土欣求浄土。今、世界の状況を見ていると、かつての人びとの気持ちが理解できるような気がします。

▪️もうひとつ。「七箇条制誡」(しちかじょうせいかい)の実物を拝見しました。法然が門弟たちに自戒をうながすため、阿弥陀如来異界の仏・菩薩を謗ることなど、やめなければならないこと7ケ条を描いたものです。最後には門弟たちが署名をしています。法然の弟子であった若い頃の親鸞=綽空(しゃくくう)の名前もありました。ふと思いました。浄土宗の中で親鸞はどのように語られてきているのでしょうか。またどのように位置付けられているのでしょうか。仏教の専門家にお尋ねしてみたいです。
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シャコバサボテン

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▪️今年もシャコバサボテンが花を咲かせてくれました。春からは屋外で育てましたが、今年の酷暑の夏も頑張ってくれました。咲いてくれてありがとう。まだ五分咲きぐらいでしょうか。もう少し先まで楽しませてくれそうです。

龍谷大学吹奏楽部 第51回 定期演奏会

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▪️ 龍谷大学吹奏楽部の定期演奏会、開催日までまだ1ヶ月以上ありますが、チケットは全席完売したのだそうです。吹奏楽部の公式Xで知りました。すごい人気ですね。皆さんの期待感があらわれているように思います。うっかり購入できなかった皆様、「ちょっと関心があるんだよ」という皆さま、それから龍谷大学の関係者の皆様、無料配信がありますので、ぜひそちらでお楽しみください。

▪️今回のプログラムで私が一番気になっているのは、最後の曲です。チャイコフスキーの交響曲第4番の第4楽章です。オーケストラが演奏する作品ですので、吹奏楽のために編曲されたものを演奏します。編曲は、日景貴文先生です。これまでも、クラシックの作品を龍谷大学吹奏楽部のために編曲してくださいました。どのように編曲され、演奏されるのか、とても楽しみです。

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