2020年度 龍谷大学吹奏楽部 新入生向けムービー


■「2020年度 龍谷大学吹奏楽部 新入生向けムービー」が完成しました。龍大生のために制作されたものですが、吹奏楽に取り組む中高生の皆さんや、保護者の皆さんにもご覧いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。5分弱の作品です。見応えあります。

■もちろん、現在、コロナウイルス感染拡大の中で練習はできません。これは何も吹奏楽部に限ったことではありません。龍谷大学では、全ての課外活動が禁止されています。では、自宅で練習できるのではないのか…そう思われるかもしれません。もちろん、吹奏楽部の部員の中には自宅で練習する人もおられるようですが、ご家族と一緒なので思うように練習ができるわけではありません。昼間、テレワークでご家族が在宅で仕事をされている場合もあります。そうなると楽器の音を出すわけにはいきません。下宿をされている部員の皆さんのことも心配です。自宅に帰りたくても、ご高齢の方がご自宅におられる場合は、帰宅することも躊躇われます。難しいです。

■吹奏楽部では、各楽器ごとに、パートリーダーが部員の健康状態や困難状況等を確認して、そのことを部として集約しています。大学としても学生の生活を支えるための活動に取り組み始めていますが、大人数の課外活動である吹奏楽部も、部として取り組んでいるわけです。できることは限られているかもしれませんが、部員の皆さんひとりひとりに寄り添いながら、できる限りのサポートは行うようにしたいと思っています。

■このように大変厳しい状況ですが、音楽監督・コーチ・部長・副部長、そして学生の幹事長や幹部の皆さんとが、zoomを使って日曜日の晩にミーティングを開催しています。昨日もミーティングでした。新入生の入部状況報告、部員の状況確認、現在のオンラインを使った練習の取り組み。サマーコンサートやコンクールのこと。その他諸々のこと。いろいろ報告がありました。オンラインで、音楽監督やコーチとの部員との面談が進行中です。部員も週3回、オンラインではありますが全員で集合して顔合わせを行なっています。人数が多いので、3グループに別れての集合になります。楽器の演奏はままなりませんが、音楽に関する研究を深めようと、楽理を中心にグループに分かれて勉強しているようです。また部の運営に関しても、根本のところから整理と改革を進めようとしています。練習は禁止されていますが、全員で前向きに活動に取り組んでいます。

「第46回定期演奏会」のライブBlu-ray


■2019年12月26日にザ・シンフォニーホールで開催された「第46回定期演奏会」のライブBlu-rayが、いよいよ発売されます。私が吹奏楽部の部長に就任して初めての定期演奏会になります。私自身が演奏をしているわけでもないし、音楽的な指導をしているわけでもありません。若林義人音楽監督、児玉知郎コーチ、その他の指導者の先生方ともに練習に取り組んでこられた部員の皆さんに、「気持的」に寄り添って伴走してきただけですが、私自身の心に深く刻まれる演奏会になりました。春から始まった小さな演奏会、そしてサマーコンサート、吹奏楽コンクールと続いてきた活動の総まとめ…というような感じでしょうか。

■私自身、何度もこのブログに書いてきたように、学生時代はオーケストラでバイオリンを弾いていましたが、その時に演奏した曲もこの定演のプログラムの中に入っていました。ワーグナーの「歌劇『リエンツィ』序曲」です。この投稿にリンクした「日本パルス Music Shop」さんのTweetにある動画の曲です。この序曲の冒頭にトランペットのソロの部分とフィナーレの部分を編集してあります。素晴らしい仕上がりになっているように思います。プログラムには、この「歌劇『リエンツィ』序曲」に加えて、A.ポンキエッリの「歌劇『ジョコンダ』第3幕より 時の踊り」も演奏されました。どちらもオペラの曲です。練習が始まった頃は、素人ながら少し心配するようなところもありました。本来であれば弦楽器で演奏する部分のニュアンスを管楽器で表現するのですから、難しいですよね。でも練習を積み重ね、本番では、立派にワーグナーやポンキエッリの作品を演奏されていました。感動しました。日景貴文先生と松本昇一先生のお2人が、龍谷大学吹奏楽のために編曲してくださったことも大きいかと思います。もちろん、演奏の実力が必要になることは当然なのですが、吹奏楽のために作曲された作品や、ジャンルでいえぱポップスの作品だけでなく、クラシックの曲についても立派に演奏することができること、それだけ幅広い音楽的表現ができることを改めて確認しました。

■今回、「日本パルス Music Shop」さんから発売されるライブBlu-rayには、以下の作品の演奏が収録されています。早く観てみたいです。楽しみです。

1.交響的舞曲第3番「フィエスタ」
C.ウィリアムズ

2.パガニーニの主題による幻想変奏曲
J.バーンズ

3.ルーマニア狂詩曲第1番
G.エネスク/編曲:建部 知弘

4.歌劇「ジョコンダ」第3幕より 時の踊り
A.ポンキエッリ/編曲:松本 昇一

5.歌劇「リエンツィ」序曲
R.ワーグナー/編曲:日景 貴文

6.デリー地方のアイルランド民謡
P.A.グレインジャー/編曲:M.ロジャース

7.星条旗よ永遠なれ
J.P.スーザ/編曲:真島 俊夫

コロナ感染拡大状況下でも、大切な大学図書館を維持しよう。

■現在、学生と大学院生は、キャンパス内への入構が禁止になっています。教員も在宅勤務が基本ですが、オンライン授業のことであれば入稿できます。ただし、入構がより厳しくなっています。入り口では、体温をチェックすることになっています。このような原則入構禁止の状況については、全国のどの大学も似たような感じなのではないかと思います。

■ただ、入構禁止というと、図書館は利用できないということになります。「今の学生は本を読まない」とよく言われますが、まじめに研究に取り組んでいる学生・院生は、図書の貸出ができないことに本当に辛い思いをしていることだろうと思います。特に、博士論文や修士論文に取り組んでいる大学院生、それから卒業論文執筆に向けて頑張っている学部性、そのような方達は大変困っておられるのではないでしょうか。おそらくですが、郵便代金を払ってでも郵送で貸し出してほしいとか、入構はしないけれど、正門のところで図書を渡して欲しいという学生がおられるのではないでしょうか。そうそう、中国の集合住宅で、食料店がマンションの門のところまで配達していたけれど、それに近い感じかもしれません。他大学では、図書の利用はどうなっているのだろうと思っていると、信州大学の知人が教えてくれました。信州大学では、コロナウイルス感染拡大の中でもサービスを継続されていることを教えてもらいました。

■こちらの「附属図書館の新型コロナウイルス感染症予防対策強化について」をご覧ください。信州大学の図書システムで希望する図書を、自宅に郵送で送ってくださるのです。信州大学の知人とは少しメッセージのやりとりをしましたが、図書館の担当者の方は、大学図書館の使命の一つでもある学生の学修を支援することを放棄してしまうと、図書館の存在意義はなくなると、様々な工夫をして図書サービスを継続されているのです。担当者の方は、このサービスは死守しなければならないと考えておられるようです。素晴らしいと思います。

■同様のことは、帝京大学でも始まったようです。「帝京大学メディアライブラリーセンター、学生を対象に貸出希望図書の無料配送サービスを開始:新型コロナウイルスによる臨時休館中の学習支援の一環」をご覧ください。学生を対象に貸出希望図書の無料配送サービスを開始されています。郵送や配送ではありませんが、この神戸新聞の記事「予約限定、非接触で本貸し出し 上郡と佐用町の図書館」からもヒントを得られそうな気がします。

■全国の大学院生の皆さんを中心に「図書館休館による研究への影響についての緊急アンケート(図書館休館対策プロジェクト)」という活動も始まっています。コロナウイルス感染拡大のなかでも、命と健康を守りつつ、大学の使命をいかに守っていくのか。たいへん重要なことだと思います。授業料返還が必要という意見も出始めています。大学としての姿勢がしっかりとしていなければなりません。too slow, too late, too little…にならないように機動力のある展開が必要になってきます。

夕暮れの湖岸

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■22日の午前中、高島市でのプロジェクトに関する「棚田地域振興に係るweb会議」でした。高島市役所の皆さんと、龍谷大学瀬田キャンパスにある社会学部2名と農学部3名の教員による合同の会議です。瀬田キャンパスには、理工学部と社会学部、そして農学部がありますが、今回はまずは農学部と社会学部の教員がゆるやかに連携しつつ、キャンパス単位での地域連携事業を展開していこうと協議を進めています。私だけが還暦越えで、他の皆さんは40歳代以下、私よりはずっと若い教員の皆さんたちです。大変頼もしいです。あと、理工学部の教員や学生の皆さんにも参加していただければと思うんですが、まあ、焦らずじっくりやっていこうと思っています。

■もっとも、地域連携を展開するとはいっても、少なくとも今年度前半はコロナウイルスの感染拡大のため、学生や教員が現地に出向いてというわけにはいきません。ひょっとすると後半も…。現地に赴くことはできないわけですが、それでも、いろいろ工夫をしてやっていく予定にしています。今日のWeb会議でも、いろんなアイデアが出てきました。専門性の異なる人たちの間で、結果として、シナジー効果が生まれてくるところにこの手の事業の面白さがあります。コロナウイルスの感染拡大で動きが取れないため、さあてどうしたものかと思っていましたが、元気が出てきました。

■22日は、午後からもオンライン会議でした。学科会議、学部教授会、大学院研究科委員会と続きました。終わると夕方です。ということで、今日も夕食の買い物にでかけました。毎日毎日、生鮮食料品を買いに行くことが習慣になっているからです。ですから、うちの冷蔵庫には最低限のものしか入っていません。腐らす…ということはまずありません。いつも冷蔵庫の中に残っているものを頭に入れて、生協のスーパーで売っている食材をながめながら夕食の献立を考えることにしているのです。ということで、冷蔵庫の中はいつも比較的がらんとしています。ただ、そのような買物の習慣も、そのうちにやめないといけませんね。数日分の食料を買っておくということになるのかな。それはともかく、一日中会議が続いたので、買い物だけではなく、ちょっと気晴らしに近くの公園にもいきました。

■琵琶湖の湖岸沿いの公園です。自宅の比較的近くにあります。大津に暮らして4年目になりますが、初めてこの公園に行きました。琵琶湖の湖西の湖岸には、岸から少し突き出た地形があちこちにあります。そういうところは、しばしば「〜崎」という地名がついています。海や湖に突き出た地形のことです。琵琶湖のばあいは、河川が砂を運んだ結果、そのような突き出た地形が生まれているのだと思います。この公園のばあい、「〜崎」という地名はついていないようですが、やはり小さな河川が土砂を運んでできた地形のようです。公園ですから、人の管理がはいっています。古いヨシは刈り取られたようで、美しいヨシが芽吹いていました。水鳥たちも泳いでおり、素敵な雰囲気です。生き物の存在感を強く感じます。ところが驚いたことに、ヌートリアらしき動物もいるではありませんか。芽吹いたヨシの芽を食べているようでした。ほほえましい感じがするわけですが、特定外来生物です。このあたりではわかりませんが、農作物にも被害がでることがあるようです。公園には景色を楽しみに行ったのですが、琵琶湖で初めてヌートリアを目撃することになりました。びっくり。おそらく、あちこちに生息しているのでしょうね。

■私自身は、ヌートリアよりも魚の産卵を観察したいと思いました。この雰囲気だと魚の産卵を観察することができそうだからです。水際の浅瀬のヨシやマコモが生えているあたりに、バシャバシャバシャと水音をさせながら、コイやフナが産卵をするのです。でも、もうじきコロナウイルスの感染拡大のため閉鎖になります。残念。

新旧間でデータ移動

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■使っているパソコン(Mac)やタブレット(iPad)が古くなり、うまく作動しなくなってきました。いろんなアプリを立ち上げて仕事をしていると、突然パソコンが「気絶する」とか、タブレットのハードディスクがデータで埋まってきたりとか、まあいろいろです。パソコンは2013年に生産されたものです。タブレットは2015年かな。もちろん、まだ使えてはいるのですが、動作が怪しくなってきたので、新しいものに移行しようと準備をしてきました。5年以上使っているので、私いのに替えてもまあ良いかな、そんなものだろうと思うことにしました。パソコンのデータの移行については、Macに詳しい知人にfbのメッセンジャーを介して丁寧に教えていただきました。ありがとうございました。もっとも、まだデータ移行作業に取り掛かることができていません。というのも、その前に、タブレットのデータを移行しようとしたからです。ところが…簡単なはずなのに、うまくいきません。音楽に関しては、全ての曲が全部移行できたのですが、写真とアプリが移行できません。写真は、いつまでたっても「アップデート中」なのです。どうしてなのだろう。そもそも自分のやり方が合っていたのかどうかも、わかりません。こまった、こまった、こまどり姉妹…です。まあ、頑張って方法を考えてみようと思います。今度は、パソコンを媒介にやってみようと思います。

オンライン授業のマナー?!

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■昨日はzoomを使ったオンライン授業を実施しました。実習系の授業、社会共生実習の「地域エンパワねっと」の授業です。社会共生実習は、社会学部の学生であればどの学科の学生でも履修できるのですが、この「地域エンパワねっと」の”弟分”でもある「多文化共生」(川中大輔先生担当)をテーマにしたプロジェクトとの合同授業でした。私たちの「地域エンパワねっと」は大津市、「多文化共生」のプロジェクトは京都市の東九条とフィールドは違いますが、ともに学生自身が「課題発見」を行い、その「課題解決」に取り組むことを特徴としています。「課題発見×課題解決」です。これからも、時々このような合同授業をしていく予定になっています。

■昨日の授業の前半では、昨年「地域エンパワねっと」を履修した先輩Iくんがプレゼンテーションをしてくれました。現在、Iくんは3回生ですが、昨年、2回生の時には「地域エンパワねっと」のIAとIBを履修していました。現在はIIAを履修中です。Iくんは、海外から来日し瀬田キャンパスに隣接する瀬田東学区にお住まいの家族の皆さん、特に子どもさんたちをどのようにサポートしていくのか…という課題に取り組みました。プレゼンテーションでは、「自分はどのようにしてこの課題を発見して、この課題解決のためにどのように取り組んできたのか…」ということを丁寧に説明してくれました。zoomでは自分がパソコンで作成した資料を画面を通して他の皆さんと共有できる仕組みがありますが、Iくんは、その機能を使って、自分で作成したパワーポイントのスライドを使って説明してくれたのです。同じ学生である先輩が語るからこそ、後輩の皆さんは実習に対するイメージをよりリアルに持つことができる部分があるように思います。

■授業の後半では、学生たちはグループに分かれて討論を行いました。zoomの「ブレイクアウトルーム」という機能を使うようです。「ようです」というのは、私がまだzoomをよく理解できていないからです。この日は、「地域エンパワねっと」担当の還暦ごえの2人の教員と、まだ30歳代の川中先生で指導しましたが、お若い川中先生が手慣れた感じでzoomを操作をして司会進行をしてくださいました。見習わなくちゃね。で、学生の皆さんのグループの討論に見学させていただきましたが(もちろん、zoomを通して)、皆さん、しっかりした自分の意見を述べておられました。感心しました。今後の展開が楽しみですね。このようなグループに分かれて討論…のようなグループワークができること、これはzoomの魅力ですね。他にも、あったら教えてもらいたいです。問題は、いつも気になっていますが、通信容量に制限のある学生でも使えるかどうかなのですが…。幸いなことに、「地域エンパワねっと」の学生たちは、自宅でパソコンを使って通信容量無制限でオンライン授業ができるようです。

■ところで、今日はオンライン授業の最初の方で、学生たちにこんなことを話しました。双方向のオンライン授業、テレビ会議、ビデオ通話の時のマナーみたいなことです。「テレビを眺めるようにではなく、笑顔でね(自分も見られているよ)。仲間が話をするときは、大きく頷きたりしてね」みたいな話をしました。これは、オンライン授業だけでなく、普通の対面式の授業でもやって欲しいのですが、それは贅沢というものですね。でも、オンライン講義では、人数が多いと相手の表情が読み取りにくいこともあり、この辺りを少し意識する必要があるように思います。もちろん、画面には学生さんたちだけでなく、白い髭の長い髪のおじいさん(私のことですが…)が写っているのですが、おじいさんなりに笑顔になっているかどうか、ちらりと表情をセルフモニターすることにもなります。zoomには反応という機能もありました。カメラをオフにして自分の顔が映らないようにしていても、「いいね!」や「拍手」みたいなサインを出すことができます。なかなか工夫されているわけですが、少し複雑な気持ちにもなります。もっと普通にコミュニケーションしたいよね…と思うわけです。そんなことを思っていると、このような記事が目につきました。いろいろ考えないといけない時代になったな〜と思います。自宅にいても、オンライン授業を受講するとき、お化粧をして、外に出かける時のおしゃれな服を着て…となるわけですね。教員だって、これまでスーツをバシッと来て講義をしていた人は、どうするのでしょうね。自宅でもスーツを着てやらないと気分が乗らないのかな。私の場合は、特別なことがない限り、授業も、学外の会合も、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」での呑みの場合も、ほとんど服装は変わらないので関係ありせませんが。

■話は全く変わりますが、先日、62回目の誕生日を迎えました。4月15日が誕生日です。wikipediaで「4月15日」を調べてみると、いろんな方が同じ誕生日です。レオナルド・ダ・ヴィンチとか。社会学者だと、フランスのエミール・デュルケームも4月15日生まれです。私が生まれる100年前。現代社会学の礎を築かれた社会学の巨人のお1人です。ああ、このことは、以前にも投稿したな…。まあ、62歳になるとこのような感じです。

■誕生日の午前中には、孫のひなちゃんがLINE電話で「おたんじょうび、おめでとー」とメッセージを伝えてくれました。ひなちゃんは、在宅勤務のおかあさんと自宅で過ごしています。ひなちゃんの最大の敵は「ひま」。保育園も感染を恐れて今は行かないようにして、自宅で過ごしています。保育園だと、いろいろお友達と一緒に楽しいことがいっぱいできるけれど、おうちだとちょっと物たらないのかもしれません。本当は孫に会いに行きたいのですが、コロナウイルス感染拡大の状況では、そうもいきません。コロナウイルスの感染拡大が長期化すると、孫も含めて家族や友人、親しい方達にも会うことができませんね。これは何か寂しいものがあります。その一方で、会議なんかだとオンライン上で特に問題を感じません。15日には、Google Hangouts Meet を使った70数名が参加する学部の会議にも参加しました。自宅からオンラインでの参加です。オンライン授業実施に向けての会議です。急遽開催されたこともあり、ちょっと時間にロスがありましたが、非常勤講師の先生方も参加することのできる会議でした。みんな心配ですものね。

■コロナウイルスの感染拡大で、仕事や生活の様々なところで、オンライン授業や会議も含めて様々な変化が生まれています。実際に身体を伴って「場」を共有すことで無意識のうちにしていたこと/できていたことが、オンライン化でしなくなっている/できなくなっているかもしれません。大切なことを失っているかもしれません。そのことが社会にじんわりとボクシングのボディーブローのように影響を与えるかもしれません。逆に、会議のように、これまで場所を決めて実際に「場」を共有しないとできないと考えていたことも、「なんだオンラインで十分だよ」と思えるようにもなりました。オンライン化で失うこと、オンライン化で十分なこと、コロナウイルスの騒動が収束した時、両者を峻別することが必要になってくるでしょうね。

オンライン授業講習会

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■昨日は、キャンパス内にある情報処理のための教室で、クラウド型教育サービスの「manaba course」と「Google Hagouts Meet」の講習会が開催されました。大きな部屋とはいえ、人がたくさんなので、窓も扉も全開、ビュービューと風が部屋に入ってくる環境で、席も離して、マスク装着とアルコールで消毒をしての参加です。専任教員だけでなく、非常勤の先生方も参加されていました。今日の講習会でおおよそどうすれば良いか、理解できたかな…という感じです。習熟して慣れるのに、かなり時間がかかりそうですが。まあ、仕方がありませんね。

■私は現在龍大でしか教えていませんが、非常勤の先生方には、たくさんの異なる大学で教えておられる方たちがいます。そのような先生方は、それぞれの大学でやり方が違うので、非常に大変なご苦労をされているのではないかと推察します。

■それから、学生自身が、manaba course とGoogle Hagouts Meetにどこまで習熟できるのか。友達が周りにいませんからね。特に、新入生の皆さんは大変だと思います。わかりやすい動画を作成して、学生向けに配信するとか、方策が必要になると思うのですが…。特に、スマホしか持っていない学生に対しては、配慮が必要だと思います。その心配を担当職員の方にはお願いとしてお伝えしておきました。教員にオンライン授業をしてもらう以上に大変だと思うのです。

Andrea Bocelli: Music For Hope - Live From Duomo di Milano


■イタリア のテノール歌手アンドレア・ボチェッリが歌っています。4月12日(日)にイタリア・ミラノのドゥオーモ大聖堂で無観客のソロ・コンサート「Music For Hope」を行なった時の動画です。様々なジャンルのミュージシャン・音楽家が、新型コロナウイルスの危機の中にいる世界中の皆さんの心を癒すために、あるいは苦しみと悲しみを介して連帯していくために、動画配信をされています。このボチェッリが歌われている3曲目は、マスカーニ作曲「カヴァレリア・ルスティカーナ」です。私は学生時代に所属していたオーケストラで何度も演奏をしました。大変懐かしい。歌うとこんな感じになるのですね。

Panis Angelicus (from “Messe Solennelle” Op. 12, FWV 61) César Franck—-1:35頃

Ave Maria, CG 89a (arr. from Johann Sebastian Bach, “Prelude” no. 1, BWV 846)—-5:30頃
Charles-François Gounod

Sancta Maria (arr. from “Cavalleria Rusticana”, Intermezzo)—-8:55頃
Pietro Mascagni

Domine Deus (from “Petite Messe Solennelle”)—-13:00頃
Gioachino Antonio Rossini

Amazing Grace—-18:40頃
John Newton

「コロナ対応特別なんでも相談室」

■毎日、授業のオンライン化のことで頭を使っています。しかし、今日は、オンライン化授業の「前提条件」に関する新聞記事を読みました。「感染拡大でバイト収入減少 大学生など経済的不安4割に」(日本経済新聞社)です。どれほどの割合かはわかりませんが、スマホやパソコンの通信料金を自分のアルバイトでなんとかしている学生さんの場合は、もうじき通信料金が払えなくなる可能性があります。アルバイト収入が減少しているからです。関西の大学の学生さんの場合はどうなんでしょうね…。大切なことはオンライン授業の技術的な問題だけでなく、個々の学生の経済的基盤(アルバイトだけでなく、保護者からの仕送り減額・停止等も含む)も視野に入れて考える必要があるということなのかなと思います。加えて孤立していることによるメンタルへの負荷についても考え必要があります。テレビニュースを見ていると、家の中にずっといることで精神的に辛い状況になっている方たちのことが報道されています。様々な問題要因が構造化されていように思います。

■ゼミのように直接指導している学生の場合は、私でも力になることができますが、そうでない学生たちの場合、「どうしたらよいの…」と不安の中にある困難を抱えた学生に必要な情報(①オンライン授業の技術的なこと、②経済的な問題、③健康の問題(メンタルヘルスを含む)、④その他…)を、学生のケアも兼ねて、トータルに提供できる「コロナ対応特別なんでも相談室」のようなものが必要なのではないのか、作る必要があるように思いました。大学側が個別の問題には対応していても、学生の側から見たらバラバラに窓口があるように見えますので。もちろん「コロナ対応特別なんでも相談室」は、うちの大学の場合であれば、学生部、教学部、情報メディアセンターが緊密に連携しないとできません。問題は職員も在宅勤務している中で、マンパワーをはたして確保できるかどうかということです。もうそのような動きが学内にあるのかもしれませんが、悲しいかな基本在宅勤務と言われている身だと、その辺りの状況もよくわかりません。危機対策について考えている人たちの考えている方向性がよく見えません。

■それはともかく、すでに個別には様々な支援の動きがあるようですので、それらをつないだものが、「コロナ対応特別なんでも相談室」なんだろうと思います。窓口はたくさんあった方が良いと思います。加えて、専門性の違う方たちと連携できた方が良いとも思います。個々の教員もゼミ生の相談には応じることができますが、1人では対応できない案件については、すぐにつなげることのできる専門性をもった人たちがいてくれた方が良いです。そのようなネットワークの総称が「コロナ対応特別なんでも相談室」なのかなと思います。既存のリソースをつないで、そこに看板をかけただけですが、何もないよりもずっと良いと思います。ただ、そういうネットワーク化を進めるためには、学生部、教学部、情報メディアセンターが「協力しあいましょう!」とバックアップしてくれることが重要だと思います。

■このようなことをMicrosft Teamsを使ったやりとりでちょっと乱暴ですが提案してみたところ、学部内に賛成してくれる人が出てきました。うまく行くといいなと思います。Microsft Teamsは、こういう非常事態できちんと連絡を取り合って、社会学部の教員たちが知恵を出し合うためのツールのようなものなのですが、まだきちんと機能しているようには思えません。こういうのは使い方を間違うと、単なる上から下への情報伝達ツールになってしまいますし…。あえて強い言葉を使うと、「秩序維持のツール」(あるいは「組織統治のためのツール」)ではなく、もっと「自治のツール」として機能させないといけないのではないかと、個人的には思っています。

吹奏楽部のミーティング

20200413zoom.jpg ■昨晩は、20時から龍谷大学吹奏楽部のミーティングをすることになりました。昨晩使ったのは、zoomです。使いやすいけど、リスクがあると聞いています。私はニュースしか読んでいないので、どのようリスクなのか具体的なことはわかりません。そんな感じで評価が定まらないわけなのですが、とりあえず昨晩はzoomのミーティングに参加することになりました。

■もちろん自宅からの参加なのですが、問題は自宅のどこで参加するのかということです。zoomは背景を隠すことができるらしいですね。先日、ある授業でzoomを使ってオンライン授業を実施したところ、複数の学生が知っていたのか、たまたま気がついたのか、背景を隠していました。2人の学生の背景はサンフランシスコになっていました(ゴールデンゲイトブリッジ)。昨晩の吹奏楽部のミーティングの段階で、私はまだ背景隠すやり方をわかっていませんでしたが、そのうちに、そうやって背景を隠すこともできそうです。ただ、周りで家族がテレビをみていたりすると、ミーティングができなくなります。

■ということで、物置のようになってしまっていた自分の部屋を(整理整頓が下手なのです…)、少し整理してミーティングに参加しても恥ずかしいくない雰囲気にしました。自宅からのオンライン会議には、いろいろ気を遣うことが必要になります。女性であれば、お化粧とか、服装とか…気になるのではないでしょうかね。大学の研究室も物置のようになっていたので、客人を迎えることができるほどにはきれいにして整理もしました。でも、コロナで誰もやってこないんですけどね。まあ、そういうわけで、今日からは自分の部屋をさらに整理整頓しなくてはと思っています。まあ、断捨離ですね。もういらない書類が山ほどあります。強力なシュレッダーも欲しいですね。もう、持っていても仕方がないものもたくさんあるので、それらをシュレッダーで粉砕するつもりです。

■さて、龍谷大学吹奏楽部のミーティングですが、音楽監督、コーチ、幹部の部員の皆さん、そして副部長の皆さん、あわせて13名でzoomを使って快適にミーティングをすることができました。13人だと、皆さんの表情がよくわかりません。まだ使い始めたばかりのせいかもしれませんが、zoom等で会議に参加するときは、メリハリのついた発言の方が良いと思うし、人の発言を聞くときは、うなずいたりすることを少し大袈裟にした方が良いかなと思いました。このあたりはどうなんでしょうね。調べてみると、「テレビ会議を劇的に円滑にする簡単なノウハウ」という記事が目に入りました。内容は以下の通りです。いろいろノウハウがありますね。

マイク付きイヤホンを使うこと
特別な機材は不要、カメラ付きノートPCでOK
複数いる会議室と繋ぐTV会議はダメ
全員を同じコンディションにする
全員が顔を出すこと
声に出して相槌をうつこと
話終わったら「以上です」
慌てない、落ち着いて、雑談してもいい
周囲が煩いときは気にせずミュート
テレビ会議が始まるまえにチャットで声かけを
画面共有をしてメモをとること
イメージを共有するときもツールを活用
ラジオ参加するときはフェイスをオフに
ソフトウェアは使い分ける
テレビ会議の背景にも気を配る

■ところで、ふと思いました。龍谷大学は3つのキャンパスに分かれています。本部があるのは、京都市伏見区にある深草キャンパス。私は普段大津市にある瀬田キャンパスに勤務しているのですが、これまでキャンパスを超えた会議は、大学のテレビ会議システムを使って行っていました。私はテレビ会議があまり好きではなかったので、わざわざキャンパスを移動して会議に参加することもありました。しかし、みんながコロナウイルスのせいでこういうパソコンを使ったテレビ会議に慣れてくると、それぞれの研究室や自宅から参加できることになります。おそらく大学の会議は、Microsoft Meetを使うことになると思いますが、Meetだと資料もアップできますしね。あるいは、教育用ではありますが、manaba course の中に会議用のコースを作って、そこに資料をアップすることもできます。実際、教授会の資料は全てmanaba courseで配信されています。まだ、大きな会議室に実際に集まって教授会をしていますが、資料の配布はmanaba courseになりました。このことにより、印刷作業が大幅に軽減されました。そのうちに教授会もテレビ会議になったりして…と思っています。

■そうなると、何か話し合うということでも、人が具体的などこかの場所に集合して行うということが自明でなくなりますね。民間企業にお勤めは、すでにテレビ会議をバンバン使っておられる方たちが多いでしょうから、とっくの昔に同様のことを感じておられると思います。時間が節約できる、仕事の生産性が上がると考えておられるのではないかと思います。社会は大きく変化しています。実際のところは、どこに向かうのでしょうね。少なくとも、私自身の仕事や生活については、大きく変化していく予感があります。ただ、それが良い事なのか良くないことなのか、まだわかりません。社会的にインパクトのあるインパクトのある技術の登場については、プラスの側面とマイナスの側面がありますから。誰もが想像もしていなかった(こんなつもりではなかった…)、長期間に渡ってゆっくり進行して気が付きにくいようなマイナスの側面があるかもしれません。

■ただ、テレビ会議ではできないこともあります。例えば、大学の場合でいえば研究室での実験。それから部活動も。野球部がテレビ会議で野球の練習をすることはできません。指導者からアドバイスをもらうことはできますが…。それは吹奏楽部も同じです。テレビ会議で集まっても、実際の合奏の練習は困難です。うちの吹奏楽部は、コロナウイルスのために全く練習ができていません。おそらく、全国の多くの小中高大の吹奏楽部が同様の状況に置かれているのではないかと思います。うちの吹奏楽部の場合ですが、個人練習をする環境を確保できない部員もいます。特に、下宿している部員の場合です。でも諦めずに頑張っています。困難な状況の中で成長していくために何ができるのか。試練ですね。皆さん応援してください。

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