瀬田キャンパスに「カフェ」(5)
▪︎瀬田キャンバスのカフェ「シアトルズベストコーヒー」、いよいよ開店が近づいてきたようです。外回りの植栽なども終わっています。店内では、これからスタッフとして働くであろう皆さんが、研修中のような雰囲気でした。楽しみですね。しかし、このガラス張りのなかで、コーヒーをいただくわけですね〜。ちょっと、それは…という感じなんだけど。大学本部のある深草キャンパスには、「スターバックス」があります。ひとつの大学のなかに、2つのキャンパスに、それぞれ異なるカフェが入っているわけです。そのどちらも、このようなガラス張りのカフェですね。流行りなのか、大学のほうが指定しているのか、そのあたりのことはよくわかりませんが、瀬田キャンパスの「シアトルズベストコーヒー」のほうが、ガラス張りの透明さがより気になるのはどうしででしょうか。
瀬田キャンパスに「カフェ」(4)
脇田ゼミのコンパ
▪︎昨日の最後は、ゼミのコンパでした。最近は、コンパという言葉は「死語」かもしれません。今時の学生の皆さんは、「飲み会」といいますから。もともとは、明治時代に生まれた学生言葉らしく、company(英語)やcompagnie(フランス語)が語源だと聞いています。コンパという言葉は使われなくなっていますが、合同コンパ=合コンという言葉としてかろうじて生き残っている…という感じでしょうか。
▪︎そのようなことはともかく、昨日は大変忙しい日だったので、学生とのコンパは自分にとって癒しになりました。今回のコンパは、一応、「3年生を歓迎する」という趣旨で、4年生が企画してくれたものです。本当は5月頃にすればよかったのですが、日程調整がなかなか難しく、昨日になってしまいました。時期的に遅いのですが、企画した4年生の気持ちがあふれたコンパでした。それぞれのテーブルに4年生が分散して、会話を盛り上げるように頑張っているのがとても印象的でした。私は、仕事の関係でコンパの開始時間よりも30分ほど遅く到着しましたが、私が到着したときには、ずいぶん盛り上がっていました。
▪︎今年の8月末には、ゼミでおこなっている「北船路米づくり研究会」が主催する農村・都市交流イベント「第4回かかし祭」が開催されます。今回は、私たちと同じく、農業に取り組もうとしている社会人グループの皆さんのご協力もいただきながら開催することになっています。研究会としても、4年生と3年生の連携をさらに強めて、頑張って取り組んでもらいたいと思っています。
月曜日の授業
▪︎この4月から、研究部長の仕事をすることになり、授業は「月曜日の午前中」と「金曜日」に固めざるをえなくなっています。月曜日の午前中は、1限が「社会調査実習」、2限が「社会学演習ⅠA」(3年生ゼミ)になります。1限の「社会調査実習」は通年授業です。今年の実習のテーマは、「魚のゆりかご水田」です。夏休みには、「魚のゆりかご水田」に取り組んでいる農村集落を訪問し、聞き取り調査を行います。先週から、具体的なインタビューのさいの質問項目を、全員でいろいろ考えています。いわゆる社会調査でいうところの「半構造化インタビュー」です。事前に大まかな質問事項を決めておき、お話ししてくださる方のお話しの内容に応じて、さらに詳細に尋ねる簡易な質的調査法です。本当は、時間をかけて「非構造化されたインタビュー」も経験してもらいたいところですが、イタビュー調査を実際に経験する初心者の学生さんたちには、なかなか難しいところがあります。
▪︎授業では、4月から、基礎的なことを学んできました。滋賀県の農業のこと、琵琶湖と農業の関係、農業の近代化、陸と水との分断、琵琶湖総合開発…と、基本的な事柄に関して、講義を中心に行ってきました。その講義を前提に、こんどは時期区分を行い、それぞれの時期に関して質問項目をみんなで考えてみました。そして、インタビューの質問をひとつひとつ切り離し、同じ内容のものをグループ化していきました。これを、全員でブラッシュフップし、不足している点については追加してもらう予定です。私からも足らないところをサポートをしていきます。また、文献での調査でも補強します。
▪︎昨日は、先日、総合地球環境学研究所のPD研究員である浅野悟史さんから教わった「地理院地図」も使ってみました。調査地の航空写真を比較してみました。圃場整備、河川改修により、地域の様子が変化していることがわかります。はっきりわかるのは、特に、川岸や湖岸の様子が大きく変化しています。琵琶湖総合開発によって、陸と水がはっきり分離していることがわかりました。まあ、こんな感じで少しずつ準備を進めています。
▪︎2限が「社会学演習ⅠA」(3年生ゼミ)は、少しずつ大学のゼミに慣れてもらうことに時間をかけてきました。先週は、卒業論文に向けてのスケジュール、特に就職活動と並行しながらどうやって卒論の調査や研究を進めていくのか…ということについて説明しました。そのうえで、昨日から、毎回ゼミ生が4人ずつ、自分の問題意識や取り組む研究テーマに関して説明をしたうえで、各自が今読んでいる本を複数冊、レジュメをもとに紹介してもらうことを始めました。今日は1人病欠でしたので、仕方なく3人だけになりましたが、初回にしては、ずいぶんうまく紹介をしてくれました。紹介の仕方からは、しっかり読み込んできていることがよくわかりました(1名の学生だは準備不足でしたが…)。こうやって、お互いの研究テーマや問題意識を知ることで、卒論に向けて気合を入れていってほしいと思います。紹介してもらった本で、夏休みに書評文を書いてもらう予定です。
龍谷大学吹奏楽部サクソフォン四重奏(TV出演)
▪︎同僚の方のfacebookのページで、この動画の存在を知りました。登場しているのは、龍谷大学吹奏楽部のサキソフォン四重奏の皆さん。3月に行われた「全日本アンサンブルコンテスト」で金賞を獲得した方たちです。この動画は、NHK京都放送局のローカルニュース番組のなかの「京のキラ星」に出演したときのものです。
▪︎演奏しているのは、アラン・ベルノー作曲、『サクソフォン四重奏より第4楽章』第4楽章。そして、Superflyの『愛をこめて花束を』です。アラン・ベルノーってどういう作曲家なのか、私はよく知りませんでした。少しだけ、調べてみました。1932年生まれの、音楽家の両親をもつフランスの作曲家のようです。若いころは、パリのコンセルバトワールで作曲を勉強をし、数々の作曲コンクールでその才能を認められるようになりました。室内楽から交響曲まで、さらには映画やテレビ番組の音楽まで手がけてきた作曲家のようです。
▪︎2曲目の曲は、Superflyの『愛をこめて花束を』です。Superflyって…これも知りません。でも、サビのメロディーは、私のようなおじさんでも知っていますね。印象に残っています。日本の音楽ユニットなんですね。オリジナルは、以下の動画をどうぞ。
集合的沸騰
▪︎この時期、就職活動で4年生がゼミになかなか参加できません。さらに教職課程をとっている学生は、この時期には教育実習が入ります。この日、4年生はは4人しか出席できませんでした。4人しか出席できなくても、ゼミはもちろんやります。この日は、Sくんが自身の卒論の構想について発表してくれました。市町村合併(平成の大合併)の影響により、従来より行われてきた地域の祭りが活気を失い、うまく行うことができなくなっている…ということが、彼の関心になります。Sくんには、まず芦田徹郎さんの『祭りと宗教の現代社会学』(世界思想社,2001)を、そしてエミール・デュルケームの『宗教生活の原初形態』を読んでみるようにと指導しました。特にエミール・デュルケームの『宗教生活の原初形態』に関しては、「集合的沸騰」という概念を中心に解説をしました。
▪︎しかし、言葉で「集合的沸騰」といっても、よくわからないかもしれないので、YouTubeで少し動画をみてもらうことにしました。ひとつは、長野県の諏訪地方で行われている「御柱祭」です。もうひとつは、岡山の西大寺で行われる「裸祭」です。あまりのすさまじさに、学生たちが驚いている…その様子がわかるでしょうか。
【公開シンポジウム】宗教と教誨の現在と未来 ~日本人の宗教意識~
▪︎龍谷大学では、「龍谷大学矯正・保護総合センター」という研究教育組織が設置されています。このセンターの始まりは、1977年に遡ります。龍谷大学法学部教授会において法学部の特色を活かすため、「法職課程」とともに設置された「矯正課程」そのルーツになります。その後の、長い期間におよぶ様々な活動実績が高く評価され、2010年には、刑事政策分野の研究と教育を総合した「矯正・保護総合センター」が開設されることになりました。以下は、センターの説明です。
本学は、浄土真宗本願寺派の戦前から今日に至るまでの長い歴史と伝統を持つ宗教教誨を基盤としながら、日本で唯一の刑事政策に特化した教育プログラムとして、1977年、法学部を中心に矯正課程(現在の矯正・保護課程)を設置しました。それ以来、刑務所・少年院・少年鑑別所などで働く矯正職員を目指す学生や、犯罪や非行をおかしてしまった人たちの社会復帰を手助けする保護観察官等の専門職をめざす学生、同じくボランティアとして活躍したいと希望する人たちのため、実務に即した教育活動を行っています。
また、2001年には、このような矯正と更生保護における教育活動の実績を継承して、新たな刑事政策構想を提言する矯正・保護研究センターを設置しました。2002年度から研究センターは、刑事政策分野に特化した大学付設の初めてとなる民間研究機関として、文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業(AFC)に採択され、8ヵ年間の研究活動を行ってきました。
これら刑事政策に関する教育活動と研究活動は、いずれも本学の建学の精神を具現する特色ある活動として、着実に実績を重ねており、また、高い評価を得ているものです。
2010年に開設した矯正・保護総合センターは、これらの教育活動と研究活動をさらに一層充実・発展させるとともに、加えて、この分野における社会への貢献をめざして活動してまいります。
▪︎2014年の大学認証評価においても、次のように高く評価されています。
「『矯正・保護総合センター』の事業は、建学の精神に基づく『共生』の理念を具現化するもので、貴大学ならではの取り組みと認められる。すなわち、これは浄土真宗本願寺派の歴史と伝統に根差す宗教教誨・篤志面接委員を承継・発展させた事業で、教育活動として『刑務所、少年院、少年鑑別所などで働く矯正職員や、犯罪をおかしたり非行を行った人たちの社会復帰の手助けをする保護観察官等の専門職やボランティアを養成すること』を目的とする『矯正・保護課程』を開設するとともに、研究活動として『刑事立法プロジェクト』などの研究プロジェクトを推進し、『矯正講座』や研究年報などを刊行していることは評価できる」。
▪︎その「龍谷大学矯正・保護総合センター」の主催で、「宗教と教誨の現在と未来~日本人の宗教意識~」という公開シンポジウムが開催されます。プログラム第1部「科学の時代における宗教の役割~矯正・保護と宗教活動~」では、浄土真宗本願寺派前門主である大谷光真さんが話し手、そしてジャーナリストで『教誨師』の著者である堀川 惠子さんが聞き手となり、対談のような形式で進められるようです。第2部「犯罪と宗教教誨」では、赤松徹眞・龍谷大学学長、平野俊興さん(東京拘置所教誨師)、平川宗信さん(名古屋大学名誉教授)、3人の皆さんで報告と討論がおこなわれる予定です。
▪︎詳しくは、以下のページをご覧ください。
宗教と教誨の現在と未来~日本人の宗教意識~
2016年度社会学部パンフレット
▪︎いろいろ仕事や用事が立て込み、ブログを更新できずにいました。申し訳ありません。このブログは、日記のように、身の回りの出来事を淡々と書いていくことを目標に「継続が命」のブログなのですが、1週間近くも更新が滞ってしまいました。こういうことが続くと、しだいにブログから遠ざかってしまうわけで、気をつけなくてはいけません。
▪︎さて、ひさしぶりの更新ですが、龍谷大学のパンフレットの話題をお届けします。このたび、受験生向けに毎年発行している「大学案内誌2016」が完成しました。パンフレットは各学部ごとにあります。下の2枚は社会学部のパンフレットの一部です。登場している女子学生は、私のゼミの学生で、「北船路米づくり研究会」の学生、小林風花さんです。社会学部の入試パンフレットの「チャレンジ・ストーリー」というコーナーに、登場しています。研究会を指導してくださっている農家の吹野藤代次さんも一緒に写ってくださっています。ありがとうございます。小林さんには、受験生たちの憧れのロールモデルになれるように、さらにいろいろ経験を積み重ねていってほしいと思います。詳しくは、以下をクリックしてご覧ください。
【学部パンフレット2016】
ゼミで「まわしよみ新聞」
▪︎陸奥賢さん(むつさとしさん)が発案された「まわしよみ新聞」。3年生のゼミでもやってみました。陸奥さんによれば、「まわしよみ新聞」の効果は、以下の5つなのだそうです。詳しくは、「まわしよみ新聞の効果」をお読みいただければと思います。
①自分の世界を広げる
②他者を理解するコミュニケーション・ツール
③新聞記事(話のタネ、対話の土台)があることで、自然と話が弾んでいく
④プレゼン力を養う(カードゲーム的面白さ)
⑤「無目的」「ノーテーマ」で開かれ、平等に発言機会が与えられる対話の場
⑥レイアウトやデザインのスキルを磨く
⑦メディア・リテラシーを育てる
⑧新聞購入者が増える(「社会の公器」としての新聞応援企画)
⑨アナログ的手法で、誰でも参加しやすい。「参加者の多様性」を担保できる
⑩「顔が見えない記事」から「顔が見える記事」へ
⑪「ぼくらの新聞」を作ることで「共有場=コモンズ」が産まれる
⑫「新読」(目のメディア)ではなく「新聞」(視読聴のメディア)にする
⑬「新聞+他者との会話」というメディアミックス
⑭メディアの遊技者(トリックスター)を作る
⑮「脱・目的論的」であり「セレンディピティ」(偶察性)を楽しむ
⑯個人芸と全体芸で構成され、「世界を作る手仕事感覚」がある
⑰「NIE」(Newspaper in Education=教育に新聞を)ではなくて「PIN」(Play in Newspaper=新聞を遊ぼう)を
⑱マスメディアとソーシャルメディアのあいだを担う「まわしよみ新聞」
⑲みんなで作った「まわしよみ新聞」を掲示することで「活動の宣伝広報ツール」になる
⑳「他者」にアプローチする「いつでも、どこでも、だれでもできる」というコモンズ・デザイン
㉑大阪発の市民メディア
▪︎なんだか、これでもか!…という程、いろいろ効果が書かれています。おそらはく、「まわしよみ新聞」の実践を積み重ねていくうちに、結果として「発見」された効果もあるのではないかと思います。
社会学演習ⅠAでの「まわしよみ新聞」
■本日2限の「社会学演習ⅠA」=3年生ゼミで、「まわしよみ新聞」を実施しました。まずは、少し前のエントリーをまずはお読みいただければと思います。
■社会学部では、社会学学科の猪瀬ゼミとコミュニティマネジメント学科の仲畑ゼミで、「まわしよみ新聞」が実施されたようですが、いよいよ私が担当する3年生のゼミでも、、本日2限、みんなでも挑戦してみました。挑戦といっても、誰でも、どこでも、簡単にできることがこの「まわしよみゼミ」の特徴です。詳しくは、ぜひ公式サイトをご覧いだたければと思います。
■本日、さっそくfacebookに記事を投稿したところ、「まわしよみ新聞」の発案者である陸奥賢さんから、さっそくコメントをいただきました。また、他の皆さんにもいろいろシェアいただきました。この「まわしよみ新聞」、多くの皆さんに注目されているのですね。ちなみに、今日は、韓国の建国大学の知人もFacebookに「いいね!」をしてくださいました。「DMZ住民アカデミー」という地域活性プロジェクトでも活用してみたいとコメントをくださいました。「まわしよみ新聞」が国境を越える日も近いかもしれません。
【追記】▪︎本文の最後に「国境を越える人も近いかも…」と書きましたが、発案者の陸奥賢さなからfacebookでお返事をいただき、すでに韓国で、またオーストリアやアメリカでも実施されているのだそうです。う〜ん、おそるべし「まわしよみ新聞」。