【公開シンポジウム】宗教と教誨の現在と未来 ~日本人の宗教意識~

20150611kyoukaishi.jpg▪︎龍谷大学では、「龍谷大学矯正・保護総合センター」という研究教育組織が設置されています。このセンターの始まりは、1977年に遡ります。龍谷大学法学部教授会において法学部の特色を活かすため、「法職課程」とともに設置された「矯正課程」そのルーツになります。その後の、長い期間におよぶ様々な活動実績が高く評価され、2010年には、刑事政策分野の研究と教育を総合した「矯正・保護総合センター」が開設されることになりました。以下は、センターの説明です。

本学は、浄土真宗本願寺派の戦前から今日に至るまでの長い歴史と伝統を持つ宗教教誨を基盤としながら、日本で唯一の刑事政策に特化した教育プログラムとして、1977年、法学部を中心に矯正課程(現在の矯正・保護課程)を設置しました。それ以来、刑務所・少年院・少年鑑別所などで働く矯正職員を目指す学生や、犯罪や非行をおかしてしまった人たちの社会復帰を手助けする保護観察官等の専門職をめざす学生、同じくボランティアとして活躍したいと希望する人たちのため、実務に即した教育活動を行っています。

また、2001年には、このような矯正と更生保護における教育活動の実績を継承して、新たな刑事政策構想を提言する矯正・保護研究センターを設置しました。2002年度から研究センターは、刑事政策分野に特化した大学付設の初めてとなる民間研究機関として、文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業(AFC)に採択され、8ヵ年間の研究活動を行ってきました。

これら刑事政策に関する教育活動と研究活動は、いずれも本学の建学の精神を具現する特色ある活動として、着実に実績を重ねており、また、高い評価を得ているものです。

2010年に開設した矯正・保護総合センターは、これらの教育活動と研究活動をさらに一層充実・発展させるとともに、加えて、この分野における社会への貢献をめざして活動してまいります。

▪︎2014年の大学認証評価においても、次のように高く評価されています。

「『矯正・保護総合センター』の事業は、建学の精神に基づく『共生』の理念を具現化するもので、貴大学ならではの取り組みと認められる。すなわち、これは浄土真宗本願寺派の歴史と伝統に根差す宗教教誨・篤志面接委員を承継・発展させた事業で、教育活動として『刑務所、少年院、少年鑑別所などで働く矯正職員や、犯罪をおかしたり非行を行った人たちの社会復帰の手助けをする保護観察官等の専門職やボランティアを養成すること』を目的とする『矯正・保護課程』を開設するとともに、研究活動として『刑事立法プロジェクト』などの研究プロジェクトを推進し、『矯正講座』や研究年報などを刊行していることは評価できる」。

▪︎その「龍谷大学矯正・保護総合センター」の主催で、「宗教と教誨の現在と未来~日本人の宗教意識~」という公開シンポジウムが開催されます。プログラム第1部「科学の時代における宗教の役割~矯正・保護と宗教活動~」では、浄土真宗本願寺派前門主である大谷光真さんが話し手、そしてジャーナリストで『教誨師』の著者である堀川 惠子さんが聞き手となり、対談のような形式で進められるようです。第2部「犯罪と宗教教誨」では、赤松徹眞・龍谷大学学長、平野俊興さん(東京拘置所教誨師)、平川宗信さん(名古屋大学名誉教授)、3人の皆さんで報告と討論がおこなわれる予定です。

▪︎詳しくは、以下のページをご覧ください。
宗教と教誨の現在と未来~日本人の宗教意識~

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