チーズエッグ・カレーパン

▪️私は、かつて大阪の「インデアンカレー」を大変大切にしていました。毎週末、一人暮らしの母親の世話をしに2時間半かけて通っていたのですが、行きの昼食は、気合いを入れるために阪急三番街の「インデアンカレー」に行って、ルー大盛り卵トッピングを注文していました。そうやって毎週生活介護に行くために気合を入れていたのです。私の50代は、母の世話の記憶と共にあります。でも、その母が亡くなり、毎週大阪を通過することも無くなり、「インデアンカレー」は遠のいてしまいました。しかも、昨年からは血糖値が高くなって糖尿病になっていることが判明し、その治療のために薬と食事で治療に励んでいることから、カレーを一切口にしなくなりました。いや、ほんまに。カレーやカツ丼とか大好きやったんですけどね。まあ、仕方がありません。

▪️で、カレーパンはどうやねん、っていう話なんですよ。糖質ゼロなのでウイスキーはソーダで割って薄いハイボールにして楽しんでいますが、このポストはお世話になっている「ニッカウヰスキー【公式】」さんのものです。ウイスキーにあう、つまみということなのでしょう。カレーパンに穴を開けて、そこにチーズと生卵を入れて、レンジでチンするということのようです。カレーは我慢しても、これは食べてみたい。食べた後に、運動をして血糖値を下げるってことをしてでも食べてみたいです。ぜひクリックしてみてください。自分でも作って食べてみたら、このブログでも紹介したいと思います。

『シリーズ 環境社会学講座 6 複雑な問題をどう解決すればよいのか』(新泉社)

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▪️ひさしぶりに、このブログのタイトルに相応しい投稿をします。

▪️『シリーズ 環境社会学講座 6 複雑な問題をどう解決すればよいのか』(宮内泰介・咸身直之編,新泉社)もう少ししたら出版されるようです。本日、出版社の方から連絡がありました。私は、「第5章 多層的なガバナンスから流域環境問題の解決を考える——琵琶湖流域における協働の試みから」を執筆させていただきました。チャンスがあれば手に取ってページをめくってくださるとありがたいです。よろしくお願いいたします。

▪️『シリーズ 環境社会学講座』は全6巻。すでに第1巻から第3巻までは出版されており、このたび最終巻である第6巻が出版されることになりました。4月以降、第4巻と第5巻も順次出版されていくと思います。以下は、「シリーズ 環境社会学講座 刊行にあたって」です。日本の環境社会学の特徴と、今回の出版の意図をご理解いただけるのではないかと思います。

▪️この文の終わりに書かれている、『講座 環境社会学』(全五巻、有斐閣、二〇〇一年)、『シリーズ環境社会学』(全六巻、新曜社、二〇〇〇—二〇〇三年)、この「講座」と「シリーズ」に私も論文を執筆しています。もう20数年まえの出版物になります。その頃、私は40歳で、学会の中でもまだ若手(正確には、中堅あるいは中堅の手前)の方でした。あれから四半世紀近くの時が経過して、今は定年退職前の年寄りになりました。年寄りなんですが、今回の『シリーズ 環境社会学講座』では、学会を担っておられる若い研究者の方達に混じって執筆させていただきました。編者のおふたり、それから編集者の方にも大変お世話になりました。ありがとうございました。

気候変動、原子力災害、生物多様性の危機——、現代の環境問題は、どれも複雑な広がり方をしており、どこからどう考えればよいのか、手がかりさえもつかみにくいものばかりです。問題の難しさは、科学技術に対するやみくもな期待や、あるいは逆に学問への不信感なども生み、社会的な亀裂や分断を深刻化させています。

こうした状況にあって、人びとが生きる現場の混沌のなかから出発し、絶えずそこに軸足を据えつつ、環境問題とその解決の道を複眼的にとらえて思考する学問分野、それが環境社会学です。

環境社会学の特徴は、批判性と実践性の両面を兼ね備えているところにあります。例えば、「公害は過去のもの」という一般的な見方を環境社会学はくつがえし、それがどう続いていて、なぜ見えにくくなってしまっているのか、その構造を批判的に明らかにしてきました。同時に環境社会学では、研究者自身が、他の多くの利害関係者とともに環境問題に直接かかわり、一緒に考える実践も重ねてきました。

一貫しているのは、現場志向であり、生活者目線です。環境や社会の持続可能性をおびやかす諸問題に対して、いたずらに無力感にとらわれることなく、地に足のついた解決の可能性を探るために、環境社会学の視点をもっと生かせるはずだ、そう私たちは考えます。

『講座 環境社会学』(全五巻、有斐閣、二〇〇一年)、『シリーズ環境社会学』(全六巻、新曜社、二〇〇〇—二〇〇三年)が刊行されてから二〇年。私たちは、大きな広がりと発展を見せた環境社会学の成果を伝えたいと、新しい出版物の発刊を計画し、議論を重ねてきました。

そして、ここに全六巻の『シリーズ 環境社会学講座』をお届けできることになりました。環境と社会の問題を学ぶ学生、環境問題の現場で格闘している実践家・専門家、また多くの関心ある市民に、このシリーズを手に取っていただき、ともに考え実践する場が広がっていくことを切望しています。

シリーズ 環境社会学講座 編集委員一同

▪️今回の書籍の出版で、結果として四半世紀も続けてきた文理融合型の流域ガバナンスに関する研究を、ひとまずは終えることになりそうです。少し準備をして、環境ガバナンスに焦点をあてた歴史社会学的な研究に移行しようと思います。

特別展「法然と極楽浄土」

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▪️この特別展「法然と極楽浄土」、東京、京都、九州の国立博物館を順番に巡回していくようです。京都国立博物館は、10/8~12/1。公式サイトには、以下の見所が掲載されていました。

・鎌倉仏教の一大宗派である浄土宗の美術と歴史を、鎌倉時代から江戸時代まで通覧する史上初の展覧会です。

・開宗850年の大きな節目を契機に、浄土宗各派の協力を得て至宝が集まる決定的な展覧会です。

・重要文化財「選択本願念仏集(廬山寺本)」「七箇条制誡」など宗祖・法然にちなむ貴重な資料をはじめとする、国宝・重要文化財を多数含む文化財が一堂に集結します。

・国宝「綴織當麻曼陀羅」「阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)」をはじめとする浄土教美術の名品や、「仏涅槃像」などスケールの大きな優品など、浄土宗ゆかりの多彩な文化財をご覧いただけます。

・戦争、天災、疫病などと向き合い、人々の救済を目指した法然やその継承者たちの姿は、現代の転換期を生きる私たちに生きるヒントを与えてくれることでしょう。

「NTTファイナンス」を騙る架空料金請求詐欺


▪️昨日の夕方、携帯に電話がかかってきました。非通知になっているのに、出てしまったんですね。すると自動音声で「NTTファイナンス」と名乗り、「使用中の電話回線が未納料金が発生している…」というのです。すぐにこれは詐欺だとわかりました。非通知になっているのに、出てしまったのがそもそもの間違いでした。調べてみると、「NTTファイナンス」のホームページには、「不審なSMSや訪問及び自動音声による電話にご注意ください」との注意喚起の記事が出ていました。また、昨年あたりから全国各地で詐欺事件になっているようで、複数の記事がネットに流れていますし、YouTubeでも各地の県警が注意喚起の動画をアップしています。この動画は、山口県警が作成した動画です。以下のように解説されていました。

この音声は、山口県内居住の70代男性にかかってきたうそ電話詐欺(特殊詐欺)犯人の音声です。突然、「未納料金がある」という音声ガイダンスが流れた後、NTTファイナンスを装った犯人が出て、実際に話をしています。この電話は、固定電話・携帯電話どちらにもかかる可能性があるものです。

▪️犯人ですが、まだ捕まっていないんですね。逮捕するのが難しいのでしょうか。これは、本日の「ABC記者が特殊詐欺の現場に遭遇! 高齢男性と電話をかわると「いまから殺しに行くぞ」」というABCのニュースです。

「みんとしょ」と「まちライブリー」のこと

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20240205mati_library3.jpg▪️少し前のことになりますが、「みんとしょ」という取り組みのことを知りました。本当に偶然なんですけど、まずは過去の投稿「大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」で奇跡の再会!!」をご覧ください。この奇跡の再会をきっかけに新たに3人の方とお知り合いになりました。そのうちのお一人は、土肥潤也さん。土肥さんは、まだ20代の若者です。静岡県焼津市にある「みんなの図書館さんかく」の館長さんです。そして土肥さんが発案した「一箱本棚オーナー制度」を導入した私設図書館は、通称「みんとしょ」というのだそうですが、現在、全国各地に展開しているようです。不勉強なことに、私はこの「みんとしょ」という人びとの間につながり生み出していく仕組みのことを知りませんでした。以下は、wikipediaからの引用です

一箱本棚オーナー制度による私設図書館「みんとしょ」
早稲田大学大学院修了後、一般社団法人としてトリナスを設立し、静岡県焼津市で私設図書館である「みんなの図書館さんかく」を発足させた。当初は自身の所有する書籍を無償で貸し出そうとしていたが]、それでは持続可能性がないと周囲から指摘された。そこで、月額料金を支払えば誰でも本棚のスペースが割り当てられ、そこに自らが貸したい本を並べることができるという仕組みを導入することにした。その結果、月額料金の収入だけで家賃や光熱費を賄うことができるようになった。また、みんなの図書館さんかくの開設にあたっては、敢えて模倣しやすい仕組みづくりの構築を目指していた。その結果、この取り組みは日本中に広がり、2年間で全国30地域で展開されるに至る。この「一箱本棚オーナー制度」を導入した私設図書館は「みんとしょ」と称しており、これらの施設によりみんとしょネットワークが結成された。これらの活動により、トリナスは2020年(令和2年)にマニフェスト大賞の優秀マニフェスト推進賞市民部門を受賞し、2022年(令和4年)には都市計画家協会賞の日本まちづくり大賞を受賞している。

▪️土肥さんのことを知った後に、この「みんとしょ」を岐阜県の大垣市に「小さな図書館おぼろづきよ」として開設されたAkiMatuさんとも知り合いになりました。AkiMatuさんは、この「小さな図書館おぼろづきよ」の館長さんです。なんでも学生時代の卒業論文に私の論文を引用していただいたようです。本当に偶然なんですが、そのようなことから「みんとしょ」についてさらに関心が湧いてきました。というのも、「地域エンパワねっと」(龍谷大学社会学部の地域連携型プログラム「社会共生実習」のひとつのプロジェクト)で履修した学生さんたちが取り組んだ、「あつまれ! みんなで作る絵本館」(こちらもどうぞ)でたくさんの絵本をご寄付いただているからです。現在、社会学部の某所に保管しています。私の思いとしては、「地域エンパワねっと」だけで終わらせずに、ご寄付いただいた絵本を活用していきたいという強い思いを持っているのです。大切なことは、本は人をつないでいく手段だということです。人がつながって地域生活の豊さを醸していく公共的な空間を、市民の力で作っていこうとしている点に、私は強く惹かれています。

▪️さて、先ほどご紹介したAkiMatuさんがFacebookにアップされていたのが、この投稿の画像の書籍です。「まちライブラリー」です。AkiMatuさんによれば、「一箱本棚オーナー制の「みんとしょ」は、「まちライブラリー」の一形態と聞いてます。みんとしょは現在70館くらい?で、まちライブラリーは1000以上あるみたいです」とのこと。これはどう理解したら良いのでしょうね。まずは、これらの書籍を勉強してみることにしましょうか。「まちライブラリー」の方が歴史は古いようです。ゆっくり勉強してみたいです。

人のつながりが生まれていく場所


▪️Yahoo!ニュースになりました。岩原勇気さんに教えてもらった大津に開店する「スパイスランド ポンセ」。「昼はカレー、夜は酒場になり、「『ローカルカルチャーと人間の交差点』をテーマに様々な人の交流の場となるのをコンセプトにしているお店」とのこと。血糖値の関係でカレーは食べられないけれど(ライス抜きならば…)、夜のメニューだと大丈夫だと思います。岩原さんからは、Facebookを通して、「本当に、大津に今まで無かった形の交差点になったと思います。ぜひいらしてください(^^)」とメッセージをいただいていますので、一緒に伺わせていただこうかと思っています。

▪️そうそう、岩原勇気さんは、私のゼミ生が卒論で大変お世話になった方で、「BRAH=art.」(ブラフアート/特定非営利活動法人)の理事長をされています。この公式サイトをご覧いただくと、岩原さんが目指している社会のイメージが伝わってくるかと思います。ちなみに、龍谷大学社会学部の卒業生で社会福祉を勉強されていました。

▪️さて、「人のつながりが生まれていく場所」って、こういうレストランだけに限らず、全国あちこちで、いろいろ企画運営されていますね。切り口は様々ですけど。私自身にとっては、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」がそういう「場所」のひとつになります。こういう自分にとって大切な「場所」が何箇所もあって、それがネットワークになっていて…理想のイメージはそんな感じなんです。そこでは、常連やお馴染みの皆さんとも楽しい時間が過ごせるし、偶然に出会った人とも「ご縁」を感じて楽しい時間を過ごせる…、まあそういうイメージかな。「利やん」での経験ですが、NPOの新しい事業のアイデアが生まれてきたりします。新しい仕事に取り組むきっかけが生まれたりします。私の「世界農業遺産」との出会いは、「利やん」でした。いろんなことが、このような「場所」での出会いの中から始まるのです。

「龍谷大学能登支援ネット」

▪️土日は自宅にこもって採点の仕事をしていました。ほぼ採点と成績入力が終わりました。残りはわずか。それについては、明日、大学に行って作業を行います。先月末、浜松に4日間出張する仕事があったので、採点作業が遅れてしまっていたのですが、なんとか間に合いそうです。社会学部教務課とグローバル教育推進センター事務部から、「2月6日が締め切りやで、わかっとるやろーね。絶対に期日を厳守してや!!」という内容の大変丁寧なメールが届いていましたので(^^;;、ホッとしています。これから、年度末に向けての別の作業にかかります。

▪️さて、話は変わります。「龍谷大学能登支援ネット」という学生団体が龍谷大学の内部に組織されたようです。自分の仕事で手一杯で、学内でこういう学生の皆さんの活動が立ち上がったことを知りませんでした。地域連携に長け、学外に幅広いネットワークを持っておられる教員の皆さんが側面から支援されているようです。この文書は、学生有志のチーム「龍谷大学能登支援ネット」代表の山本安紋さんのメッセージです。
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▪️以下は、「龍谷大学能登支援ネット」のX(旧Twitter)への投稿です。Xにアカウントをお持ちの皆さん、ぜひフォローになさってください。

卒業論文の口述試問

▪️他大学(私立大学)もそうだとは思いますが、龍谷大学では卒論が必修になっている学部とそうでない学部があります。私が勤務している社会学部社会学科は卒論(16,000字~20,000字以内)が必修です。社会学部でも他の学科であれば、卒業研究(12,000字以上)と制作・副論文(6,000字程度)のどちらかが必修のコミュニティマネジメント学科や、卒業研究(上限が12,000字)が必修の現代福祉学科もあります。このような卒業論文・制作・卒業研究等が必修になっているのは、1989年(平成元年)に瀬田キャンパスに社会学部として開学するまでは、文学部の1学科だったというルーツにあるのかもしれません。2004年から社会学部に勤務するようになりましたが、その段階では、卒論の口述試験は2人の教員が担当していました。ゼミの担当教員と、別のゼミの教員が2人で審査していたのです。厳しいですね。

▪️さて、今日は、私のゼミのその口述試問の日でした。諸々のことがあり、今年はzoomで口述試問をすることにしました。卒論を提出するまでに、何度も面談をしたり添削をしたりしているので、提出前から論文の内容はわかっています。しかし、きちんとした水準に到達している人もいれば、提出前の面談の回数が少なかったり、締め切り間際で丁寧な添削をしている時間がなかった、そのようなちょっと残念な人もいます。まあ、これは毎年のことではありますが…。

▪️私のゼミでは、原則、自分1人でインタビューによる調査を実施することになっています。その調査データにもとづいて論文を執筆することになっています。知らない人のところに話を聞きに行くのは勇気がいりますが、その勇気がなくてなかなか卒論のスイッチが入らない人は(あるいはなんとかなると舐めてかかっている人は)、調査自体が薄くなってしまいます。実際にフィールドワークに出かけてみれば、ほとんどの方達は親切にお話をしてくださるのです(もちろん全員ではありませんが…)。これだったら、もっと早くからインタビューを始めていればよかった…と思う人が毎年必ずいます。私からは早く調査を始めなさいと、口を酸っぱくして言い続けているのですが、なかなか…です。その方が、卒論の取り組みが充実してくるのに…です。

▪️今年は、このままだと卒業が危ういなという人もいたので、仕方なく調査のアレンジを行い、私も同行するなど、サポートすることになりました。とはいえ、とりあえず全員が無事に卒論を提出し、本日、口述試問を終えることができたので少し安心しています。次、ゼミの皆さんに会うのは、卒業式の日になります。卒論がうまくいった人も、そうでない人も、卒論に取り組んだ経験を大切にして社会人として成長して欲しいと思います。

【追記1】▪️社会学部は2025年に京都の深草キャンパスに移転します。移転後は、現在の3学科体制から、総合社会学科1学科になります。カリキュラムも大きく変わります。私は、新社会学部では2年しか勤務しないので、2025年度に入学してきた皆さんの卒業論文を指導することはありません。2026年度に4回生になる皆さんになる皆さん(2023年度入学生)の卒論を指導して定年退職することになります。2004年から龍谷大学社会学部に勤務していますが、退職までにおそらく通算250~260名の学生さんの卒論を指導したことになりそうです。来年度は、特別研究員として研究に専念する年になりますので、次にゼミ生を担当するのは2025年度から、その学生の皆さんの卒論が最後の指導になります。

【追記2】▪️これまで提出された卒業論文のデータ。以下の通りです。
脇田ゼミ卒業論文

【追記3】▪️2年前、2022年2月2日にfacebookに投稿したものです。

卒業論文の口述試問が終わりました。対面式はやらないでと大学から要請がありましたが、オミクロンの感染が大変な状況になることを見越して、私は最初からzoomでやることにしていました。zoomを通してですが、いろいろ思うところがありました。

これまで何度かfbにも書いてきたわけですが、ゼミの基本方針として、自らのフィールドワークに基づいて卒業論文を執筆してもらうことを前提にしています。龍谷大学社会学部の理念「現場主義」に、真正面から愚直に取り組もうとしているからです。ただし、「現場主義」も解釈次第なので、ゼミごとに多様な「現場主義」の捉え方があろうかと思いますが、私のゼミでは「頑張って1人でフィールドワークに取り組む」ことをお願いしています。学生の皆さんにも、そのことをわかった上でゼミに所属してもらっています。もっとも、ここ2年は新型コロナウイルスの問題もあり、フィールドワークには状況に応じて、各自の判断で取り組んでもらっています。

それでも、今年度は、19名のゼミ生のうち13名が頑張ってフィールドワークに取り組みました。フィールドワークに取り組んだ人たちは、口述試問で、判で押したように「もっと早くフィールドワークに取り組めばよかった」と同じようなことを言うのです。これは毎年のことなのですが…。なぜこのような反省を言うのかといえば、「アポイントメントを取って、知らない人のところに出かけて話を聞くことに、相当の心理的抵抗感がある」からなのだそうです。アポイントメントを取るためにメールを書くことになりますが、その添削、そしてフィールドワークでどのような質問をするのか…面談で相談しながらさまざまなサポートをします。学生の皆さんに、サポートをしますよと言っても、なかなか前に進めないのです。まあ、その気持ちも理解できますが…。

でも、一度フィールドワークに行くと、あんなに心配していたのは、いったい何だったのかなと思うのだそうです。ちょっと、逞しくなります。全員ではありませんが、何度もフィールドに通ううちに、さらに逞しくなります。私の方も、フィールドワークに行くたびに、面談で指導を行います。そこまでできる人の卒論は、それなりに充実してきます。

まあ、そんなこんなで、今年も卒論の指導が終わりました。

来年度のサークルの部長について

▪️現在、3つの課外活動の部長をしています。学友会学術文化局「吹奏楽部」、一般同好会「龍谷大学まちラボFAN」、そして同じく一般同好会の「セターズバドミントン」です。

▪️私は来年度特別研究員として1年間研究に専念します。特別研究員になっても課外活動の部長を継続できると思っていましたが、課外活動を所管されている学生部からは、「たとえ国内で研究に専念するにしても(私の場合は、自分の研究室)、ルール上部長を務めることができないので、代理が必要だ」という説明を受けました。というとで、来年度(2024年度)から、吹奏楽部については社会学部の栗田修司先生に、「龍谷大学まちラボFAN」については社会学部の川中大輔先生に部長をお願いすることにしました。

▪️2025年度からは、2年間ですが、勤務するのが京都の深草キャンパスになります。社会学部が瀬田キャンパスから深草キャンパスに移転するからです。ところが、「セターズバドミントン」は瀬田キャンパスで活動している同好会です。部長は瀬田キャンパスの教員が望ましいのではないかと判断し、そのことを副代表の方とeメールで相談させていただきました。すぐに返信がありました。農学部の永野惇先生に部長をお引き受けいただけることになりました。ありがとうございました。

スイセン・クリスマスローズ・リース

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20240201mygarden3.jpg▪️浜松の出張から昨晩戻りました。正月明けの1月の週末は、県内でワークショップ、東京で研究会、そして今回の浜松出張と用事が入ってきたので、週末を自宅でゆっくり過ごす時間がありませんでした。庭の世話もきちんとできていません。でも、スイセンが開花しました。花を咲かせてくれて、ありがとう。この前投稿したクリスマスローズも少しずつ蕾を開いてくれています。最後の写真。お正月用のリースが枯れてきたので、新しいものにかわりました。私は、できあがったリースをドアにぶら下げるだけの係ですけど。

▪️リースには、庭のナンテンとアナベルが使われています。ナンテンは「難が転じる」ということで縁起が良い植物なのだそうですね。ウエルカムリースには相応しいのかな。それから、アメリカのアジサイ、アナベル。アナベルは、最初は薄い緑色、そして純白、秋にはセピア色になります。ドライフラワーの材料としてよく使われているようで。今回も、捨てずに保管してあったアナベルが使われています。花言葉は「ひたむきな愛」「辛抱強い愛情」なのだそうです。

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