龍大の科研費・新規採択率
▪︎研究部の仕事関連の話しになります。文科省から「平成27年度科学研究費助成事業の配分について(概要)」が発表されました。科研費による大学評価は、通常、獲得金額で示されますが、医学部・薬学部・理工系学部等の理科系学部を多数もっている大学が有利になります。今回発表された概要では、「新規採択率」も提示されています。
▪︎平成27年度科研費の「新規採択率」では、龍大の採択率は36.2%(全国平均26.5%)で21位です。私立大学では、10位です。過去5年間の細目別の採択件数では、「中国哲学・印度哲学・仏教学」で4位(私立大学で1位…龍大らしい!!)、「思想史」で8位(私立大学3位)、「新領域法学」で9位(私立大学1位)となっています。全学をあげて取り組んできた努力の結果が少しずつ出てきているのかな…。研究部長としては嬉しいかぎりですが、昨年との比較が大事ですね。昨年の数値はどうだったのか、調べてもらっています。
秋の琵琶湖
▪︎昨日は、家の用事があり、妻と滋賀県に出掛けました。一日仕事になりました。一日運転をしていました。夕方になる少し前に、雄琴にある「オーパル」の中岡靖雄さんを訪ねました。「オーパル」は、修学旅行等、学校向け琵琶湖体験学習、琵琶湖での活動を中心とした自然体験、カヌー(カヤック)、ウォーターボール、ウェイクボードなどのスクールの開講などを主な業務内容にされている会社です。中岡さんは、子どもたちに、カヌー等の指導をされています。昨日は、中岡さんのご案内で、オーパルの敷地内の湖岸から、琵琶湖を眺めさせていただきました。心が洗われるような風景でした。いつも眺めている琵琶湖ですが、今日は今日でとっても美しかった!
▪︎この「オーパル」ですが、ビューティフルジャパン」というシリーズの動画にも登場します。このシリーズ、「2020年をゴールに47の都道府県を訪ねて、東京オリンピックをめざす若きアスリートたちとともに挑戦することの大切さや夢を追うことの素晴らしさ、そして、この国の美しさを再発見していくプロジェクト」なのだそうです。パナソニックと電通が製作しているようです。以下は、その動画です。女優の綾瀬はるかさんも登場されています。
ゼミOG岩田さんとの偶然の再会
▪︎月曜日のことです。午前中の授業、午後からの会議を終えて帰宅しようとJR瀬田駅の改札口を抜けると、突然「せんせー」と呼びかけられると同時に腕を軽くつかまれたのでビックリしました。2011年春に卒業したゼミOGの 岩田麻希さんでした!現在は、化粧品会社に勤務されています。元気そうに頑張って働いているので、「せんせー」としてはとても嬉しくなります。私自身、個人的には、いろいろ厳しい状況が続いているのですが、こういう偶然の出会いと彼女の笑顔に心が和みました。岩田さん、声をかけてくれてありがとう。まだ明かすわけにはいかないのですが、じつは岩田さんの仕事を少しだけですが応援させていただきました。応援させていただいたことが、うまくいったらいいなあと思っています。そういえば、この岩田さんたちの学年とは同窓会をまだしていませんね。同窓会で、「脇田ゼミ6期生」の皆さんの近況を、いろいろ教えてもらえると嬉しいですね〜。
秋をみつける散歩
▪︎先日の日曜日、退院した身内を見舞ってきました。そして、少しだけ時間ができたので、秋を探しにいきました。といっても、自宅から車で15分ほどの距離にある奈良県立民俗公園に散歩にいっただけです。県内各地から移築された、江戸時代に建設された古民家を見学しました。同じ奈良県といっても、私が住んでいる北部と、吉野などの山間部の古民家ではかなり違いがあります。そうやって古民家を見学しながら、公園内の秋を探しました。最近はいろんなことに追いまくられ、精神的に疲れてしまっています。こういう気分転換が大切だと思いました。自分の身体を取り戻さねば…と思いました。また、かつてのように「走ろう!…」という気持ちにもなっています。
Googleマップ・ストリートビュー
▪︎26日(金)の晩に、フィリピン調査から帰国しました。今回の調査は、例えていえば、霧でモヤモヤしていた風景が少しスッキリ見え始めた…そんな感じでしょうか。それなりの成果があったと思っています。しかし、帰国をして現実の問題のなかに引き戻されると、そのような高揚感もどこかにいってしまいます。帰国した翌日、身体は疲れていましたが、老母の介護は待った無しです。妻と一緒に、母が入所している介護老人保健施設に向かいました。今回は運転を妻に頼みました。息子も一緒に母を見舞ってくれることになり、途中で合流しました。施設では、息子が母の話しを聞き(傾聴ボランティア?!)、私たち夫婦は、「家族交流会」に参加しました。施設を利用されている皆さんと、ざっくばらんに介護のことについてお話しをすることができました。介護の経験を、個人や家族のなかだけで抱えこむのではなく、こうやってゆるやかに共有することは大切だなと思いました。
▪︎夕方、施設を後にして帰宅する途中、息子と私たち夫婦で夕食をとることにしました。高速道路を途中で降りて、大阪市の福島区に行ってみました。息子のリクエストで「お好み焼き屋」さんを探しました。運良く、ちょっと個性的な「お好み焼き屋」さんをみつけることができました。お腹いっぱいになり、息子と別れて帰宅するためにコインパーキングに向かうと、写真のような車が停まっていました。おもわず「おお!!」と叫んでしまいました。Googleマップについている「ストリートビュー」という機能をご存じでしょう。街中を写した画像を見ることができます。この写真の車は、その画像を撮影するための車のようです。ストリートビューの画像は昼間なので、スタッフさんは、この日の仕事を終了して車をこのコインパーキングに駐車させたのでしょう。私の勝手な想像ですが、ストリートビューのスタッフさんは、仕事の疲れを癒すために、この福島界隈で飲んでおられるのだろうな…と思ったのでした。
フィリピン調査(2)
▪︎10月26日から30日まで5日間、総合地球環境学研究所のプロジエクト「生物多様性が駆動する栄養循環と流域圏社会─生態システムの健全性」の一部のメンバーでフィリピン調査に行ってきました。ということで、この文章を書いているのは帰国後になります。
▪︎私たちのプロジェクトの調査対象地域は、フィリピンの首都マニラから40kmほど南にあります。具体的にいうと、ラグナ湖というフィリピンで一番大きな湖に流入するシラン・サンタローザ川流域が調査地域になります。ラグナ湖には24の流域がありますが、シラン・サンタローザ川流域、そのうちの1つの小さな流域になります。流域の広さは約120㎢程度ですが、ラグナ湖周辺の地域には人口が集中しています。流域内には、カビテ州のシラン町(マニシパル)、ラグナ州ビニャン市(シティ)、カブヤオ市、サンタローザ市が含まれています。そのうちのシラン町とサンタローザ市が私たちの調査地の中心になります。
▪︎2日目の午前中は、まずはシラン町の役場を表敬訪問することになりました。開発、健康、環境、農業といった部門の部長さんたちに、私たちの研究プロジェクトの紹介をしたあと、町長さんとも懇談をさせていただきました。今後、調査にあたっていろいろご協力とご支援をいただけることになりました。写真は、記念写真です。複数のカメラやスマホで一度に撮ったものですから、皆さんの視線はあちこちに向いています。後列、左から3人目の方が町長さんです。日本で町長というと年配の男性を連想しますが、シラン町長は若い女性です。フィリピン社会では、多くの女性が政治家や議員になるとともに、様々な組織の管理職等に女性が採用されていることで有名です。こちらのシラン町役場のばあいもそのようです。
▪︎午後は、シラン町にあるカルメンというバランガイ(日本でいうところの自治会)を訪問し、聞き取り調査をしました。ここで、カルメン村の話しを進める前に、少し、地理的なことについて説明しておこうと思います。(本文続きます)
フィリピン調査(1)
▪︎10月26日から30日まで5日間、総合地球環境学研究所のプロジエクト「生物多様性が駆動する栄養循環と流域圏社会─生態システムの健全性」の一部のメンバーでフィリピン調査に行ってきました。ということで、この文章を書いているのは帰国後になります。
▪︎26日は、フィリピンのマニラ空港に到着したあと、高層道路でカランバという街に移動しました。この街にあるリゾートホテルに4泊して調査をすることになりました。調査にあたっては、フィリピン側のカウンターパートである「LLDA(Laguna Lake Development Authority)」のスタッフの皆さんの強力なサポートをいただいています。ホテルにチェックインしたあとは、街中のフィリピンレストランで夕食とミーティングということになりました。お店には、LLDAのAdelina SANTOS-BORJAさんが案内してくださいました(青い服の女性)。お店では、トップの写真の料理をいただきました。すごい迫力ですね。これは、ブラロというフィリピン料理です。牛の骨付きすね肉と野菜を一緒に煮込んだものです。こんな牛肉の塊をみたことがないので、驚きました。
▪︎食事のあとは、今回の調査に関するミーティングでした。今回の調査の目的は、昨年訪問したカルメンという集落(バランガイ)で聞き取り調査を行うと同時に、ラグナ湖に流入するサンタタローザ市とシラン町を流れる河川を視察することにありました。もう少し詳しいことについては、後に続くエントリーで説明したいと思います。このミーティングでは、LLDAから、事前に依頼してあった調査レポートを提出していただくことができました。フィリピンに、強力なカウンターパートとしてLLDAの皆さんがいてくださることで、私たちの研究プロジェクトの調査もスムースに進めることができます。
▪︎ところで、冒頭にリゾートホテルと書きましたが、誤解があるといけないので、少し説明をしておきます。リゾートホテルとは書きましたが、とっても庶民的なホテルです。ここは宿泊するよりも、日帰りで楽しむ人の方が圧倒的に多いように感じました。皆さん、食べ物と飲み物持参でお越しになります。そして、水着を着て、温水プールを楽しんでおられます。施設には、バーベキューができる場所もあります。薪や燃料を持参すれば、焼き鳥や焼肉ができます。イメージとしては、ピクニックのできる市民プール…といういった感じの施設なのです。温水プールと書きました。じつは、このあたりは温泉が湧くのです。温水プールは、その温泉を使っています。同様の施設は、このリゾートホテルのように大きなものから、家族や仲間で楽しむ小さなものまで様々な種類があるようです。道路沿いでは、「private」と書いた板を持った客引きの人たちが、たくさん立っていました。