日本橋の「ここ滋賀」へ!!
◾︎15日(土)、東京都目黒区にあるこだわり米専門店「スズノブ」さんで経営者の西島豊造さんにお話しを伺った翌日、16日は、滋賀県のアンテナショップ「ここ滋賀」を訪問しました。滋賀県民が当たり前すぎて普段気づくことのない、「お洒落な滋賀県」がたくさんあるような気がしました。たくさんのお客さんで賑わっていました。本来の目的には、「ここ滋賀」の2階にあるレストランで、滋賀の食材がどのように料理され提供されているのかを体験することでした。しかし、非常に残念なことに、この日は予約で貸切になっていました。ということもあり、お酒を飲める学生3人と一緒に滋賀の地酒を利き酒することにしました。利き酒ですので、ほんの味見程度ですが、改めて滋賀が酒どころであることを確認しました。次回は、ぜひレストランに行きたいものです。
◾︎「ここ滋賀」のあとは、築地本願寺を参拝しました。「龍谷大学の学生だったら、一度は、築地本願寺に参拝しておくべきでは」と提案して学生たちと参拝したのです。龍谷大学は浄土真宗本願寺派・西本願寺の宗門校ですが、築地本願寺はその西本願寺の直轄寺院になります。建立されたのは江戸時代のことになりますが、1923年の関東大震災による火災で被害を受けたことから、当時の浄土真宗本願寺派法主・大谷光瑞と親交のあったといわれている伊東忠太が設計を担当しました。伊東忠太は、大変有名な建築家・建築史家です。この築地本願寺以外にも、様々な神社の設計もしているようです。築地本願寺は、古代インドの建築様式を設計に取り入れているようです。他の日本の仏教寺院とは、かなり雰囲気が異なります。建物からは荘厳な雰囲気が漂っていますね。築地本願寺を参拝した後は、近くにある築地場外市場で昼食を摂りました。海鮮丼のランチです。そして、最後は、他府県のアンテナショップも視察ということで、長崎県の「長崎館」へ。「ここ滋賀」よりも品数や品揃えが多かったような印象があります。長崎県出身の俳優・歌手の福山雅治のポスターが目立っていました。大消費地である東京には、日本全国の都道府県のアンテナショップが東京にはたくさんあります。このようなアンテナショップは、全国の都道府県の商品や観光地のブランド化に、どのように、どの程度、影響を与えているのでしょうか。大変気になるところです。
社会調査実習で東京へ!!
◾︎今年度は、社会調査実習を担当しています。私が担当する実習では、長浜市の農村・早崎町でお話しを伺わせていただきました。詳しくは、8月31日のエントリー「滋賀県長浜市早崎町での『社会調査実習』」をお読みいただければと思います。このエントリーの最後のところで、このようなことを書きました。
◾︎東京の全国の米を扱う専門店での出来事として、こんなお話しをお聞きした。「魚のゆりかご水田米」を、出産の内祝いとして購入するご夫婦がおられるという話しです。出産の際の内祝いとは、現在では、お祝いに対するお返しのような感じになっていますが、生まれたお子さんの体重と同じ重さの「魚のゆりかご水田米」をお返しに贈るのだそうです。このプレミアム米の名前に「ゆりかご」が入っていることから、内祝いに用いられるとのことでした。このお話しを聞いた時、とても面白いなと思いました。「魚のゆりかご水田米」は、そのようなネーミングがつけられた時点で、「物語」を付与されたプレミアム米になっているわけですが、さらに、この「内祝い」という、これまでとは別種の「物語」の文脈が与えられ、さらなる付加価値が生み出されているのです。しかも、その「物語」は、生産者である農家の側ではなく、消費者の側が与えているのです。
◾︎この「東京の全国の米を扱う専門店」とは、東京都目黒区にある「株式会社スズノブ」さんのことです。履修している学生の皆さんたちとも相談をして、「スズノブ」の経営者である西島豊造さんにお話しをお聞かせいただきたいとお願いをしたところ、西島さんは快く引き受けてくださいました。大変ご多用の中、15日(土)の午後、私たちのために3時間を超える長時間にわたってお話しくださいました。ありがとうございました。日本の地域のコメ農家を支えるために、地方自治体や農協等との組織と連携しながら、ボランティアで米のブランド化を通した地域活性化に取り組んでこられたご経験、大変興味深いものでした。ただし、伺った「超濃密」なお話しを文字起こしするのは大変だな〜。6名の学生で分担して取り組みます。
冬の庭
◾︎寒くなってきましたが、少し大きめの鉢に寄せ植えした花には昆虫が飛んできます。おそらく、ハナアブでしょうか。冬には咲く花の数も種類も少なくなるので、我が家の小さな庭に咲く花も、虫たちにとっては貴重な存在なのかもしれません。昆虫の知識がもっとあれば、いろいろ観察して発見もあるんでしょうが、如何せん、不勉強なものでよくわかりません。庭に置いてある鉢は、寄せ植えだけでなく、春に花を咲かせる球根を植えた鉢もたくさんあります。そのような球根からは芽が伸びてきました。また、ヒヤシンスも咲き始めました。ヒヤシンスは、気温がぐっと下がる状況の中で花を咲かせます。こうやって、外に置いてあります。冬の庭は華やかさはないけれど、それでもいろいろ小さな楽しみがあります。
◾︎スイセンが今年も花を咲いてくれました。我が家の小さな庭には、3箇所にスイセンが植えてあります。特に世話をすることもなく、毎年、花を咲かせてくれます。ありがとう。冬の間、頑張って咲いて欲しいです。雪が降ると、雪の重みで折れてしまうので、何か対策を講じないといけませんが。ところで、スイセンの花ですが、まず袋状の膨らみができて、その袋を破るような感じで咲くんですね。
(農学部×ローソン)コラボ企画:近江米「みずかがみ」を使ったおにぎり2種類
◾︎龍谷大学のホームページで紹介されました。瀬田学舎にある農学部が、コンビニエンスストアのローソンとコラボした企画です。以下、転載します。私の印象でしかありませんが、農学部は、最近、地域連携の分野でも頑張っておられるように思います。
龍谷大学農学部と株式会社ローソンによる「新しいお米のカタチプロジェクト」をきっかけに新商品としておにぎり2種類(「和風だし飯おにぎり」、「洋風ブイヨン飯おにぎり」)を、滋賀県内のローソン店舗にて、12月17日(月)から発売開始いたします。
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発売期間: 2018年12月17日(月)~31日(月)販売店舗: 滋賀県内のローソン店舗
内容:
1 「和風だし飯おにぎり」 本体価格102円(税込110円)
白だしをベースに昆布だしを加え、シンプルながらお米とだしの美味しさを
味わっていただけるよう仕上げています。2 「洋風ブイヨン飯おにぎり」 本体価格102円(税込110円)
ブイヨンをベースにした洋風ごはん。隠し味にオリーブオイルを加えています。
和風だし飯おにぎりとの食べ比べもおススメです。
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パッケージは、龍谷大学農学部の学生のアイデアを形にしたものです。販売開始日である12月17日(月)11~12時には、ローソン大津大江二丁目店にて、龍谷大学の学生が販売しました。
<参考>
(2018.12.07)
農学部生が滋賀県知事を訪問し、株式会社ローソンとの連携プロジェクトについて説明しました【REC、農学部】
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-2922.html(2018.10.12)
農学部✕(株)ローソン 製品開発PJ 「おにぎりのパッケージをデザイン」
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-2568.html<新しいお米のカタチプロジェクト>
これまでにない米の調理法や加工法を考えたり、海外への販売戦略や米農家の経営のあり方などの農業デザインに至るまで、学生の斬新なアイデアを株式会社ローソン協力の元にカタチにする龍谷大学農学部のプロジェクトです。
◾︎「みずかがみ」とは、現在、滋賀県で栽培が推奨されている米の品種です。一般財団法人日本穀物検定協会が実施する、「平成29年産米の食味ランキング」で、3年連続最高ランクの「特A」に評価されています。(近江米振興協会)では、この「みずかがみ」の特徴を、以下のように説明されています。温暖化対策なんですね。推進ガイドラインも定められており、組織的に生産量を上げて、産地化・ブランド化を目指しておられるようです。需要に生産が追いついていない状況のよです。
○温暖化対応品種として滋賀県で開発、育成されました。高温に強く、猛暑の年でも品質が安定しています。
○琵琶湖をはじめ、滋賀の自然環境に配慮して栽培されています。統一パッケージで販売されるものは、すべて「環境こだわり農産物」の認証を受けています。
○コシヒカリより数日〜1週間早い早生品種です。9月上旬には店頭にお届けできます。
Amazing Grace - Peter Hollens feat. Home Free
◾︎アメリカの男性アカペラグループ「Home Free」の「Amazing Grace」です。素敵です!! 最後は宣伝ですが、何度も聞き直しました。このアカペラグループ以外にも、いろんな方達が歌っておられますが、この歌の背景については何も知りませんでした。作詞をしたのは、ジョン・ニュートンという人物です。こちらに、丁寧に説明してあります。「アメイジング・グレイスの謎 ジョン・ニュートンの人生・伝記」。
自分は何をしたいのか…
◾︎昨日のことでした。夕方、帰宅時のJR瀬田駅でのことです。ホームが寒いので改札口を入ったところで待っていると、後ろから突然「わきたせんせー!」と声がしました。卒業生の岩田麻希さんでした。彼女は、卒業後、化粧品と美容の仕事に就きました。今では、経営者として頑張って働いています。岩田さんは、2011年の春に卒業しました。卒業して4年経った2015年の11月に、偶然に瀬田駅で出会いました。その時のことを、「ゼミOG岩田さんとの偶然の再会」としてエントリーしました。このエントリーの中では、「岩田さんの仕事を少しだけですが応援させていただきました」と書いてあります。化粧品や美容の仕事で、母校に恩返しができるのではないか…とふと思い、知り合いのキャリアセンターの課長さんに彼女の存在を伝えたのです。たまたま、キャリアセンターが、女子学生のために「就活メイクセミナー」を開催していたことを知っていたからです。いろいろ紆余曲折はありましたが、結果として、岩田さんは、母校の「就活メイクセミナー」を担当することになりました。ひさしぶりに会った岩田さんからは、その後も、「就活メイクセミナー」の講師は続いており、今年度も3回目のセミナーを担当するとのことでした。
ゼミOGによる「就活メイクセミナー」in 深草キャンパス
2回目の「就活メイクセミナー」
◾︎岩田さんは、現役の学生だった頃はどのような学生だったか…。ひとつ前のエントリーにも書いた内容とも関係しますが、やはり「自分のやりたいことがわからない」若者の1人だったと思います。その彼女が変わったのは、就職活動を通してでした。就職活動を通じて、化粧品や美容の世界で活躍している人たちとの出会いが(「異質な他者との出会い」)、彼女を大きく変えたように思います。卒業してから8年。話しをしたのは短い時間でしたが、彼女からは、今の職業に対する自信と誇りが伝わってきました。
2019年度のゼミ選択について
◾︎本日12日(水)は、来年度のゼミ選択の書類を提出する期間の最終日でした。この書類には、第一希望と第二希望のゼミの志望理由を書く欄があります。第三希望以下は確か第七希望まで、教員の名前を記入することになっています。教員の側は、この書類をもとに選考を行います。志望者が多いと、志望理由の内容によっては選考から外れることになります。第二希望のゼミも志望者が多いと、さらに同様の理由から選考から外れる可能性があります。希望通りのゼミにうまく行くことができれば良いですが、そういうわけにもいかないかもしれません。しかし、現在のところ、「一発勝負」でゼミが決まることになっています。1人の教員としては、いろいろ考えるところがあるのですが、選考の方法を変えることはそれほど簡単なことではありません。
◾︎ゼミの選考にあたって、学生の皆さんは教員に直接会いに行って話しを聞くようにと言われています。実際のところ、そのように直接教員から直接話しを聞く人たちがどれほどいるのか、私にはよくわかりません。実際に教員に会うこともなく、友人や先輩の「噂話し」からの情報や、友人が行くゼミに自分もついて行こう…そういう人もいるのではないかと思います。私個人としては、もう少し真剣に取り組んで欲しいと思います。今年も、私のところに学生の皆さんが会いに来てくれました。「将来、このような資格を持ってこういう仕事をしていきたい」と、人生のビジョンをきちんと持っている人がいました。しかし、そのような人ばかりではありません。というよりも、そういう人は稀だといって良いと思います。多くの人たちは、「自分のやりたいことがわからない」人たちです。それでも、ゼミを選択しないといけません。そういう方たちは、自分の限られた社会に関する経験からなんとなく関心を持ったテーマやキーワードをあげて、これだと自分にも研究ができるのではないかと尋ねてきます。社会学という学問の視野や射程はかなり広いこともあり、様々な社会現象を扱うことができます。課題をきちんと社会学的に焦点化して適切にアプローチすれば、研究できないわけではありません。しかし、自分の殻に閉じこもり悶々と考えていても、うまく研究につなげていくことはできません。
◾︎「自分のやりたいことがわからない」若者。現在の日本の社会では、ごく普通のことだと思います。ではどうしたらよいのか。私は、自分とは異なる人たち、「異質な他者」と出会うことが必要だと思います。同年齢の友達でも良いのですが、何か目標を持って必死に取り組んでいる、あるいはカッコいいなと思える生き方をしている、そういう少し年上の人たちとの出会いが良いかなと思います。そういう人たちに影響を受けて欲しいと思います。そういう「異質な他者」とのコミュニケーションから、自分という人間は何なのか、自分は何をしたいのか、何がやりたいのか、その辺りのことが少しずつ見えてきます。見えてくるはずです。もちろん、楽をして実を手に入れたい、コスト・ベネフィットが気になる…そういう気持ちはわかります。不透明な将来に対して、できるだけリスクを減らして生きていきたという気持ちもわからないわけではありません。しかし、それだと自分の殻を破ることは、なかなかできないんじゃないのかと思います。本当は、大学に入る前から、あるいは大学の初年時の段階から、「異質な他者」とのコミュニケーションを経験をしておく必要があるのですが、自宅・大学・アルバイトの「三角形」をぐるぐる回りながら、なんとなく学生生活を過ごしているだけだと、そういう経験をすることは難しいかもしれません。
◾︎さて、トップの写真ですが、そのようなこととは何の関係もありません。我が家の庭に咲いたホトトギスです。勝手に生えてきたのか、庭の大改修をお願いした庭師さんが植えてくださったのか、その辺りのことはわかりません。このホトトギスは、いわゆる山野草ということになります。ホトトギスは、普通、秋までに咲き終わるはずだと思うのですが、どういうわけかまだ蕾もある状態です。我が家の庭には、他にも、ツワブキ、シュウメイギク、ホタルブクロ、ミソハギ…等々、いろいろ山野草が植えてあります。栽培品種とは異なり地味だけど、何か気品のようなものが漂ってくるようにも思います。庭の世話をするようになって、こういった山野草の魅力がなんとなく理解できるようになりました。これから冬の間は、花といえば、ビオラやシクラメン等の栽培品種に加えて、スイセンも良い雰囲気で咲いてくれます。こちらも山野草です。
地方創生時代の地域コミュニティ・観光・地域資源管理を考える研究集会
◾︎先週の土曜日は、午後から「持続可能な暮らしを求めて-地方創生時代の地域コミュニティ・観光・地域資源管理を考える研究集会」第4回研究会が龍谷大学の大宮学舎で開催されました。今回は、私の報告でした。2時間ばかりお話しをさせていただき、その後、2時間ばかりディスカッション。林学、農業経済学、林業経済学、社会工学、観光学…異なるディシプリンの7人の皆さんと濃密な時間を過ごすことができました。
◾︎今回は、以下の拙論をもとにお話しをさせていただきました。
○脇田健一,2009,「DOING SOCIOLOGY 「ご縁」に導かれ流域管理の道へ」『ソシオロジ』54(1).
○脇田健一,2010,「『環境ガバナンスの社会学』の可能性-環境制御システム論と生活環境主義の狭間から考える-」『環境社会学研究』第15号(環境社会学会・有斐閣).
○脇田健一,2017,「野洲川流域における流域ガバナンスと地域間連携」『連携アプローチによるローカルガバナンス 地域レジリエンス論の構築に向けて』白石克孝・的場信敬・阿部大輔編,日本評論社.
◾︎お話しした内容は、20年ばかり取り組んできた文理融合による流域管理の原理的な問題(空間スケールに分散するステークホルダーとコミュニケーションの問題)についてです。参加された皆さんには大変共感していただくことができました。また、皆さんとのディスカッションからは、新たな課題も見つかりました。最初は、どうなるだろうなあ…と少し心配していましたが、大変有意義な時間になって嬉しかったです。やはり、共感って大切だなあ、人を勇気付けるなあ(というか、皆さん、優しい)。
◾︎しかし、同じディシプリンよりも、異なるディシプリンの方達との対話の方が、居心地が良いのはどうしてでしょうね😅。もっとも完全に異なるとなかなか対話も進みにくい。異なるディシプリンだけど隣接分野…ぐらいが、ちょうど良いのかもしれないな。ところで、参加された皆さん、この大宮学舎の素晴らしい雰囲気に驚いておられました。龍大発祥の地。オーラがありますからね。次回は来年の春でしょうか。いつものように東京で開催されます。
WESTERN JAPAN BOWL 関西学院大学 vs 立命館大学(万博記念競技場) ゲームハイライト
■今年の関西アメリカンフットボール、龍谷大学はDivision1の7位と、ちょっと残念なシーズンでした。7位ということで、Division1の上位チームとの入れ替え戦が行われます。2018/12/9(日)、西京極陸上競技場で、桃山学院大学と対戦します。頑張って欲しいです。
■で、我が母校・関西学院大学ファイターズですが、今年も「甲子園ボウル」に出場が決まりました。リーグ優勝の後に行われた「WESTERN JAPAN BOWL 」では、立命館大学パンサーズと戦いました。最初はなかなかリズムが生まれず、立命館にやられっぱなしでしたが、徐々にリズムを取り戻して追い上げ、最後は、キッカー安藤(8)のフィールドゴール3点で19-20と逆転しました。安藤くんは緊張しただろうな。試合後は、選手たちの気持ちが伝染してきました。負けてしまった立命館の悔しさにも共感して、涙が出てきました。