ヨシ群落保全に関するヒアリング

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◼︎一昨日のことになります。滋賀県の職員の皆さんと一緒に、琵琶湖のヨシ群落の保全に関するヒアリングを行いました。午前中はまず滋賀銀行本店にお邪魔しました。CSRの担当者から有益なお話を伺うことができました。滋賀銀行は、職員(行員)の方達が熱心にヨシ群落の保全にボランティアとして取り組んでおられるのですが、それは銀行の経営とも結びついています。午後は、野洲にお住いの漁師さんのお宅にお邪魔しました。近くの琵琶湖の浜のヨシ群落の保全に、NPOで取り組んでおられるのです。こちらも、毎日、琵琶湖を観察されている漁師ならではのお話が伺えました。環境保全は、簡単には成果は出ません。試行錯誤、失敗から学びつつ、少しずつ前進していくしかありません。

◼︎しかし、ヨシ群落に関して、わからないことが多すぎます。保全活動の実践、またそこから得られる知見と、調査研究がうまく結びついていない。機能別・縦割りの社会や組織の仕組みの中で、横につながっていく仕組みがない。情報の共有もない。またつながっていくための基盤になる社会的な枠組み、フレーム、ストーリーがない。面積を増やすことばかりで、様々な主体が「つながる」だけでなく、その様々な活動を外部に「しらせる」、そして外部から「ささえる」、そのような仕組みもないのです。今日は、ヨシ群落はもちろん、琵琶湖の湖岸環境の保全に取り組む人びとや団体で、力を寄せ合い、知恵を出し合う仕組みが必要だと、改めて強く思いました

◼︎写真は、漁師さんが漬けておられる鮒寿司の桶です。年間3トンの鮒寿司を生産されるとのことでした。すごい量ですね。でも、「琵琶湖の魚が少なくなってしもうた」と言って嘆いておられました。関係者へのヒアリングですが、盆明けに再開する予定です。

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