「王将の餃子」瀬田店の「よく焼き餃子」
■通勤途中、気合いを入れるために「インデアンカレー」を食べたかったのですが、滋賀には「インデアンカレー」の店はありません。従って、餃子です。幸いなことに、大学最寄りの駅、瀬田駅に隣接する「餃子の王将」瀬田駅前店の餃子は美味いのです。これは私の好みですが、しっかり片面を焼いた餃子、カリッとした食感を若干もっている餃子が好きなのです。こういう焼き方を「よくやき」(よく焼き)というそうです。今日は、注文のときにいわなくてはも、出て来たのは「よくやき」でした。
■私の好みですが、皮がしっかりしていること(それなりの厚みがほしい、薄すぎるのは好きではない…)、片面をしっかり焼いてあること、とはいえ中身はふわっとしていること。以上が私の好みの餃子の基本条件になります。ちなみに、タレ。お店には餃子用のタレを置いていますが、私は、酢と醤油とラー油とで自分で作ります。酢が95%、醤油が5%。そこにラー油を入れます。これは、栃木県の宇都宮で知った「調合」の仕方です。あちらも、酢を中心にタレを自分でつくります。さっぱり餃子を食べることができます。一度お試しあれ。
研究会議
■先週の土曜日の話し。朝からの第32回「北船路野菜市」のあとは、神戸に移動しました。神戸大学の一室で、色々・諸々の会議を、懐かしい後輩の面々や、初めて出会う兄弟姉妹弟子筋の皆さんと一緒にもちました。色々・諸々なのです。ここには先輩がいません。私が一番の年寄り。このグループの最長老…ということになります。ということで、仕事もまわってきました。もっとも、本当に大変な仕事や作業については、優秀な40歳代の後輩諸君が全部仕切ってやってくださっています。さすがだ。色々・諸々については、また、このブログでご報告することがあろうかと思います。
■会議のあとは、22時半まで阪急六甲の近くで呑みました。佐賀大学のFさんと、ひさしぶりにいろいろと話しをすることができました。学会の現状のこと、大学の経営・運営のこと、それぞれの研究や調査のこと、それから親の介護のこと(これは私のことですが)…。あちこちに、種類の異なるいろんな問題が山積みです。
■ところで、このグループの面々は、東北から九州にまで散らばって働いていますので、これからの仕事を進めるために「サイボウズ」といグループウェアを活用することにもなりました。「呑み」はまだまだ続いていましたが、私は奈良の自宅に戻るために、一足早くお暇しました。阪急六甲からタクシーで阪神御影まで移動。阪神御影からは、まず尼崎まで。尼崎からは、相互乗り入れの近鉄に乗って奈良の自宅まで、なんとか最終の1本前に自宅に戻ることができました。それでも、最寄り駅到着は、0時15分。朝から野菜を売っていましたし、かなり疲れました…。
跡取りさんや若旦那と
■先週の金曜日のことですが、鮒寿司の「阪本屋」の跡取りである「うっちゃん」と、「浅茅生」の銘柄で有名な「平井商店」の若旦那「しょうちゃん」と一緒に、街中の「夢」について語りあいました。お2人とも、私の子どもとほぼ同じ世代の方たちです。街中で頑張る青年層と話しができてよかったです。まちづくりの活動のなかでは、この世代の人数が一番少ないように思いますし。彼らは貴重な存在です。
■おそらく全国的にそうなのでしょうが、ローカルな地域社会で頑張って地域づくりに取り組んでいるのは退職したあとの前期高齢者の皆さんです。「シニアのボランティア団体と事業型NPO、二極化するNPO法人の実態」という記事を、今日、たまたま読みました。岐阜で「NPO法人G-net」の代表理事である秋元祥治さんが書かれたブログ記事です。日本政策金融公庫のデータをもとに、以下のように指摘されています。
NPO法人の代表者、シニアが多いという統計なのです。
なんとNPO法人の65%は、代表者が60・70代だということ。中央値・平均値共に約63歳ですよ。これらから透けて見えるのは、大づかみで捉えると、シニアが中心となったボランティア団体的NPO法人と、一部の事業型NPO法人という二極。もちろん、どちらが良いとか悪いとかって話ではないですが、いずれにせよ一緒に一括りにはできない、って話なんですよね。
地域で自主的なまちづくりや課題解決に取り組むボランタリー組織は必要だし、自治会組織率なども下がっていく中で、増えるシニア人材の活躍の機会はとっても大事。
一方で、より迫力をもって自立した「社会起業」として社会変革を担っていく、事業型NPO法人もまた求められる。とすると、んなひとくくりで「NPO支援」なんて乱暴なこと言ってちゃいけませんな。
ということを、視野に入れていく必要がある、という話でした。
■ここではローカルの小規模なNPOの代表者にシニアが多いとの指摘なのですが、NPOだけに限らず、様々な地域の「お世話」をしているのは、シニアの方たちです。ボランティアグループという任意団体だと活動助成を受けにくいので、NPO化して法人格を取った…という人も多いのではないかと思います。とはいえ、事業型NPO法人の規模に成長していくだけのこともエネルギーも投入できない…そんな様子が窺えます。ある意味で、そういう「シニア世代の方たちが地域を守っておられて頼もしい」と思うとともに、「この後継世代はどうなっていくのだろう…」という不安もあります。
■ですから、「うっちゃん」や「しょうちゃん」のような青年層が自分の商売を基盤にしながらも、「異業種交流」しながら「まち」のことについて悩み考えるそういう機運がもっと高まればなあと思っているのです。私のいう「まち」は、それほど大きなエリアではありません。「よう知ってる!!」、「まあまあ知ってる!」、「とりあえず話しはする」、「話しはちゃんとしたことないけど挨拶はする」、「顔は知っている」という様々な関係やネットワークが積み重なっている、そんな「まち」の範囲です。そのようなネットワークは、島状になって分散しています。それをつなげていくと…というような話しをしたように記憶しています。もっとも、この日は、けっこうアホな話しばかりしていましたね〜。まあ、酒を呑むとこんなもんでしょうか。
■ところで、真ん中の若旦那のしょうちゃんは、かわいいので、右端のおっさんのイカツさが際立ってしまうわ…と思います(- - ;;。
第32回「北船路野菜市」
■先週の土曜日、第32回「北船路野菜市」が開催されました。月1回開催しているこの野菜市も、これだけ回数を重ねてくると、少し迫力が出てきました。4月と9月を除く月ですから、特別の困った事情がないかぎり年に10回開催することになります。かりに、あと7年継続すると100回を超えます。そこまで継続できるのかどうか、今のところよくわかりませんが、とにかく成果が生まれる限り継続していきます。また、参加したい学生が次々とやってきてくれる限り継続します。
■今回も、近くにお住まいの一般の消費者の皆さんや、大津駅前の居酒屋「利やん」さんにご購入いただきました。さらに、これまた近くにある料亭「魚忠」さんにも里芋や赤ズイキ、そして季節の野菜をご購入いただきました。ありがとうございました。今回の赤ズイキは、芋付きでした。ズイキの芋は、きめの細かいねっとりとした食感があるそうで、サトイモとはまた異なった美味しさがあるといいます。「…あるそうで、」とか「…といいます。」と書きましたが、私自身がきちんと食べたことがないからです(おそらく…)。芋の上側、茎の方は、皮をむいて茹でて酢の物や漬け物にします。また、乾燥させた干しずいきにしてこれまた酢の物にして食べることが多いのだそうです。
■昨日は、たまたま、協力農家さんからこの赤ズイキの出荷がありました。一般のお客さんは、どうやって食べたらいいのなかわからないらしく、なかなか手が出ません。それに対して、さすがに料亭の板長さん(社長さん)は、反応が違います。あらかじめ注文のあった龍大芋(里芋)の配達と一緒に試しに見ていただいたのです。そうすると大変関心を示され、指導農家の吹野さんにいろいろお尋ねになったうえで、その他の野菜とともに購入されました。「いろいろ市内でも、珍しい、地元の野菜をつくっておられるのでしょうが、その野菜をどのように購入したらよいのか、私たちはよくわかりません。こうやって、農家とつないでいただけるとありがたいです」とおっしゃっておられました。板長さんの思いは、できるだけ地元の農家が生産された地元の農産物を使いたいということです。そのような思いから、私たちが生産した「龍大米」(コシヒカリ)もご購入いただき、懐石コースの中の一品としてお客様に提供していただきました。
■こういうやり取りをしていたとき、板長さんと私たちのあいだに眼に見えないけれど、とても熱いものが流れているように感じました。「農産『物』」と「お金」を単に交換するという単純な関係ではありません。単なるウイン・ウインの関係…というものでもありません。料亭と私たちとの間に、「農産『物』」と「お金」の交換の根底のところで「贈与」の精神のよなうものが流れていると思いました。単に地元の野菜が入手できるということを超えて、学生が地域のために様々な挑戦をしていることを評価し応援していただいているのです。このことに対して、私たちは応えていかねばなりません。贈与とはいっても、同時に私たちは、「目に見えない何か重いもの」を背負うことになります。今回は、「北船路米づくり研究会」の活動目的である「農村(生産者)と街(消費者)の顔の見える関係づくり」を、また一歩進めることができたように思いました。いろんな方達に信頼していただくとともにご支援いただいくことによって初めて可能になる、このような関係を、これからも「感謝」の気持ちとともに大切にしていきたいと思います。
■さて、写真の説明をしておきます。【上段左】朝礼風景。指導農家の吹野さんから、この日、協力農家から出荷された農産物について説明が行われました。【上段右】これも朝礼風景。声出しの練習。大きな声で挨拶ができるようにと、兼業農家でビジネスマンでもある吹野さんの提案で、学生たちがこんなことを始めたようです。ちょっと照れくさそうですが、この日一日、笑顔で大きな声を出すことができました。笑顔と声…「地域づくり」の現場においては、とても大切なことです。【中段・下段】この日、出荷された野菜です。白・赤カブ出荷されました。人気がありますね〜。中断・右のカゴに入っている赤い長い農産物、これが赤ズイキです。上の説明にも書きましたように、料亭の「魚忠」さんにたくさんご購入いただきました。下段は、ミズナ、ホウレンソウ、コマツナ、ダイコン、サトイモといった野菜です。出荷農家ごとにカゴに入れて分けて販売しています。
■来月の第33回「北船路野菜市」、12月27日に開催します。
福岡の醤油メーカーのCM
■「1月9日に行われた第一回「福岡マラソン2014」の中継内で、1日限定で放映された『ニビシ醤油』のCMがネットなどで話題となってい」るそうです。この「福岡のニュース」の記事によると、以下の通り。
このCMを手がけたのは、JR九州の九州新幹線全線開業「祝!九州縦断ウェーブ」の田中嗣久氏で、撮影は、映画「桐島、部活やめるってよ」や「私の男」の近藤龍人氏。
ドイツにサッカー留学して半年の息子。世界の壁、自分の無力さを感じはじめた頃。それでも、自分のために生活を切りつめ、留学費用を捻出してくれている母に弱音なんか吐けない。
だけど、離れていても、何も聞かなくても、母は、なんとなくそんな息子の様子を感じとる。そして、母がとった行動とは…
可視化された地球上の「二酸化炭素の動き」
■アメリカのNASAが、地球上の二酸化炭素の動きを可視化できるようにした動画を公開しています。これは「Nature Run」という「視覚化ツール」で、気候モデリング・プログラム「GEOS-5」によって作成されたとのことです。詳しい紹介を、こちらのページで読むことができます。その一部を引用します。
冬の間は、北半球の大陸全体が二酸化炭素に覆い隠されるが、春になると、光合成をする植物に吸収されて濃度が減る。南半球も周期的に濃度が高くなるが、これは、季節的に発生する森林火災などのせいだ。
Nature Runは、既存の気候視覚化ツールよりもはるかに正確だ。従来のモデルは1画素当たり最高約50kmの解像度だったが、Nature Runは1画素当たり約6.9kmを表示する。しかし、データが多いことは、処理に時間がかかることも意味する。GEOS-5は、75日にわたって低い音を立てながら4ペタバイト近くのデータを処理した後、この視覚化を完成させた。
■こういう可視化された画像をみたとき、「おお、すごい…」というため息をつくとともに、どのように社会的に活用されていくのかが気になります。このような画像が、世界の国々や国を超えた地域の未来の社会設計にどのように利活用されていくのか…ということです。
■このような地球スケールではありませんが、琵琶湖の流域管理に関して、個別地域の流域管理に関連する「社会的努力」(たとえば、集落レベルの溝掃除等)が、モデルやシミュレーションを通して可視化されるような方法はないのか…と、いろいろ考えたことがあります。過去に取り組んだ総合地球環境学研究所の研究プロジェクトのなかでのことです。もちろん、社会学専攻の私は基本のアイデアのところだけで、実際の仕事については、生態学のモデルの専門家や情報工学の専門家にやっていただいたのですが、そのような可視化ツールを実際の環境保全活動に利活用していくところまでにはいきませんでした。
■個別地域の小さな活動の成果が、すぐに流域環境の改善に結びつく訳ではありません。しかし、その「社会的努力」が横につながったとき(個別地域の点をつなぎ、点から線に、線から面にしていく)、また将来にわたって継続的に蓄積されていったときのことを、「えいやっ!」というところはありますが、モデルとシミュレーション技術で、一定程度可視化することができます。そのような可視化は、地域の人びと自身が自分たちの「社会的努力」に納得し(ばあいによってはそれを誇りにし)、周囲社会はそのことを社会的に評価することにつながります。
■地域の森林の適切に管理・育成することにより二酸化炭素がどれだけ吸収されたか、また森林を木材として利用することでどれだけ二酸化炭素が固定されたか…そういったことを認証する仕組みがあります。同様に、森林を適切に管理・育成することにより、下流の流域環境にどれだけのプラスの効果があったのか…生態学や林学の専門家に聞いても簡単にはいかないのですが、それが一定程度可視化されると森林の経営にあたる関係者をエンパワーメントすることにつながらないでしょうか。また、下流からの様々なタイプの支援を調達するための科学的な根拠にもならないでしょうか。地球上の「二酸化炭素の動き」の話しから、流域の話しへと脱線してしまいました。脱線とはいえ、こういう可視化ツールが、どのように社会的に活用されていくべきなのか、いろんな方達と可能性を議論できればと常に思っています。
第50回環境社会学会大会(龍谷大学)
■職場で、環境社会学会が開催されます。今回は、龍谷大学で開催されます。といっても、会場は京都の大宮キャンバス、担当は政策学部の先生です。私はといいますと、学会誌の編集委員会が企画した書評セッションでコメンテーターをつとめます。書評の対象となるのは、茅野恒秀さん(信州大学)が今年出版された『環境政策と環境運動の社会学―自然保護問題における解決過程および政策課題設定メカ ニズムの中範囲理論』(ハーベスト社)です。著者である茅野さん自身が解題をおこない、そこにコメントをしてディスカッションをすることになっています。初めての企画らしく、はたしてどれだけの人たちが来てくださるのか不明です。同時に、複数の自由報告の部会が開催されていますし…。当日、環境社会学会に参加される皆さんには、ぜひお越しいただければと思います。よろしくお願いいたします。
コアメンバー会議
■昨日は、京都大学生態学研究センターで、研究プロジェクト「生物多様性が駆動する栄養循環と流域圏社会─生態システムの健全性」のコアメンバー会議が開催されました。生態学研究センターから総合地球環境学研究所に異動したリーダーの奥田さん、センターの谷内さん大薗さん、滋賀県立大学の伴さんと、プロジェクトの進捗状況を相互に確認し、これからの研究先駆略等について議論を行いました。いろいろ難題が山積なのですが、とにかく前進しなくてはいけません。
■総合地球環境学研究所の研究プロジェクトのシステムは、以下のようになっています。地球研のサイトからの引用です。
地球研では、既存の学問分野で区分せず、「研究プロジェクト方式」によって総合的な研究を展開しています。
研究プロジェクトはIS(インキュベーション研究 Incubation Study/個別連携プロジェクトのみに設定)、FS(予備研究 Feasibility Study)、PR(プレリサーチ Pre-Research)、FR(フルリサーチ Full Research)という段階を経て、研究内容を練り上げていきます。
国内外の研究者などで構成される「研究プロジェクト評価委員会(PEC)」による評価を各対象年度に実施し、評価結果を研究内容の改善につなげています。研究の進捗状況や今後の計画について発表し、相互の批評とコメントを受け研究内容を深める「研究プロジェクト発表会」を年に1回開催しています。
CR(終了プロジェクト Completed Research)は、社会への成果発信や次世代の研究プロジェクト立ち上げなど、さらなる展開を図っています。
■もうじき、上記の説明にある「研究プロジェクト発表会」が開催されます。この「研究プロジェクト発表会」の評価により、「FS(予備研究 Feasibility Study)」の段階から「PR(プレリサーチ Pre-Research)」に進むことができます。関門があるのです。私たちの研究プロジェクトは、昨年、この関門をなんとか突破することができました。来年からは「FR(フルリサーチ Full Research)」に進みます。関門を突破できなかった「FS(予備研究 Feasibility Study)」の段階にある研究プロジェクトはやり直し、または中止になります。最後まで到達するのはなかなか厳しいのです。今年は、この関門がさらに厳しくなっているようです。ただし、「PR(プレリサーチ Pre-Research)」に進んだからといっても「研究プロジェクト発表会」や「研究プロジェクト評価委員会(PEC)」の厳しい評価を受けなければなりません。11月26日から28日にかけて、今年の「研究プロジェクト発表会」が開催されます。
晩秋の瀬田
■昨日は、瀬田キャンパスから歩いて30分程のところにある京都大学生態学研究センターに行く用事がありました。会議です。時間は16時頃。日が傾き、終りかけの瀬田丘陵の紅葉を赤く染め始めていました。鞄のなかから最近入手した「OLYMPUS TG-3 Tough」を取り出しました。
■このカメラ、接写が特異なのです。トップの写真。植物の名前については大変疎いこともあり、樹種な何なのかわかりませんが、来春にそなえてすでに芽ができあがっていました。産毛がかわいらしい。「OLYMPUS TG-3 Tough」で接写をしたのは初めてですが、それなりにきれいに撮れました。もっと練習をします。
■2枚目の写真ですが、これは瀬田キャンパスの横にある文化ゾーンの公園を撮ったものです。こういうところを散歩するぐらいの余裕が欲しいのですが、この日は、生態学研究センターでの会議に向かっていたため、ゆっくり撮っている時間はありませんでした。残念です。もっと「OLYMPUS TG-3 Tough」の性能を確かめてみたかったのですが。3枚目の写真は、瀬田キャンパスの正門横にある茂みです。といいますか、終りかけの紅葉の茂みよりも、晩秋の空の方を写したいと思ったのです。
「もいきや」(「大津まち歩記」・【120-まち歩記】)
■昔、むかし、そのムカシ…大津百町の界隈を歩き回り、写真を撮り、ブログにしていた時代がありました。仕事が非常に忙しなり、そのような趣味のブログもできなくなりました。ということで、完全に永久凍土のなかに埋まってしまっています。悲しい…。なんとか、この過去の遺産を復活させたいと思ってはいるのですが。
■ひとつの投稿の一部をフェイスブックに転載してみます。 2007年3月8日の投稿です。「大津まち歩記」というブログなのですが、このブログでは、エントリに1つずつ番号をつけていきました。このエントリーは【120-まち歩記】です。もう、あまり記憶がはっきりしないのですが、この2007年3月8日の時点で、かなりブログの更新が大変になっていたようです。大変ななか、まち歩きをして、興味深い風景をみつけ、なんとか更新を再開した…ということなのでしょう。
冬眠から目覚めました。今年は暖冬ですので。【74-まち歩記】(2006/03/07)では、「啓蟄」なんてタイトルで、「こんなサボりまくりのブログですが、お休みしていた2ヶ月間、『そろそろ更新かな』と期待して時々ご覧になってくださった方もいらっしゃったようです。もう、本当に、感謝・感謝です。」と反省したようなことを書きつつ、その後、秋になると更新が途絶え、あげくのはてに冬眠に突入してしまいました。お知り合いの方からは、「生きてますか~」と携帯で問い合わせがあるし、東京にいっても、ご近所ブログのある方に、「『町家の灯りが』からぜんぜん更新されないじゃないですか・・・」とクレームをいただく始末。本当に申し訳ありません。仕事の忙しさ&もうひとつ運営しているブログさえ更新できていない・・・という状況が続きまして(と、まだ言い訳をしている)。
「もいきや」です。どうです!!これは文句無しの一級品ですね。すばらしい。左から書かれた「もいきや」、いやいや正しくは右から「やきいも」と読まなくては。「大津一番やきいも」の紙の看板があり、そこに描かれているイラストは、まさしく焼き芋です。坂道につくられた店舗が作り出すライン。トタン屋根の錆のぐあい。時代を感じさせるショーケースとコカコーラの冷蔵ケース(ショーケースのなかには、“とりあえず”という感じでジュースとお菓子が置かれている・・・)。そしてお店の前には、2台のオレンジ色のシルバーカー。お店のなかからは、おばあちゃんたちのおしゃべりが聞こえてきます。なんだか、とっても楽しそうです。
今回は、お腹が減っていなかったので買わなかったのですが、こんどやはオヤツにぜひこの「もいきや」をいただこうと思っています。
■このような場所こそが、「まちの縁側」なのかなと思います。たとえば、「あそこにいけば、知り合いや友達の誰かがいるかも…」と、人びとが集まってくるような場所です。こういう場所が町中にたくさんあったらいいのにね…と思いますが、このお店、すでにありません。とても残念。