日々の健康

▪️朝から自宅でパソコンに向き合っていました。モーゼの導きで紅海を渡ることができたように、私の頭の中にもモーゼが現れ、進めべき方向がはっきりしてきました。ということで、昨日に引き続き、抱えている仕事に進捗がありました。でも気をつけなくていけないことは、メニエール病です。以前、ノート型パソコンでガシガシ仕事をしていた時は、姿勢が悪くなったせいでしょう、肩か首がコリコリに凝ってしまい、リンパ液の流れが悪くなったことで、メニエール病になってしまいました。耳鼻科のお墨付きもいただきました。

▪️ということで、いろいろ「工夫」をしています。まずは、外付けディスプレイを使うこと。ノート型パソコンとは違って、視線があがりますから楽です。それから、デスクにアームレストをつけました。さらに、椅子から背もたれを取り外して、バランスボールのようなグラグラするクッションを椅子の上に置いて、そこに座って仕事をしています。ここに座ると常にインナーマッスルを使うことになりますし、その結果として姿勢も良くなります。もう、メニエール病に絶対になりたくありませんから、こんな「工夫」をしたのです。

▪️歳をとると、いろいろ面倒くさいことが身体に発生します。仕方ないですけどね。

▪️今日は、定期的に歯のメンテナンス(お掃除)をしに、いつもの歯科医に行きました。そして
いつもの歯科衛生士さんが、丁寧に歯をチェックしてくださいました。コーヒーやお茶を飲むので、ちょっとデコポコした歯は磨きにくく汚れが残っていたようでしたが、全体としては「合格」とのことでした。嬉しかったです。歯磨きが上手になってきているのでしょうね。戌年生まれなので、気持ち的にしっぽをめちゃくちゃ振りました。今使っている歯ブラシは、これです。ブラシの部分がラバーなんです。よく歯垢が落ちます。生涯、自分の歯で食べられるように、これからも日々の歯のメンテに気をつけるようにします。

【追記】▪️自宅近くの歯科で、3ヶ月ごとに歯や歯茎のチェック、そしてクリーニングをしていただいています。それは、口腔の健康を維持することが、全身の健康を維持することにもつながっているからです。先日、NHKの「あしたが変わるトリセツショー」という番組で、「口内フローラのトリセツ 命を守る『口内環境』改善術」を視聴しました。私は、歯周病は今のところないのですが、歯周病により発生する口の中の菌が、糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞、一部のがん、認知症など、30以上の病気で口の細菌と関係していることが明らかになってきたというのです。怖いですね。歯周病って、サイレントディジーズ(静かなる病気)、痛みがなくゆっくりと進んでいく病気とのこと。怖いですね。詳しくは、こちらもダウンロードしてご覧ください。これ、「取説」です。

学会誌を断捨離

▪️勤務する社会学部が瀬田キャンパスから深草キャンパスに移転するので、昨日も引越し作業でした。研究室にあったというか、溜まっていた学会誌を全て処分しました。学会誌、大学の図書館にもあるし、最近はネットでも読めるものも多く、どうしても残そうと思う3つの学会誌だけ残しました。それから処分した学会誌のうち、自分の論文が掲載されているものと、知人の論文が掲載されているものは残しました。あとは全て処分しました。気持ちがスッキリしました。

▪️まだまだ作業は続きますが。処分した書籍、学会誌、紙資料等の類は、空いている研究室に運び込むことになっています。しかし、受け付けてもらえるのが、確か26日までだったかな。ということで、焦っています。他にもしないといけないことがあるので。いろんなことが集中して目詰まりしてくると厳しいですね。今日は自宅で終日仕事をしました。進捗がありました。以前、パソコンに向かって集中して仕事をしているとメニエール病になったことが2回ほどあるので、パソコンを使用する際に姿勢にはかなり気をつけています。明日も自宅で仕事をしますが、研究室の「断捨離」、あともう2日は必要かなと思っています。

▪️「断捨離」の「快感」ってあるんですよね。精神的にも、なんだか身軽になります。深草キャンパスに引っ越ししたら、今度は、2年後の定年退職に向けて、書籍のPDF化とか、書籍の売却、譲渡等を進めないといけません。小さな家には、入りきれませんから。でも、たくさんの書籍を自宅に持ち帰ったとして、PDF化したもを持ち帰ったとして、どうするんでしょうね。まあ、勉強というか研究は細々と続けるとは思いますが、たくさんの本を持って帰る必要があるのかな。

▪️それはともかく、学会誌を処分しながら、若いときのことを思いだました。大学院修士課程でお世話になった加藤春恵子のことを思い出したのです。私は、先生の演習を履修していました。先生とはいろんなやりとりがありましたが、こんな私でも時折評価してくださることがあり、今も自分にとってとても大切な記憶になっています。

▪️その加藤先生、ある時、今回の私のように、溜めておられた学会誌を一気に全部処分されました。その時のお考えは、先生の『広場のコミュニケーションへ』という本に込められていると思います。どんな本なのか、ここでは説明できないのですが、たまたま「加藤先生は、どうされているのかな」と思って調べたら、1987年に出版された『広場のコミュニケーションへ』の書評をみつけました。書評しているのは、好井裕明さんです。当時、好井さんは、新進気鋭の社会学者だったように記憶しています。そのことが、この書評にはよく出ていますね。若いな。たまたまなんですが、この書評を読んでよかったなと思いました。学会誌を全て処分された加藤先生の気持ちがよく理解できました。

【追記】▪️この投稿とほぼ同じ内容をfacebookに投稿したところ、「公共社会学への示唆が豊かに示されていることに刺激を得ることになりました(…約40年経ってもなかなか抜け出せない問題であることも考えさせられるところです)。」というコメントをいただきました。その通りだと思います。これは個人的な考えでしかありませんが、アカデミズムやアカデミアの根底のところにある志向や内なる動機が変わらない限り、何年経っても抜け出せないように思います。公共社会学は、社会を「観察」することではなくて、自ら社会に「参与」することであり、それは「生き方」の問題でもあると思います。

盛岡さわや書店のブックカバー

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▪️いろんなことが日程に目詰まりしてきました。厳しい。しかし、勤務している社会学部が深草キャンパスに移転するというとことで、引っ越しの準備が大変な状況になっています。研究室には、大学に与えられた書架では足らなくて、自分で書架を持ち込み書籍を保管しています。それから、備品のキャビネットの中には調査資料が山ほど入っています。大学に与えられた書架に入っている書籍は、引越しの業者さんが梱包して、深草キャンパスに移動し、新しい研究室の書架に配架してくれことになつていますが、それ以外の書籍や物品等は全て私の方でやらなくてはいけないことになっています。これがとても大変なのです。というのも、処分するかどうかも判断しながら梱包するからです。処分するものについては、ナイロンの紐で結んで、然るべき場所に運ぶことになっています。この作業のおかげで、先日は、一日で13,000歩、今日は8247歩歩くことになりました。まあ、たいした歩数ではありませんが。

▪️そのような作業のその途中で、四半世紀ほど前の「さわや書店」のブックカバーが出てきました。盛岡の皆さんならば、「ああ!」と思われるでしょうね。みつけた時、とても嬉しかったです。忘れていましたが、貴重な資料として大切に保存していたのでしょう。端に広告も出ています。「さわや書店」本店が入ったビルの上にある「元祖キムチ納豆ラーメン」が名物の「柳家」さんです。とても懐かしいですね。どうして、「さわや書店」は、このようなブックカバーを作成されたのか、とても興味深いですよね。ぜひ、「さわや書店」のこちらのページをお読みください。

▪️「さわや書店」の「さわや書店のブックカバーについて」のページを読むとこのように書いています。

さわや書店のブックカバーは、本店の所在地であり
創業の地でもある盛岡大通商店街の地図を使用しておりました。
それは、ここから始めた原点を忘れず、
地域と本への感謝と敬意を表現したものであります。
そしてこの度、創業70周年を機に
新たなデザインのブックカバーを作りました。
デザインは一新しましたが、
表現しているものは根源的に同じ思いです。
これについてはぜひ店頭で現物をお確かめください。

▪️ 「さわや書店のブックカバーについて」には、平成13年、平成8年、昭和32年のブックバーがご覧いただけます。それぞれのカバーに書かれている店名を丹念に確認していくと、盛岡の街の変化が伝わってきます。もし、ご関心があれば丹念にご覧になってみてください。私が盛岡に暮らしていたのは、1998年4月から2004年3月まででした。当時は、地域調査実習という実習で、学生たちと盛岡市の中心市街に出かけて、特に景観問題を中心に調査をしていました。その時、盛岡の大通りの変化についてもいろいろ聞き取り調査を行いました。たしか「さわや書店」の社長さんにもお話をお聞きしたはずです。

▪️「以前は、家具、鞄、靴といったちょっと高めの商品を扱う店が多く並んでいた。その頃は、飲食関係は裏通の方にあったのだが、それが大通りにも出てくるようになった…」、そのようなお話をお聞きした記憶があります。2003年には、盛岡市の郊外にイオンモールが誕生し、大通りのような従来からの中心市街地が寂れていくのではないか心配されていました。「さわや書店」も大通りから移転するのでは…という噂も耳にしました。でも、今でもきちんと大通商店街に本店があります。地元、岩手県関係の書籍をたくさん販売されていたと思います。

雪のクリスマスローズ

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▪️昨日、雪が降りました。雪かきをするほどのことはなかったのですが、それでも周りは真っ白になっていました。昨日は、朝から孫に会うために、JRと近鉄を乗り継い奈良に向かいました。京田辺のあたりまでは少し雪が確認できたのですが、奈良に近づくに従いどんどん雪の気配は消えていきました。昨日は、孫たちとの交流を楽しみ、晩は大学時代の同窓会でした。ということで帰宅した時は夜遅くになっていたので、庭の状況がどうなっているのかよくわかっていませんでした。

▪️朝寝坊をして起床すると、昨日の朝とは違って、暖かいお日様の中で雪がどんどんとけていました。たいした降雪ではなかったので、庭の樹々に被害は出ていませんでした。ちょっと気にしていたクリスマスローズの蕾も雪の中から可愛らしい姿を表してきていました。蕾の数は全部で12。きちんと花を咲かせてくれるかな。まあ、花が咲いても、花ぴらのように見えているのは萼なんですが。庭に、クリスマスローズが3株植えてあります。残りの2株は、まだ蕾ができかけている状況です。春までに花を咲かせてくれることを期待しています。

孫との遊んで、そして大学時代の同窓会。

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20250209kintetsu3.jpg ▪️孫のななちゃんが、通っている保育園の生活発表会があるということで、ひさしぶりに近鉄に乗って奈良に向かいました。京都では特急「しまかぜ」が、大和西大寺では特急「あをによし」が停車していました。電車が好きな私は、嬉しくなって写真を撮りはしましたが、でも眺めるだけです。乗ったのは普通の特急です。そこが、ちょっと残念。

▪️滋賀は大津でも雪が少しだけ積もっていましたが、奈良はまったく雪の気配がありませんでした。ただ、強い風が吹いていて寒さを感じました。ホールでは、それぞれの年齢の皆さんが、これまで練習してきた劇を見せてくだいました。ななちゃんたちの劇は、「ぽんたのじどうはんばいき」でした。幼児教育の世界の中では、有名な劇のようですね。ななちゃんは主役のタヌキのぽんたです。主役とはいっても、ぽんたは3人います。えっ、どういうこと?? ぽんたは1人なのですが、それを3人で分担して行うわけのです。ななちゃんは、劇が始まった一番最初にセリフを言うことになっていたので、とても緊張したようでしたが、無事に劇を立派にやりきることができました。「ぽんたのじどうはんばいき」のあとは、年齢が1歳ごとに上がっていって、最後は春から小学校に入学するみなさんの「オズの魔法使い」でした。「ぽんたのじどうはんばいき」のななちゃんたちと「オズの魔法使い」の皆さんとは2歳違うだけですが、幼児の皆さんはどんどん成長していくことを実感しました。

▪️生活発表会の後は、野菜たっぷりの昼食をレストランで摂り、娘の自宅で姉のひなちゃんも含めて、いろいろ遊ぶことができました。妹のななちゃんは、以前とは違って、おじいさん(わたくし)と楽しく遊べるようになりました。人見知りが完全に払拭されました。おじいさんとしては、とても嬉しいです〜。ななちゃんには、時折叱られながら(おじいさんが、ゲームのルールがよく分かっていないので)、いろんなゲームをすることができました。百人一首もやりましたよ。姉のひなちゃんは強いです‼︎上の句をちょっと読んだだけで、きちんと札をみつけます。昨年までとは違い、百人一首はマイブーム的には順位を落としているようですが、それでも強いですね。みんな学童保育で身につけていることです。子どもの成長って、ものすごいな〜。

▪️孫たちと交流した後は、関西学院交響楽団の同期の仲間との同窓会でした。香港にいる同級生(学生指揮者でした)が、仕事の本拠地を日本に移すということで、そのための準備で日本に帰国した機会に同窓会を開きました。皆さん、還暦を超えていますので、当然、話の半分は今抱えている健康の問題について熱く語り合うことになるのですが、残りの半分では、ずっとあっていない先輩たちや後輩のことについて写真を見せ合いながら昔話に花を咲かせました。いつも思いますが、こういう仲間がいてくれるということ、とても有り難いです。孫と遊んで、同級生と同窓会を開き、満足した一日でした。

スカジャーのこと

▪️今日は早起きをして弁当を作り、朝一番で京都での用事を済ませて、瀬田キャンパスへ移動しました。勤務している社会学部が、深草キャンパス(京都市伏見区)に移転するので、引越しをしなければなりません。今日は研究室で仕事をしながら、その準備として「断捨離」を行いました。よくこれだけ溜め込んだなと思います。仕事をしながら…と書きましたが、書籍や資料の梱包や諸々の紙ものの廃棄等の作業をしていると、仕事をしている時間がなくなってしまいました。

▪️で、話は突然変わるのですが…。今から26年前、岩手県盛岡市で働き始めた時になりますが、初めての岩手の冬を経験して、覚悟はしていましたが、その寒さに驚きました。-10℃近くまで下がると、関西の寒さとはまた別種の寒さだなと思いました。そのような盛岡でちょっと驚いたのは、女子高生がスカートの下にジャージを履いていたことです。寒さに対する自衛手段ですかね。市内の私立高校の女子高生だったと思います。当時、関西では見かけませんでした。私の知る限りかもしれませんが。

▪️今日、京都市内に出かけると、スカートとジャージの女子高生に何度も出会いました。そういえば何年前か忘れましたが、関西でもいるんだなと、ハッとしたことがあります。調べてみると「スカジャー」っていうらしいですね。関西だって寒いものね。調べてみると、関西以外でもスカジャーやっているらしい。しかも校則で禁止している学校もあるみたいで、なんだかな〜という感じです。もっと自由にしたら良いのにね。私、前期高齢者のおじいさんですけど、私が高校生の時には標準服というのはありましたが(いわゆる制服と同じ)、服装は自由でした。最近は、パーカーとかハーフパンツを制服にしている学校もあるみたいですね。

▪️ちなみに、このスカジャーのことをFacebookに投稿したところ、いろいろコメントをいただきました。私は防寒とばかり思っていましたが、それよりも、おしゃれという側面の方が強いのですね。まあ、私のような年寄りには、おしゃれというふうには思いませんが、まあ、好き好きですから。それから、スカジャーのことを「ハニワ」ともいうらしいです。これは、女子高生が自分たちでいっているのではなくて、周りの大人たちが顔をややしかめつつ言っているようですね。

2025年度の時間割

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▪️学生の皆さんへ。定年退職まで残り2年になりました。2025年度と2026年度です。2025年度のシラバスについては入稿が終了しました。2025年度の履修要項は、こちらのサイトで3月中旬以降に公開されるようです。よろしくお願いいたします。これは、履修要項冊子をWeb化したものになるようです。現在は、2024年度のものが公開されています。たぶん、冊子形式でPDFファイルをダウンロードもできるはずです。私はなどは、今までの形式に慣れているものでWeb化したものには少し戸惑いがありますが、まあ、慣れでしょうか。

▪️時間割の下の方にも書きましたが、2025年度は、先端理工学部の横田岳人先生と一緒に、集中講義「びわ湖・滋賀学」を担当します。期間は、まず瀬田キャンパスでの講義を8月26日・27日・28日の3日間で、そして滋賀県立琵琶湖博物館の展示を活用した講義を、8月29日・30日の2日間で行います。

▪️なお、オフィスアワーは、火曜日の3限に研究室で実施します。2023年度までは、コロナ禍のこともあり、換気の良い大きな部屋で行っていましたが、2025年度からはとりあえず研究室で行うことにします。

▪️2025年度から、新しいカリキュラムが始まります。もう残り2年で定年退職するので、新しいカリキュラムで担当するのは、「基礎ゼミナールA」(前期)と「基礎ゼミナールB」(後期)になります。新しいカリキュラムで大切になるキーワードは、公共性と共生です。春から1年生になるみなさんには、シラバスに書かれている内容に添いながらも、なぜ今、「公共性と共生」が大切なのという点について理解を深めていただければと思っています。

【追記】▪️大学の教員をされている方であれば、私の2025年度の時間割には、何か「不合理」なものを感じられるかもしれません。火曜日。これは、まあ大丈夫ですね。

▪️水曜日、2限に1コマしかありません。水曜日は、隔週で教授会と研究科委員会という会議が入るので、こういうことになっています。もっとも、コロナ禍以来、学部の会議はずっとオンラインになっているのですが…。個人的には、早く、対面式で会議をしてほしいと思っています。オンラインと対面とでは違うんですよね。伝わる情報量が全然違います。まあ、会議が面倒臭いというのであれば、オンラインの方が良いのでしょうね。でも、深草キャンパスに移転して、新しいカリキュラムで学部を運営するのですから、やはり対面式でしっかり会議をした方が良いと思っています。

▪️木曜日も、1限と5限。う〜ん、これも仕方がないのです。時間割にいろいろ縛りがあって、ここしか、授業ができなかったのです。もちろん、空いている時間はしっかり自分の研究や授業の準備に充てます。

▪️金曜日は1限と3限。微妙です。3限は、「社会共生実習」。私の担当は「地域エンパワねっと・大津中央」です。「社会共生実習」は、いわゆる「PBL教育」なので、授業以外でもいろいろ準備をしなくてはいけません。それが前提になっています。ということで、3限の授業のあと、学生同士でミーティングをしてもらえるとありがたいなと思っています。もっとも、学生の皆さん自身が、どう時間割を組むのかはわかりませんが…。

展示会「みる、みつける、ケア展 ──ちいさなケアのみつけ方」

▪️日常にあふれるケアをみつけるために「みる、みつける、ケア展 ──ちいさなケアのみつけ方」という展示会が開催されていたことを知りました。「ご来場いただいた方が日常にあふれるちいさなケアをみつけられるようになること」を目指した展示会のようです。もちろん、ケアのといった時、すぐに頭に浮かんでくるのは自分以外の他者ということになります。この展示会を監修した岡野八代さんは、次のように述べておられます。

中世ドミニコ会の修道士が、〈人間はケアする人びとhomines curans〉と、複数形で表現したことがあります。
他方で、わたしがケアの力を感じたある映画では、他者と交わることを避けていたひとが、花壇の花の世話をすることで他者にも少しずつ心を開いていきました。
ケアが向かう対象は、人間だけとは限りません。本展示会は、ケアする・される経験について、みなさんが振り返る機会となることを願って企画されました。ケアは自分の外に関心を向けることのように思われがちですが、今日みなさんが気づかれるのは、ケアを通じて自身と向き合い、自分のなかにいくつものケアの記憶が混在していることなのかもしれません
そのちいさなケアの混在は、モノや他者、そして世界に囲まれているわたしたちのなかにこそ、見知らぬ世界が広がっていることを伝えてくれるでしょう。

▪️気になったのは、他者の存在だけでなく、「それ以外にも多様なものがケアの対象になる」という部分でした。滋賀県でいえば、家族や知人の健康だけでなく、琵琶湖のことも配慮した70年代の「石けん運動」のことが頭に浮かんできます。また現在取り組まれている、ビワマスの遡上して産卵がうまくできるように魚道を設置し、河床をツルハシで耕す等の「小さな自然再生」もケアなんじゃないのかなと思います。環境問題や自然保護とケア。ケアを媒介に生まれる人びとの連帯。展示会では、ペットのケアをすることで、自分がケアされていることに気がついた…ということが書いてありましたが、これと同じことが環境に関わる様々な活動の中に見られるのではないのかな。とても、大切なことだと思います。

▪️以前、「生物多様性しが戦略2024」を作るためのお手伝いをしていた時、「守りをする」という言葉が出てきました。赤ちゃんの守りをする…というのは当然ですが、田んぼの守りをするとか、山の守りをするとか。自然環境が持っている維持され可能性が花開くように、その横にいてお世話をするという感じかな。これってケアと限りなく近いと思います。自分にとっての損得ではなくて、いろいろ考える前に体が動き出している、そうせざるを得ない、そんな感じかな。

雪のこと

▪️日本海側の雪が大変なようですね。滋賀県も湖北の長浜市余呉町等の中山間地域は福井県のすぐそばですから、けっこうな積雪があるのでないかと思います。どうかお気をつけください。私の暮らしているところは、湖西の南部ですので、そのような降雪は今のところ起きていません。こちらの解説によれば、湖北の上空1500mあたりの気温が-3℃以下なら山地で降雪、-6℃以下なら平地で降雪、-10℃以下なら大雪になるのだそうです。加えて、以前にも投稿しましたが、1500mが西風になっていると長浜など北部の雪となり、北西の風になるとなると大津など南部の雪になります。これから風向きはどうなりますね。天気図からすると西から吹いているように思います。

▪️私の暮らしているような地域でも、車のタイヤはスタッドレスにしています。ただ、雪国のように庭の樹木の雪対策をしていません。ということで、何年か前の大雪の時には、庭に植えてあったラベンダーが成長して低木のように木質化していたのですが、雪の重みでダメになってしまいました。今日の午前中は晴れていたのですが、午後からは晴れたり曇ったり、時々雪がちらついたりしています。そしてまた雪が降り始めました。対岸の守山市がしばらく全く見えませんでした。猫の目のように天候が変化していきます。この辺り、滋賀らしいなと思います。

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▪️写真は、今日は午前中、近くにある丘の上の公園に行って撮ったものです。いつもの公園です。湖北の山々や伊吹山の頂が白くなっていました。それから、山の形から名前がよわかれば良いのですが、おそらく霊仙山の頂が、それから御在所岳の頂が白くなっていました。明日あたりは、それ以外の山の頂も白くなっているのではないかと思います。

▪️最近、大雪の原因 としてJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)のことがよく言われます。いまさらなんですが、きちんとNHKの説明を読んでみました。記事によれば、「等圧線が何本も『くの字』のようにくぼんでいる」と、「こうした状況ではJPCZが形成され、平地にも大雪が降りやすくなります」とのことです。確かに、今日の12時の天気図では「くの字」のようにくぼんでいます。引き続き注目することにします。このJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)についてさらに検索してみると、温暖化との関係についても解説している記事がありました。

2022年末に発生し大きな被害をもたらした大雪もJPCZによるものでした。大きく関係しているのが、2022年夏の猛暑と考えられています。記録的な暑さで海水が温まってしまったため、12月になっても平年より海水温が高い状態が続いていました。このため海面から上昇する水蒸気の量も例年より多く、発生したJPCZの影響もあり記録的な大雪が降ったものと思われます。

▪️温暖化は、海水を温めて、夏には「ゲリラ豪雨」や「線状降水帯」を発生されますが、やはり冬になっても水温が高いと、「JPCZ」と重なって大雪を降らせるわけなんですね。ところで、気象庁のサイトには、「今後の雪」というのがあるんですね。これは便利です。

恵信僧都 源信の墓

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▪️比叡山延暦寺で修行をした僧侶、恵信僧都と尊称された源信の墓が、自宅から歩いていけるところにあるということを偶然知りました。高校の時に、日本史を学んでいる方であれば、『往生要集』のことをご存知でしょう。極楽と地獄、死んだあとに阿弥陀如来に西方浄土に迎えていただくための、言い換えれば「死のガイドブック」でしょうかね。源信のこと、前から気になっていたのですが、その源信の墓があるのであれば、ぜひお参りしたいと思っています。上の画像は、GoogleMapです。比叡山延暦寺の横川中堂から少し歩いたところにあります。私の場合は、麓から登ってみようと思っています。

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