NPO法人「百菜劇場」
![]()
■先週の木曜日、近江八幡市にあるNPO法人「百菜劇場」の廣部さんを訪問しました。私は、1年生を対象にした「社会学入門演習」を担当していますが、その入門演習では6月7日(土)・8日(日)に、近江八幡市の西の湖畔にある2つの農村を「現地実習」として訪問し、いろいろ勉強をさせていただくことになっています。廣部さんには、この2つの農村とのあいだをつないでいただき、2日間にわたって「現地実習」でいろいろご指導いただくことになっています。
■この日は、まず「百菜劇場」の圃場を見学させていただきました。畑では、「自主保育」の活動をされているお母さんとお子さんたちが、アーティストを招いてワークショップをされていました。「百菜劇場」は、「農」をメインにおきながらも、様々なユニークな活動をされています。詳しくは、こちらの公式サイトをご覧ください。圃場を見学したあとは、「現地実習」のプログラムの内容について協議させていただきました。以下は、ランチミーティングのときの写真です。ランチは、廣部さんのご案内で、近江八幡の旧市街地にある素敵なカフェ「茶楽」に連れて行っていただきました(「茶楽」のブログです)。元々、材木問屋の蔵だったようですが、素敵な雰囲気のカフェでした。ランチは、なすとじゃがいものひき肉オーブン焼き、ごはん、副菜、スープ、お茶、ミニデザート(山いもと小豆のモチモチケーキ)でした。満足しました〜。
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
大津市役所の「パワーアップ・市民活動応援事業」に採択。
岐阜県関市で講演をしてきました、そして「長良川鉄道」!
![]()
■昨日は、関市で「『生きがいづくり』から『地域づくり』へ」という題目で講演をさせていただまきました。関西にいる私が何故岐阜県なのか…少し、説明させていただきます。私は、以前、岐阜県の環境生活部人づくり文化課 が取り組まれていた生涯学習の事業をお手伝いしていました。当時、岐阜県では、積極的に「地域づくり型生涯学習」の推進を目指しておられました。「これからは、個人的生活の充実のための生涯学習に加え、子育て、福祉、環境、まちづくりなど身近な地域における課題の解決を目指し、自己の知識、技術、経験を地域社会に役立て、社会的生活の充実を図る「地域づくり型生涯学習」が求められている」との判断からです。というわけで、地域づくりを自分のライフワーク(?!)にしている私にも協力依頼の話しがあったのです。岐阜県では、岐阜市、各務原市、可児市等で、この「地域づくり型生涯学習」のモデル事業等に取り組んできました。
■このモデル事業が終了してから、しばらく時間が経過していますが、昨年度末(たしか、2月頃だったと思いますが)、関市の生涯学習課から講演のご依頼をいただいたのでした。以前、県の生涯学習センターの所長をされていたYさんが、現在、関市で教育長をされているというご縁から、お声掛けいただいたのです。関市では、現在、「1学習・1スポーツ・1ボランティア」をスローガンに、生涯学習を通して、地域社会に貢献できるようになろう…と、新たな生涯学習の取り組みを模索されておいます。今回は、その取り組みにあわせたお話しを…ということで、講演のご依頼をいただいたのです。右が、職員の方の、お手製のポスターです。関市のスローガンにふさわしく、マラソンを走っている私の写真を入れていただきました。講演の内容は、これまで私が地域づくりに関する実践で経験してきたことをもとにしたものです。その内容はともかく、気持ち良く1時間半、お話しをさせていただきました。関市の皆さんには、心から感謝いたします。
■トップの写真は、講演会の会場である「わかくさプラザ・学習情報館」の最寄りの駅、「関市役所前」です。岐阜県の美濃太田から郡上八幡市方面まで走っている「長良川鉄道」の駅です。田園風景のなかの駅、ローカル線の旅が好きな私には、とっても素敵な風景でした。この駅から10分程あるいたところに、市役所、そしてわかくさプラザ・学習情報館や体育館などの相当に立派な施設が並んでいるのです。
■今回、関市には、鉄道で移動しました。自宅のある奈良から京都まで近鉄。京都から名古屋までは新幹線。名古屋から美濃太田までは特急「ワイドビューひだ7号」、美濃太田から関市までは「長良川鉄道」と、ちょっとした鉄道旅行を楽しむことができました。「長良川鉄道」には初めて乗車しました(いわゆるディーゼルカーです)。しかも、美濃太田駅には、駅弁の立売(釜めしを販売されていました)されている方をおみかけしました。今時、駅弁の立売なんて、めったに拝見することはできません。わかりますか?立売って。「帯のついた長方形の箱に駅弁や茶を入れ、首から下げホーム上を歩く人」・・・といっても、若い学生の皆さんはわからないだろうな…。
■ところで、「長良川鉄道」、経営がなかなか厳しいようです。列車のなかに、下のような壁新聞が張ってありました。小学生が取材・編集・発行されています。いいですね〜。赤字ローカル鉄道をなんとかしたいと、いろいろアイデアも提案されています。
マザーレイク21計画学術フォーラム
■昨日は、滋賀県庁で「第1回マザーレイク21計画学術フォーラム」が開催され、私も委員として参加しました。この学術フォーラムは、これまでの「琵琶湖総合保全学術委員会」を改組したもので、琵琶湖と流域の状況を指標などを用いて整理・解説する役割をになっています。比喩的にいえば、琵琶湖の「定期健康診断」を行うということです。私は、「琵琶湖総合保全学術委員会」の委員として、「マザーレイク21計画(琵琶湖総合保全整備計画)」の第2期計画の計画づくりに参加しました。そのようなこともあったからでしょう、引き続き、学術フォーラムにも参加することになりました(第2期計画については、以下をご覧いただけれぱと思います)。
■「マザーレイク21計画」の第2期における施策の実施方法は、「順応的管理」を基本原則としています。常に、PDCAサイクルのなかで計画のあり方がチェックされていく必要があります。琵琶湖の環境課題は常に変化していきます。その変化に対応したより適切な指標の選択が必要になります。誰が、何のために指標を選択するのか…。これは、大変大きな問題です。指標の選択の仕方は、環境問題のアジェンダセッティングと深く関わっていると思われるからです。
■この「学術フォーラム」とは別に、県内の市町、NPO、研究者、事業者が参加する「びわコミ会議」が設置されています。この「びわコミ会議」は、多様な主体が交流し、琵琶湖の現状や政策に関して評価・提言を行う「場」、マザーレイクフォーラムを運営しています。それに対して、学術フォーラムでは、学術的見地からの整理と解析を行うことになっています。しかし、個人的な見解からすれば、この2つのフォーラムはもっと有機的に連関すべきものと思われます。学術的ではあっても、琵琶湖全体を俯瞰する視点からは見えてこない問題、県民の生活や生業(なりわい)のリアルな現場のなかからしか見えてこない問題、そのような問題もこの学術フォーラムのなかで議論されるべきと考えています。
■私は、環境社会学・地域社会学を専攻していますから、どうしても社会関連の指標が気になります。特に、マザーレイク21計画の第2期では、「暮らしと湖の関わりの再生」という観点から、琵琶湖や流域と人びとの生活や生業(なりわり)との「つながり」に注目しています。しかし、このような「つながり」の状況を的確に把握できる、言い換えれば指標化できるデータが少ないという問題があります。ポイントとはずれたデータを指標にしても、意味がないばかりか、逆に様々な弊害を生み出すことになります。もし、指標化に適したデータがないのであれば、新たにそのようなデータを把握する取り組みを県庁内部の部局を横断して実施していく必要もあろうかと思います。
■細かなことを書きましたが、この「学術フォーラム」のあり方については、時間をかけて微修正していく必要があろうかと思います。
【追記】■少し説明を加えますと、PDCAサイクルのなかで、指標をより適切なものにしていく作業さえも、多様な主体の連携のなかで進めていく必要がある…ということでしょうか。あと私が気にしているのは、流域のもつ「階層性」や「文脈依存性」という問題です。これについては、『流域環境学 流域ガバナンスの理論と実践』(和田英太郎 監修/谷内茂雄・脇田健一・原雄一・中野孝教・陀安一郎・田中拓弥 編,2009,京都大学学術出版会)のなかで論じていますが、いずれ、あらためてこのホームページでも関連記事をアップしたいと思います。
社会調査実習・報告書
■テーマは、「大津祭の現在」。地域社会の基本構造が大きく変化するなかで、大津祭の関係者の皆さんが、江戸時代から続く伝統を継承していくために、どのような課題に直面し、それをどのように乗り越えようとされているのか、「組織・運営」、「財政」、「担い手」の3つの側面から分析し、報告書にまとめています。
■原稿は、ほぼ完成しました。あとは、3つの曳山を比較しながら、今年の社会調査実習の「まとめ」の章を執筆するだけです。現在、写真のように、3人で相談しながら「まとめ」の章を執筆しています。その会話を聞いていると、この1年間でずいぶん成長たな~と思います。今年度の社会調査実習の経験を、ぜひとも、卒業論文でも活かしてもらいたいと思います。社会学部のモットーは「現場主義」です。その「現場主義」にふさわしい卒論の執筆を期待しています。
社会調査実習プレゼンテーション大会
![]()
■昨日は、午後5時から、社会学部社会学科で「社会調査実習」を履修している学生たちによってプレゼンテーション大会が開催されました。私が指導している班も含めて、学科全体で6つの班がプレゼンを行いました。さて、上の写真ですが、そのプレゼンテーションが始まる1時間前の状況です。最後まで自分たちのプレゼンテーションのレベルをアップしようと頑張っている様子を撮ったものです。ものすごく集中力が高まっています。
■もちろん、すでにパワーポイントも口頭発表の原稿もできあがっていたのですが、最後の段階で、「君たちが一番伝えたいことは何なのか、フィールドからどのような面白い発見があったのか、それがきちんと論理的に説明されているのか」と改めて質問したところ、「う~ん…」となってしまったのでした。自分たちがフィールドからの「発見」にもとづき、ひとつの論理の軸や論理の流れを「クリア」に構築しなくてはいけません。これまでも一生懸命努力してきたわけですが、そのための表現上の「工夫」が少し足らなかったわけですね。とはいえ、ぎりぎりまで3人で力をあわせて粘り、なんとかプレゼンテーション大会に間に合わせることができました。
■下・左の写真は、会場の様子です。来年この「社会調査実習」を履修する2年生も多数参加してくれました。教室は満杯ですね。ところで、今年度は、6つの班が報告しました。私の班はトップバッターで、テーマはすでに述べたように「大津祭」でしたが、そのあとのY先生の班は「神戸とジャズ」、S先生の班は「アニメとツーリズム」、K先生の班は「沖縄の諸問題」、I先生の班は「地域社会と寺院活動」、A先生の班は「瀬戸内の離島と原発問題と地域振興」、実に多様なテーマのもとで報告が行われました。大変充実した大会となりました。下・右の写真は、脇田班の報告風景。がんばりました(手前に写っている女性は、W先生)!! あとは、「しゃべり」の技術ですね~。口頭原稿を読み上げるような形に、少しなってしまっていました。その原稿をいったんおいて、そこに書かれていることをもう一度自分の言葉にして説明できるようになってほしいと思います。その方が、聴衆の心にはよく届くはずです。
社会調査実習「大津祭の現在」報告書の第1次草稿が完成!!
■社会調査実習という授業は、通年の授業です。私が担当しているクラス、履修者は3名と少人数ですが、大変まじめに実習に取り組んでおり、しかもなかなかセンスが良い!! まだ完成はしていませんが、第1次草稿ができあがりました。写真の手前、TさんとHさんが提出してくれた草稿です。もう1人のNさんの草稿は次週に提出されることになりそうです(頑張れNさん!!)。
■この社会調査実習については、過去のエントリーをお読みいただければと思います。
社会調査実習「大津祭の現在」
社会調査実習「大津祭の現在」調査合宿
社会調査実習「大津祭の現在」報告書執筆
■提出された草稿を少し読ませてもらいました。しっかり書けてはいますが、日本語の表現以外にも、分析の甘さがまだ見られます。さまざまな条件のなかで、大津祭を継承しようと努力されている方々の「論理」を、どのように語りのなかから「発見」し、それを社会学的に「分析」していくのか、そのあたりの詰めの甘さがみられます。来週は、赤ペンをいれた草稿を返却する予定です。でも、指導している側からすると、かなりエエ感じのレベルにまで達しています。報告書の完成が楽しみです。最近の学生は勉強をしない…などとよく言われますが(自分たちが学生のときも…)、この3人の学生たちは、かなり頑張っています!! 丁寧に調査を行い、フィールドからの「発見」を大切にして、そこに社会学的な分析を加わえ、原稿を書き上げていく…というプロセスを楽しんでいます!!やる気満々。
社会調査実習「大津祭の現在」報告書執筆
■毎週木曜日の2限は、「社会調査実習」の授業です。テーマは「大津祭の現在」。調査の目的等については、すでに過去のエントリーに書いているので省略します。現在、夏期休暇中のインタビュー調査、大津祭(宵宮、本祭曳山巡行)での参与観察等を終え、報告書の執筆に始めているところです。まだ、補足調査等も必要になりますが、基本となる報告書の原稿は、おそらくは11月中旬までに、書き終えてくれるのではないかと思っています。今年の履修者の皆さんは、なかなか優秀です。
■写真は、履修者のHさん。パソコンのディスプレイには、インタビューを文字起こししたものと、自分の報告書の原稿のファイル、2つが並んでいます。手元には、フィールドノートや質問項目のリストが。原稿の執筆に集中しています。素晴らしい。
社会調査実習「大津祭の現在」調査合宿
■担当している社会調査実習のテーマは、「大津祭の現在」です。夏期休暇中に、この「大津祭」の関係者にインタビュー調査を行いました。地域社会の基本構造が大きく変動するなかで、「大津祭」の関係者の皆さんが、江戸時代から続く伝統を継承していくために、どのような課題に直面し、それをどのように乗り越えようとされているのか、「組織・運営」、「財政」、「担い手」の3つの側面からお話しを伺いました。
■先日の土日(10月6・7日)、2012年度の大津祭が開催されました。6日の宵宮は、少し雨が降ったりしましたが、7日の本祭・曳山巡行は、晴天の中無事に終えることができました。学生たちは、1日中、町家の残る中心市街地の街中を、担当する曳山につきそって参与観察を続けました。前期に文献で学んだ「集合的沸騰」という概念を、実際に体感することができたようです。写真は、参与観察後、龍谷大学町家キャンバスに戻り、フィールドノートをまとめているところです。手前にふてくされているように見える男性がいますが、彼はTA(ティーチング・アシスタント)の院生S君です。彼自身も、学部生のときにはこの大津祭の調査実習を履修し、大学院入学後は、ずっとTAとしてこの授業を支えてくれています。
■履修している学生たちに聞いたところ、いずれも感動・興奮していました。大津の中心市街地の狭い道路を巡行する曳山の囃子方と観衆とが一体化した雰囲気に圧倒されたようです。大津祭の素晴らしい点は、曳山(囃子方)と観衆との距離が大変近いことにあります。観衆も、一体となって祭を楽しむことができるのです。
■iPhoneで撮影した動画もアップしてみます。カメラワークがひどいため、作品としては「なんだかな〜…」なのですが、少しでも大津祭の雰囲気を味わっていただければと思います。少し説明します。このシーンは、13基の曳山が、街中での巡行を終えるフィナーレにあたるものです。寺町通と呼ばれる通りをくだっていくときに撮影しました。毎年、曳山巡行のトップを行く「西行桜狸山」です。このとき、「戻り山」と呼ばれる大変リズミカルなお囃子が演奏されます。祭が終わることの寂しさを隠すかのように、曳山の囃子方と観衆は一体となって燃え上がります。各町に帰ってからもお囃子はなかなか終わりません。こうやって大津の街の秋は、大津祭の「集合的沸騰」を経て、「ハレ」から「ケ」に戻っていくのです。