北船路米づくり研究会「2014田植作業」

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■昨日は、ゼミでおこなっている「北船路米づくり研究会」で、2014年度の田植作業を行いました。秋から「龍大米」として販売するコシヒカリの田植作業です。その他にも、「龍大芋」として販売する里芋の種芋の植え付け、さらは北船路集落にある農事組合法人「福谷の郷」さん酒米の田植を終えられた田んぼで、補植の作業を行いました。

■facebookにある「北船路米づくり研究会」のページにアルバムを作成しましたので、そのリンクを埋め込んでおきます。ぜひ、ご覧ください。

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■昨年、北船路の「農事組合法人福谷の郷」では、棚田の水田3筆で、酒米である山田錦を生産されました。今年は、同じ酒米ですが吟吹雪を生産されます。基本の田植えの作業はすべて組合の方でされていますが、田植機で植えられない隅の方や、まだ田植ができていない部分を、学生たちと一緒に手植えで補植しました。

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■こちらは、龍大芋の畑です。種芋を植えて、マルチシートをかぶせているところです。いつもは、畝が蛇のようにうねってしまうのですが、今回は、研究会顧問で指導農家の吹野さんからも、それなりに評価いただける程の出来になりました。

■私たちは米と里芋だけを生産しています。月1回の「北船路野菜市」で販売する野菜については、協力農家に出荷していただいています。野菜を生産して出荷することは、学生にはななか難しいのです。ひとつには、技術的な問題です。あとは、キャンパスと北船路が離れているために、たびたび世話にいけないこと。また、北船路にくるためには移動のための費用がかかり、回数を増やせないこと…。理由はいろいろです。もし、潤沢な実習費のようなものがあれば、交通費については気にしなくてもよいのでしょうが、大津市からの助成金やわずかなゼミ実習費など、活動の財源は限れています。ですから、北船路を訪問する回数や人数を増やしてしまうと、年度途中で予算がなくなってしまいます。そのため、年度計画と予算・決算書等をきちんと書いて活動の経営を自己管理するようにもなってきました。社会に出れば必要とされることですから、経験の先取りといってもよいかもしれません(といっても、そんな複雑な予算・決算書ではありませんが…)。

■学生たちには、農作業が大変だ…ということだけでなく、これだけ世話をして売っても、たったこれだけの売り上げにしかならないのか…ということを実感してもらいたいと考えています。秋になると、生産された米や芋を「龍大米」「龍大芋」として販売します。また、京都や大津の飲食店で料理に使っていただき、そのさい「龍大米」「龍大芋」のアピールとを通して、北船路の存在を多くの消費者の人びとに知っていたただく活動もしています。こうやって、研究会で学生たちは、農産物のブランド化も含めて生産から販売までを、いわゆる「農の6次産業」を経験するのです。
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社会学入門演習

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■1年生です。担当している「社会学入門演習」の学生たちです。みんな素敵な笑顔をしていますね〜。…なんですが、なかなか名前と顔を覚えられません。トランプの神経衰弱なんて、絶望的なぐらいにできません。それぐらい、記憶力が…悲しい状況です。ということで、いつも集合写真を撮って、そこに名前を書いて、日々眺める…なんて努力をしていたのですが、今期はそれをやっていませんでした。いけませんね。ということで、今頃になって集合写真を撮りました。

大津エンバワねっと「まち歩き」瀬田編

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■今日は、「大津エンパワねっと」コースの「大学と地域をつなぐ特別講義Ⅱ」の「まち歩き」でした。「大学と地域をつなぐ特別講義Ⅱ」(2014年度までは2年生前期・3セメスター目)では、市内で地域づくり活動をされている方たちお招きしお話しを伺います。それに加えて、「地域エンパワねっとⅠ・Ⅱ」(2014年度までは2年生後期・3年生前期)を履修して現場に入って行く学生たちのために、大津の中心市街地である中央地区と瀬田東学区の2カ所で「まち歩き」を実施しています。今日は、瀬田キャンパス正門10時スタートしました。このエリアの地形や歴史(40万年前〜現代)に関する情報を風景の中に読み取りつつ、地域コミュニティの状況や課題について説明しました。JR瀬田駅まで、約2時間半かけて歩きました。

■写真ですが、右は、旧東海道沿いにある月輪という地域にいったときのものです。立派な石碑がたっています。ここは、「立場」と呼ばれる場所ですです。石碑のむうこには、下月輪池というため池があります。昔々、東海道を行き交う旅人が休んだ茶店があったと地元の方から聞いています。石碑には、月輪の地名の由来が書いてありましたが、もとも月輪禅閣藤原兼實の荘園があったためとも、道中旅人が池に映る月の影に感嘆して名付けたためともいわれているようですが、はっきりしないようです。写真の左は、お手製の「まち歩き」用の資料です。A3の紙を縦横に折り、全部で16ページの仕上がりになっています。内容、以下の通りです。おもに、地元で発行された『昔を今、語りづく、わがまち瀬田東』から引用、ないしは活用をさせていただいています。

・琵琶湖の生い立ちと瀬田丘陵
・大津市南部地域の地質
・瀬田丘陵を中心とした溜池分布(1983年)
・丸尾の池と多鉈開発状況(文久年間1861〜62年)
・明治25年(1892年)測量地図
・瀬田の略年表
・昭和23年(1948年)航空写真
・平成2年(1990年)航空写真
・財産区
・昔の学園通(朝倉通)
・自治会
・瀬田駅開業当時の様子(昭和44年当時)

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■「キョリ測」というサイトを利用して計測したものです。大学の正門から瀬田駅まで、6.4km歩いたことになります。

最近の「地域エンパワねっと」(中央地区)

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20140517empower2.jpg■昨日、16日(金)の1・2限は、「地域エンパワねっとⅡ」の授業です。「地域エンパワねっと」は、大津市の中心市街地にある中央地区(中央学区を中心とした中心市街地)と大学に隣接する瀬田東学区の2つの地域にわかれて活動しています。私が指導しているのは、中央地区で活動している学生です。写真のように5チームにわかれています。具体的に、地域の課題解決(ないしは魅力発信)の小さなプロジェクトをたちあげ、地域の皆さんの協力のもと8月末頃まで頑張ってそれぞれのプロジェクトに取り組みます。

■5チームとも、学生たちの企画、地元の皆様のご指導もあり、少しずつ形になってきました。最初の頃は、具体性がなかったり、抽象的であったりしていたてのですが、しだいに実際の現場の課題に焦点があってきました。地域の皆さんにいろいろご相談をしていくなかで、期待をしていただける程度にまではなってきました。少しずつですが、プロジェクトは進捗しています。おそらくは、自分たちのチームのなかで、そして自分自身のなかで、なにか「気付き」や考え方の「変化」があったのではないでしょうか。ここしばらくの期間で獲得できたことを、大切にしてください。

大津エンパワねっと「大学と地域をつなぐ特別講義Ⅰ」

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■先週の火曜1限と本日、社会学科の学生を対象とした「2014年度前期「大学と地域をつなぐ特別講義Ⅰ」~大津を学ぶ・大津から学ぶ~」でした。「大津エンパワねっと」を担当している/担当したことのある4人の教員で開発した教材(スライドやビデオ)をもとに、「大津エンパワねっと」のオリエンテーションのような授業を行いました。

ゼミの新歓コンパ

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■月曜日は4限が3年生のゼミです。昨日は、3年ゼミのあと、4年生が「2014年度脇田ゼミ新歓コンパ」を瀬田駅前のとある居酒屋で開催してくれました。私のほうは、3年ゼミのあとは、2コマ続けて博士後期課程の社会人院生の指導をする必要がありました。そのため、残念ながら、今年の新歓コンパには最後のほうにしか参加できませんでした。私が到着したときは、3年、4年とも打ち解けてコンパ会場はずいぶん盛り上がっていました。私は、別会計で、生ビールとちょっとした酒のつまみを注文するだけで終ってしまいました…。ちょっと残念ですね。次回はぜひ最初から参加したいものです。4年生の皆さんには、無事に新歓コンパを開催してくれたことに感謝したいと思います。

■後列・左から、山科、坪井、光定。中列・左から齊藤、鳥居、上田、鶴井、瀬上、小林、三田、川崎。前列、西山翔、渡辺、小西、西山智弘。iPhoneで撮ったこともあり、眼が光ってしまっています。ゾンビのようだな…。

NPO法人「百菜劇場」

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■先週の木曜日、近江八幡市にあるNPO法人「百菜劇場」の廣部さんを訪問しました。私は、1年生を対象にした「社会学入門演習」を担当していますが、その入門演習では6月7日(土)・8日(日)に、近江八幡市の西の湖畔にある2つの農村を「現地実習」として訪問し、いろいろ勉強をさせていただくことになっています。廣部さんには、この2つの農村とのあいだをつないでいただき、2日間にわたって「現地実習」でいろいろご指導いただくことになっています。

■この日は、まず「百菜劇場」の圃場を見学させていただきました。畑では、「自主保育」の活動をされているお母さんとお子さんたちが、アーティストを招いてワークショップをされていました。「百菜劇場」は、「農」をメインにおきながらも、様々なユニークな活動をされています。詳しくは、こちらの公式サイトをご覧ください。圃場を見学したあとは、「現地実習」のプログラムの内容について協議させていただきました。以下は、ランチミーティングのときの写真です。ランチは、廣部さんのご案内で、近江八幡の旧市街地にある素敵なカフェ「茶楽」に連れて行っていただきました(「茶楽」のブログです)。元々、材木問屋の蔵だったようですが、素敵な雰囲気のカフェでした。ランチは、なすとじゃがいものひき肉オーブン焼き、ごはん、副菜、スープ、お茶、ミニデザート(山いもと小豆のモチモチケーキ)でした。満足しました〜。
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今日の「地域エンパワねっとⅡ」

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■今日は、龍谷大学社会学部の地域連携型教育プログラム「大津エンパワねっと」の合同授業が行われました。左の写真。授業のイントロで主担当教員である笠井先生が、書画カメラでひとつの写真記事を提示されました。最近話題になっている「896自治体で若年女性半減=2040年推計」というニュースです。元・岩手県知事で、総務大臣もされた増田寛也さんが座長の「日本創成会議」人口減少問題検討分科会の報告です。

■2040年時点の全国の市区町村別人口の推計をもとに、全体の約5割を占める896自治体で10年から40年までの間に若年女性(20~39歳)が半分以下に減ると試算し、「将来消滅する可能性がある」と指摘されています。また、40年時点で人口1万人を切る523自治体に関しては「消滅の可能性が高い」と分析しされています。ショッキングなニュースですよね。このニュース、NHKのクローズアップ現代でも「極点社会~新たな人口減少クライシス~」として報道されました。こういう現実が見えてきたからこそ、このような大きな社会の流れに抗う対策を地域のなかから摸索しなければなりません。「大津エンパワねっと」は、そういう現実ともつながっているのです。

■写真の右側は、1957年の「町の政治~べんきょうするお母さん」というドキュメンタリー映画です。「大津エンパワねっと」は、「エンパワメント」と「ネットワーク」の2つの言葉からの造語です。このドキュメンタリーは、高度経済成長が始まった(始まろうとしている)時期の、東京都国立町(現在の国立市)のおかあさんたちの取り組みに関する映画なのですが、「エンパワメント」とはどういうことなのかを考えるうえで、貴重な映画だと思います。ナレーション等には、今からすればいろいろ問題のある表現もありますが、「エンパワメント」と「まちづくり」と「民主主義」はつながっていることを実感できる素敵な映画だと思いました。この映画については、同僚の(お隣の研究室の)畑仲先生がご自身のプログにとりあげておられるので、ぜひその記事をお読みいただければと思います。

傑作!『町の政治~べんきょうするお母さん』

社会学入門演習2014

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■担当している1年生の「社会学入門演習」の様子です。6月7日・8日「現地実習」として、近江八幡市の西の湖のそば(水郷地帯)にある2つの農村を訪問し、村づくりの活動やかつての水郷地帯の暮らし等について、いろいろ勉強させていただく予定になっています。

■私が担当するクラスは、男子が9名、女子が10名です。写真は、5つのグループに分かれて、現地実習の地域に関して事前学習をしているところです。楽しそうにやっていますね〜。けっこうなことです。それから、もうひとつ。私をサポートしてくれる優秀なTA(ティーチング・アシスタント)のMさんも頑張っています。ちなみに、一番下の段の右側の写真がMさんです。学部の4年生です。期待していますよ〜。

今日の「町家キャンパス龍龍」

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■今日は、朝4時に起床しました(昨晩は、22時に就寝しました)。そして、すぐにパソコンを立ち上げ大学院関連の書類チェックをやり、6時半に自宅を出ました。大学には8時過ぎに到着。引き続き書類チェックの続きをやりました。9時に教務課にその書類を提出。ちょっと一安心と思っていたら、教務課にいた「大津エンパワねっと」担当職員のNさんが、「せんせー、今日は、町家キャンパス龍龍にいるはずでは…」というのです。「あっ…しまった」です。今日は、午前10時から「町家キャンパス龍龍」で、「大津エンパワねっと」の学生チーム「こけし」の2人の学生が自分たちの活動について、地域の方から助言をいただくことになっていました。大学院の仕事と「大津エンパワねっと」の仕事、仕事的には別系統なので、うっかりしていました。もっとも、仕事とはいっても、「町家キャンパス龍龍」の鍵の開け閉めするだけなんですが、鍵は教職員でないと扱えないことになっているのです。

■気がついたのがまだ早かったので、バスとjRで、9時50分には「町家キャンパス龍龍」には到着することができました。写真は、中央学区自治連合会会長の安孫子さんに、いろいろ相談に乗ってもらいるところです。近年、大津の中心市街地ではたくさんのマンションが建設されています。たくさんの方たちが大津の街中に転入されてきています。チーム「こけし」の学生たちは、そのような「新住民」の皆さんに、大津にある素敵な事柄をもっと知ってもらいたい・体験してもらいたい、大津の街を自分の街として好きになってもらいたい…そのような想いから、活動をしています。まずは、中心市街地にある素敵な老舗の商店について知っていただこうと、先輩たちがやってきた「まちづくりカフェ」を応用したイベントの企画を練っているところです。

■今日は、どうやって「新住民」の皆さんに広報・告知していくのか…ということに関し、安孫子会長から様々なアドバイスをいただくことができました。そして、「君たちは、『今日は3件契約をとってこい』なんてノルマのある厳しい営業活動をやっているわかけないんやから、もっと気楽に、だめもとでええから、どんどん地域の皆さんのところにお願いや相談に行きなさい!!」と励ましの言葉もいただきました。安孫子さん、ありがとうございました!!

■町家の入り口を開け、縁側のガラス戸も開けると、町家のなかにも気持ちよい風がそよいでいました。良い季節になりましたね。

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