自信

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■facebookのある秘密のグループ(?!)のページで、陸上競技・元400mハードルの選手(日本記録保持者)である為末大さんのブログが紹介されていました。最新のエントリーのタイトルは「自信」。ひとつまえのエントリーは「修羅場に強い人」、もう1つ前は「夢中の人、努力の人」。知り合いの学生に読んでもらいたいなあと思うエントリーが続いていました。
とりあえず、「自信」のエントリーについて。

■為末さんは、「自信は二種類ある」といいます。

一つは地位や実績に由来するもの。これはそれが達成できた人しか手に入らない。こちらの自信は自分より優れた人、もしくはその実績が忘れられたり、またはその肩書きを失うとなくなる。もう一つの自信は自分の行動からくるもの。あの時やりきったという自分、あそこで耐えたという自分。やり遂げた、逃げなかったという履歴からくる自信。これは生涯誰にも奪えない

本来の自信とは素晴らしい実績をあげたから手に入るものではない。自分なりに懸命にやり遂げたという実感からくる。自分は自分にしかなれないし、自分を良く見せることなんでできない。だから素のまま、このままの自分をさらけ出すしかない。自信のある人は裸になれる。馬鹿にされることに耐えることができる。

自信のない人は努力をかっこよくやろうとする。だから結実しない。自信は自分自身の中に作る。なりふり構わず、ひたすらにやりきることで、自信は作られる。

■やればできるじゃないかという「有効性感覚」を自分自身のなかに醸成していくことの重要性を、為末さんは指摘されています。本気に頑張って、なにかの「壁」を超えた瞬間の体験や、そのときの「やったー!!」という感覚の重要性について指摘されているのです。人との相対的比較のなかでしか、自分自身の価値を認識できない人は、残念ながらとても不幸なのではないかと思います。

■ところで、wikipediaをみて気がついたことですが、為末さんは広島県立皆実高等学校を卒業されています。もちろん、陸上部。私は、皆実高校に高1の1学期まで在籍していました。2学期からは神戸の兵庫高校に転向しました。大変短い期間でしたが、皆実高校に在籍しているとき私も陸上部に在籍していました。もちろん、なにかちょっと嬉しいというミーハーな気持ちにもなりました。20歳も年が違うお若い方ですが、ブログに書かれていることには、いろいろ共感するところがあります。ゼミ生の皆さんも、ぜひ、お読みください。

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