コミュニティ関連のニュースと番組(備忘録)

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「明日をまもるナビ (172)能登半島地震 それでもふるさとで生きる」

「Dear にっぽん“わやな町”に生きて〜広島 若き自治会長の奮闘記〜」
市営基町高層アパート

西村豊さんのこと、龍谷大学餃子研究会のこと。

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▪️体調を崩され、龍谷大学を休職され、自宅で療養されている友人の西村豊さんに、昨日、会いにいってきました。今年の春、研究室に来られた時はずいぶん細くなっておられましたが、今日は、以前ほどではないものの、太さが戻ってきておられました。筋肉がまた復活しつつあるということですね。普段は、SNSつながりなので、実際にお会いして安心しました。

▪️西村さんとは、龍大の事務職員の皆さんと一緒に「龍谷大学餃子研究会」を立ち上げました。私が会長で、西村さんが副会長です。西村さんとのつながりは、西村さんが龍大の研究事務部長で、私が社会学部の研究主任だった時からになります。その時、西村さんには、仕事上の困りごとの相談に乗っていただきました。そのようなつながりがあった上で、ひょんなことからお互いに餃子が大好きということがわかり、研究会を作ることになったのです。西村さんは大変研究熱心で、私が「西村リスト」と呼んでいる京都を中心とした餃子店のリストを整備されています。研究会では、その「西村リスト」から選ばれた餃子店で真面目に餃子を味わい(もちろん呑みながら)、餃子について語り合い、その勢いで「龍大がこんな大学になったらいいね〜」と放談してきました。

▪️楽しい研究会だったのですが、「西村リスト」の西村さんが体調を崩されてからは、研究会の活動が中断していました。しかし、体調を徐々に復活させておられるようで、いよいよ研究会復活の時期が近づいてきたように思っています。今日、西村さんとお話をしていて驚いたことは、あれだけお好きだったお酒をやめられたということでした。驚いたというか、私は安心しました。今日、西村さんからは退職後の夢を聞かせていただきました。若い頃にやっていたことの続きをやり遂げたい。素敵ですね。そのためには、体力と健康を維持しなければなりません。これからも、西村さんを応援していきます。夢を実現していただきたいです。

この投稿、西村さんに「写真、SNSにアップしてもよいですか」とお尋ねして確認をとっています。安心してください、確認していますよ(「とにかく明るい安村」風)。

社会学基礎ゼミナールとクラウド型教育サービスmanaba

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▪️金曜日1限は、2回生の「社会学基礎ゼミナール」です。このクラスの皆さんは、1年生の前期、1セメスターのときに「社会学入門演習」のときに同じクラスだった皆さんです。でも、お互いに名前さえも知らない状況でした。忘れているというよりも、もともときちんと覚えていないような感じでした。しかも、自分はこれから何を研究するのかはっきりしていない状況でした。火曜日1限に開講されている、もうひとつの「社会学基礎ゼミナール」も同じような状況でした。ということで、グループワークを軸に、少しずつ自分自身の問題意識をクリアにしていくことを目指しました。そのようなワークのなかで、3回生になったとき、どの教員の「社会学演習」に所属して、どのようなテーマで指導を受け自分自身の研究を深めていくのかに、自覚的であってほしかったのです。

▪️1回目は自己紹介。2回目はうまく言語化できないけれど気になるキーワードを複数あげてもらいました。グループワークでは、うまく言語化できないモヤモヤをグループのなかで語ってもらいました。だいたい4名か5名のグループです。もちろん、グループワークを始めるときは、お互いの名前を言う極々簡単な自己紹介から始めてもらいました。3回目は、ひとつのキーワードに関して、自分の問題意識を400字程度の文章にしてもらいました。2回目のキーワード、3回目の短い文章、いずれもクラウド型教育サービスのmanabaのレポート機能を使っています。レポートとして提出してもらいます。ただし、全員がお互いに閲覧できるように最初から設定してあります。

▪️前述したように、3回目では、グループワークのなかで400字をもとに語ってもらいました。そして同時に、コメントや質問をしてもらいました。過去の投稿でも書きましたが、学生の皆さんは、このような経験をしたことがないので(学生同士で研究に関して語りあったことがないので)、新鮮な経験になっているようでした。今日は4回目です。自分の問題関心に関連する論文や書籍を選んで、その内容をグループワークで説明してもらいました。コメントや質問もしてもらいましたが、コメントに関しては、クラウド型教育サービスのmanabaの掲示板を使って短いコメント(なおかつポジティブな)を書き込んでもらいました。そうすると、同じような問題関心をもっている人の存在もわかってきました。そろそろ、お互いの名前を覚えてくれたかな…という感じです。

▪️次は5回目です。少しずつ、ハードルの高さをあげていきます。グループワークとmanbaの活用がうまく噛み合っているように思っています。ちょっと教師の自己満足なのかもしれませんが…(^^;;。最後につけ加えることになりますが、写真では学生の皆さん、下を向いて自分のスマホを見ているわけですが、これはmanabaに投稿されたものを読んでいるのです。学生の皆さんには、manabaに投稿した文章をそのまま読み上げるのではなくて、その文章をもとして、自分の言葉で話してくださいと伝えています。まあ、まだ不十分ですけど。それから、聴く側の学生さんたちにも、スマホばかり見ていないで、笑顔で相手の目を見て頷きながら話を聞いてくださいねと、伝えてあります。

【追記】▪️大切なことを書き忘れていました。1コマの演習の中で、グループを2回か3回、シャッフルします。グループ替えします。これも大切なことです。

4つの演習

▪️1回生の「基礎ゼミナール」(新カリキュラム)、2回生の「社会学基礎ゼミナール」(旧カリキュラム)2クラス、3回生の「社会学演習」、4クラスの演習を受けもっています。4回生の「社会学演習」がないのは、昨年度、特別研究員でゼミを担当していなかったからです。来年度は大学教員最後の年度になりますので、3回生の「社会学演習」のゼミ生が、私とって最後のゼミ生になります。

▪️これから18歳人口がどんどん減少していきます。それに合わせて、教員数も減らしていかなければなりません。もちろん勤務している教員に辞めてもらうわけにはいかないので、新規に採用する教員の採用計画を丁寧に行うことになります。このあたり、なかなか難しい問題があります。私のような定年退職前の教員が、たくさん演習を担当している背景には、このような事情もあるようです。

▪️さて、それぞれの演習に20名ほどの学生さんがいますので、4クラスだとだいたい80名ほどの学生さんを受けもっていることになります。念のためにきちんとカウントしてみると、びったり80名でした。困っているのは顔と名前を覚えるのがなかなか大変なことです。さすがに1回生の「基礎ゼミナール」と3回生の「社会学演習」は、前期の4月に始まっていますからまだ大丈夫なんですが、後期から始まった2回生の「社会学基礎ゼミナール」では苦戦しています。名前を覚えたころには、後期の授業が終わりかけているような気もします。

▪️ということで、そうならないように、教室の壁に学籍番号順に2列に並んでもらって、クラスの集合写真を撮ってプリントアウトしたものに、名前付け加えて演習に持参するようにしています。加えて、そのプリントアウの名前には、人によってふりがなをつけています。最近の若者のお名前は、なかなか読むのが難しいのです。

20251010ryudaiseikyo.jpg▪️さて、写真ですが、本文とはな〜んにも関係ありません。昨日、朝、弁当を作ることができなかったので、大学生協の学生食堂で、自分の昼食を撮ったものです。大皿が豚と野菜の生姜炒め。あとは、小松菜わさび和え、だし巻き、冷奴、豚汁。ご存知の通り糖尿病なので、糖質制限をしています。これで682円。ご飯を食べないので、お腹にドンとくることはないのですが、それでも昼からも働くことができます。野菜、タンパク質、脂質はしっかり摂っています。これだと、夕方前にお腹が減ってしまうのですが、それは仕方がありませんね。

根性キノコ

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▪️アスファルトの隙間からキノコがはえてきていました。自宅近くの歩道の隙間です。「根性キノコ」ですね。なんていう名前のキノコなんでしょうね。ある方は、マントカラカサタケではないかとご教示くださいました。私には、まったくわかりません。柄の上部に膜状の「マント」と呼ばれる特徴的なツバがあれば、マントカラカサタケらしいのですが、写真ではよくわかりません。再度、確認してみることにします。

定期健康診断

▪️昨日は定期健康診断の日でした。火曜日は、朝1限から2回生対象の演習「社会学基礎ゼミナール」があります。健康診断はは、そのあとの11時からでお願いをしました。予約制なんです。昨日診断を受けたなかで一番ショックだったことは、身長がまた少し縮んだことです。大学生のときと比較して、2.5cmほど縮んでしまっています。まあ、加齢とともに身長は縮むのが普通であることはわかっていても、やはり嫌だな〜と思います。縮むというか、数字が低くなるのは姿勢にも問題があるからだと思っています。

▪️最近、歩くときの姿勢に気をつけています。通勤では、京都の深草キャンパス近くでパチスロ店の前を通ります。お客さんは、地下に降りてパチスロをするらしく、1階はガラス張りの自転車駐輪場になっています。パチスロには用事も関心もないのですが、そのガラス張りは利用させてもらっています。歩いている自分の姿が映るからです。そこに映った自分の姿を見て、がっかりしてきました。姿勢が悪いというか、とてもカッコ悪いのです。猫背で、ストレートネック。これ健康にも悪いと思います。

▪️数日前、朝、通勤の準備をしていたとき、NHKのテレビ番組「あさイチ」から歩き方のポイントを教えてもらいました。こういう内容です。ひとつ自分でも工夫して付け加えるのならば、臍の下の丹田を少し意識する感じでしょうか。この番組からヒントをいただき、自分の歩き方を意識すると、パチスロ展のガラス張りに映った自分の姿は、ずいぶんマシになっていました。歩き方を変えて、これ以上姿勢が悪くなり、身長が縮むことがないようにしたいと思います。

①壁から3センチほど離れたところに立ち、お尻、肩甲骨、後頭部がふれる程度に壁につけます。
②歩く時は自分の身長より少し上を見ます。
③前に前にという気持ちをゼロにして、かかと全体で着地し、前へ出した片足でまっすぐ立つことを意識します。
④腕を少し後ろにふるようにして歩きます。

▪️昨日の定期健康診断で一番辛かったことは、最後の胃の健診でしょうか。バリウムを飲んで、あの狭い、硬い、撮影のための台に乗せられて、「ぐるぐる2回転してください」とか言われてやるやつです。X線を通さないバリウム(造影剤)を飲んでから撮影するわけなんですが、「ぐるぐる2回転してください」というのは、胃壁にバリウムを塗りつけるためなんでしょうね。きついですね。身体も痛いし。こんなこと、何歳までできるんやろと思いました。このことをfacebookに投稿したところ、多くの皆さんからコメントをいただきました。早期胃がんは粘膜表面が微細に変化しているような場合が多く、バリウム検査で検出することかなり難しいとのこと。コメントをくださった皆さんは、胃カメラできちんと確認したほうが良いと書かれていました。今のところ、胃になにか問題があるようには感じていないのですが、初期の胃がんの可能性だってありますからね。

▪️今日は、退職された教員の皆さんも健診を受けておられました。名誉教授も定期健康診断を受診できるんですね。人間ドックを受診するのと比較すれば、経済的にはありがたいわけですが。自分はどうしますかね。胃カメラでの診断を強く勧められたので、きちんと考えないといけませんね。

小さな自然再生 ビワマス魚道を設置して地域を盛り上げよう!!


▪️滋賀県立琵琶湖環境科学研究センターの佐藤祐一さんによるFacebookへの投稿です。本当に残念、この事業が開催されるのは木曜日なんですね。土日でないと参加できません。定年退職したら、こういう活動にも参加できるのかなと思います。どんな感じになるのでしょうね。楽しみです。ただし、75歳になったら運転免許を返納する予定なので、時間は限られています。しかも、健康に生きていることを前提にしています。

▪️こういった様々な環境に関わる市民活動で、理事長をしている特定非営利活動法人「琵琶故知新」が発行するデジタルポイント、「びわぽいんと」が、いつか使われるようになって欲しいと思っています。ポイントの「贈与」を通じて、活動間のつながりや連帯がネットワーク化していくことを夢見ています。

ETV特集「カキと森と、ときどき凪」

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▪️今年の春、畠山重篤さんがお亡くなりになりました。享年81歳。肺血栓塞栓症。体内から運ばれてきた血栓が栓子となって肺動脈が閉塞する病気です。「森は海の恋人」といえば、おわかりになる方も多いでしょう。昨日のETV特集「カキと森と、ときどき凪」は、その畠山重篤さんに焦点をあてたものでした。以下は、番組の概要です。

漁師でありながら山に通い、木を植え続けた“長靴の哲学者”畠山重篤さん。カキを師と仰ぎ、カキのささやきに耳を澄まし、その豊かな知恵を世界中に伝えてきた。4月、畠山さんは81歳で亡くなった。海辺の書斎に残されていた、1つの原稿。公害や東日本大震災、温暖化。母を奪った海を「それでも信じている」と、自然との共生を模索した半世紀。最後に伝えようとしたものとは何か。鏡のような汽水のほとり、14年の記録。

▪️10月11日午後11:59までならば、ネット上で視聴できます。こちらで配信されています。

▪️畠山さんは、気仙沼市の舞根湾で長年にわたり牡蠣養殖業に従事されてきました。高度経済成長期の頃には生活排水が流れ込むことで、牡蠣を養殖している海に赤潮が発生しました。海の環境が劣化していきました。このような海の環境問題をきっかけにして、海の牡蠣の健康な成長に必要な鉄分や栄養塩を供給する山がちゃんとしていなくてはいけないことに気がつかれ、その山を維持するために、仲間の皆さんと一緒に植林活動等の「森づくり」の活動にも取り組んでこられました。だから、「森は海の恋人」です。この畠山さんたちの活動は全国的、そして世界的にも注目されました。畠山さんが執筆された書籍も、多くの皆さんに読まれています。翻訳もされています。

▪️畠山さんには、一度だけお会いしたことがあります。もう20年以上昔のことだと思います。たしか、学会が近くの場所で開催された時かと思います。その学会のエクスカーションで、養殖場を見学させていただいたのでした。そのエクスカーションのことを思い出していると、同時に、この「森は海の恋人」に関連する研究論文のことを思い出しました。「漁業者による植林運動の展開と性格変容一流域保全運動から環境・資源創造運動へ」。帯谷博明さんの論文です。気仙沼湾に流入する大川上流にダム建設が計画されたことに対して、畠山さんたちも、一番下流に位置しているにもかかわらず、建設反対運動に取り組まれました。そのことを事例にとりあげた、社会運動論に関する論文です。今は、阪神地域にある大学で教員をされていますが、当時は東北大学の大学院生でした。なつかしいです。

【追記】▪️番組ではBGMのように男性合唱による讃美歌らしきものが流れています。畠山さん、日本バプテスト同盟気仙沼教会の会員なんですね。そうだったんだと納得しました。

庭のツリバナ

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▪️週末の土日、両日とも雨が降りました。少し残念な気持ちになりました。庭の法面では、ヒガンバナとタマスダレが満開状態。少しず咲き終えた花も出てきていました。そのタイミングで2日続けての雨です。花が痛んでしまいました。残念です。

▪️その横には、ツリバナが植えてあります。もともとは、オセアニア地域の樹木であるブラシノキが植えてありましたが、庭師さんのご提案もあり、在来種の里山の低木であるツリバナに植え替えていただきました。このツリバナ、なかなか可愛らしいのです。春は、ちょっとピンクっぽい色が混じった、淡い色の小さな小さな花を咲かせますし、秋になると写真のような赤い実がなります。実が熟すと、クス玉みたい5つに割れます(クス玉は2つですが)。中から真っ赤な種が現れます。でも雨が降ったせいで、実の下に雨の滴ができていました。それがレンズのようになり、向かいのお家が反対になって見えました。こういうので、ちょっと嬉しくなるのですから、なんとも単純な人間です。ツリバナの実、晴れた月曜日(昨日)、とうとう割れ始めました。

チームビルディング

▪️かつて「地域SNS」があちこちの地域で人気があった時代があります。若い方達はわからないと思いますが、facebook等に人気が出て、人びとがそちらの方に移っていく前は、「地域SNS」が地域づくりのひとつの手段として人気がありました。私も、いくつかの「地域SNS」に関心を持って参加していました。当時は瀬田キャンパスに勤務していました。大津市役所が運営されていた「おおつSNS」については、ハードユーザーでした。当時は、奈良に住んでいたのですが、大津のまちづくりに関心を持っていたからです。もっとも、大津市の事業見直しで2014年にサービス停止になりました。大変残念でした。

▪️この「おおつSNS」以外にも、参加していた「地域SNS」がいくつかありました。そのひとつが、「ラブマツ」でした。千葉県松戸市の「地域SNS」です。こちらは行政ではなくて、民間企業が運営されていました。全国の「地域SNS」がサービス停止になる中で、2022年まで運営されていました。こちらの「ラブマツ」は、私にとって、とても思い出深い「地域SNS」でした。参加されている方達のパーソナリティが、本当によく伝わってくる素敵な「地域sns」でした。ネットのつながりだけでなく、むしろリアルなつながりをされる点が素晴らしい「地域SNS」でした。私は関西に住んでいますから、リアルなつながりは難しいのですが、1度だけ松戸を訪れて「ラブマツ」のみなさんにお会いできることがありました。リアルなつながりを大切にする「ラブマツ」ならではのイベントが開催され、そこに私も参加させていただいたのです。

▪️いろんな方達と知り合いになり、今でも、facebookでつながっている方達がおられます。そのうちのお1人が、Kさんです。Kさんは、社会的に困窮されている、特に高齢者の方達をサポートするNPOを運営されています。そのKさんが、先日、とても興味深い投稿をfacebookにされていました。「チームビルディング」に関する投稿です。お孫さんの保育園の運動会を見学されていたときのお話です。5歳児のプログラムのお話です。どういうプログラムかというと、跳び箱の上にマットをかけたものが用意されているのです。5歳の園児さんが助走をつけて全力で走って、飛びついてよじ登れるかどうかギリギリの高さに調整してあります。5人の園児さんが、跳び箱に向かっていきます。飛びついてよじ登ろうとするのですが、最初はみんななかなか登れないのだそうです。でも、そのうち誰かが成功して上に登ると、上から友達を引っ張り上げて登らせようとするのです。何人か登ったところで、まだ登れない子がいるわけです。そうすると、せっかく苦労して登った子達が、飛び箱からわざわざ滑り降りて、下から友だちを押し上げようと頑張りました。そうやって全員で力を合わせて、みんな跳び箱の上に登ることができたのです。全員が登らないと、このプログラムは終わらないのです。うまくいかないチームは5分くらいかかって、それでも最後には全員が上に登りきって、やったーとポーズされました。拍手の嵐だったそうです。もちろん、先生たちは手を貸しません。

▪️じつによく考えられたプログラムだと思いました。と同時に、こういうの経験をたくさん積み重ねて大人になったとき、素敵な社会を自分の周りから作っていける人になるような気もしました。というのも、今の教育の場って、大学も含めてですけど、こういう経験が少なすぎますよね。個々人を、成績や様々な能力で評価していく世界だからです。評価すると、そこには上下が生まれます。個々人の努力は評価されますが、チームの努力は評価されません。上から手を引っ張ってもらう人、下からお尻を持ち上げてもらう人、その人たちも含めて、全員で「やったーとポーズ」するような経験は、本当に少ないように思います。「全員で」というところが大切だと思います。Kさんはこのように書いておられました。

「誰1人取り残さない」って政治家も言い、福祉に携わる市民活動家も言うけれど、
その気持ちはみんなが持たないといけないんだと。

助ける側として手を差し伸べる立場からもの言うんではダメ。
できる人は時には滑り降りて仲間を押し上げて、時には上から仲間を引っ張り上げて。
みんながそれぞれできることをして、みんなが助かる!その気持ちになることが必要なんだなぁと。

跳び箱の上で友だちと揃ってポーズをキメる、嬉しそうな子どもたちを見ながら、1人密かに思いました。

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