瀬田キャンパスの新しい木製デッキ
▪️瀬田キャンパスでは、ウッドデッキの整備工事が進んでいます。「Green Deck」と「Sky deck」です。樹心館と1号館に囲まれた場所に整備されているのが「Green Deck」、2号館の中庭に整備されているのが「Sky deck」です。大学のホームページにはこの整備事業に関する記事が掲載されています。「滋賀県産地元材「びわ湖材」の循環利用を前提とし滋賀県高島市朽木の森林から伐採した原木を利用して建築するウッドデッキであり、学生がフィールドワークとして森林を訪れ伐採・加工現場を経験しました」。この伐採・加工現場については、私も学生の皆さんに同行して経験させていただきました。そのようなこともあり、今回の整備については大変強い関心を持っています。
高島市朽木で樹齢100年の杉を伐採します(その1)。
高島市朽木で樹齢100年の杉を伐採します(その2)。
高島市朽木で樹齢100年の杉を伐採します(その3)。
▪️整備をしている「Green Deck」と「Sky deck」についてですが、ホームページでは以下のように説明しています。
「Green Deck」はグリーンハウスの愛称で親しまれた礼拝施設「樹心館」の横に新たに整備します。瀬田キャンパス開学時に植樹した待ち合わせの樹、見守りの樹、学びの樹という3本のユリの木とともに配置したウッドデッキでは多くの学生が集い、くつろぎ、学びを深める場となります。また、樹心館前には新たに芝生広場とお弁当売り場も展開する予定であり、一帯が開放的な緑の空間となります。
「Sky Deck」は2号館の中庭を改修し中庭の中心にある樹木を囲むように配置したウッドデッキ。学生が木漏れ日を浴び、空を見上げて晴れやかな気持ちで交流や学びを深める場となります。
樹心館の命名のもとになった言葉「樹心弘誓仏地(心を弘誓の仏地に樹つ)」は浄土真宗の宗祖である親鷲聖人の主著に記されており、「自分の狭い物の見方を離れて生きようとする決断」が表されています。 樹心館を中心に新たに整備される「Green Deck」と「Sky Deck」は学生たちが自分自身だけの見方を離れて、異なるいのちが生かされあって形成されている森のように互いの能力をいかし、補い、新たな価値が共創されることを目指します。
▪️今回、「樹心館」という建物の名前のそもそもの由来についても勉強することになりました。浄土真宗本願寺派総合研究所の公式サイトの「親鸞聖人のことば【シリーズ】」では、以下のように説明されています。そうだったのか…勉強になりました。
「慶ばしいかな、心を弘誓(ぐぜい)の仏地(ぶつじ)に樹(た)て、念を難思(なんじ)の法海(ほうかい)に流す」(「顕浄土真実教行証文類」『註釈版聖典』473頁)
我欲にとらわれてばかりで、仏さまのような智慧と慈悲をそなえた眼(まなこ)は私たちには無いけれど、心配しなくていいんだよ、我執に充ちた私と気づいたとき、苦海の闇で惑う私たちを、阿弥陀さまの願いの船が、かならず私を乗せて浄土へみちびいてくださる。まるで、暗闇にともる灯台の灯火(あかり)のように。まことによろこばしいことである。心を本願の大地にうちたて、思いを不可思議の大海に流す
▪️ 「Green Deck」の方、後ろの樹心館もお色直しをしたようです。この建物が建てられた時の本来の色に塗り直されています。「Sky Deck」の方は、まだウッドデッキが設置されていませんが、この中庭の樹の周りに配置される予定です。ここから上を見えげると、空が見えるわけですね。完成が楽しみです。学生の皆さんが、友人と語らい、良い繋がりが生まれるような場になって欲しいと思います。ところで、トップの写真で「Green Deck」の看板を持たれているのは、瀬田事務部長をされている河村由紀彦さんです。瀬田キャンパスで、コロナ禍の時から、様々な学生の皆さんのための支援事業に取り組んでくださっています。ありがとうございます。
大津駅/大津京駅一龍谷大学瀬田キャンパス シャトルバス
▪️現在、JR大津駅と瀬田キャンパスの間に直通のシャトルバスが走っています。私は、授業のために瀬田キャンバスへの「往き」についてはこのシャトルバスを使いません。というのも、名神高速道路で事故や渋滞が発生すると、授業に間に合わない可能性があるからです。しかし、「復り」についてはこのシャトルバスを使います。駅前でバスを降りたら、そのまま大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」に吸い込まれていく…こともあります。その場合は、とても便利です。
▪️「利やん」のことはともかく、このシャトルバス、一部のバスについてはJR大津京まで延伸するのだそうです。といっても一部の便のみです。新年度4月からです。この時刻表をみていると、JR大津京とJR大津間の所要時間を10数分とみているようですね。それから運賃も改定されます。現行のJR大津駅・瀬田キャンパス間の運賃は現金が220円、回数券(モバイル回数券を含む)が157円です。それが、運賃は現金が260円、回数券が187円になります。延伸したJR大津京駅・瀬田キャンパス間だと、現金が390円、モバイル回数券が287円になるようです。で、紙の回数券なんですが、4月からは販売されなくなります。モバイル回数券しか使えないようになります。もちろん、すでに購入してある紙の回数券は期限までは使えるようです。詳しくは、近江バス・湖国バスのサイトをご覧ください。
▪️ところで、私はこれまで紙の回数券を使ってきました。これからは使えないことがわかり、今日は、自分のスマホの中に、指定のアプリをダウンロードして設定を行いました。「QUICK RIDE」というアプリです。「なんだか面倒だな」とか、「もしスマホを忘れたら困るよな」とか、ちょっとモバイルの回数券を使おうとはしなかったのですが、紙の回数券がなくなるのですから、仕方がありません。これは、これで便利なのでしょうね。私はiPhoneが登場した時からずっとスマホを使っていますが、お金の支払い等には使ってきませんでした。知り合いの職員さんの中には、現金を使わない、財布を持たないという人までいます。そういうライフスタイルがだんだん日本でも一般的になってくるのでしょうか。ついていけるかな…。
龍谷大学キャンパス特設サイト
龍谷大学は、創立400周年を迎える2039年度に向けた長期計画「構想400」を2020 年度から開始しました。持続可能な社会の実現に向けた担い手育成を加速させるため、3つのキャンパスを特色化し、機能・学びを充実させる取り組みを新たに推進します。
▪️もしお時間があれば、ご覧になってください。私が勤務する社会学部も、「構想400」という2039年度まで続く長期計画の中で、滋賀県大津市の瀬田キャンパスから京都市伏見区んある深草キャンパスに移転します。
瀬田キャンパスウッドデッキ整備の工事
昨日までとは打って変わり、今日はちょっと春のような雰囲気です。空には雲ひとつありません。どこかに出かけたいところですが、事務仕事があり、研究室に出勤しました。今日のキャンパスにはほとんど人が歩いていません。昼からは、吹奏楽部が練習している音がたまに聞こえててくるだけです。しかし、そのの長閑な雰囲気の中で、ウッドデッキの整備工事が進んでいます。結構、大きな音ですかね(^^;;。
このウッドデッキの杉の樹は、滋賀県高島市朽木の森林から切り出したものです。この切り出しにあたっては、瀬田キャンパスの学生の皆さんが見学されましたが、私も同行させていただきました。その時のことを個人ブログに投稿しています。
「高島市朽木で樹齢100年の杉を伐採します(その1)。」
「高島市朽木で樹齢100年の杉を伐採します(その2)。」
「高島市朽木で樹齢100年の杉を伐採します(その3)。」
▪️トップの動画は、完成時の様子がわかる大学広報です。山の中から杉の樹を切り出すところを見学していることもあり、このウッドデッキが出来上がることを大変楽しみにしています。下の写真は、今日の工事中の様子です。2号館の中庭にもウッドデッキが整備されるようです。新学期、学生の皆さんは驚くでしょうね。このような工事をしているからだと思いますが、今年の卒業式は、瀬田キャンパスではなく、近くにある県立体育館をお借りして挙行することになっています。この整備工事で、樹心館前は芝生になるようです。これまで、どちらかというとただ通過するだけの場所でしたが、新年度からは、瀬田キャンパスのシンボルとも言える樹心館の前で、多くの学生の皆さんがキャンパスライフを友達と一緒にさらに有意義に過ごしてくださるのではないかと思っています。
杉岡孝紀先生のこと
▪️土曜日の若林義人監督退職パーティーの際、来賓としてお越しになっていた入澤崇学長から、「今連絡があり、杉岡先生が亡くなられました」と小さな声で教えていただきました。杉岡先生は文学部に勤務されていますが、以前は、農学部にもご所属の時期がありました。龍谷大学では、「仏教の思想」という授業が必修になっており、それぞれの学部のこの授業を仏教を専門とされる教員が担当するのです。そのようなわけで、以前、杉岡先生は農学部に所属されていました。私は社会学部に所属しているので、杉岡先生とは深い交流はありませんでした。杉岡先生が学内で研究発表されている時にお話をお聞きした程度です。ただ、私がセンター長を務める龍谷大学世界仏教文化研究センターでは、杉岡先生に副センター長をお勤めいただいていました。センターの会議はその多くはオンラインではありますが、杉岡先生には、その会議の際にいろいろお世話になりました。
▪️昨日は杉岡先生のお通夜の日でした。葬儀場には、たくさんの僧籍を持つ方たちが集まっておられました。そのことは服装からわかりました。おそらくご同僚や後輩、大学院や学部の指導学生の方たちなのでしょう。葬儀場に入られたときには、身体の中から溢れてくるように南無阿弥陀仏とお念仏を唱えておられていました。自分の意思とは別にお念仏が口から出てくるというふうにしか感じられませんでした。葬儀の導師は、杉岡先生が住職をお勤めの岐阜県のお寺のお近くのお仲間の方でした。「正信念仏偈」を唱えました。お通夜に参列された方達の多くが僧侶であることから、場内には「正信念仏偈」を唱える声が響き渡りました。最近、通夜や葬儀に参列することが少しずつ増えてきましたが、今までこのような経験をしたことはありません。
▪️通夜は枚方で行われましたが、枚方に向かう途中、「りゅうこうブックス」という龍谷大学宗教部が発行している講演録を収めた冊子の、杉岡先生のご講演を読み直していました。ひとつは、「他者とは誰なのか」、そしてもう一つはこのYouTubeの動画にある「人間は一本の管、だが苦悩する管である」というタイトルのご講演です。私は、この杉岡先生の講演録を読んで、直接、先生がお考えになる「他者」という問題について、詳しくご教示いただきたいと思っていましたが、それは叶わないことになりました。大変残念です。「りゅうこくブックス」のバックナンバーのリンクも貼り付けておきます。
「社会学部プロモーションムービー 社会を広く見つめ、新たな可能性を見出す」
▪️2025年度に滋賀の瀬田キャンパスから京都の深草キャンパスに移転する「社会学部」のプロモーションビデオです。移転後の社会学部がどうなっていくのか、2026年度に退職するので、それ以降のことはよくわからなくなりますが、ぜひ頑張って、さらに良い学部にしてほしいと思います。18歳人口は急激に減少しています。その中でも選ばれる大学になってほしいです。これから、このようなプロモーションビデオが、幾つも登場するのでしょうね。
第66回大津市民駅伝
▪️昨日は、大津市民駅伝の日でした。私は、今はもう走っていないですし、昨日は、吹奏楽部のメンバーが関西アンサンブルコンテストに出場するので、そちらの応援に行っていました。ということで、大津市民駅伝に参加されたみなさんの「打ち上げ」だけ、参加させていただきました。打ち上げの会場は、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」です。日曜日は定休日なのですが、無理を言って宴会を引き受けてもらったようです。すみませんでした。
▪️アップした画像は、昨日の記録と駅伝のコースです。龍谷大学から5チームが出場しました。すごいです。アスリート揃いの龍谷大学教職員チームA、その後実力に応じて、チームB、農学部の教職員だけのチーム農学部SP、そしてチームC、そして最後がチームDです。チームAは、残念ながら2位、昨年は1位だったので連覇はなりませんでしたが、1位の自衛隊のチームに12秒差でゴールしています。惜しいですね。この市民駅伝に龍谷大学の皆さんは約30年前から出場しているようです。30年前といえば、瀬田キャンパスができてしばらくしてからかな。駅伝のコースですが、瀬田キャンパスの南側、田上の地域を周回するコースです。私も、2013年の第55回と2014年の第56回に出場しました。懐かしいです。
▪️でも、懐かしいと言っている場合ではなくなってきました。「来年は走ってくださいね」と監督の竹之内さんに強く言われたからです。そうなると、またランニングの練習をしなくてはいけません。瀬田キャンパスで働くのは来年度までなので、思い出に出場してみましょうかね。教職員が力を合わせて一緒に走るというところが一番大切ですので。そういうのって、素敵ですから。
【追記】▪️監督の竹之内さんから、以下のようなメッセージをいただきました。「かつて7分/kmで駆け抜けた方もいらっしゃいますよ!1.6km,4.4km,6.0kmと距離も色々ありますし、チームも懇親目的も設定してますので、お気楽にご検討ください😊」。さあて、いよいよ追い詰められて来ました。7分kmというのは、1.6kmの区間のことですね。そうか、それでも許されるのか…と少しやる気になっています。
「龍谷大学能登支援ネット」
▪️土日は自宅にこもって採点の仕事をしていました。ほぼ採点と成績入力が終わりました。残りはわずか。それについては、明日、大学に行って作業を行います。先月末、浜松に4日間出張する仕事があったので、採点作業が遅れてしまっていたのですが、なんとか間に合いそうです。社会学部教務課とグローバル教育推進センター事務部から、「2月6日が締め切りやで、わかっとるやろーね。絶対に期日を厳守してや!!」という内容の大変丁寧なメールが届いていましたので(^^;;、ホッとしています。これから、年度末に向けての別の作業にかかります。
▪️さて、話は変わります。「龍谷大学能登支援ネット」という学生団体が龍谷大学の内部に組織されたようです。自分の仕事で手一杯で、学内でこういう学生の皆さんの活動が立ち上がったことを知りませんでした。地域連携に長け、学外に幅広いネットワークを持っておられる教員の皆さんが側面から支援されているようです。この文書は、学生有志のチーム「龍谷大学能登支援ネット」代表の山本安紋さんのメッセージです。
▪️以下は、「龍谷大学能登支援ネット」のX(旧Twitter)への投稿です。Xにアカウントをお持ちの皆さん、ぜひフォローになさってください。
2/2(金)から七尾市にある避難所の一つ、田鶴浜体育館でコミュニティ支援に入っています。
子どもたちと遊んだり🏃♂️
配膳のお手伝いしたり🍽️
お茶会の運営🍵皆さんと一緒にできることはなんなのかを考えながら少しでも気持ち和らぐ時間を届けたいと思います👍#龍谷能登支援 pic.twitter.com/JRFFZFM3Ru
— 龍谷大学 能登支援ネット (@ru_noto_support) February 4, 2024
Variations on a Hymn by Louis Bourgeois / Claude T. Smith ルイ・ブルジョアの讃美歌による変奏曲 龍谷大学吹奏楽部
▪️昨年の7月9日に、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール大ホールで開催された「龍谷大学吹奏楽部サマーコンサート2023」で演奏された、Claude T. Smith作曲「ルイ・ブルジョアの讃美歌による変奏曲」です。
▪️このYouTubeの動画に、「6:18 Tpソロが決まった時の左の女の子の笑顔が素敵」とコメントしてくださった方がおられます。左の女子部員はソロを吹いている部員の先輩だったように思います。確認はしていませんが、後輩が難しいソロをきちんと演奏したので安心して笑顔になったということなんだろうと思います。横を向くわけにはいかないので、すごく集中して聞いておられます。表情からわかります。そして、安心して笑顔。とっても素敵ですね。ほんまに、素敵だ。しかし、コメントをくださったかた、よくこういうことに気がついてくださいました。ありがとうございました。
入澤崇学長の最終講義
▪️昨日は、午前中は毎月1回のクリニック。HbA1cは5.6、血糖値はやや高めの104でしたが、正常の範囲に収まっているのでひと安心です。午後は、龍大大宮キャンパスに移動。入澤崇学長の最終講義が、大宮キャンパスの講堂で行われました。タイトルは、「仏教の流伝」。
▪️大学教員としてのお仕事は今年度までですが、来年度もう1年学長をお勤めになります。入澤先生とは仕事以外で深いお付き合いをさせていただいたわけではありませんが、こんな思い出があります。研究科で協定を締結した中国の大学から、教員の皆さんがお越しになり、西本願寺の見学とともに、国の重要文化財になっている大宮キャンパスも見学させていただきました。その時、入澤先生は自らガイドとなって案内をしてくださったのです。その時は、学部長をされていたかな。「ああ、なんて親切な方なんだ〜」と思った記憶があります。
▪️それからもうひとつ。私の大学院時代(関西学院大学大学院社会学研究科)の指導教授である領家穰先生と入澤先生のお父様が戦友仲間なんです。領家先生は、私が龍谷大学に勤務することになったということをお知りになった時、「龍大やったら、たかしちゃんがおるやろ」と言われました。「は?たかしちゃん…ですか?」という感じでしたが、それが入澤先生のことだったんです。ご家族同士の交流があったようで、幼い頃から入澤先生のことを領家先生はよくご存知だったのですね。
▪️入澤先生の最終講義の後は、龍谷ミュージアムの「シリーズ展・仏教の思想と文化—インドから日本へ—『ほとけにしたがう仲間たち 眷属』を観覧してきました。入澤先生の最終講義「仏教の流伝」とも重なる内容でした。仏教が伝わった地域の文化と融合して、少しずつアジアに拡大していったこと。勉強になりました。龍大関係者は無料です。龍大関係者ではない方達も含めて、ぜひ龍谷ミュージアムにお越しください