「4.7億年の庭」

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▪️今日は4月3日。雨が降っています。ということで、この写真は、先月の末に撮ったものです。龍谷大学の瀬田キャンパスには、1号館という建物があります。この1号館には中庭があるのですが、日当たりが悪いのです。苔やシダが生えてくるのです。そこで、龍谷大学IPに採択された、農学部と先端理工学部が共同で運営している教育プロジェクト「植物園をつくろう!」の皆さんは、「4.7億年の庭」づくりを始めるようです。熊本県博物館ネットワークセンターの公式サイトでは、次のように解説されています。

陸上植物は、緑藻類の一部から進化しました。陸上で生きていくため、乾燥から身を守り、細胞壁が強くなって体を支えられるようになりました。最も古い陸上植物の化石は、古生代オルドビス紀前期(約4億7000万年前)のゼニゴケの仲間の胞子と胞子の入った袋ですが、陸上植物の姿が残された最も古い化石は、古生代シルル紀中期(約4億2500万年前)のクックソニアです。これはリニア植物の一種で、根も葉も無く、先端に胞子の入った袋を持ち、水の通る管を持っていました。リニア植物は、古生代デボン紀にかけて繁茂しましたが、絶滅しました。

▪️クックソニア…全く知りません。こちらの解説によれば、次のように解説されています。イラストもついていますね。「最古の陸上植物ともいわれています。指先ほどの小さな植物で、河口の泥地など湿った場所に群生していました。葉のない細い枝はY字形に枝分かれしており、その先端に胞子を放出する胞子嚢がついていました」。現在の私たちからすると、奇妙な形です。それはともかく、1枚目の写真、看板には以下のように説明してあります。

「4.7億年のにわ」(仮称)計画

この場所は、中庭の特性として日当たりが悪いため、さまざまなコケ類ゆやシダ類が自然に生育しています。龍谷むIP「植物園を作ろう!」では、この条件を生かし、ここを陸上植物の進化を学ぶことができる古代植物園に作り変えていく試みを開始しました。「4.7億年」は、最初の陸上植物が現れてからの年数です。

計画では、数年かけて一部の植物や土壌を入れ替えていきます。途中、見苦しくなる時期がありますが、完成までの間、ご理解をお願いいたします。ご意見・ご質問は、窓口教員までお寄せください。

▪️日が当たらない場所で苔とシダが生えてくることから、「ここを陸上植物の進化を学ぶことができる古代植物園に作り変えていく」のです。楽しみですね。そういった学生の皆さんのアイデアを理解し、寄り添う職員さんたちも素晴らしいと思います。

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