第4回「マザーレイク21計画学術フォーラム」

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▪︎「汁なし担々麺」のあとは、第4回「マザーレイク21計画学術フォーラム」でした。いずれ議事録が滋賀県庁のホームページにアップされるとは思いますので、昨日の会議の背景等について説明しておこうかと思います。まず、滋賀県庁のホームページ掲載された、以下の「マザーレイク21計画」の説明をお読みください。

琵琶湖は、水資源としてだけでなく、豊かな生態系を育み、その周りに住む人たちによって固有の文化や景観が形成されるなど、多様な価値を持っています。

高度経済成長期を経て、私たちは安全・安心で便利な暮らしを手に入れました。

しかしその一方で、普段の暮らしの中で川や琵琶湖との関わりが薄くなり、身近な生態系の変化に気付くことが難しくなってしまいました。

こうした反省から、滋賀県では、国の6つの省庁※が平成9年度(1997年度)から2カ年にわたり共同で実施した「琵琶湖の総合的な保全のための計画調査」をふまえて、琵琶湖を健全な姿で次世代に引き継ぐための指針として、平成12年(2000年)3月に、琵琶湖総合保全整備計画(マザーレイク21計画)を策定しました。

マザーレイク21計画では、2050年頃の琵琶湖のあるべき姿を念頭に、平成11年度(1999年度)から平成22年度(2010年度)までを第1期、平成23年度(2011年度)から平成32年度(2020年度)までを第2期として、琵琶湖を保全するための幅広い取り組みを進めています。

今回、第2期の開始に当たって計画の改定を行い、2010年度までの第1期計画期間の評価をふまえて第2期計画期間の目標を設定しました。

▪︎私は、この「マザーレイク21計画」の第2期計画の策定に携わりました。その第2期計画のなかで構想されたものが、「マザーレイクフォーラム」なのです。この「マザーレイクフォーラム」については、滋賀県庁のホームページの以下の説明をお読みください。

「思い」と「課題」によって『ゆるやかにつながる場』であり、その運営はNPOや研究者などで構成される「マザーレイクフォーラム運営委員会」により運営され、滋賀県もその一員として参画しています。 マザーレイクフォーラムは、平成23年10月に改定された「マザーレイク21計画」第2期計画において、県民、NPO、農林水産業従事者、事業者、専門家、行政など、琵琶湖流域に関わる多様な主体が、同計画の進行管理および評価・提言を行う場として位置づけられたものであり、みんなで琵琶湖の現状や将来について話し合うため、毎年8~9月頃に「びわコミ会議」を開催しています。

▪︎「マザーレイクフォーラム」のなかにある、この「びわコミ会議」に、私も例年参加していますが、その「びわコミ会議」と同じく、「マザーレイクフォーラム」のなかには、専門家が学出的な視点から検討を行う「マザーレイク21計画学術フォーラム」があり、年に1回、開催されます。様々な分野の研究者が参加し、あらかじめ設定された指標等を通して、琵琶湖の環境保全や、「マザーレイク21計画」の進捗状況に関して議論を行うことになっています。私は、昨年、スケジュールをあわせることができずに欠席できませんでした。記憶に残っていることからすると、指標の整理の仕方や一般県民の皆さんへの説明の仕方等については、ずいぶん進んできたなあ…という印象を強く持ちました。担当部署をはじめとして、関係者の皆さんが頑張っておられることが非常によく伝わってきました。ただ、「マザーレイク21計画」の第2期では、「つながり」が強調されています。ここでいう「つながり」とは、流域内のつながり(秋水域・湖辺域・湖内)や、それとともにある地域社会内部のつながりです。これらの「つながり」にもっと焦点をあてる、愚直に焦点をあてていく必要も感じました。その点をぜひ改善していただくことともに、さらに前進していただければと思いました。

▪︎「マザーレイク21計画学術フォーラム」のあとは、深草キャンパスに移動しました。私が担当している研究部には、いろんな無理難題が毎週のように「流れ着いて」きます。困りました。昨日は、事務職員の方たちと協議して、とりあえず見通しをたてたり、決着をつけたりと…、こような状況が一斉休暇直前まで続き、休暇明はまたすぐにこんな感じ慌ただしい状況に戻るのでしょうね…。

汁なし担担麺(1)-大津駅前-

20150731tantanmen.jpg ▪︎昨日は、午前中試験補助監督でした。学部長と教務主任は、学部の仕事が忙しいからと補助監督は免除になりますが、全学の仕事をして忙しくても、補助監督は免除になりません。補助監督は、地域福祉学科・臨床福祉学科の学生たちが目指している「社会福祉士」の資格取得に必要な科目で、履修者のほぼ全員が試験を受けていました。やはり、資格絡みだと違います。

▪︎午後は、滋賀県庁の会議があったので急いで大津駅に移動し、さっと食べられる昼食ということで、「ラーメンひばり」の「汁なし担々麺」をいただきました。現在、各地でこの「汁なし担々麺」が流行っているようですが、私自身は、恐らくは、人生で初めていただいたのではないかと思います。見ためにはわかりませんが、底にタレがたまっています。青ネギと肉そぼろ、香ばしいナッツ、それから白い野菜(なんだろう…)が具としてのせられていました。食べているときには気がつかなかったけれど、写真を見ると、メンマも入っているのかな…。これを底からなんどもかき回して、麺にタレと具を絡めていただくのです。唐辛子の辛さに加え、山椒や花椒の舌が痺れるような感覚がなんともいえず、とても美味しく思えました。これをいただくと、体がカッカと熱を帯びてくるようで、食べて汗をかく…ということからすれば、夏向きかなとも思いました。

『東京百景』(又吉直樹)

20150731matayoshi.png ▪︎朝、大学にいってメールボックスを確認すると、本が届いていました。芥川賞受賞で最近話題の、お笑い芸人ピース・又吉直樹さんの『東京百景』という本です。これは、東京の様々な地名と、彼のそこでの体験や妄想・想像が織り込まれた不思議なエッセーのような内容です。でも、エッセーなんだろうか…という気もします。半分は、彼の頭や心のなかから浮かんだ想像された世界だからです。こういう、不思議なテイスト、嫌いではありません。というか、むしろ好きです。

▪︎この本は、facebookで交流のある卒業生から教えてもらいました。コミュニテイ・マネジメント学科の方です。素敵な本をご紹介くださり、Tさん、ありがとうございます。昨日は、この本を入手したことを、facebookにアップしました。すると、女性の方たちから、早速、反応がありました。「池尻大橋でオンオン泣きました」「 切なくて切なくて」とか、「出てすぐの時に読みました。文才はこの時から既に開花しております」といったコメントが寄せられました。私の印象にしかすぎませんが、又吉さんのファンは、圧倒的に女性が多いのでは…と思っています。

▪︎夏休みに読めること、楽しみにしています。

IT企業とともに「共助の地域社会」

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▪︎昨日は、研究室に客人が来られました。滋賀県内のITベンチャー企業であるナスカの社長・井上昌宏さんです。井上さんからは、写真のような小さなビーコンとよばれる電波発信機を使って、超高齢社会のなかに「共助の地域社会」をあちこちに生み出していきたいというお話しを伺いました。徘徊される認知症の高齢者の方を、このビーコンを使って地域全体で見守っていきたいというお話しです。私も社長さんのお話しに大変刺激を受けて、脳みそが動き始めました。いろいろ、私も「地域社会の夢」を語らせていただきました。

▪︎こういう「夢を語りあう」段階って、とても幸せな気持ちになれます。今後も、井上さんにアドバイザーとして協力させていただくことになり、せっかくだからと、瀬田のREC(龍谷エクステンションセンター)にもお邪魔し、いろいろご相談をさせていただきました。この事業、「産官学+地域社会」連携、あるいは「産官学地連携」ということになるのでしょうか。RECの職員さんにも、適切なアドバイスをいただきました。ありがとうございました。
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吉武博通先生の講演会

2015072kouenkai.jpg▪︎昨晩は、事務職員向けの講演会に参加しました。「龍谷大学未来塾」という職員の有志グループが主催した講演会です。この「龍谷大学未来塾」とは、若手職員10人と管理職3人、合計13人の職員の皆さんが、大学職員としての資質を高めるために立ち上げられた自己研修のグループです。大変真面目に勉強会をされています。組織は縦割りで動いています。その縦割りの壁を越えて、志しを同じくする人たちが連携して大学全体のことを考え、勉強する…、こういう横のつながりがもっと必要だと私も思っています。

▪︎さて講演会ですが、講師は筑波大学の吉武博道先生でした。たいへん勉強になりました。吉武先生は、新日鉄製鐵株式会社で総務部長をながらくお勤めになったあと、筑波大学の教授に転身されました。筑波大学では、副学長、大学研究センター長をつとめられ、現在は、ビジネスサイエンス系教授をされています。ご講演の内容は、大学を取り巻く社会・経済の構図が大きく変化したことから、それぞれの大学は、より一層、独自の教育研究の高度化、質保証、社会への説明が求められるようになり、そのためには経営力の強化=経営資源(人・物・金・情報)の獲得と高度活用が必要になっている…というお話しから始まりました。

▪︎吉武先生のご講演の内容は多岐にわたりますが、その一部だけでもご紹介できればと思います。以下は、講演資料や記憶をもとにしたものです。あくまで私の要約です。その点をお断りしておきます。

大学という組織は、「経営体的組織」と「共同体的組織」が併存しているところに特徴がある。

前者は、共通目的、指揮命令系統が明確であり、大学の法人組織や事務組織がこちらにあたる。後者は、構成員の責任で自らの組織を規律づける点に特徴があり、教員組織はこちらにあたる。

そのこととも関連するが、大学のガバナンスには2つの側面がある。法人や大学の運営をステークホルダーの視点からどう「規律づけ」るか、そして共同体的組織において、いかに合意形成を図り自律的に組織運営するかが重要となる。そのような大学のガバナンスにおいては、「パワー」と「リーダーシップ」の違いを踏まえた議論がきちんとなされているかが問われる。

「パワー」とは、組織における個人の地位(権限)などに基づき、他者に影響を与える力です。「リーダーシップ」とは、目指す方向に向けて、メンバーの能動的な行動を引き出す能力(正直である、先見の明がある、仕事ができる、やる気にさせる)のことです。後者の「リーダーシップ」は、組織の幹部だけでなく、組織のあらゆるメンバーがもつことのできる能力であり、それは他者を「まきこむ力」である。

リーダーが最大の力を発揮するのは、模範となり、共通のビジョンを呼び起こし、プロセスに挑戦し、人びとを行動にかりたて、心から励ますときである。

リーダーシップとは人間関係。熱心にメンバーを導く人と、その人についていきたい人との関係。おたがいが尊敬と信頼で結ばれていれば、どんな逆境も乗り換え、偉大な功績を残すことができる。

リーダーシップとは、リーダーとメンバーの双方向のプロセスであり、この関係性なしには語れない。結びつきを求める人間の基本的な欲求を理解できなければ、リーダーシップのどんな戦略や戦術も、スキルや実践も、意味を持たない。正直である、先見の明がある、仕事ができる、やる気にさせる。信頼こそがリーダーシップの土台。

(本文続きます)

たこ焼き器

20150727takoyaki.jpg■大変お見苦しいものをお見せしているかもしれません。なんて下手くそなたこ焼きなんでしょう。関西には、どの家庭にも必ずたこ焼き器があるという話しがあります。我が家にもあることを昨日思い出したのでした。ということで、晩御飯はたこ焼きになりました。とはいえ、このたこ焼き器を最後に使ったのは、おそらく15年前なんじゃないかと思います。すでに成人して家を出て独立した子どもたちが、まだ小学生の頃の話しかと思います。ということで、このたこ焼き器、非常に調子が悪かったのです。電気が途中で切れてしまうのです。なぜなんだろうな~。やはり、たこ焼き器はガス式の方がよいですね。

■とおもって調べたところ、amazonでも販売していることがわかりました。恐るべしamazon・・・。何でも売っているんですね~。ちなみに、本日調べたところ、「イワタニ カセットグリルたこ焼器 炎たこ 20穴 【レシピ・竹串5本付き】 CB-TK-A 」という商品が4,980円で販売されていました。カスタマーレビューも557、そのうちの449が星5つの評価です。これは、かなり高い評価ですよね。とはいえ、星1つの評価もあります…。それはともかく、「よさげだな~、ほしいな~」と思っています。もっとも、20個穴だから一度に20個できるわけですが、子どものいない歳をとった夫婦だけの家族なので、2ラウンド目に突入しても完食できるかどうかあやしいところがあります。

エンパワ8期生「地域エンパワねっとⅠ」報告会

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▪︎今日は、龍谷大学社会学部の地域連携型教育プログラム「大津エンパワねっとコース」の「地域エンパワねっとⅠ」の報告会が開催されました。履修している2年生のグループが、地域の皆さんの前で自分たちの活動の成果を報告しました。報告会では、まずチームごとに6分間の口頭発表を行い、そのあとはポスターセッションで、地域の皆さんからご意見やアドバイスをいただくことになりました。トップの写真は、報告会が終了したあと、全員で撮った集合写真です。本当は、担当教員がさらに2名おられますが、午後に社会学部の教員が行う別の催しが京都で開催されることから、残念ながら写っておられません。

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▪︎多くの学生は、多くの人の前で自分たちの活動を成果を発表する…というような経験をしたことがありません。前のチームが報告をしているあいだ、次のチームが舞台の横で待機するのですが、待機中のチームの様子からは、学生たちの緊張感がビシビシ伝わってきました。しかし、準備に時間をかけて努力してきただけあって、全チームともそれなりのレベルで発表できたのではないかと思います。こういうのって、経験を積まないとなかなか慣れないものです。大学を卒業するまでに、何度も、このような経験をしてもらいたいと思います。

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▪︎口頭発表の次は、ボスターセッションです。各チームごとに、模造紙2枚のポスターを作成し、「地域エンパワねっとⅠ」の活動経過を、地域の皆さんに説明していきます。この場で、地域の皆さんから、様々な意見やアドバイスをいただき、その内容を大きなポストイットカードに書き留め、模造紙のポスターに貼り付けていきます。私自身は、この地域の皆さんとのやりとりが、非常に重要だと思っています。左の写真。ちょっと厳しいながらも愛情のこもったご意見をいただいています。学生たちの真剣な眼差しからも、そのことがわかるでしょう。

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▪︎報告会の最後は、地域の代表の方から「講評」をいただきました。写真は、中央地区(中央学区と隣接する中心市街地を指します)のUさんです。学生たちの魂を揺さぶるような熱い「講評」でした。私は、とても感動しました。「大津エンパワねっと」を通して8年間お世話になってきているからこそ、このような「講評」をいただくことができるのだと思います。本当に、ありがたいことだと思います。

修士論文中間発表会

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▪︎昨日は、第39回「北船路野菜市」が開催されましたが、野菜市の方は学生たちにまかせて、私は瀬田キャンパスに移動しました。瀬田キャンパスでは、大学院社会学研究科の修士論文中間発表会が、社会学専攻と社会福祉学専攻に分かれて開催されました。社会学専攻の方は、7名の修士課程の院生が発表を行いました。

第39回「北船路野菜市」

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20150725yasaiichi1.jpg▪︎大津の丸屋町商店街にある「大津百町館」前で、第39回「北船路野菜市」が開催されました。トマト、ミニトマト、ナス、万願寺とうがらし、伏見とうがらし、じゃがいも、玉ねぎ、かぼちゃ…、そしてスイカが、協力農家から出荷されていました。スイカやトマトは、百町館の井戸の水を使って冷やしています。涼しげですね〜。

▪︎この日は、野菜市の前後に別の仕事があり、ほとんど野菜市にはいることができませんでした。短い時間のあいだに、来月末に開催される第4回「北船路かかし祭」に関する文書のチェックをすませました。この「北船路かかし祭」は、研究会の2期生が、2012年から始めたものです。研究会がプロデュースした日本酒「北船路」も、「北船路」を醸造してくださっている平井商店の奥様が、第1回目の「北船路かかし祭」に参加されたことがきっかけとなっています。「琵琶湖の眺望できるこの北船路の棚田で日本酒の原料である酒米が栽培できたら」、「北船路という村の名前は、日本酒にぴったり」といった奥様の一言を農家に伝えたところ、「それじゃ、酒米を栽培してみよう!!」ということになったのです。

▪︎今年の第4回「北船路かかし祭」は、8月30日(日)です。

エンパワねっと報告会のリハーサル

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▪︎明後日、日曜日の午前中、「大津エンパワねっとコース」・「地域エンパワねっとⅠ」の報告会が開催されます。今日は、そのリハーサルの日でした。報告会の当日、学生たちは、パワーポイントを使って口頭発表を行い、そのあとはポスター発表も行い、お世話になった地域の皆様から様々な意見やアドバイスをいただくことになっています。学生のチーム数は9チーム。着々と準備を進めてきて余裕綽々でリハーサルを終えるチームもあれば、まだポスターや口頭発表用の原稿ができていないチームもあります。なかなか大変な感じ…です。でも、この「修羅場」を乗り越えていくことで、学生たちは少しずつ成長していきます。各チームの最後の集中力、かなりあがっているように思います。最後まで、頑張り抜いてほしいものです。

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