造形衝動の一万年

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滋賀県立安土城考古博物館で、「平成26年秋季特別展 造形衝動の一万年~縄文の宇宙/円空の衝撃/アール・ブリュットの情熱~」が開催されています。このポスターを拝見してちょっと衝撃を受けました。素晴らしい、実に素晴らしい!! 期間は、9月20日(土)~11月30日(日)です。観覧してみたいのですが…。行けるかな。

人間は、古来、自らの内にある表現欲求に従い、さまざまな造形物を製作してきました。

本展では、文化財として遺されている造形物の中から土偶・木偶・埴輪といった考古資料を中心に、鉈彫・神像彫刻・円空作品などの異端の宗教造形物の系譜をたどり、さらに近年注目されているアール・ブリュット作品から海外の民族資料にまで視野を広げ、人間の精神の奥底に潜む「造形への衝動」を浮かび上がらせていきます。

■アール・ブリュットについては、滋賀県庁のホームページにある以下の説明をご覧ください

フランスのジャン・デュビュッフェ(Jean Dubuffet 1901-1985)という芸術家が考案した言葉で、日本語に訳される場合には一般的に「生の芸術」とされ、「美術の専門的な教育を受けていない人が、伝統や流行などに左右されずに自身の内側から湧きあがる衝動のまま表現した芸術」と解釈されている。作者に障害のある方が多いことから、障害者アートと解釈されることも多いが、同じ意味ではない。

■さらに、滋賀県近江八幡市にある「ボーダレス・アートミュージアムNO-MA」のサイトもご覧いただければと思います。

【追記】■我が家に新車がやってきました。その新車に乗って、琵琶湖博物館の「第22回企画展示:魚米之郷(ぎょまいのさと)-太湖・洞庭湖と琵琶湖の水辺の暮らし-」、そして上記の安土城博物館の「造形衝動の一万年~縄文の宇宙/円空の衝撃/アール・ブリュットの情熱~」、そして最後に「ボーダレス・アートミュージアムNO-MA」、この3つに1日で行ってみようかなと思っています。できるかな…。

「大津エンパワねっと・7期生」

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■先週の金曜日、「大津エンパワねっと・7期生」の「地域デビューin中央地区」でした。当日の写真が、Facebookにアルバムとしてアップされました。以下をご覧ください。
2014年度後期「地域エンパワねっとⅠ(7期生)」第2回授業_2014.9.26(金)

■写真は、「町家キャンパス龍龍」を見学した7期生です。7期生は55名。約半分の学生がここに写っています。7期生の皆さんには、6期生の先輩たちが残してくれた「メッセージ」をぜひ読んでほしいと思います。実際に、この授業を体験した者でしか言えない、すばらしいメッセージだと思います。

インデアンカレー

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■昼過ぎに大阪梅田を通りました。昼食です。時間がなければ立ち食いうどんになりますが、それなりに時間があれば、ちょっと美味しいものを食べたくなります。何をたべるのか…少し迷いました。蕎麦、ラーメン、カレーに関してはいつもいく店を決めています。蕎麦は「御陵院 香雅」、ラーメンは「揚子江」。「御陵院 香雅」は、JRのガードしたにある「新梅田食堂街」にありますが、「揚子江」の方は、場所ですが少し梅田から遠ざかってしまいました。となると、「蕎麦」か「カレー」です。昨日は、「カレー」にしました。当然のことながら「インデアンカレー」です。

■いつもの「インデアンカレー」で気合を入れました。「気合だ!×10」ぐらいの気持ちです。写真は、三番街店のものです。これまたいつものように、「ルー大盛り」「卵」です。こちら三番街店の「ライスの盛り方」と「ルーのかけ方」、個人的にはとても素晴らしく思えます。美しい。「インデアンカレー」は全部で9店、 芦屋店、淀屋橋店、中之島フェスティバルプラザ店、南店、アバンザ店、長堀店、堂島店、三番街店、丸の内店。私は、まだ三番街店と南店にしかいったことがありません。ルーの味は同じだと思いますが、「ライスの盛り方」と「ルーのかけ方」については、私は三番街店の方に軍配をあげます。まあ、どうでもよいことなのですが、どこかでちょっとこだわりたい…そんな気持ちがあります。残りは7店ですが、「全制覇」できるように計画的にすべての店にいってみようかなと思っています。それぐらい、「インデアンカレー」のファンです。でも、カレー一般が大好き!!…というわけでもありません。ここのカレーが好きなのですね。

Post-it® Plus

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■よくワークショップってやりますよね。そのさい、しばしば、模造紙とポストイットカードを使います。別に、模造紙とポストイットカードでなくてもよいのですが…。知らないあいだに、ポストイットカードを販売している「3M」の戦略に乗せられているのかもしれません。それはともかく、その「3M」がアプリを発売しました。発売といっても無料。

■いろいろ書き込んだポストイットカードに並べる。それを写真で撮る。50枚を一気に切り出してくれるそうです。撮影したカードがかなり細かいところまで、1枚1枚を順にスワイプして見ていくこともできるのだそうです。ここからの説明を引用しますが、かなりの「すぐれもの」っぽいです。これって、やはり「3M」に踊らされているのでしょうか…。

エクスポートも多彩で、このアプリ独自フォーマットのままバックアップできるのはもちろん、PDFやPowerPoint、Excel、zip(jpeg)での出力が可能。
PDFを選ぶとボードを丸ごとPDF化して並びとかをそのまま保存できますが、zipを選ぶとボードの全体図画像に加えて、1枚ずつ切り出されたポストイット画像、何の補正もしていないカメラ撮影画像がワンセットになっています。
しかもちゃんとグループ分けされたファイル名が付けてあるので大変扱いやすいデータとして取り出せるんです。

■このアプリ、iOS8以上じゃないと使えないのだそうです。問題ありありのiOS8…。迷いますよね〜。私は、トラブル続出の事実を知らずに、すでにアップデートをしてしまっています。ということで、このあアプリをダウンロードしてみました。使いごこちは、いずれまた報告します。

iTuneプレビュー

■これは妄想。ワークショップ参加者が、iPadをもちよる。画面には、共通の机が用意されている。そこに、なんらかのアプリでポストイットカードに書込みをして、はりつけています。すべてバーチャルで。参加者のiPadはシンクロしていて、まるで机の上で実際にワークショップをしているような感じになる…。だめでしょうね。やはり「身体」を使ってやらないと。

猪鹿庁(里山づくり)

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■「猪鹿庁」の公式サイトです。

中山間地での里山保全活動を軸に、里山と関係を持つ多くの人たちと繋ぐことで、循環する新しい里山作りの活動を楽しく実践し、面白く提案していく任意機関です。狙った獲物は逃さない、ベテラン猟師を中心に構成される捜査一課から、みんなの里山を育てる林業者の山育課、里山保全のブレーン研究課には学者たち、安心安全の獣肉を届ける衛生管理課、おいしさを命と共に提供する料理人たちのジビエ課、想いを形に広報課の6課で構成しています。対立を生まない対話と共生の姿勢を持ち、人間が持続可能な社会を築いていくための里山保全活動に取り組んでいきます。

「猪鹿庁」facebookページ

関連記事「猪と鹿とコミュニティと」(生きるように働く人の仕事探し「日本仕事百貨」)

Jascha Heifetz - Bach, Chaconne From Partita No.2 In D Minor, BWV 1004


■昨日、突然、空から「音楽」のイメージが降ってきました。学生オーケストラの時代に演奏していた曲のイメージです。それは、ピエトロ・マスカーニが作曲したオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲でした。当時、この曲をたびたび私の所属していた学生オーケストラでは演奏していました。年に何度か大阪や神戸の複数の小学校で音楽教室を開催し、活動資金を稼いでいました。その音楽教室には、必ずこの曲が入っていました。そなんことをfacebookに投稿して、学生オーケストラ時代の後輩たちからコメントをもらったりしていると、いろいろ当時のことが思い出されてきました。

■私が学生オーケストラ(関西学院交響楽団)に入部した頃、部室は、仮説の狭いプレハブの建物でした(私が入部する数年前に、部室は火事で焼けてしまっていました)。今から30年程前に新しい学生会館が建てられ、専用練習場もできましたが(私たちが卒業したあと…)、当時は、アメリカンフットボール部やボート部といった体育会の様々な部と同じ2階建てのプレハプの建物のなかありました。体育会系の部は1階、文科系の部は2階だったように思います。もちろん練習場も専用の場所はなく、古い学生会館のなかにある音楽練習場を他の音楽系サークルと共用していました。全体の練習は、音楽練習場でやるとしても、個々人の練習はそういうわけにはいきません。学生会館の片隅やテラス、そして体育館の軒下…といった場所で練習を行いました。

■こういう外の環境は、特に木製の弦楽器や管楽器に良いはずがありません。しかし、雨の日も風の日も、こういった環境でひたすら練習に励みました。冬は寒さに凍え、夏は厚さや湿気、さらには蚊の襲撃に悩みながら練習を続けました。音楽系サークルといっても、体育会の部のようにひたすら練習に練習を重ねる日々でした。当時は、スキーやテニスのサークルが花盛りでしたが、私たちはそのようなある意味「学生らしい」ことは一切しませんでした。といいますか、そういうことをやっている余裕がありませんでした。特に弦楽器のパートの学生たちはほとんど「初心者」でした。練習をひたすら積み重ねるしか、定期演奏会に出る方法はなかったのです。

■練習は(弦楽器であれば)、以下のように練習を積み重ねました。「個人」練習。先輩による「指導」。ひとつの譜面台で一緒に演奏しなが練習する「プルート練習」。パート全体で一緒に練習する「パート練習」。1stバイオリン、2ndバイオリン、ビオラ、チェロ1名づつで行う「カルテット」による練習。ここにコントラバスが1名加わる「クインテット」による練習。それから、弦楽器セクション全体でおこなう「弦セク」とよばれる練習。オーケストラ全体で行う「総合」練習。今から考えると、よく考えられたやり方だと思います。弦楽器パートは、ほんんどが「初心者」の人たちです。そんな「初心者」の集まりであっても、鍛え上げていく練習メニューが用意されていたのです(当時は、これが当たり前…と思っていましたが)。まあ、時間的余裕がある学生だからこそ、できることでもありますが…(今の学生さんたちにはどうでしょうか…)。

■そうやって定期演奏会に向けて練習を積み重ねながら、時々、時間をみつけてはモーツアルトの弦楽四重奏を楽しんでみたりしました。懐かしいです。それに加えて、私のようにバイオリンをやっているものであれば、個人的に楽しむ曲がありました。それはヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲した「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティー」と呼ばれる曲です。ソナタとパルティータがそれぞれ3曲づす、合計6曲から構成されています。バイオリンを弾く人であれば必ず弾く曲、愛されている曲なのです。しかし、なかなか技術的にはとても困難な曲…でもあります。難しいのです。全曲を弾きこなせるような人は、私がオーケストラにいた頃には誰もいなかったように思います。特に難曲として有名なのは、パルティータ2番のなかにある「シャコンヌ」という曲です。私も、夜、体育館の軒下でこの「シャコンヌ」を練習しました。あこがれの曲でした。しかし、きちんと弾けるようにはなりませんでした。動画は、20世紀を代表するバイオリニストの1人であるヤッシャ・ハイフェッツの演奏です。

【追記1】■本文の冒頭にピエトロ・マスカーニ作曲の「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲のことについてふれました。せっかくですので、学生オケ時代の後輩が大勧めの動画もアップしておきます。リッカルド・ムーティの指揮によるものです。

20140928taiyounosyounen.jpg 【追記2】■Facebookで、「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲に関して、学生オーケストラ時代の後輩たち以外からもコメントをいただきました。その方のコメントで、「中国英語のBGM」でも使われているということでした。少し調べてみました。「太陽の少年」(監督: チアン・ウェン)という映画でした。文化大革命時の北京を舞台にした青春映画です。この映画の最後のところで、「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲が使われているようなのです。どんな映画か、それはこちらをお読みください。なお、映画のラストシーンはこちらでご覧いただけます

広報「龍谷」No.78

20140926ryukoku.png ■龍谷大学の広報誌、「広報Ryukoku」のNo.78が発行されました。以下、学長室広報のFacebookへの投稿を引用します。

「広報誌「龍谷」78号を発行しました。今号は、巻頭特集で東京大学大学院教授で日本文学者のロバート キャンベル氏と赤松学長を掲載しているほか、特色ある学生や教員、卒業生の活躍を紹介しています。また、今号からはデジタル環境でご覧いただきやすいよう、誌面デザインを変更し、デジタルブックサービス「Ryukoku University Digital Library」を導入しています。

■社会学部2年生の女子学生2人が、「アルティメット、世界ジュニアで7位」という記事も出ています。

Digital Library

「大津エンパワねっと・7期生」の「地域デビューin中央地区」

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■今日は、地域連携型教育プログラム「大津エンパワねっと」コース・「地域エンパワねっとⅡ」の授業がありました。エンパワも7期生が取り組むことになりました。ここまで継続してこれたのも、地域の皆さんのご支援があってこそです。今日は、7期生の「地域デビュー」の日でした。これから、地域住民の皆さんと一緒に活動をするにあたり、地域の様々な団体の皆さん、そして市役所の職員の方(都市計画部都市再生課)からお話しを伺ったあと、実際に地域を歩いてみる…そのようなプログラムが実施されました。平日の午前中であるにもかかわらず、多くの地域の皆さんにご参加いただきました。本当にありがたいことです。

■今日は、中央学区自治連合会、中央学区社会福祉協議会、体育振興会/子ども会育成協議会、丸屋町商店街振興組合、中心市街地活性化協議会、大津の町家期を考える会、大津市役所都市計画部都市再生課、そして大津エンパワねっと修了生(4期生1人、6期生2人)の皆さんにご参加いただき、8つのグループに分かれて、順番にお話しを伺っていきました。私たちは、「屋台方式」と呼んでいますが、それぞれの団体のブース(テーブル)を8グループの学生たちが順番にまわっていくやり方で進みました。地域の皆さんは、同じ話しを8回することになります。大変なわけですが、それでも「この屋台方式が、自分たちの活動の内容を多くの学生たちにきちんと伝えられる」ということで、今年も「屋台方式」でさせていただきました。

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■今日は、エンパワ修了生も説明にきてくれました。大学のキャンパスで行われる授業とは違い、エンパワは仲間や地域の皆さんと連絡をとりあいながら、学外で事業を進めていくこともあり、なかなか大変なところがあります。そのあたりの7期生の心配に関しても、先輩である修了生の皆さんが対応してくれているようです。修了生のうち1人はエンパワ4期生です。今年の3月に卒業して、社会人になっています。「仕事の方は大丈夫なのか」と心配になりますが、たまたま休暇だったようで、後輩の指導に来てくれました。このような先輩の存在にも、心から感謝なのです。

■今朝は、エンパワ1期生の修了生とfacebookでやり取りすることがありました。こんなメッセージをもらいました。「エンパワも7期生とはすごいですね。あの授業のおかげで営業力がついたと思います。営業力=人と人を結びつけるチカラ、学生にとっては社会とつながる力なのだとわかりました。後輩にも地域で色々な人と繋がって頂きたいです」。素敵ですね〜。

滋賀県庁

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■今日は、県庁で「つながり再生モデル検討会」(琵琶湖環境部・琵琶湖政策課)の打合せがありました。いろいろ頑張らなくてはいけない仕事です。会議が終わったとき、窓に目をやると、滋賀県庁本館の裏側が見えました。理由はよくわかりませんが、ちょっと素敵だな…と思えたので、iPhoneのカメラで撮ってみました。

【追記】
■滋賀県庁に関する最初の記憶は、琵琶湖博物館の開設準備室職員の採用試験を受験したときだと思います。でも、記憶はすでにおぼろげです。大きな試験会場で、30人近く受験者がいたでしょうか。なんとか合格者4名のなかに入ることができましたが、ぼやっとした記憶です。

■最初ではないけれど、強烈に残っている記憶があります。滋賀県庁に入庁したさいのことです。入庁式は、この写真に写っているレトロな本館ではなく、隣接する新館の7階(だったと思う…)のホールで行われました。高校を卒業したての方たち、大卒・短大卒の方たち、そして私のように30歳を過ぎて入庁する人も含めてたくさんの人たちが、ホールに集まっていました。式が始まるまでにまだ時間があったので、ホールの窓からなにげなく本館の方をながめていました。

■たくさんの窓がならんでいました。その窓を背にして、白いカバーがかかった肘付きの椅子、そして大きな机がみえました。ほとんどの窓に、そのような椅子と机が見えました。あとでわかりますが、課長級以上のポジションの方たちの席です。その向こうには、島状に固められた机が並んでいます。係長級以下の方達の席です。ある窓の白いカバーの椅子では、若い職員の方に入れてもらったお茶を飲みながら「エラいさん」が新聞を読んでおられました。そして島状の机では、職員の方達が仕事に取りかかり始めておれました。

■この風景が見えたときに、頭に浮かんだのは、官僚制という概念でした。「この風景、まさに官僚制やな〜。これから、この組織で働くんか〜」と、多少憂鬱な気持ちで眺めたのでした。というのも、官僚制という概念から数珠繋ぎ的に連想するのは、どうしてもロバート・キング・マートン(Robert King Merton)の「官僚制の逆機能」という概念になるからです。滋賀県庁に入庁し、ここで働くことを誇りに思い、笑顔で入庁式にのぞんでいる若い職員の方達とは少し異なる複雑な気持ちだったのです。この時代の滋賀県知事は、稲葉稔さんでした。どんなスピーチをされたのか、まったく記憶していません。困ったものです。

■入庁式のあと、滋賀県庁の向かいにある滋賀会館のオフィスにもどりました(滋賀県教育委員会文化施設開設準備室)。その日かどうか忘れましたが、そのオフィスに、滋賀県琵琶湖研究所の研究員をされていた嘉田由紀子さんが、挨拶にやってこられました(1年後に、博物館の準備室に異動されます)。そのとき、その嘉田さんが、15年後に第51代滋賀県知事に就任されるとは、ご本人も含めて誰も想像できなかったはずです。こうやって昔のことを思い出すと、なにか感慨深いものがあります。

滋賀会館

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■ここは、滋賀会館です。滋賀会館は、2008年にはホールが閉鎖し、2010年3月31日にその他すべての文化施設機能が廃止されました。この滋賀会館が誕生したのは、1954年6月15日です。60年の歴史が経過しています。オープンした当時は、音楽、演劇、講演などの文化活動がホールで行われました。それだけでなく、結婚式場もあったと聞いています。他にも、映画館や県立図書館、地下には滋賀の名産を販売する銘店街やレストランなど、あらゆる機能が満載した施設でした。私と同年代以上の大津市民の皆さんにとっては、いろんな「思い出」がギュッと詰まったビルディングなのです。この滋賀会館、もうじき取り壊されることになっています。

■1991年4月から2年ほど、私は、このもうじき取り壊される滋賀会館の3階にあるとても狭いオフィスで仕事をしていました。滋賀県教育委員会文化施設開設準備室のオフィスです。私は、滋賀県立琵琶湖博物館開設を担当する「学芸技師」として滋賀県庁に採用され、この大津で働き始めることになりました。ほとんど研究している時間はありませんでしたが、人生にとって有意義な経験ができました(今から振り返るとですが…)。このときの人脈は、今でも大切にしています。それはともかくです。この滋賀会館のあと、私たちのオフィスは別の場所に移転しました。膳所のパルコの西あたりです。大昔のことになりますが、大津土木事務所が入っていた建物に移転し、(仮称)琵琶湖博物館開設準備室となりました。今は、その建物もありません。そして、このビルディングももうじきなくなります。ビルではなくて、ビルディング…。そう呼びたくなりますよね、どうしても。

管理者用