老頭児の仕事
■先日、現在大津市の瀬田キャンパスにある社会学部が、2025年に京都の深草キャンパスに移転することをお知らせいたしました。詳細は大学のホームページをご覧ください。この移転に向けて、社会学部の中では学部組織の再編やカリキュラムの改編に向けての作業が進められています。移転後は2年で定年退職する私は、この移転を目指しての実務にはほとんど関わることはありませんでした。大学内部での移転の議論がもっとスムースに進んでいれば、少なくとも移転後に新しい学部の完成年次までは勤務できたのではないのかなと思いますが、そんなことは言っても仕方がありません。移転に伴う諸々の検討は、新しい学部運営の当事者となっていく若い同僚の皆さんが中心になって進めておられます。
■そのように思っていたのですが、年寄りにもこれまでの経験から意見をいって欲しいということになりました。移転・改組検討チームは4つありますが、私が参加を求められたのは、実習や地域社会との連携によるプロジェクトに関してです。「学部全体で大津エンパワねっとから社会共生実習へと展開してきた、『現場主義』の学びを次のステージへと押し上げていくために意見を述べて欲しい」ということのようです。大津エンパワねっとは、2007年から2009年にかけて文部科学省の「現代GP」として採択されました。2010年度からは社会学部の全ての学科が協力して運営する「まちづくりコーディネーター」(大学資格)を認定する資格課程として、社会学部のカリキュラムの中で位置付けられてきました。その後、大津エンパワねっとは、カリキュラムの改編の中で社会共生実習に再編され現在に至っています。途中、1年間だけ研究に専念する年がありましたが、私は2004年から社会学部に勤務していますので、かなりの時間とエネルギーをこの大津エンパワねっとと社会共生実習に注いできたということなります。
■まあ、そのような経験があるものですから、私のようなロートルにもできるかなと思いお引き受けすることになりました。とろこで、ロートルと言う言葉をこれまでも使うことがありましたが、それが中国語に由来するとは知りませんでした。老頭児と書くようです。