大学ジョイントコンサート東京公演が中止になりました。

20200207joint-concert1.jpg ■龍谷大学吹奏楽部、東京に遠征して関東の大学とジョイントコンサートを開催する予定になっていましたが、残念ながら、新型コロナウイルスの流行で中止になりました。残念です。でも、仕方がない。

■いろんなイベントが中止になっています。プロ野球、大相撲…。驚いたことに、大阪の近畿大学が卒業式と入学式を中止にしました。もっとも、「 各学部・学科単位の小規模で行われる卒業証書・学位記授与式については、十分な感染症対策を施すことができるか検証のうえ、実施を検討」しているとのことです。他大学もそうでしょうが、龍谷大学にも危機管理対策本部が設置されています。今のところ、様々な行事は実施することになっています。国からは様々なイベントの自粛要請は出ていますが、開催するか開催しないかについては、それぞれの主催団体ごとに差異が出てくることでしょう。

■今回の経験から、日本の社会はどのようなことを学ぶのでしょうね。Medtoolzという医師の方のtweetは、次のようにtweetをされています。この方は、「勧告」と書いておられますが、結局、「あなたの判断でやるかやらないか考えてくださいね、ご自由に。でも、その結果の責任は自分で負ってくださいね」ということになります。

現在の政府の方針は、様々な行事や感染の予防について「勧告」を出すばかりだから、不安な人たちは、ある意味何でも自由に行動できる。選択肢の多さは、平時であれば好ましいものかもしれないけれど、現在のような不安を感じている人が多い状況においては、制約の少なさはむしろ不安を強くしてしまう。

■このtweetをしたMedtoolzさんは、『レジデント初期研修用資料 内科診療ヒントブック 改訂2版』等の著作もある医師です。ペンネームのようですので、どちらの病院に勤務されているのかわかりません。そのことはともかく、この方の一連のtweetには、いろいろ学ぶことがありました。用語の使い方に、少々違和感を覚えるところもあります。Medtoolzさんは、医師だからかなと思います。また、少し疑問に思うところもある。一連のツイートで用いられている「科学的」という言葉ですが、これはもう少し慎重というか丁寧に使った方が良いかとも思いました。ですが、とても勉強になりました。これは、新型コロナウイルスや医療だけでなく、他の分野の問題、たとえば私が関心を持っている環境問題を考える上で参考になるのではないかと思いました。Medtoolzさんのツイートがまとめられているので、ぜひご覧いただければと思います。

「科学的に正しいことと、社会的に安心であることとは、必ずしも一致しない。科学的に正しい状態を成し遂げても、それが誰かの不安を強めたり、安心の度合いを大きく取ろうと努力した結果、科学的に正しい状態が崩れることもある。」

「社会の不安を減らしていくためには、そこに勘違いの要素はあっても、あるいはあえて勘違いを挿入することで、不安な人と科学的な人、お互い見ているものの見え方をすり合わせていく必要があるのだと思う。」

「現在の政府の方針は、様々な行事や感染の予防について「勧告」を出すばかりだから、不安な人たちは、ある意味何でも自由に行動できる。選択肢の多さは、平時であれば好ましいものかもしれないけれど、現在のような不安を感じている人が多い状況においては、制約の少なさはむしろ不安を強くしてしまう。」

【追記】■3月15日に、相愛大学と龍谷大学吹奏楽部との合同演奏会「相愛×龍谷 ジョイントクラリネットオーケストラ2020」も、中止になりました。残念。

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