若き友人のこと

■私よりもひとまわり以上お若い男性です。大津のジャズバーでお出会いしました。一度しかお会いしたことがありません。しかし、その後は、mixi、そしてfacebook等を通して交流してきました。Kさんです。Kさんは私とは正反対。非常に論理的・知的です。美意識に溢れています。努力家です。目標を定めてそれをコツコツ実現していかれます。加えてサービス精神にあふれています。彼の優れたところを数えればきりがありません。逆に共通するところもあります。鉄道です。猛烈な鉄道マニアの方たちと比べれば、私などただの鉄道好きでしかありません。しかしKさんは「鉄道はセンス」だと常々おっしゃっていました。細かな知識を競ったり、写真にこだわったりすることを、Kさんは好みません。視点や楽しさが大切なのだと、私などのような者のfacebookへの投稿等にも、丁寧に優しいコメントをくださいました。もっともKさんご自身、鉄道に関しては実にたくさんの知識と深い見識をお持ちでした。

■そのKさんが、昨日、facebook上で自分の身体が癌になっていることを「公開」で多くの方たちに公表されました(facebookに登録している人は、すべての方がご覧になることができるわけです)。普通、このようなご自身の病気については、隠す人やあえて公表しない方が多いかと思いますが、Kさんは、用意周到に準備をされ、そして公表されました。facebookには、そのような準備のひとつひとつがすでに投稿されていました。ただし、私にはそれがどういう意味を持っているのか、よくわかっていませんでした。そして、ご自身による癌の公表の投稿により、それまでの投稿を一気に理解することになりました。そのようなところに、Kさんのいつもの美意識を猛烈に感じ取りました。最新の投稿では、お痩せになったKさんの最新の写真がアップされていました。病気で痩せているというよりも、鍛えてスマートになった… というふうにみることもできる写真でした。この日の公表のために用意されてきたシャツやスーツやネクタイを身につけておられました。また、それらがどこで用意されたものなのか、そのデータも示されていました。写真を撮った場所も、お気に入りらしい都内のホテルです。

■Kさんは、これからもfacebookでご自身の闘病の様子をアップされていくそうです。facebookの仲間には、応援を要請されていました。私も応援していくつもりです。Kさんは、病気から生還するためのプロジェクトをきちんと計画的に立ち上げて、そこへの参加を要請されているのです。参加型のプロジェクトです。徹底されていますね。こうやって、ご自身の病気に対して超・前向きに乗り越えていこうとされているところが、実にKさんらしいのです。

■以前、facebookに、切符1枚で都市近郊区間大回り乗車することについて投稿した時、Kさんは大変懇切丁寧に、豊富な知識をもとにアドバイスをくださいました。決められた都市近郊区間ならば、一駅区間の切符でも、わざわざ「大回り」をして移動することが、期間は1日、しかも途中下車しない限りで認められているのです。そのようなことにチャレンジされている「乗り鉄」の方たちがおられるのです。できればKさんやfacebookの鉄道仲間の皆さんと一緒に、その関西の「大回り」をしてみたかったのですが、それはKさんの生還プロジェクトが完了するまでお預けになりました。Kさん、頑張ってください。

【追記】■Kさんの闘病の治療法とは違いますが、ネット上でこんな記事が目にとまりました。こういうときは、情報が向こうからやってくる感じがします。自分のためのメモのような感じですが、ここにリンクを貼り付けておきます。
ガンが消えたひとに、何を食べたのか教えてもらった

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