関西アンサンブルコンテスト2024


▪️昨日、守山市民ホールで、「第50回 関西アンサンブルコンテスト」が開催されました。すべての大学の団体が、何時に受付をして、その後、どうやって本番を行い、最後に撤収するのか…、事前に全て分単位で決まっています。たくさんの団体が出場するので、こうやって時間を厳密に管理しないといけないのでしょうね。タイムテーブル貼り付けておきます。私は、龍谷大学の「サキソフォーン四重奏」の受けつけの時間の前から、受付の机のすぐそばに座っていたのですが、少し遅れて到着。この遅刻で何か問題になるわけではないのですが、心配しました。
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▪️大学の部は、奈良県を除く、各府県から1大学ずつ演奏を競いました。で、結果なんですが、無事に、龍谷大学の「サキソフォーン四重奏」が金賞を受賞し、全国大会に出場することも決まりました。立派です。ちなみに、金賞は唯一、龍谷大学だけでした。全国大会は、3月20日に群馬県の高崎市で開催されます。私も同行する予定です。全国大会でも、良い成績を残してほしいなと思います。きっとやってくれると思います。

▪️このアンサンブルコンテスト、全国に進んでいくためには、龍谷大学の場合だと、まずは京都府大会を勝ち進まねばなりません。音楽の演奏で「勝ち進む」という表現は少し違和感がありますが、実際は団体間の戦いということになります。京都府大会は先月開催されましたが、9団体が演奏しました。そのうちの5団体が龍谷大学でした。さらに細かいことをいうと、金賞が3団体、銀賞2団体でした。まずは龍谷大学吹奏楽部同士での戦いになっていたわけですね。しかも、金賞が3団体のうち「サキソフォーン四重奏」だけが関西大会に出場しました。府県の代表は1団体なのです。結果としてですが、そうやって部内で切磋琢磨しているわけですね。なかなか厳しいものがあります。サックスパートは、外部講師として國末貞仁先生にご指導いただいています。國末先生、ありがとうございました。全国大会に向けて、引き続き、ご指導ください。よろしくお願いいたします。

岩手山


▪️美しい。岩手山です。岩手県の県庁所在地である盛岡市、その盛岡市を流れる北上川、その北上川に架かる旭橋のあたりから撮った写真のようです。知り合いの内澤稲子さんのFacebookへの投稿をシェアさせていただきました。内澤さんとは、NPO法人カシオペア連邦地域づくりサポーターズが始めた県北地域の地域づくり活動への助成事業の審査員を務めていました。私が龍谷大学の前に勤務していた岩手県立大学に在籍していた2001年から、龍谷大学に勤務すようになった2012年まででしょうか。その後は、残念ながら、あまり岩手を訪問することがなくなってしまいました。この「ひさしぶりの岩手」(2019年3月)は、懐かしい岩手の知人の皆さんにお会いした時のものです。その後、コロナ禍のために岩手には行きたくても行けないような状況が続きましたが、そろそろ、また岩手に行ってみたいです。

▪️投稿「ひさしぶりの岩手」にご登場いただいた大友宏司さんは、現在は、岩手県庁をご退職になり、「公益財団法人いわて産業振興センター」の理事長をされています。おそらく、大友宏司さんとの出会いがなければ、私は今のように大学・地域連携に強く関心を持つようにはなっていないと思います。今の私があるのは、大友さんのおかげなのかもしれません。私の人生の転轍手の役割をしてくださったのかもしれません。もちろん、ご本人は、そのようなご自覚はないとは思いますが。

小澤征爾さん

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▪️夕方、スマートフォンで世界的指揮者である小澤征爾さんがお亡くなりになったことを知りました。享年88歳。悲しいですね。ご冥福をお祈りいたします。 2010年から食道癌の治療をされ、それからは、かつてのようには指揮者として活動できなかったのではないか思います。ただ、後進の育成には力を尽くされました。写真は、自宅で所蔵している『小澤征爾さんと、音楽について話をする』と『小澤征爾さんと、音楽について話をする』です。両方とも、作家の村上春樹さんとの対談をもとにしています。左の方は、CD(加えて小さな冊子)です。もう一度、右側の書籍とともに、この左側のCDをきちんと鑑賞してみようと思っています。

▪️普段、クラシック音楽をお聴きにならない方も、ぜひこの演奏はお聴きください。チャイコフスキー作曲の「弦楽セレナーデ 」です。指揮をされている小澤さんだけでなく、小澤さんの指揮に反応する奏者の皆さんの様子もご注目ください。

NHK WEB特集「「消滅可能性あり」と言われて 人口減少 自治体の10年」

20240209syoumetsutoshi.png ▪️人口減少の問題。深刻だと思います。大学に勤務しており、仕事上で気になるのは18歳人口が急激に減少していくことが予想されていることです。これは、昨年文科省が発表した参考資料「大学等進学者数に関するデータ」です。大学の入試に関する会議等でも、入試部の幹部職員の方からは中長期的には厳しい見通しの話をお聞していますが、この文科省のデータをご覧になればわかりますよね。すでに、数年前から18歳人口は減少の局面に突入しています。まだ40歳代の同僚の教員・職員の皆さんは、定年退職の頃までに大変厳しい状況に向き合うことになります。大学の持つ「総合力」がさらに問われることになるように思いますし、コンソーシアム等を媒介とした大学間の連携についてもさらに求められることになると思います。限られた資源をどのように配置していくのか、大学組織内の連帯をどのように生み出していくのか、そこが問われるのではないかと思います。

▪️もちろん、人口減少の問題は大学だけの問題ではありません。社会全体の問題です。人口が増えていく高度経済成長期の時代に生まれた様々な制度や仕組みを引きずりつつ、世界経済の変化にもついていけず、未来に希望を見出せない中で、日本の人口はどんどん減少していっています。この人口減少の問題、担当している「地域社会論」の授業でも取り上げています。授業の通奏低音のような感じでもあります。今朝、この人口減少に関するNHKの記事を読みました。NHK WEB特集「「消滅可能性あり」と言われて 人口減少 自治体の10年」です。

▪️記事でまず登場されるのは、あの「増田レポート」の増田寛也さんです。記事からは、あえて「消滅」という言葉を使ったと理解できました。いわば、ショック療法ですかね。この「増田レポート」に関しては、批判も多いことは知っておいて良いかと思います。この辺りの論争については、行政学や地方自治論がご専門の嶋田暁文さん(九州大学大学院法学研究院)による「『増田レポート』再考 ~『自治体消滅』論とそれに基づく処方箋は正しいのか?~」(地方自治ふくおか / 60 巻 (2016))が、「増田レポート」の整理と「増田レポート」に批判的な意見を対比させながらそれらの論点を総合的に整理されています。今から、8年前のものですが、勉強になりました。

▪️さて、このNHKのWEB特集ですが、増田さんの後には、2つの対称的な施策を展開している自治体の取り組みが紹介されています。ひとつは、島根県吉賀町。こちらの町では、子育て支援に政策をシフトさせました。その財源は、町内に建設した小さな水力発電。売電することで、財源に充てるということのようです。その結果、合計特殊出生率も改善し、2040年の予想人口も改善しました。もうひとつは、岡山県美咲町。こちらの町では、公共施設を縮小していく方向で人口減少に対応しようとしています。一方で、住民の要望を受け入れて英語教育に力を入れています。私が興味深かったのは、このような厳しい状況の中で、まちづくり協議会の会長さんが、以下のように語っておられることでした。大津市の地域自治の問題に関わってきたものですから共感しました。

「『行政サービスですべきものを、自治会が何でしないといけないんだ』という意見は必ず出ます。みんなが同じ方向を向くのは難しい。ただ、実際困るのは住民なので、役場ができないなら自分たちでやるしかない。できるだけ楽しみながら『賑やかな過疎』を目指したいなとは思っています」

▪️「これって、過疎が進んだ地域の話でしょ、自分たちには関係ないよ」と若い方たちは思うのでしょうが、いえいえ、そんなことはありません。「自分が生きている間は、なんとかなるわ」と高齢者の方たちは思うのでしょうが、ほんまに大丈夫かな??…と思います。

【追記】▪️上記の嶋田暁文さんの文書を読んでいて、その中に役重眞喜子さんというお名前が登場していました。お会いしたことはありませんが、どこかでお聞きした名前だと思って調べたら、私が以前勤務していた岩手県立大学総合政策学部で教員をされていました。その役重さんの教員紹介のページに「ブルシット・ジョブと自治体職員」というエッセーが掲載されていました。「増田レポート」や人口減少とは直接関係ありませんが…。以下は、その中の一部です。大切なことだと思いました。自治体職員に関して指摘されているのですが、これは他の様々な職場、組織でも同様のことではないのかなと思います。

ブルシット・ジョブとは、世の中の役に立たず働く人自身もまったく無意味だと思っている仕事のことを言います(D. Graeber)。例えば現代思想家の内田樹氏は行政資源が縮む中にあって政策を<民主的に><正当化>しなければならない行政の仕事は、気を付けないと無数のブルシット・ジョブに侵食されてしまいます。

これを避け、職員の働きがいを取り戻すには、地域とつながり、住民と顔の見える人間的な関係を築くこと、その中で自分たちの仕事の成果を喜んでもらったり時には怒られたりする、血の通った経験を積むことが欠かせないと私は考えています。毎日パソコンに向かっていては得られない、人としての成長です。

「高齢者生活支援商品券交付事業のお知らせ」

20240209gift_certificates.jpg▪️市役所から、こういうのが届きました。「高齢者生活支援商品券交付事業のお知らせ」。わたくし、65歳ですから。「エネルギー価格等の物価高騰に伴い、高齢者の物価高騰による経済的負担の軽減を図ることを目的として、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用し、対象者に商品券を交付させていただくことにしました…」とのことです。これは、自治体によって対応が違うのでしょうか。内閣府の事業のようですね。

▪️同封されていた文書では、「要らないんだったら要らない意思を示してくださいね(同封の文書で返信して)」ということなんですが、相談した結果、そのままいただくとになりました。要らないと権利を放棄したら、そのお金が何に使われるのか、よくわからないんですよね。自分の意思で、どこかに寄付できるような仕組みになっていたらいいのにと思います。「私は必要ないので、子供食堂の事業の費用に使ってください…」とか、「能登半島の義援金にしてください」とか。商品券でも寄付を受け付けてくれるところあるんでしょうか。この「高齢者生活支援商品券」以外にも、それぞれのお宅に眠っている「タンス商品券」があると思うんですけどね。今回は、きちんと受け取って、商品券の金額相当分を、思うところに寄付しようと思います。このような事業には、「税金をばら撒くポピュリズム的取り組みだ」との批判があるかもしれませんね。本当に困っている必要な方達のために税金は使われるべきかと思います。

「Aurora Awakes / John Mackey オーロラ・アウェイクス 龍谷大学吹奏楽部」


▪️2023年7月9日に、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール大ホールで開催された、「龍谷大学吹奏楽部サマーコンサート2023」で演奏された John Mackey(ジョン・マッキー)の「Aurora Awakes」です。近年、龍谷大学吹奏楽部は、ジョン・マッキーの作品をいくつか演奏しています。私の記憶にあるのは、「Turbine」(タービン)と「Asphalt Cocktail」(アスファルト・カクテル)です。でも、この「Aurora Awakes」は、私が知っているそれら2曲とはかなり雰囲気が違っています。私が吹奏楽の作品をよく知らないせいでもありますが、「マッキーは、このような作品も作曲するんだ」と思いました。とても、美しい作品だと思います。

▪️曲の解説については、吹奏楽の作品の販売をされている(株)ブレーンのこちらの解説をお読みいただきたいと思います。この解説によれば、この作品は、他の2つの作品から引用をしているというのです。1つは、あの世界的に有名なロックバンド「U2」の「約束の地 -Where The Streets Have No Name」の中で演奏されている、有名なギターのイントロを基にしたオスティナート(一定の音型を何度も反復する技法)とのことです。おそらくですが、このマッキーの作品では、マリンバやビブラフォンという打楽器が演奏している部分ではないかと思います。ビブラフォンは4本のマレット(撥ばち)を駆使して演奏されています。すごいです。もう1つは、ホルストの「ミリタリーバンドのための組曲第1番 変ホ長調」だそうです。この作品については、聞いたことがありません。これから、勉強してみることにします。
 

【びわ湖葦舟プロジェクト】葦舟づくり2023 目指せ竹生島!short ver


▪️こういう動画の存在を教えていただきました。動画の説明を転載します。

びわ湖に生えてる葦で船を作る!

太古の人々が、葦(ヨシ/アシ)で舟を作っていたと知り、
それを体験してみたくて
冬に葦を刈り、春に野焼きをし、
夏に束ねて舟を作り、
びわ湖の神様にご挨拶すべく、竹生島を目指しました。

かつては当たり前だった
自分達で舟を作り、漕いで島を目指すという経験は、
現代では得難く、言葉にしきれぬ喜びがありました。

葦は古くから屋根やヨシズの素材としても利用されてきました。
近年使われる事が減っていますが、
葦はびわ湖の水質を良くしてくれています。

自分達の楽しいが、びわ湖の環境ともつながり、
いい循環が広がっていくことを願っています。
今後も続けて活動していけたらと考えていますので、ご協力よろしくお願いします!

▪️この説明では、「葦はびわ湖の水質を良くしてくれています」とありますが、正確には「葦」そのものだけではなくて、「ヨシ群落」全体かなと思います。細かなことは別にして、こういうことを楽しむ方達がおられるって素敵だなと思いました。特に、「自分達の楽しいが、びわ湖の環境ともつながり、いい循環が広がっていく」というイメージは非常に大切なことだと思っています。「楽しさ」と「環境」、この両者が結びつくことが大切です。「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」ながら「環境」保全に努めるというのは駄目だとは言いませんが、共感と活動の広がりが生まれてきません。もちろん、きちんと安全を確保するために、知り合いの若手漁師さんが伴走されたそうです。これも素敵だなと思います。

チーズエッグ・カレーパン

▪️私は、かつて大阪の「インデアンカレー」を大変大切にしていました。毎週末、一人暮らしの母親の世話をしに2時間半かけて通っていたのですが、行きの昼食は、気合いを入れるために阪急三番街の「インデアンカレー」に行って、ルー大盛り卵トッピングを注文していました。そうやって毎週生活介護に行くために気合を入れていたのです。私の50代は、母の世話の記憶と共にあります。でも、その母が亡くなり、毎週大阪を通過することも無くなり、「インデアンカレー」は遠のいてしまいました。しかも、昨年からは血糖値が高くなって糖尿病になっていることが判明し、その治療のために薬と食事で治療に励んでいることから、カレーを一切口にしなくなりました。いや、ほんまに。カレーやカツ丼とか大好きやったんですけどね。まあ、仕方がありません。

▪️で、カレーパンはどうやねん、っていう話なんですよ。糖質ゼロなのでウイスキーはソーダで割って薄いハイボールにして楽しんでいますが、このポストはお世話になっている「ニッカウヰスキー【公式】」さんのものです。ウイスキーにあう、つまみということなのでしょう。カレーパンに穴を開けて、そこにチーズと生卵を入れて、レンジでチンするということのようです。カレーは我慢しても、これは食べてみたい。食べた後に、運動をして血糖値を下げるってことをしてでも食べてみたいです。ぜひクリックしてみてください。自分でも作って食べてみたら、このブログでも紹介したいと思います。

『シリーズ 環境社会学講座 6 複雑な問題をどう解決すればよいのか』(新泉社)

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▪️ひさしぶりに、このブログのタイトルに相応しい投稿をします。

▪️『シリーズ 環境社会学講座 6 複雑な問題をどう解決すればよいのか』(宮内泰介・咸身直之編,新泉社)もう少ししたら出版されるようです。本日、出版社の方から連絡がありました。私は、「第5章 多層的なガバナンスから流域環境問題の解決を考える——琵琶湖流域における協働の試みから」を執筆させていただきました。チャンスがあれば手に取ってページをめくってくださるとありがたいです。よろしくお願いいたします。

▪️『シリーズ 環境社会学講座』は全6巻。すでに第1巻から第3巻までは出版されており、このたび最終巻である第6巻が出版されることになりました。4月以降、第4巻と第5巻も順次出版されていくと思います。以下は、「シリーズ 環境社会学講座 刊行にあたって」です。日本の環境社会学の特徴と、今回の出版の意図をご理解いただけるのではないかと思います。

▪️この文の終わりに書かれている、『講座 環境社会学』(全五巻、有斐閣、二〇〇一年)、『シリーズ環境社会学』(全六巻、新曜社、二〇〇〇—二〇〇三年)、この「講座」と「シリーズ」に私も論文を執筆しています。もう20数年まえの出版物になります。その頃、私は40歳で、学会の中でもまだ若手(正確には、中堅あるいは中堅の手前)の方でした。あれから四半世紀近くの時が経過して、今は定年退職前の年寄りになりました。年寄りなんですが、今回の『シリーズ 環境社会学講座』では、学会を担っておられる若い研究者の方達に混じって執筆させていただきました。編者のおふたり、それから編集者の方にも大変お世話になりました。ありがとうございました。

気候変動、原子力災害、生物多様性の危機——、現代の環境問題は、どれも複雑な広がり方をしており、どこからどう考えればよいのか、手がかりさえもつかみにくいものばかりです。問題の難しさは、科学技術に対するやみくもな期待や、あるいは逆に学問への不信感なども生み、社会的な亀裂や分断を深刻化させています。

こうした状況にあって、人びとが生きる現場の混沌のなかから出発し、絶えずそこに軸足を据えつつ、環境問題とその解決の道を複眼的にとらえて思考する学問分野、それが環境社会学です。

環境社会学の特徴は、批判性と実践性の両面を兼ね備えているところにあります。例えば、「公害は過去のもの」という一般的な見方を環境社会学はくつがえし、それがどう続いていて、なぜ見えにくくなってしまっているのか、その構造を批判的に明らかにしてきました。同時に環境社会学では、研究者自身が、他の多くの利害関係者とともに環境問題に直接かかわり、一緒に考える実践も重ねてきました。

一貫しているのは、現場志向であり、生活者目線です。環境や社会の持続可能性をおびやかす諸問題に対して、いたずらに無力感にとらわれることなく、地に足のついた解決の可能性を探るために、環境社会学の視点をもっと生かせるはずだ、そう私たちは考えます。

『講座 環境社会学』(全五巻、有斐閣、二〇〇一年)、『シリーズ環境社会学』(全六巻、新曜社、二〇〇〇—二〇〇三年)が刊行されてから二〇年。私たちは、大きな広がりと発展を見せた環境社会学の成果を伝えたいと、新しい出版物の発刊を計画し、議論を重ねてきました。

そして、ここに全六巻の『シリーズ 環境社会学講座』をお届けできることになりました。環境と社会の問題を学ぶ学生、環境問題の現場で格闘している実践家・専門家、また多くの関心ある市民に、このシリーズを手に取っていただき、ともに考え実践する場が広がっていくことを切望しています。

シリーズ 環境社会学講座 編集委員一同

▪️今回の書籍の出版で、結果として四半世紀も続けてきた文理融合型の流域ガバナンスに関する研究を、ひとまずは終えることになりそうです。少し準備をして、環境ガバナンスに焦点をあてた歴史社会学的な研究に移行しようと思います。

特別展「法然と極楽浄土」

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▪️この特別展「法然と極楽浄土」、東京、京都、九州の国立博物館を順番に巡回していくようです。京都国立博物館は、10/8~12/1。公式サイトには、以下の見所が掲載されていました。

・鎌倉仏教の一大宗派である浄土宗の美術と歴史を、鎌倉時代から江戸時代まで通覧する史上初の展覧会です。

・開宗850年の大きな節目を契機に、浄土宗各派の協力を得て至宝が集まる決定的な展覧会です。

・重要文化財「選択本願念仏集(廬山寺本)」「七箇条制誡」など宗祖・法然にちなむ貴重な資料をはじめとする、国宝・重要文化財を多数含む文化財が一堂に集結します。

・国宝「綴織當麻曼陀羅」「阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)」をはじめとする浄土教美術の名品や、「仏涅槃像」などスケールの大きな優品など、浄土宗ゆかりの多彩な文化財をご覧いただけます。

・戦争、天災、疫病などと向き合い、人々の救済を目指した法然やその継承者たちの姿は、現代の転換期を生きる私たちに生きるヒントを与えてくれることでしょう。

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