庭の巣箱
▪️今日は時間があったので、冬の間滞っていた庭の世話をしました。本格的な春になる前にやっておかないといけない作業がたくさんあるのです。作業をしていると、庭のシマトネリコの樹あたりから、コツコツコツ、コツコツコツ…という音が聞こえてきました。そっと樹のそばまで行くと、巣箱から音が聞こえてきました。何年も前のことになりますが、小鳥がやってきてくれたいいな〜と思って巣箱を取り付けたのです。ところが、小鳥は庭にやってきても、なかなかこの巣箱に「入居」してくれません。単なる飾りになっていました。ところが、ところがです。とうとう、小鳥がやって来てくれようなのです。まだ、音しか聞いていません。どんな種類の小鳥なんだろう。
▪️こんな音をさせるのは、キツツキの仲間でしょうか。キツツキの仲間がシマトネリコの樹に巣作りをしている時の音なのかな…。であれば、巣箱の中には鳥はいませんね。鳥のことがよくわからないので、少し調べてみることにします。
春季特別展「文明の十字路・バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰 -ガンダーラから日本へ-」
▪️現在、龍谷ミュージアムは、春季特別展「文明の十字路・バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰 -ガンダーラから日本へ-」を準備されている最中のようです。春季特別展までは、もう1ヶ月待たなければなりません。オープンは4月20日です。大変楽しみにしています。このような特別展です。
アフガニスタンのバーミヤン遺跡は、ヒンドゥークシュ山脈のただ中にあって、ユーラシア各地の文化が行き交った、文明の十字路とも呼ばれる地域です。渓谷の崖面には、多くの石窟と2体の大仏が彫られ、その周囲には、「太陽神」や「弥勒」のすがたが、壁画で表現されていました。
残念ながら、それらは 2001年3月にイスラム原理主義組織・タリバンによって爆破されてしまいましたが、かつて日本の調査隊が撮影した写真や調査資料を詳細に検討することで、壁画の新たな描き起こし図が完成しました。名古屋大学・龍谷大学名誉教授の宮治昭先生による監修のもと、京都市立芸術大学の正垣雅子先生が描いた、貴重な学術研究成果です。
本展では、この新たな描き起こし図の完成を記念してその原図を展示し、壁画に表された太陽神と弥勒の世界に迫っていきます。さらに、中央アジアで発展した弥勒信仰が、東アジアへと伝わって多様な展開を遂げる様子をご覧いただきます。
▪️龍谷大学の学生と教職員の皆さん。ミュージアムに隣接する大宮キャンパスの皆さんだけでなく、瀬田キャンパス、深草キャンパスの皆さんも、ぜひ観覧いたしましょう。
琵琶湖北湖において全層循環を4年連続で確認
▪️昨日、滋賀県が「琵琶湖北湖において全層循環を4年連続で確認」と発表しました。「琵琶湖の深呼吸」という呼び方で知られる全層循環については、このブログでも毎年投稿してきました。全層循環とは、琵琶湖の全層循環とは、真冬に湖水が鉛直方向に深湖底までよく混合することにより、水温と溶存酸素(DO)が琵琶湖全体で表水層から深水層まで一様になる物理現象です。この物理現象により溶存酸素をたっぷり含んだ表層の水が深い湖底にまで届くことになり、湖底の生物が生き続けることができるし、湖底の水質悪化にを防いでいます。しかし、地球温暖化や暖冬により、表層の水が十分に冷えないことなどにより、2018年と2019年には全層循環が未完了になってしまいました。だから、発表の中で「4年連続」と強調しているのです。今年の冬も暖冬だったので、大変心配しました。滋賀県は、「1月下旬の冷え込みに加え、2月中旬から3月上旬の強風により琵琶湖の水が混合されたことにより全層循環に至った」と推測しています。
▪️環境問題解決のための手法には、技術的解決手法、法的規制、経済的手法等があります。琵琶湖の水質問題について言えば、下水道の敷設を促進する、排水基準を厳しくして違反した場合は罰則を設ける、税金等の制度を使って人びとの経済合理性に働きかけ、環境配慮行動へと人びとを誘導する…、一般にはそういうことが行われてきました。
▪️しかし、地球温暖化、気候変動、暖冬…そのような地球規模の気象現象が目の前の琵琶湖に影響しているということになると、琵琶湖に対する直接的な対策が難しくなります。気候変動を緩和するために二酸化炭素をはじめとする温暖化ガスの排出を制限していくことしか私たちにはできない…ということになります。今回は、なんとか全層循環が完了しましたが、これからどうなっていくのでしょう。これは、難しい問題です。もし、琵琶湖の全層循環が未完了の年が何年も継続し、生態系や水質に甚大な影響を及ぼし始めたとしたら、その時、私たちはどのように対処できるのでしょうか。
瀬田キャンパスの新しい木製デッキ
▪️瀬田キャンパスでは、ウッドデッキの整備工事が進んでいます。「Green Deck」と「Sky deck」です。樹心館と1号館に囲まれた場所に整備されているのが「Green Deck」、2号館の中庭に整備されているのが「Sky deck」です。大学のホームページにはこの整備事業に関する記事が掲載されています。「滋賀県産地元材「びわ湖材」の循環利用を前提とし滋賀県高島市朽木の森林から伐採した原木を利用して建築するウッドデッキであり、学生がフィールドワークとして森林を訪れ伐採・加工現場を経験しました」。この伐採・加工現場については、私も学生の皆さんに同行して経験させていただきました。そのようなこともあり、今回の整備については大変強い関心を持っています。
高島市朽木で樹齢100年の杉を伐採します(その1)。
高島市朽木で樹齢100年の杉を伐採します(その2)。
高島市朽木で樹齢100年の杉を伐採します(その3)。
▪️整備をしている「Green Deck」と「Sky deck」についてですが、ホームページでは以下のように説明しています。
「Green Deck」はグリーンハウスの愛称で親しまれた礼拝施設「樹心館」の横に新たに整備します。瀬田キャンパス開学時に植樹した待ち合わせの樹、見守りの樹、学びの樹という3本のユリの木とともに配置したウッドデッキでは多くの学生が集い、くつろぎ、学びを深める場となります。また、樹心館前には新たに芝生広場とお弁当売り場も展開する予定であり、一帯が開放的な緑の空間となります。
「Sky Deck」は2号館の中庭を改修し中庭の中心にある樹木を囲むように配置したウッドデッキ。学生が木漏れ日を浴び、空を見上げて晴れやかな気持ちで交流や学びを深める場となります。
樹心館の命名のもとになった言葉「樹心弘誓仏地(心を弘誓の仏地に樹つ)」は浄土真宗の宗祖である親鷲聖人の主著に記されており、「自分の狭い物の見方を離れて生きようとする決断」が表されています。 樹心館を中心に新たに整備される「Green Deck」と「Sky Deck」は学生たちが自分自身だけの見方を離れて、異なるいのちが生かされあって形成されている森のように互いの能力をいかし、補い、新たな価値が共創されることを目指します。
▪️今回、「樹心館」という建物の名前のそもそもの由来についても勉強することになりました。浄土真宗本願寺派総合研究所の公式サイトの「親鸞聖人のことば【シリーズ】」では、以下のように説明されています。そうだったのか…勉強になりました。
「慶ばしいかな、心を弘誓(ぐぜい)の仏地(ぶつじ)に樹(た)て、念を難思(なんじ)の法海(ほうかい)に流す」(「顕浄土真実教行証文類」『註釈版聖典』473頁)
我欲にとらわれてばかりで、仏さまのような智慧と慈悲をそなえた眼(まなこ)は私たちには無いけれど、心配しなくていいんだよ、我執に充ちた私と気づいたとき、苦海の闇で惑う私たちを、阿弥陀さまの願いの船が、かならず私を乗せて浄土へみちびいてくださる。まるで、暗闇にともる灯台の灯火(あかり)のように。まことによろこばしいことである。心を本願の大地にうちたて、思いを不可思議の大海に流す
▪️ 「Green Deck」の方、後ろの樹心館もお色直しをしたようです。この建物が建てられた時の本来の色に塗り直されています。「Sky Deck」の方は、まだウッドデッキが設置されていませんが、この中庭の樹の周りに配置される予定です。ここから上を見えげると、空が見えるわけですね。完成が楽しみです。学生の皆さんが、友人と語らい、良い繋がりが生まれるような場になって欲しいと思います。ところで、トップの写真で「Green Deck」の看板を持たれているのは、瀬田事務部長をされている河村由紀彦さんです。瀬田キャンパスで、コロナ禍の時から、様々な学生の皆さんのための支援事業に取り組んでくださっています。ありがとうございます。
大津駅/大津京駅一龍谷大学瀬田キャンパス シャトルバス
▪️現在、JR大津駅と瀬田キャンパスの間に直通のシャトルバスが走っています。私は、授業のために瀬田キャンバスへの「往き」についてはこのシャトルバスを使いません。というのも、名神高速道路で事故や渋滞が発生すると、授業に間に合わない可能性があるからです。しかし、「復り」についてはこのシャトルバスを使います。駅前でバスを降りたら、そのまま大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」に吸い込まれていく…こともあります。その場合は、とても便利です。
▪️「利やん」のことはともかく、このシャトルバス、一部のバスについてはJR大津京まで延伸するのだそうです。といっても一部の便のみです。新年度4月からです。この時刻表をみていると、JR大津京とJR大津間の所要時間を10数分とみているようですね。それから運賃も改定されます。現行のJR大津駅・瀬田キャンパス間の運賃は現金が220円、回数券(モバイル回数券を含む)が157円です。それが、運賃は現金が260円、回数券が187円になります。延伸したJR大津京駅・瀬田キャンパス間だと、現金が390円、モバイル回数券が287円になるようです。で、紙の回数券なんですが、4月からは販売されなくなります。モバイル回数券しか使えないようになります。もちろん、すでに購入してある紙の回数券は期限までは使えるようです。詳しくは、近江バス・湖国バスのサイトをご覧ください。
▪️ところで、私はこれまで紙の回数券を使ってきました。これからは使えないことがわかり、今日は、自分のスマホの中に、指定のアプリをダウンロードして設定を行いました。「QUICK RIDE」というアプリです。「なんだか面倒だな」とか、「もしスマホを忘れたら困るよな」とか、ちょっとモバイルの回数券を使おうとはしなかったのですが、紙の回数券がなくなるのですから、仕方がありません。これは、これで便利なのでしょうね。私はiPhoneが登場した時からずっとスマホを使っていますが、お金の支払い等には使ってきませんでした。知り合いの職員さんの中には、現金を使わない、財布を持たないという人までいます。そういうライフスタイルがだんだん日本でも一般的になってくるのでしょうか。ついていけるかな…。
琵琶湖博物館の皆さんと
▪️昨日の出来事です。昨日、「公益財団法人淡海環境保全財団 設立30周年記念行事」と「記念講演会」には、滋賀県立琵琶湖博物館から学芸員の橋本道範さんと林竜馬さんがお越しになっていました。ということで、3人で呑むことにしました。「えっ、連日呑んでるやんか」と言わないでくださいね。私の場合ですが、こうやって「人とのつながり」を磨き直しているのです。「人とのつながり」は丁寧にお世話をしないとだんだん錆びていきますからね。
▪️橋本さんとは博物館の開設準備室時代からのおつきあいになります。私が開設準備室や博物館にいたときの後輩にあたる方です。彼は日本史、それも中世史を専門にしていますが、よく話しが合いました。当時、自然科学分野の研究者とも連携をしながら、琵琶湖の環境史に関するディシプリンを超えた総合的な研究進めていました。琵琶湖博物館らしい研究だったと思います。その時の成果は、「21世紀琵琶湖の環境課題とはなにか」や「21世紀の琵琶湖―琵琶湖の環境史解明と地球科学―」という形で『月刊地球』に掲載していただきました。もっと研究を進めてと思っていたのですが、私は、その後、岩手県立大学に異動することになりました。
▪️私は、琵琶湖博物館で働いていた頃から、社会学という学問の枠の中だけでなく、その枠を超えたところで研究をするようになりました。そして3つの文理融合型の研究プロジェクトに参加して、それらのプロジェクトの中で生み出される細かな成果を有機的に連関させて全体をまとめるための論理や考え方を提案してきました。そのような提案では、自分自身の専門分野である環境社会学の知見が活かされています。自然科学では扱えない意味やコミュニケーションの問題も取り込んだ考え方です。自分でも頑張ったと思います。それらを、『流域管理のための総合調査マニュアル』(京都大学生態学研究センター)、『流域環境学』(京都大学学術出版会)、『流域ガバナンス』(京都大学学術出版会)という形で発表してきました。その時は、必死だし、辛いことや、腹が立つことも多かったわけですが、今から振り返ってみて、結果としてですが、その軌跡には「自分らしさ」が表れている、浮かび上がってくるように思っています。
▪️その出発点は、琵琶湖博物館にあります。もし、琵琶湖博物館に勤務していなければ、全然違った人生になっていたと思います。研究者であったとしても、社会学の枠から出ることのないまま研究をしていたんじゃないのかなと思います。その大切な時期に、親切にお付き合いいただいた橋本さんには本当に感謝の気持ちしかありません。橋本さんは、その後も、環境史という新しい分野を開拓し続け、様々な分野の研究者の皆さんと共に、その成果を『自然・生業・自然観―琵琶湖の地域環境史―』にまとめておられます。また、その環境史の考え方を一般の皆さんにもよく理解できる形で、朝日新聞でも執筆されています。「地域環境史を開拓する」①~④です。
地域環境史を開拓する① ビワハツ 琵琶湖博物館研究だより
地域環境史を開拓する② ビワハツ 琵琶湖博物館研究だより
地域環境史を開拓する③ ビワハツ 琵琶湖博物館研究だより
地域環境史を開拓する④ ビワハツ 琵琶湖博物館研究だより
▪️林さんと知り合ったのは、比較的最近のことになります。滋賀県のヨシ群落保全審議会の関係、そして龍谷大学瀬田キャンパスで開講している教養の授業「びわ湖・滋賀学」(以前は、社会学部の授業)を琵琶湖博物館の学芸員の皆さんにご担当いただくいている関係で、お付き合いいただいています。飲むのは、今回が初めてかなと思います。3人で話をしているのですが、5:4:1=脇田:橋本:林の割合で話をしていたかなと思います。一番年寄りの私が懐かしい気持ちも含めて一番喜んで話をしていたのかなと思います。それから、橋本さんのお話が興味深く、いろいろ合いの手を入れながらお話を伺っていました。後で思ったのですが、こういうのをきちんと動画で録画しておきたいなと思いました。もったいないですから。で、林さんには、なんだか2人の話にお付き合いいただいたようで、後で少し反省しました。林さんの専門は、古微生物学です。湖や湿地の泥の中に眠る小さな花粉の化石から森の歴史を考えるというお仕事をされています。小さい花粉の化石、森林の歴史。素人考えですが、なんだかダイナミックです。今度、またこういう機会があったら、林さんのお話をじっくり聞いてみたいです。その人が何を面白がって研究しているのかを知ることって、楽しいです。まあ、社会学者は人から話を聞く(その人が生きている世界=意味世界を明らかにする)のがひとつの仕事のようなものですからね。
▪️林さんも朝日新聞に、ご自身にの研究のことを執筆されています。お読みください。
琵琶湖の森 100年史 1
琵琶湖の森 100年史 2
琵琶湖の森 100年史 3
琵琶湖の森 100年史 4
▪️もうひとつ、蛇足のような話を。私がなぜ琵琶湖博物館の学芸員になったのか。オーバードクターの時に、ある研究会に参加した時のことです。そこに、滋賀県琵琶湖研究所の嘉田由紀子さんも参加されていました。当時は、この研究所の研究員をされていました。研究会が終わった時のことです。嘉田さんが、「今度、滋賀県が琵琶湖の環境をテーマにした博物館を作るんだけど、脇田さん試験を受けてみない」と声をかけてくださったのです。当日、私にはフルタイムの仕事がまだありませんでしたから。研究会の後の懇親会も終わり、タクシーで京都駅に向かいました。一緒に乗っていたのは、文化人類学者の松田素二さんでした。松田さんに、「今日、嘉田さんから試験を受けないかと言われたんですけど、どうしたものでしょうね」と相談をしたところ、「脇田、そら試験を受けんといかんやろ」と一言。その一言で、採用試験を受けることにしたのでした。もちろん、松田さんは、深く考えずに適当に言っているだけなんですが(たぶん…)。誰も関心のない裏話ですが、結果としてではありますが、嘉田さんと松田さんは、私の人生のいわば転轍手(線路のポイントを切り替える人)のような役割をされたことになります。もちろん、その後も、私の人生にはいろんな転轍手が現れることになります。そういうことを書けるような(書いても許してもらえるような)年齢になってきました。いろんなご縁をいただきながら、ここまで生きてきました。そのご縁のことについては、またこのブログの投稿の中で触れたいと思います。
滋賀県人会と湖魚の佃煮
▪️金曜日(8日)の晩、は職場の「滋賀県人会」でした。「淡水会」と言います。年2回、夏と冬に開催していますが、今回は少し遅めの冬の県人会でした。こちらの県人会では、「冬の陣」と呼んでいます。ところで、「滋賀県人会」=「淡水海」といえば、職場内での評価は「酒飲みの集まり」ということのようです。実際、その通りなのです。もちろん酒好きの私は楽しい時間を持つことができました。ただし私は日本酒ではなく、芋焼酎の湯割りでした。日本酒は糖質が高いので、本来は大好きなのですが、呑まないようにしているのです。呑んでいるのは、焼酎やウイスキーといった蒸留酒です。
▪️ところで、県人会の中では福引が行われました。私は近江八幡にある川田商店さんの佃煮4点セットをいただくことができました。「えび豆」は滋賀の郷土食です。こちらの農林水産省のサイトの中に「うちの郷土料理 次世代に伝えたい大切な味」として丁寧な解説がしてありました。
「えび豆」は、琵琶湖でとれるスジエビを大豆と一緒に甘辛く煮た滋賀県の郷土料理で、カルシウムとタンパクが豊富な料理である。
滋賀県では田んぼの畦で大豆や小豆が栽培されていて、古くから祝儀や法事、祭りなどの集まりで大豆を使用した料理がよく食されていた。「えび豆」もその一つである。「えび豆」は、安価な食材でつくることができ、保存もきくため、日常食としても食べられているほか、「エビのように腰が曲がるまでまめにくらせますように」との長寿への願いをこめて、お正月などのハレの日にも食されている。
スジエビは、琵琶湖の水草の生えている浅瀬に広く生息しており、産卵期である春から夏にかけて水深10m以内に生息する。冬に入ると、より一層深いところへ移動するため、春から夏は沖島に伝わる伝統漁法「エビたつべ漁」を行い、冬は「沖びき網漁」を行っている。エビたつべ漁は、「たつべ」と呼ばれる専用のかごを使った伝統漁法のことで、たつべの中に餌を入れ水中に仕掛ける。たつべの中に入り込んだエビが出られなくなる仕組みである。また、沖びき網漁とは、漁船を使用し網を仕掛け、巻き上げる底びき網の一種である。
▪️さて、4点セットの後の3点のうち、「あゆ」と「もろこ」はおわかりになると思いますが、最後の「うろり」は聞いたことがない方もいらっしゃるのではないかと思います。「うろり」とは、ゴリ(ヨシノボリ)の稚魚のことです。魚の専門家ではないので、自分ではうまく説明できません。ここちらのサイトが勉強になるように思います。で、この佃煮の「うろり」は、ビワヨシノボリ、オウミヨシノボリのどちらかだと思いますが、小さすぎて全くわかりません。
▪️佃煮は好きなんですが…砂糖をたくさん使っているので…糖質が高い食べ物になります。1回の食事でちょっとだけいただくことにします。そうそう、弁当の片隅にも入れようかなと思っています。まあ、そもそもガツガツ食べるものではありませんけど。写真を撮ってから気がつきましたが、「あゆ」の佃煮の方向が反対ですね。
【追記】▪️この5年間、「淡水会」の幹事としていろいろお世話くださったSさんとYさん、幹事を退任されます。長い間、お疲れ様でした。
公益財団法人淡海環境保全財団 設立30周年記念行事
▪️昨日の午後、「公益財団法人淡海環境保全財団 設立30周年記念行事」が「コラボしが21」で開催されました。私は滋賀県ヨシ群落保全審議会の会長であることから出席させていただきました。ここでは、この財団はどういう財団で、何をしていて、どういう歴史を持っているのか、知りたいかもおられるかもしれません。でも、それは大変なので、こちらをお読みください。
▪️式典では、長年ヨシ群落の保全に貢献されてきた団体の皆様に感謝状の贈呈が行われました。1枚目の写真は、その記念撮影の時のものです。来賓として挨拶をされた田口宇一郎さんも写っておられます。一番左の方です。80歳を超えておられますが、お元気にされています。
▪️田口さんは、私が滋賀県立琵琶湖博物館の開設のために設置された文化施設開設準備室に就職した時の上司でした。当時は、参事。係長級かなと思います。その後、琵琶湖博物館開設準備室の室長、博物館開館後は副館長、そして琵琶湖環境部部長、滋賀県理事、淡海環境保全財団の理事長、そして嘉田由紀子知事の時代には副知事に就任されました。私が直接部下として勤務したのは、田口さんが博物館の副館長をされている時までですが、いろいろ勉強させていただきました。私は、「田口学校」の生徒のような気がします。社会人としての仕事の進め方を教わったような気がします。その時の経験は、龍谷大学に勤務する今でも自分の力になっていると思っています。それは、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」に通っていることも含めてです。田口さんとは久しぶりにお会いして、少しお話をさせていただきました。そして博物館の開設準備室時代の職員の人たちが集まって同窓会をしようということになりました。楽しみです。
▪️式典の後は、記念講演会でした。講師は、記念講演会でした。講師は、京都大学名誉教授で京都生物多様性センターのセンター長である湯本貴和さん。「琵琶湖における生物多様性の保全~人と森・里・湖の関わりから~」というタイトルでお話しくださいました。ありがとうございました。生態学者からわかりやすく生物多様性の考え方について学ぶことができました。勉強になりました。講演の後、突然!湯本さんに「なにか質問してよ友達だろ」と言われて慌てました。事前に言っておいてもらえれば…。
▪️式典と記念講演会の後は、「(仮称)淡海ヨシのみらいを考える会議」の発足式でした。簡単に言えば、ヨシ群落の活用・保全に関わる関係者のネットワークを構築していくための場づくりという感じでしょうか。発足式の後は、交流会も開催されました。軽食をいただきながら、いろんな方達とお話ができました。この交流会には、琵琶湖博物館の学芸員をされている方がお二人参加されていました。お二人とは、交流会の後も私も含めて3人で交流会を持ちました。そのことは、別に投稿します。
龍谷大学キャンパス特設サイト
龍谷大学は、創立400周年を迎える2039年度に向けた長期計画「構想400」を2020 年度から開始しました。持続可能な社会の実現に向けた担い手育成を加速させるため、3つのキャンパスを特色化し、機能・学びを充実させる取り組みを新たに推進します。
▪️もしお時間があれば、ご覧になってください。私が勤務する社会学部も、「構想400」という2039年度まで続く長期計画の中で、滋賀県大津市の瀬田キャンパスから京都市伏見区んある深草キャンパスに移転します。