龍谷ミュージアム特別展「浄土真宗と本願寺の名宝II」と「伝道院」

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2017000614honganji2.jpg■6月11日(日)、龍谷ミュージアムの特別展「浄土真宗と本願寺の名宝II」を観覧してきました。最終日でした。間に合ってよかった。こういう展覧会では、きちんと音声ガイドを借りてじっくり観覧することにしています。勉強になりました。展示構成は、以下の通りです。

第1章:本願寺歴代宗主 -親鸞聖人・蓮如宗主と、准如宗主から現代まで-
第2章:受け継がれる伝灯奉告法要 -記録と記憶、そして新たな思い-
第3章:本願寺と浄土真宗の法物 -法灯の継承-
第4章:本願寺と浄土真宗の名宝 -三十六人家集と都を彩る美-

■会場では、館長の木田知生先生にお会いしました。知り合いの課長さんが、春の人事異動でミュージアムにいらっしゃることを知っていたので、木田先生からは「寄っていってください」と言われたのですが、お仕事中かと思い、そのまま帰宅しました。後で、facebookを通してですが、「寄ってくれれぱよかったのに」「今まで館長と飲んでいましたよ」と連絡がありました。惜しいことをしたな〜。気楽に、「呑みにいこか」とお誘いすればよかったです。

■ミュージアムを出た後、隣接する「伝道院」を外からだけですが見学しました。浄土真宗本願寺派の施設です。ここは、東京帝国大学教授だった伊東忠太が設計した建物です。独特の雰囲気を醸し出していますね。本願寺の関連でいえば、築地本願寺も伊東忠太によるものです。どこかデザイン的に共通部分があろうかと思います。

■この伝道院ですが、建設された当初は信徒向けの生命保険会社として利用され、その後は銀行や事務所などに利用されていました。現在は、公開されていないようですね。龍大関係者でも難しいのかな…。もしチャンスがあれば、中もきちんと拝見したいものです。

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創立記念日・親鸞聖人降誕会法要

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■昨日は、龍谷大学の創立記念日です。というわけで、2017年度「創立記念日・親鸞聖人降誕会法要」 が行われました。私は、大宮キャンパスの法要に参拝しました。龍谷大学に勤務するようになってからも長らく「創立記念日・親鸞聖人降誕会法要」には参拝したことはありませんでした。しかし、一昨年の春、研究部長になった時、同じ研究部の事務職の皆さんと話しをしていて、「そうか、それでは自分も参拝してみよう」という気持ちになりました。なぜかと聞かれても、よくわかりませんが、同僚の皆さんと一緒に創立記念日をお祝いしたいという素朴で素直な気持ちです。ということで、今年で3回目になりました。法要では、入澤学長の法話をお聞きしました。入澤先生のスピーチは、聴衆に自然に耳を傾けさせます。聴聞した後で言葉の中に静かな力があるように思います。

■入澤学長の法話の中でも、「降誕会」のはじまりについて説明されておられました。この創立記念「降誕会」は、1877年(明治20年)に、普通教校(本学の前身)の学生有志によって親鸞聖人のお生誕をお祝いする法要として始められました。普通教校とは僧侶ではない一般の学生のことです。1922年(大正11年)年5月20日に、当時の大学令による大学への昇格が認可されました。そのため、その翌日、21日を創立記念日としてお祝いすることになっているのです。大学のホームページでは、次のように説明されています。

親鸞聖人降誕会とは…

親鸞聖人のお誕生は1173年5月21日(承安3年4月1日)とされています。源平合戦の鬨の声けたたましい武士の世は、まさに「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり……」と語られたように栄枯盛衰の激しく、悲惨な時代でした。

下級公家に生まれられた親鸞聖人は幼くして両親と別れ、9歳にして出家、比叡山での20年間に及ぶ烈しい求道の末、「よきひと」法然上人と出遇い、そして浄土の真宗――選択本願念仏の仏道に出遇われました。以後,念仏者として如来の恩徳を、教えに問い、身に確かめつつ、人間の闇を見つめ、本願の救いを顕わし続けられた「ただ念仏のみぞまこと」のご生涯でした。

降誕会とは、親鸞聖人のお誕生をお祝いする法会です。また,本学は1922(大正11)年5月20日、大学令による大学への昇格が認可されました。このため翌21日を創立記念日として、併せてお祝いしています。

底知れぬ妄想の闇に迷い、虚偽に執着して空しく生きる私たちに対して、親鸞聖人が人の世に生まれ、真実を求め、真実に生き、そして真実を顕らかにして下さったことの意義を改めて確かめしましょう。

■法要が終わり、大宮キャンバスの正門の外に出ると、西本願寺の唐門(国宝)が34年ぶりに1日だけ開門されるということで、多くの皆さんが並んでおられました。私も、せっかくだからと並ぼうと思いましたが、長蛇の列に諦めざるを得ませんでした。ということで、法要の後に配られた「お斎」(おとき)を、世界仏教文化研究センターの職員の皆さんといただくことにしました。世界仏教文化研究センターは、大宮キャンパスの近くにある白亜館という建物の中にあります。2年間の研究部長の職を終えたわけですが、それでも職員の皆さんは歓迎してくださいました。最近の世界仏教文化研究センターのことなど、いろいろ教えていただきました。

■「創立記念日・降誕会法要」のあとは、深草キャンパスで「勤続永年表彰」と「名誉教授の称号授与」が行われました。研究部におられる知り合いの職員の方も、今年で勤続30年ということで表彰されました。おめでたいことです。表彰と称号授与の後は、職員懇親会でした。大学の教職員だけでなく、法人統合をした龍谷大学付属平安高校の皆さんも参加されました。生協の大きな食堂が人でいっぱいになりました。

■昨日は事務職員の皆さんと呑みながら、たくさんの話しをしました。この懇親会から、なんと3次会まで。その内容も様々です。一緒にため息をついたり、憤慨したりするような話しから、一緒に夢を語って元気が出てくるような話しに至るまで。非常に大切な話しもしましたね。しかし、大切な話しは素面の時に、もう一度きちんとやらないとダメですね。

■育休を経て職場復帰された研究部の女性職員の方とは、ひしぶりにお会いして、赤ちゃん談義になりました。初孫「ひなちゃん」の写真もみてもらいました。研究部長を終えて1ヶ月と3週間しか経っていないけれど、久しぶりにお会いした深草キャンパスの研究部の職員の皆さんと、懐かしく話しもできました。なんだか、一緒に仕事をしてきた仲間との同窓会のようでもありますね。

■しかし、あれだけの人数の職員の皆さんが盛り上がっておられるのをみて、自分の職場のパワーのようなものを感じました。「呑み」は3次会まで続いたわけですが、学長や総務局長も2次会までおられました。印象的だったのは、入職したての新採の職員の皆さんからベテランの職員の皆さんまで、縦のつながりを大切にされているなあということ、特に若い方たちが積極的であることでした。若い職員の皆さんは、ベテランの職員の皆さんと一緒に呑み語らうことで、働くということの意味を、言外に汲み取っているのかもしれません。素敵なことだなあと思いました。昼から晩まで、いろんな方達と話しができて、充実した時を過ごすことができました。まあ、これを時間の無駄と感じる人もいるのかもしれないけれど(特に、教員の皆さんの中には)、それは価値観、もっと言えば仕事観や職場観の違いかなと思います。「創立記念日・降誕会法要」は、大学にとって非常におめでたい日。教職員共に、大いに飲んで語り合うことが大切なのだと思います。最後は、同じ方面の職員さんと電車に乗り、寝過ごすことなく無事に最寄駅で降りることができました。1人だと、絶対、眠っていましたね。ほとんどビールばかりだったけど、飲み続けるとそれなりに大変です。なんとか、二日酔いにはならないですみましたけど…。

瀬田キャンパスの桜

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■先週末はとても暖かかったのに、カレンダーが逆戻りをしたように肌寒い日が続いています。雨が振り、風も強く吹きました。そのため、せっかく満開になっていた桜も早く、花びらを散らしてしまったのではないかと思います。しかし、瀬田キャンパスは瀬田丘陵の上にあるため、市内の平地よりも高く、桜の開花も例年遅めになります。よくわからないのですが、悪天候の時期を避けて満開を迎えているのではないかと思います。美しい。

■今日は水曜日で、昼からは、学科会議、教授会、研究科委員会が開催されます。私はといえば、国内長期研究員のため、今年度はそれらの会議一切を免除されています。そのため、現在は研究室にいます。たまりにたまった書類の整理、書籍の整理の最中です。

龍谷大学世界仏教文化研究センター2016年度研究活動報告書

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■3月末までの龍谷大学研究部長在任中では、第5期長期計画第2中期計画の研究部の大きな課題となっていた、世界仏教文化研究センターの研究推進に力を注いできました。個人的に、この研究センターに関して印象に残っているのは、2017年1月29日(日)に、龍谷大学深草学舎顕真館で開催された特別講演会でしょうか。もちろん、その企画そのものについてはセンターの教員の方達のご努力によるところが大きいわけですが、開催に向けての学内の事務的な調整の段階では、それなりの役割を果たすことができました。2015年度、2016年度と、研究センターの研究推進にも勢いが出てきました。

■昨日は、研究センターの事務職員の方から、「2016年度研究活動報告書」がウエッブサイトに掲載されました。以下から、ご覧いただくことができます。以下の年次報告書の「2016年度」の所をご覧ください。
年次報告書

■また、世界仏教文化研究センターのニューズレターもあわせてご覧いただければと思います。特別講演会、そして個人としても強い関心を持った華厳経に関する中沢新一さんの講演会は、「2016年度の第2号」 に掲載されています。
ニューズレター

研究部長の任期終了、そして長期国内研究員

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■3月末で、龍谷大学の研究部長(教員部長)の任を解かれました。2年間という短い期間でしたが、解決、対応しなければならない大きな案件がいくつもありました。多くの職員の皆さんに支えていただき、部長として職務をなんとか全うすることができました。31日には、瀬田の研究部に用件があってメールを送ったところ、担当職員の方からの返信には「脇田部長とお呼びするのも、今日が最後ですね。2年間、お疲れ様でした」とありました。いや、もう本当に感謝の言葉しかありません。ありがとうございました。

■深草キャンパスには研究部長室があります。デスクの横には長机が置いてあり、そこには、分厚い書類のファイルが2列2段積み重ねてあります。2年間の会議資料です。おそらく積み重ねれば、私の背丈ほどになろうかと思います。龍谷大学は大変丁寧に意思決定を進めるため、どうしても会議が多くなります。本音を言えば、もっと会議の数を減らして迅速に意思決定を進めることができればなあと思っています。これからの大学運営のためには、必要なことかと思います。時間も大切な資源ですから。さて、これらの資料は、すべて溶解処分にしてもらいます。また、写真に写ってはいませんが、手前のキャビネットがあります。そこにはコーヒーサーバーやマグカップ等の私物が置いてあるのですが、すべて勤務する瀬田キャンパスに学内便で送ってもらうことになっています。とまあ、そういうことでして、この2年間を振り返りつつ、深草キャンパス東門前にある「新華」で、昼食に担々麺をいただきました(研究部長を終えることと、担々麺…特に関係ありません)。4月からは、深草キャンパスに行くこともなくなります。ここのお店の料理も食べられなくなります。「思い出の坦々麺」です。

■31日の午後からは、アジア仏教文化研究センターの評価会議と、世界仏教文化研究センターの運営委員会が開催されました。アジア仏教文化研究センターの評価会議の前には、研究部の職員の方が、伏見稲荷大社のそばにある「総本家いなりや」のお煎餅をお礼にと言って持ってきてくださいました。左が「きつねせんぺい」、右が「開運せんべい」。素朴ですが、とても美味しい煎餅です。有名らしいですね。私がこの煎餅のことを知らないということで、わざわざ買ってきてくださったのでした。ありがとうございました。評価会議の後に開催された世界仏教文化研究センター運営会議、研究部長である私はオブザーバーなのですが、研究センター長からセンターの活動実績に関する評価のあり方について意見を求められました。この運営委員会での発言、そして最後のご挨拶が、研究部長としての最後の仕事になりました。

■4月になりました。すでに入学式やオリエンテーション等が各キャンパスで行われています。私はといえば、今年度、2017年度は、そのような各学部にとっての大事な行事には参加していません。国内長期研究員で研究に専念し、授業や会議が免除されるからです。振り返れば、龍谷大学社会学部に勤務して14年目になりますが、その間、9年間は様々な学内行政の仕事に従事してきました。学生生活主任2年、研究主任1年、研究科長2期4年、そして研究部長2年。必ず何か大きな課題があり、問題が発生しました。それ以外にも、「大津エンパワねっと」のような地域連携にも相当力を入れてきました。かなり精神的に疲れてしまいました。結果として、自分のことはずっと後回しになっていましたが、やっと自分のことに集中する時間を持つことができることになりました。このような研究員制度を持っている龍谷大学に心から感謝しつつ、これまでやりたくでもできなかった自分の研究を、この1年で少しでも進展させることにいたします。国内研究員制度で、どのような研究に取り組むのかについては、別のエントリーで詳しく説明したいと思います。

龍谷大学校友会社会学部同窓会新会員歓迎パーティー

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■本文を書いていませんでした。今回卒業した4年生たちは、15年後の自分を想像できたでしょうか…。なかなか難しいでしょうね。職場で期待される人材に自らを成長させているでしょうか。過去の卒業生を見ると、みんな立派な社会人になっているので、あまり心配する必要もないのかもしれません。「学生」から「社会人」に立場が変わることで、相当の戸惑いがあるかもしれませんが、頑張って乗り越えて欲しいと思います。

■数年前のことになりますが、卒業したゼミ生の結婚式の披露宴で、私の社会調査実習の授業を受けたという学生と偶然に出会いました。今は、小学校の教員をしているとのことでした。龍谷大学社会学部を卒業しても小学校の教員免許は取得できないので、別の大学の教職課程を経て、頑張って教員採用試験に合格されたのだと思います。ところで、その偶然に出会った卒業生、話しの初っぱなから「先生、お世話になった○○です。あの頃、いい加減で、不真面目で本当にすみませんでした」と私に言ったのです。私自身の記憶は、少し薄れかけていましたが、確かに受講態度はそんな感じでした。「まあ、そういう学生もいるよな…」と思っていたので、特に気にはしていませんでしたが。これは私の想像ですが、卒業後、頑張って小学校の教員を目指す中で、「人生観」や「仕事観」も含めた自分の「生き方」について色々考えることがあったのでしょうね。

■さて、龍谷大学の卒業式のパーティですが、いわゆる謝恩会等ではなくて、社会学部の同窓会組織に卒業生が新会員として入会することをお祝いするパーティです。今年も、同窓会の理事の皆さんにご理解をいただき、「北船路米づくり研究会」でプロデュースした、純米吟醸無ろ過生原酒「北船路」をパーティの会場で振舞っていただきました。ありがとうございました。

2016年度「卒業式・学位授与式」

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■卒業式でした。龍谷大学に勤務するようになって12回目の卒業式になります。17名が卒業しました。4月からは、それぞれの職場で頑張って欲しいと思いま。また、大学院修士課程で指導していた2人の院生も無事に修了しました。男性の方は4月から地方公務員になります。女性の方は現役の看護師さんです。修士課程修了後も、研究生としてさらに研究を継続される予定です。

■学部生の方ですが、脇田ゼミ12期生の学年代表は、水戸龍一くんです。私のゼミでは、卒業時に、その学年の学年代表を決めています。数年に1度ぐらいは、学年代表にお世話をしていただき、同窓会を開催して欲しいと思っているからです。龍谷大学社会学部同窓会では、社会学部同窓生が主催し同窓生の相互の交流・親睦を図ることを目的とした活動を促進する為、基盤となるゼミ同窓会活動等への補助を行っています。以下のページを読んで、ぜひ活発な同窓会を開催していただきたいと思います。

ゼミ同窓会活動報告

堤次男さんの送別会

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■昨晩は、瀬田事務部長を務められた堤次男さんの送別会でした。場所は、京都市役所のそばにある「フォーチュンガーデン京都」です。相当の酒豪でいらっしゃいます。ということで、退職の記念として、勇名な山口県の日本酒「獺祭」、そしておいしいもの巡りの「旅行券」がプレゼントされました!堤さん、ありがとうございました。

■私と堤さんとの思い出は、酒です。堤さんとは、農学部を設置するための会議でご一緒させていただきました。会議の慰労で、何回か宴会を持ちましたが、二次会では祇園にある堤さんがよくご存じのお店に連れていっていただきました。懐かしいですね。もっとも、堤さんは「梯子酒」がお好きで、途中から次のお店に移動されました。また、瀬田界隈のお店で開催された瀬田事務部の懇親会にもご招待いただきました。そのときは、ゼミで取り組んでいる「北船路米づくり研究会」がプロデュースした「純米吟醸無ろ過生原酒 北船路」も、持ち込みで楽しんでいただきました。また、これはまったくの偶然ですが、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」でもお会いしたことがあります。その時は、本当にびっくりしました。3月でご退職になりますが、これからも酒席をご一緒できればと思っています。

■しかし、「利やん」関連のエントリーが続いてしまいました。4つも…。でも、たまたま偶然なんです。

「利やん」の表彰状

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■2月27日に第8回「びわこレイクサイドマラソン」 をエントリーしました。そこでもお知らせしましたように、「チーム利やん」からは6名の方が入賞しました。先日のことですが、「入賞された方達の賞状が全部そろったのでお店の壁に飾った」との連絡が、「利やん」のマスター(チーム利やん」のオーナー)からLINEで届けられました。実に壮観ですね!!上の段は、第6回と第7回の賞状、下の段が今回の賞状です。下の段6名のうち、4名の方達が龍谷大学の関係者です。仕事に励みながら、身体を鍛えておられる龍谷大学が誇るアスリートの皆さんです。奥村さん、世雄さん、原さん、竹ノ内さん。優勝こそないものの、それぞれ2位、4位、5位、6位と見事に入賞されました。素晴らしいです!!

龍谷大学におけるセクシュアルマイノリティの現状とニーズに関するアンケート報告書

20170302ryukoku.png ■以下は、龍谷大学のホームページに掲載された記事を転載したものです。

本学は、「龍谷大学におけるセクシュアルマイノリティの現状とニーズに関するアンケート報告書」を発行しました。

このアンケートは、本学の人権問題研究委員会が主体となり、早急に取り組まなければならない人権課題のひとつとしてセクシュアルマイノリティの問題を認識し、現状を把握することを目的として実施したものです。2016年11月9日から12月8日にかけて、大学ポータルサイト内のアンケートに回答する形式で、本学の学生および教職員を対象におこないました。

アンケートには、858人(学生710人、教職員148人)の回答があり、うち130人(15%)がセクシュアルマイノリティを自認している学生や教職員からの回答でした。

アンケート結果から、セクシュアルマイノリティとはごく身近で当たり前の存在であること、大学内で、日常に嘲笑的言動が生じていることや、「話のネタ」として使われることも多く、無自覚・無理解の発言が相手を傷つけている結果が明らかとなりました。特に教職員の発言は、学生への影響力が大きく、セクシュアルマイノリティに対する教職員の理解を深めることが重要であると言えます。
また、セクシュアルマイノリティであることをカミングアウトしていない人も多く、大学の姿勢を明確にすることや気軽に話せるコミュニティづくり、相談窓口の設置、性別に関係なく誰でも使用できるトイレの設置などを要望する声が あがりました。
その他、「出生時の性が女性」の「学生」411人中13人(3.2%)が、「自認する性」がわからないと回答し、36人(8.8%)が「好きになる性」がわからないと回答しました。自らのセクシュアリティが定まっていない人や、揺れ動いている人が多いのでは ないかと推測できます。

なお、本アンケートの詳細内容は、ホームページで報告書データを掲載しております。本アンケート結果を公表することにより、大学関係者のみならず多くの方のセクシュアリティに対する理解が深まり、多様性を認めあう文化の創造に繋がることを願っています。

<アンケートの概要>
1.実施主体  龍谷大学人権問題研究委員会(事務局:宗教部)
2.回答期間  2016年11月9日~12月8日
3.回答方法  大学ポータルサイトによる無記名アンケート
4.対象者   本学学生および教職員(学生21,785人、教職員2,720人)
5.回答者   858人(学生710人、教職員148人)

詳細については、以下の報告書をご覧ください。

【アンケート調査に関するお問い合わせ先】
宗教部 Tel 075-645-7880

報告書は、ここをクリックした先の記事からどうぞ

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