深草キャンバスのスターバックス
▪︎今日は…といいますか、今日もですね、深草キャンバスに朝一番で出かけました。8時45分から、約束していた新聞記者の方から小一時間程インタビューを受けました。テーマは琵琶湖に関連することですが、狭い意味での自分の専門領域でもないテーマであることから、なんだか的外れなことを言ってしまうのではと心配していましたが、とりあえず記者さんに納得していただけたようで安心しました。
▪︎そのあとは、研究部で事務部長さんと打ち合わせをしました。そして、大学執行部が出席する会議で報告を行い、昼には瀬田キャンパスに戻りました。このキャンパス間移動というのが、なかなか大変です。まだ、研究部長になってから2ヶ月半ですが、どうしたものかとまだ思案しています。うまく時間を使えるようにならないと…。昼からは、所属する社会学部社会学科の学科会議、研究倫理に関するe-ラーニングの講習会、教授会があるからです。写真は、深草キャンパス内にある「スターバックス龍谷大学店」に行った時に撮ったものです。今日の仕事を始めるにあたり、コーヒーで気持ちを引き締めました!!
島田叡さんのこと
▪︎私は神戸市の出身です。高校は、神戸市長田区にある兵庫県立兵庫高等学校を卒業しました。神戸新聞に、母校と関係の深い方の記事が掲載されました。島田叡(あきら)さんです。兵庫高校の前身は旧制の神戸二中になりますが、島田さんはこの二中の卒業生です。以下は、新聞記事からの引用です。
神戸市出身で、沖縄県最後の官選知事として沖縄戦に散った島田叡(あきら)氏(1901~1945年)の顕彰碑が沖縄県民の募金で建立され、命日とされる6月26日、那覇市の奥武山(おうのやま)公園内で除幕される。除幕式には、井戸敏三知事ら兵庫県代表団も出席し、いまも沖縄県民に慕われる「島守」の事跡をしのぶ。
島田氏は旧制神戸二中(現兵庫高)、東京帝国大をへて旧内務省に入った。45年1月に沖縄県知事として赴任し、米軍上陸を前に県民の疎開や食糧確保に奔走。米軍の砲撃の下でも壕(ごう)を転々として執務を続け、本島南部で消息を絶った。
没後70年を前に、慰霊碑は沖縄県民の有志が期成会を設立し、募金を呼び掛けたところ、主に県内から600万円近くが集まった。顕彰碑は高さ3メートルで、「琉球」を象徴する石灰岩の台座に、「希望」をイメージしたステンレスの球体を組み合わせる。
期成会会長で元沖縄県副知事の嘉数昇明(かかずのりあき)さん(73)は「碑に沖縄県民の『島田さんを忘れない』という思いが結集された。島田さんからもらった兵庫との交流の新たなスタートにしたい」と話す。
除幕式には、兵庫県から井戸知事や久元喜造・神戸市長、沖縄県人会兵庫県本部や兵庫高同窓会「武陽会」関係者ら計50人の代表団が参加し、沖縄県関係者らとの交流会も開かれる。
▪︎現在の兵庫高校の校舎は、私たちの頃とは違っています。建て替えられています。私たちが学んだ校舎は、戦前、旧制神戸二中の時代からの建物でした。いろいろ思い出すのですが、学校の敷地の西側、野球のバックネットの裏側にあった斜面に、島田叡さんの慰霊碑が建てられていました。「合掌の碑」と呼ばれています。両手を合わせて合掌したようなデザインの慰霊碑です。現在、この慰霊碑は、沖縄に向かって建てられています。私たちの時はどうだったのか…記憶が定かではありません。慰霊碑には、こう書かれています。神戸二中の後輩である、竹中郁さんの詩だそうです。
「このグラウンド
このユーカリプタス
みな目の底に収めて
島田叡は沖縄へ赴いた
一九四五年六月下浣
摩文仁岳の近くで
かれもこれも砕け散った」
▪︎現在、この「合掌の碑」の横には、島田さんの座右の銘であった「断而敢行、鬼神避之」 の碑が建てられています。「断じて敢行すれば、鬼神もこれを避く」。私たちのときは、どうだったのか…情けないことに、このことも記憶がありません。兵庫高校に在学していたとき、島田叡さんがどういう方なのか、詳しくは知りませんでした。授業のさいにも、ほとんど説明がなかったように思います。
▪︎wikipediaには、こうありますね。「沖縄への米軍上陸は必至と見られていたため、後任者の人選は難航していた。沖縄に米軍が上陸すれば、知事の身にも危険が及ぶため、周囲の者はみな止めたが、島田は『誰かが、どうしても行かなならんとあれば、言われた俺が断るわけにはいかんやないか。俺は死にたくないから、誰か代わりに行って死んでくれ、とは言えん。』として、日本刀と青酸カリを懐中に忍ばせながら、死を覚悟して沖縄へ飛んだ」。「北部への県民疎開や、食料の分散確保など、喫緊の問題を迅速に処理していった」。死を覚悟して沖縄に赴き、沖縄県民の皆さんのために尽力された島田さん。享年、43歳でした。新聞記事には、いまも沖縄県民の皆さんに「島守」として慕われていると書かれています。夏の高校野球の沖縄県大会で優勝した高校には、「島田杯」が贈られています。
龍谷大学吹奏楽部サクソフォン四重奏(TV出演)
▪︎同僚の方のfacebookのページで、この動画の存在を知りました。登場しているのは、龍谷大学吹奏楽部のサキソフォン四重奏の皆さん。3月に行われた「全日本アンサンブルコンテスト」で金賞を獲得した方たちです。この動画は、NHK京都放送局のローカルニュース番組のなかの「京のキラ星」に出演したときのものです。
▪︎演奏しているのは、アラン・ベルノー作曲、『サクソフォン四重奏より第4楽章』第4楽章。そして、Superflyの『愛をこめて花束を』です。アラン・ベルノーってどういう作曲家なのか、私はよく知りませんでした。少しだけ、調べてみました。1932年生まれの、音楽家の両親をもつフランスの作曲家のようです。若いころは、パリのコンセルバトワールで作曲を勉強をし、数々の作曲コンクールでその才能を認められるようになりました。室内楽から交響曲まで、さらには映画やテレビ番組の音楽まで手がけてきた作曲家のようです。
▪︎2曲目の曲は、Superflyの『愛をこめて花束を』です。Superflyって…これも知りません。でも、サビのメロディーは、私のようなおじさんでも知っていますね。印象に残っています。日本の音楽ユニットなんですね。オリジナルは、以下の動画をどうぞ。
集合的沸騰
▪︎この時期、就職活動で4年生がゼミになかなか参加できません。さらに教職課程をとっている学生は、この時期には教育実習が入ります。この日、4年生はは4人しか出席できませんでした。4人しか出席できなくても、ゼミはもちろんやります。この日は、Sくんが自身の卒論の構想について発表してくれました。市町村合併(平成の大合併)の影響により、従来より行われてきた地域の祭りが活気を失い、うまく行うことができなくなっている…ということが、彼の関心になります。Sくんには、まず芦田徹郎さんの『祭りと宗教の現代社会学』(世界思想社,2001)を、そしてエミール・デュルケームの『宗教生活の原初形態』を読んでみるようにと指導しました。特にエミール・デュルケームの『宗教生活の原初形態』に関しては、「集合的沸騰」という概念を中心に解説をしました。
▪︎しかし、言葉で「集合的沸騰」といっても、よくわからないかもしれないので、YouTubeで少し動画をみてもらうことにしました。ひとつは、長野県の諏訪地方で行われている「御柱祭」です。もうひとつは、岡山の西大寺で行われる「裸祭」です。あまりのすさまじさに、学生たちが驚いている…その様子がわかるでしょうか。
今日の8期生「地域エンパワねっとⅠ」
▪︎金曜日の午前中は、「大津エンパワねっと」コースの「地域エンパワねっとⅠ」の授業です。今日は、8期生9チームのうち5チームが地域に出かけて活動をしています。残りの4チームは、大学でミーティング。「地域エンパワねっとⅠ」の目標は、地域団体の皆さんととともに活動をしながら、学生の立場から地域の課題を「発見」することにあります。「発見」した課題にもとづき、後期の「地域エンパワねっとⅡ」では、地域の皆さんと一緒に小さなプロジェクトを立ち上げることになります。その準備がしっかり夏休み前までにできるとよいですね。
▪︎学生たちは、地域の皆さんからいろいろお話しを伺ってきています。明確な課題「発見」には至らないものの、頭のなかにはモヤモヤと問題意識が芽生えてきている…そのような状況かと思います。「エンパワ」の最初の難しさは、自分たちで意味のある課題をきちんと「発見」できるかどうかにあります。教員は、あくまで側面から見守り、時々相談に乗るだけです。このあたりの教員の関わり方にも、難しいものがありますね。
瀬田キャンバス教職員懇親会
▪︎昨日は、予定になかったのですが、深草キャンパスで、急に午前中に打ち合わせと会議が入りました。本当は、総合地球環境学研究所のプロジェクトの調査で、滋賀県甲賀市にいっているはずだったのですが…、仕方がありません。午後も打ち合わせや資料の作成と続きましたが、夕方のスクールバスで、瀬田キャンパスに移動しました。瀬田キャンバスで、「瀬田キャンパス教職員懇親会」が開催されたからです。
▪︎瀬田キャンパスでは、これまで何度か、学部を超えた教員の懇親会を開催してきました。理工学部、社会学部、国際文化学部の懇親会です。この4月からは、国際文化学部が深草キャンパスに移動し、国際学部になりました。また、瀬田キャンパスには、新しく農学部が開設されました。今回は、農学部の教員の皆さんをお迎えするという意味合いを含めて、さらには教員だけでなく事務職員の皆さんも含めてお互いにもっと親しくなれば…との思いから開催されることになりました。学部を超えて気楽に話しができる関係って、とっても大切です。そういう関係が、このような懇親会を通してもっと生まれてきたらなあと思います。懇親会では、農学部教務課の山川さんが、エールをきってくださいました(山川さんは、元・日本拳法のチャンピオン)。
▪︎「瀬田キャンパス教職員懇親会」は、瀬田キャンパスの生協食堂で開催されました。そのあとのことですが、私のばあいは、瀬田駅に場所を移し、二次会とということになりました。滋賀県にお住いの皆さんは、さらに三次会に突入されていましたが、私の方は自宅が遠いものですから、ここで離脱しました〜。本日、皆さんの体調は大丈夫なのかな…。
【公開シンポジウム】宗教と教誨の現在と未来 ~日本人の宗教意識~
▪︎龍谷大学では、「龍谷大学矯正・保護総合センター」という研究教育組織が設置されています。このセンターの始まりは、1977年に遡ります。龍谷大学法学部教授会において法学部の特色を活かすため、「法職課程」とともに設置された「矯正課程」そのルーツになります。その後の、長い期間におよぶ様々な活動実績が高く評価され、2010年には、刑事政策分野の研究と教育を総合した「矯正・保護総合センター」が開設されることになりました。以下は、センターの説明です。
本学は、浄土真宗本願寺派の戦前から今日に至るまでの長い歴史と伝統を持つ宗教教誨を基盤としながら、日本で唯一の刑事政策に特化した教育プログラムとして、1977年、法学部を中心に矯正課程(現在の矯正・保護課程)を設置しました。それ以来、刑務所・少年院・少年鑑別所などで働く矯正職員を目指す学生や、犯罪や非行をおかしてしまった人たちの社会復帰を手助けする保護観察官等の専門職をめざす学生、同じくボランティアとして活躍したいと希望する人たちのため、実務に即した教育活動を行っています。
また、2001年には、このような矯正と更生保護における教育活動の実績を継承して、新たな刑事政策構想を提言する矯正・保護研究センターを設置しました。2002年度から研究センターは、刑事政策分野に特化した大学付設の初めてとなる民間研究機関として、文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業(AFC)に採択され、8ヵ年間の研究活動を行ってきました。
これら刑事政策に関する教育活動と研究活動は、いずれも本学の建学の精神を具現する特色ある活動として、着実に実績を重ねており、また、高い評価を得ているものです。
2010年に開設した矯正・保護総合センターは、これらの教育活動と研究活動をさらに一層充実・発展させるとともに、加えて、この分野における社会への貢献をめざして活動してまいります。
▪︎2014年の大学認証評価においても、次のように高く評価されています。
「『矯正・保護総合センター』の事業は、建学の精神に基づく『共生』の理念を具現化するもので、貴大学ならではの取り組みと認められる。すなわち、これは浄土真宗本願寺派の歴史と伝統に根差す宗教教誨・篤志面接委員を承継・発展させた事業で、教育活動として『刑務所、少年院、少年鑑別所などで働く矯正職員や、犯罪をおかしたり非行を行った人たちの社会復帰の手助けをする保護観察官等の専門職やボランティアを養成すること』を目的とする『矯正・保護課程』を開設するとともに、研究活動として『刑事立法プロジェクト』などの研究プロジェクトを推進し、『矯正講座』や研究年報などを刊行していることは評価できる」。
▪︎その「龍谷大学矯正・保護総合センター」の主催で、「宗教と教誨の現在と未来~日本人の宗教意識~」という公開シンポジウムが開催されます。プログラム第1部「科学の時代における宗教の役割~矯正・保護と宗教活動~」では、浄土真宗本願寺派前門主である大谷光真さんが話し手、そしてジャーナリストで『教誨師』の著者である堀川 惠子さんが聞き手となり、対談のような形式で進められるようです。第2部「犯罪と宗教教誨」では、赤松徹眞・龍谷大学学長、平野俊興さん(東京拘置所教誨師)、平川宗信さん(名古屋大学名誉教授)、3人の皆さんで報告と討論がおこなわれる予定です。
▪︎詳しくは、以下のページをご覧ください。
宗教と教誨の現在と未来~日本人の宗教意識~
天丼
▪︎先日、総合地球環境学研究所に移動するさい、強い空腹感に襲われ、いつもとはことなりカロリーの高いものを食べたくなりました。ということで、京都駅前の地下街「ポルタ」にある「銀座ハゲ天」で天丼をいただくことにしました。正式な名前は「江戸前天丼」です。なんと、天ぷらが7品のっかってきます。海老2尾、魚介1品、穴子の一本揚げ、半熟玉子、貝柱と玉葱のかき揚げ、海苔。いかがですか。随分豪華な天丼でしょう。しかし、あまりの天婦羅の量の多さに、少し胃袋が悲鳴をあげることになりました。還暦が3年後に近づいてきていますが、胃袋も小さくなってきています。とはいえ、天丼をいただくのであれば、関東風の天婦羅が美味しいと思います。関西風の天婦羅では、天婦羅のコロモに卵を使わずサラダ油で揚げますが、関東風ではコロモに卵を使い、ゴマ油で揚げるので、大変香ばしくなります。色も、関西風の天婦羅は白っぽいのに対して、関東風はキツネ色になります。
▪︎ところで、こちらの店名。大変有名かつユニークにお名前です。たまたま、昨日は、お店の名前の由来を知ることになりました。以下が、お店の由来の説明です。なるほど…というか、あまりにストレートな命名で驚きました。
1928年、東京の九段で天ぷら屋を始めた時の屋号は 「たから」。
ところが初代の店主、渡辺徳之治は完全なハゲ頭だったので、お客様からは「ハゲの天ぷら屋、ハゲ天」としか呼ばれず、翌年銀座に進出する時に思いきってこの「ハゲ天」を屋号にしました。
その後、お客様に覚えていただきやすい名前としてこの屋号は広く浸透し、現在に至ります。
地球研のワークショップ
▪︎昨日は、午前中、3人の大学院生の指導をしたあと、慌てて、京都市の北区上賀茂にある総合地球環境学研究所に向かいました。この研究所は、地下鉄・国際会議場から、さらにバスに乗って移動しなくてはいけません。近くに、京都精華大学や京都産業大学があります。そういうと、瀬田キャンパスからはどれだけ遠いからご理解いただけるかなと思います。
▪︎昨日は、PD研究員の浅野さん打ち合わせを行いました。というのも、今日、私たちの研究プロジェクトにとって重要な調査サイトである滋賀県甲賀市甲賀町小佐治での調査と、地域の農家の皆さんに調査の趣旨を説明する説明会が開催されるからです。私もその予定で日程を調整してきたのですが、突然、突発的な仕事が研究部に生まれてしまいました。そのため、調査に参加できなくなりました。本来、私がするべき仕事を、プロジェクトリーダーの奥田さんや研究員の浅野さんにお願いしなくてはいけなくなりました。残念です。本当に学内の研究部の仕事と、総合地球環境学研究所の研究プロジェクトの両立が大変で、まいっています。
▪︎打ち合わせのあと、総合地球環境学研究所のセミナー室で開催されていたワークショップを覗いてみることにしました。地球環境学のためのリモートセンシング(遠隔画像解析)とドローン(無人航空機)の使いみちについて最新の情報を共有するためのワークショップです。メインの2つの事例報告は、かなり技術的・専門的な話しだったようです。私は、短い事例紹介をいくつか聞かせてもらいました。
▪︎リモートセンシング(遠隔画像解析)とドローン(無人航空機)という技術は、いわば「鳥の目」なのですが、この「鳥の目」からの環境情報と、深い聞き取り調査という「虫の目」からの環境情報の対話は可能なのでしょうか。可能とすれば、それはどういう意味でなのか。可能にするための条件や方法はどのようなことなのか…いろいろ頭のなかで「妄想」していました。このような「鳥の目」の技術は、「誰にとって」の「何のため」の技術なのか、いつも注意深く考えなければなりません。技術はニュートラルではないからです。
梅田いろいろ
▪︎先週の土曜日、老母の生活介護のため、阪急梅田駅を利用しました。ということで、ほぼ毎週、阪急電車に乗車しています。先週は、生活介護の帰り、阪急梅田駅構内にある喫茶店で、梅田駅の風景を撮ってみました。阪急梅田駅というエントリーをご覧ください。パノラマ写真で、阪急梅田駅の「魅力」を撮ろうと思いましたが、なかなかうまくいきませんでした。ということで、再挑戦。今回は、各ホームにずらりと電車が並んでいるところを撮ることができました。「だから、どうしたというのだ…」という声が聞こえてきそうです。まあ、その通りなんですが、私としては満足です。どんなことでもいいのですが、こういう「小さな楽しみ」「小さな満足」を、慌ただしい1日のなかでも、なにか感じ取ることができたらなあ思います。残りの写真は、「新梅田食堂街」のなかにあった「縦看板」。なかなか素敵です。そして、「ヨドバシカメラと梅田の空」です。なんだか、脈絡のないエントリーで申し訳ありません。