仰木の里フェスタ
■龍谷大学RECが、仰木の里自治連合会と大津市役所と連携して取り組んでいる事業「学生まちづくりLAB(ラボラトリー)」のことについては、これまでも時々そのことをこのブログでもお知らせしてきました。私は、この事業の中心となって頑張っている学生研究員の皆さんの活動を教員として支援しています。先日の日曜日、仰木の里で「仰木の里フェスタ」というイベントが開催され、学生研究員の皆さんが参加してきました。私自身は、部長をしている龍谷大学吹奏楽部が青森で開催された全国吹奏楽コンクールに出場するため、部員の皆さんに同行したことから、このイベントには参加できませんでしたが、大盛況だったようです。とても嬉しいです。学生研究員の皆さんが企画・実施した「家庭菜園プロジェクト」や今回のイベントに合わせた企画もうまくいったようです。学生の皆さん、ご苦労様でした。以下は、学生研究員の皆さんのグループ「FAN」のfacebookへの投稿です。この投稿の写真を見ると、私が袋栽培して育てたジャガイモも展示されたようですね。
棚田サミット・高島市実行委員会第2回準備会
■昨晩は高島市役所へ行ってきました。県外の皆様に説明させていただくと、高島市は琵琶湖の西に位置する自治体になります。その高島市では、再来年、「第27回全国棚田(千枚田)とサミット」が開催される予定になっています。昨晩は、その高島市実行委員会の第2回準備会が、高島市役所で19時半から開催されました。私はアドバイザーとして出席しました。最初は大変硬い雰囲気でどうしたものかと思っていましたが、しだいに固さも解れて、いろいろお話をいただけるようになりました。楽しかったな〜。単に「サミット」を成功させるのではなく、「サミット」をジャンピングボードにして、高島が現状をブレイクスルーしていくことにつながればと思っています。
■ある意味で異業種交流会のような感じなんですが、普段出会うことが無い方たちが、コミュニケーションすることで面白い展開になりました。ある方が「自分はこんなことをしていて。こんなことに困っている」と話すと、「そのことに関連して、こういうことをやっているんだけど、何か役に立てるかも」と話が展開していくわけです。お互いに相補う相補的な関係がその場にフッと浮かび上がってくるかのようでした。
■同じ地域に暮らす人たちでも、そのままでは相補的な関係を持てるわけではありません。お互いの存在も知りません。情報のやり取りもあまりありません。すぐそばにチャンスがあるのに気がつくことができません。見えない壁が存在しているのです。今回のような会議がきっかけとなって、そのような壁が低くなり、異業種が繋がり横の連携やネットワークが広がっていく中で、地域の内側から内発的に面白いアイデアや実践が生まれて、新しい地域ビジネスが誕生すればと思っています。
■今後は、若い方、女性(今日は1人もおられなかった…)、外からの移住者の方たちにも参加していただき、面白いワークショップができたら楽しいなと思っています。そのことを市役所の事務局にもお願いをしておきました。来月は第3回目の会議になります。楽しみです。というわけで、昨晩は会議の心地よい余韻に浸りながら、湖西線で帰宅しました。
部局長会への報告
■先週の土曜日に青森市で開催された「全日本吹奏楽コンクール」(大学の部)で、龍谷大学吹奏楽部は3年ぶりの出場で、全ての審査員からA評価をいただく「オールA」でゴールド金賞を受賞することができました。今日は、幹事長の上野右京くん、副幹事長の東寿美佳さん、若林義人音楽監督、部長である私、そして4名の副部長、8名で部局長会の皆さんに金賞受賞の報告させていただきました。部局長会は、学長、副学長、各学部の学部長理事、事務職のトップの理事の皆さんで構成される会議体です。学長からは、お祝いのスピーチをいただきました。「コンクールの自由曲として演奏した『ブリュッセル・レクイエム』(ベルト・アッペルモント作曲)は、2016年にベルギーの首都・ブリュッセルで発生した連続爆破テロ事件の犠牲者への鎮魂の曲として作曲されました。平和を希求する作曲の意図は、創立380周年を迎えた龍谷大学の理念とも重なり合うものです。名実ともに日本一の吹奏楽部として、これからは世界に羽ばたいていただきたい」。ありがたいですね。2017年に、吹奏楽部は、スイスで開催された「チューリッヒ国際青年音楽祭」でコンサート部門 Topレベルでグランプリを受賞していますが、またそのような演奏の機会があれば、ぜひとも大学からもご支援と応援をいただければと思っています。よろしくお願いいたします。
講演会「お寺の掲示に見る仏様の教え」
Dance Movement / Philip Sparke ダンス・ムーヴメント 龍谷大学吹奏楽部
■今年、2019年6月30日に滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール大ホールで開催された「龍谷大学吹奏楽部 サマーコンサート2019」で演奏された曲が、最近、YouTubeにアッブされました。。Philip Sparke作曲の”Dance Movement “(ダンス・ムーヴメント)です。
大学教員の社会的活動
■このブログのタイトルの下にある「ABOUT ME(SideA)」の「大学教員の社会的活動」をご覧いただければわかりますが、私は積極的にいわゆる社会貢献活動に取り組んでいます。自分が研究で獲得した知見を、できるだけ地域の政策や実践に役立てることができれば…という素朴な思いからです。最近、高島市の「第27回全国棚田(千枚田)サミット開催」にかかる企画等のお手伝いをするアドバイザーに就任しました。また、大津市の「新名神大津SIC利活用活性化委員会」の委員にもなりました。高島市の方は、市内の中山間地域を中心にしながらも、市内の地域資源のネットワークを地域固有のストーリーとともに立体的に組み立てていくことなりそうです。また大津市の方は、大津市の南部の大石のまちづくりについて考えるわけですが、こちらもほぼ同様の仕事になるかと思っています。高島市の方は、明日、初めてその準備委員会に参加させていただきます。大津市の方は、昨日、その委員会がありました。委員に地元の企業の経営者の方たちがおられて、とても面白いディスカションになりました。ちょっとワクワクしてきました。明日の、高島市の会議もそうなれば良いなと思っています。
全日本吹奏楽コンクール(大学の部)で金賞受賞!!
■26日(土)、青森市にある「リンクステーションホール青森」で開催された「全日本吹奏楽コンクール」(大学の部)で、龍谷大学吹奏楽部は、ゴールド金賞を受賞しました。個人的な感想になりますし、手前味噌だとお叱りを受けるかもしれませんが、他大学と比較しても、圧倒的に素晴らしい演奏だったと思います。演奏を終えた直後の観衆の歓声と拍手の大きさに驚きました。コンクールには審査員は9名おられます。それぞれの審査員が各大学の演奏に関してA・B・Cの判定をします。龍谷大学は「オールA」。全ての審査員に高く評価していただきました。心の底から感動しました。部員の皆さん、素晴らしい演奏、ありがとう。また、龍谷大学吹奏楽部の活動をご支援くださった龍谷大学の関係者の皆様、応援してくださった全ての皆様、本当にありがとうございました。春に部長に就任してから、時々、部員の皆さんの練習の様子を時々拝見してきました。私自身は、吹奏楽に関しては全くの素人ですし、ただ見学させていただいているだけなのですが、それでも、若林音楽監督や児玉コーチ、多くの指導者の皆さんにご指導いただき、部員の皆さんがしっかりと音楽に集中して曲づくりをされてきプロセスを知ることができました。そのようなわけで、コンクールでの感動もひとしおでした。この歳で、これだけ感動させていただくこともあまりないわけで、大変ありがたいことだと思っています。
■コンクールは、26日(土)に開催されましたが、コンクールに出場する部員の皆さんと部員の代表である幹事長Uくん56名は、24日(木)に新幹線で青森に向けて出発しました。私は、2名の副部長の皆さんと一緒に25日(金)に出発しました。朝4時に起床し、最寄りの駅の始発の電車に乗って伊丹空港から青森に飛びました。25日から26日の午前中にかけては、隣の秋田県大館市にある「ほくしか鹿鳴ホール」(大館市民文化会館)で最終の調整を行いました。このホールで、非常に細かな点を最終調整しました。たとえば、普段の練習場ではわからない音の響きを、ホールで実際に演奏して確認しながら、楽器を演奏する位置の修正を行いました。そのほかにも、重要なポイントとなる部分に関しては非常に細かな音楽的な調整を行いました。部員の皆さんが、音楽監督・コーチ・指導者の皆さんの指導のもとで、集中される雰囲気の中で、少しドキドキしながら調整の様子を拝見しました。
■普通、コンクールに出場するとなると緊張したりあがってしまうように思うのですが、全国コンクールに出場するようなレベルになると、そのようなことは全く無いようです。ある部員の方に聞いてみましたが、いつもの練習時の演奏をきちんとやるだけ…とのことでした。いつも通りにきちん演奏する。そして、集中して力をきちんと出し切る。自分たちの音楽表現を行う。すごいなと思います。個人的な考えですが、音楽はスポーツと違って直接的に対戦する相手がいるわけではありませんが、優れたスポーツチームも優れた吹奏楽のバンドも平常心で臨むという点では同じではないかと思います。なかには、満面の笑みで演奏している部員もいました。パーカッションの部員です。どうして満面の笑みだったのかと聞いてみたところ、「楽しくてしょうがなかった」と答えてくれました。自分たちが時間をかけて形作ってきた音楽を、晴れの舞台で披露できることの喜びでしょうか。素晴らしいと思います。
■26日の最終調整の後には、ちょっと感動的なシーンもありました。部員の皆さんが、お世話になった音楽監督・コーチ・指導者の皆さんに感謝の気持ちを込めてメッセージを書いた色紙を送ったのですが、その際、コンクールメンバーに一緒に付き添い、懸命にサポートしてきた幹事長のUくんにも、仲間の部員から色紙が送られました。とても素敵な光景でした。Uくんも感動していた様子でした。このような気持ち、大切ですね。
■龍谷大学吹奏楽部の部訓は「音楽」「感謝」です。浄土真宗本願寺派の宗門校らしい部訓だと思います。自分たちが大好きな音楽に取り組んで感動して燃える演奏ができるのも、多くの皆さんに支えていただいたからです。音楽監督・コーチ・指導者の皆さんはもちろんのこと、部員のご家族や恩師、仲間や友人、様々な支援をしてくださった大学関係者、さらには吹奏楽部の繁栄の礎を築いて来られた遠い過去の先輩方や、さらには、たとえば20年後に入部してこられるまだみぬ未来の後輩の方達。「現在・過去・未来、様々な方達とのつながりがあったからこそ、自分たちは全国コンクールでも金賞を受賞できるような演奏ができたんだ」と自分たち自身で納得できた時、吹奏楽部は組織としてさらに発展できるのではないかと思います。
■次の吹奏楽部としての大きな演奏会は、12月26日に開催される「第46回定期演奏会」になります。全国コンクールは、コンクールならでは縛り(演奏時間等)があります。定期演奏会には、そのような縛りがありません。次の定期演奏会では、龍大サウンドとも呼ばれる龍大ならではの演奏で、多くの皆さんに感動していただけるように頑張って欲しいと思います。
【追記】■大学のホームページに、金賞受賞の記事が掲載されました。幹事長の上野右京くんがインタビューで語っているように、「拍手や歓声は1番」だったと本当に思います。
2019.10.30
吹奏楽部 全国大会金賞受賞 日本一に輝く【スポーツ・文化活動強化センター】第67回全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の大学の部が10月26日、青森県のリンクステーションホール青森で開催され、3年ぶりに関西代表として出場した本学が11回目の金賞に輝きました。
課題曲はⅤ「ビスマス・サイケデリアⅠ」、自由曲はB.アッペルモント作曲の「ブリュセル・レクイエム」。
約180名の部員からメンバーに選出された55名が演奏し、圧倒的なスケールと高度な音楽表現により奏でられた11分1秒の演奏は、会場全体を包み込み、審査員9名全員から最高位であるA評価をいただくことができ、金賞を受賞することができました。上野 右京幹事長(経済学部4回生)のコメント
「本番はとにかく楽しんで演奏するように」と部員に伝えました。のびのびと演奏をすることで、龍谷大学吹奏楽部らしい音楽ができると思っていました。本番の演奏は、一人一人が輝き、聴衆も息をするのを忘れていたかのような圧倒的な演奏をすることができ、拍手や歓声は1番だったと思います。結果は全国大会で金賞、そして審査員全員が最高評価である「A」評価をいただくことができ、目標としていた「日本一」を得ることができました。この結果が出せたのは最後まで諦めずに追求していける環境があったからこそだと感じています。また、日頃からご指導をいただいている先生方、ご支援していただいている方々のおかげです。本当にありがとうございました。今回の大会で、部のモットーである「音楽」「感謝」を部員全員が体感することができ、これからもより大切にし、年末の集大成である定期演奏会に向けて更に頑張ってまいります。今後とも龍谷大学吹奏楽部の応援をよろしくお願いいたします。 」
「第67回全日本吹奏楽コンクール」(大学の部)
■10月26日(土)、「第67回全日本吹奏楽コンクール」(大学の部)が、青森市の「リンクステーションホール青森」で開催されます。龍谷大学吹奏楽部は、関西代表としてこのコンクールで演奏します。そして金賞受賞を目指します。本日の朝、コンクールで演奏するメンバーが、新幹線で東北に向かいました。東海道新幹線と東北新幹線を乗り継いで新青森駅まで。全員一緒に行きたいということで、あえて新幹線を利用しています。今回は、学生の代表である幹事長とコンクールのステージで演奏するメンバーが先に向かいます。今日の宿泊は隣県である秋田県の大館市です。そして、大館市にあるホールで最終調整を行います。もう、やるべきことは全てやり尽くしてきたので、後は、本当に微細なところの調整ということになります。
■指導者である音楽監督、コーチの皆さんは本日の夕刻、部長である私と4人の副部長のうちの2人は、明日の午後に大館市に入ります。コンクールで演奏をしない部員たちも、応援のために土曜日朝早く、京都発の新幹線に乗って青森入りします。今日の京都駅、修学旅行生、海外からの団体客でいっぱいでした。そのような混雑の中、素敵な笑顔で部員の皆さんは出発しました。
■龍谷大学吹奏楽部が全国吹奏楽コンクールへ出場するのは、2016年以来ということになります。2017年と2018年は近畿大学が出場しました。関西大会から全国大会へと推薦される数が1校ということになり、このようなことになっています。私と同世代のベテランの吹奏楽経験者から、次のようなことを教えてもらいました。それは、「何年か続けて全国コンクールへの出場を逃して、最後に経験した部員が卒業してしまうと気をつけなければならない」ということでした。なるほどと思いました。おそらく、これは音楽以外のスポーツでも同じかなと思います。龍谷大学吹奏楽部の場合は、現在の4回生が1回生の時の2016年に全国大会に出場しています。部長としては、少し胸をなで下ろしています。コンクールの演奏については、定期演奏会などの通常の演奏とはまた異なる独特の世界や評価の判断基準があります。多くの吹奏楽関係者からお聞きしたことですが、人に感動を与える素晴らしい演奏をすることと、コンクールで良い成績をおさめることとは、必ずしもぴったり重なりあっているわけではないのです。私のような素人にはなかなか難しいことなのですが…。というわけでいろいろ難しい問題があるのですが、龍谷大学吹奏楽部は、全国大会でも素晴らしい演奏を聞かせてくれるものと信じています。
急に…
■今日は急にブログへのアクセス数が上がりました。普段は、60前後のアクセスなのですが、今日は、この投稿をした段階で115近くまでにアクセス数が伸びました。ありがたいというベキなのですが、やはり普段と違うわけで、少々違和感があります。何かあったのかな…。普段からそれぐらいアクセス数が伸びていれば問題ないのですが…。日々の出来事や経験を記録に残しているだけで、多くの皆さんに役立つ話が書かれているわけではありません。どうぞ、よろしくお願いいたします。
第6回「びわ湖チャリティー100km歩行大会」
■この前の土曜日から日曜日にかけて、「びわ湖チャリティー100km歩行大会」に参加してきました。最初は雨も降り、多少コンディションが良くなかったところもありますが、何とか100km歩き完歩しました。いろいろな思いを抱えて歩きました。まずは世界農業遺産に認定されることを祈って。1周忌を迎えた大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」のマスター光山幸宏くんのことを偲んで。台風で被害に遭われた地域の復旧を願って。全日本吹奏楽コンクール(26日)で龍谷大学吹奏楽部が素晴らしい演奏で金賞を獲得することを願って。市民団体「水草は宝の山」(水宝山)の活動、NPO法人「琵琶故知新」が運営する「びわぽいんと」がうまく動き始めることを祈って。孫の健やかな成長を願って。そして、琵琶湖と共に仕事ができることを感謝して。いろいろ、あります。ちょっと厚かましいですが、いろいろ抱えて歩きました。なんとか、100kmを完歩したことに安堵しています。応援してくださった皆様、ありがとうございました。
■世界農業遺産をアピールするために、多くの滋賀県庁職員の皆さんと一緒に歩いているわけですが、今日は若い職員さんに支えていただきながら、なんとかゴールすることができました。若い職員の皆さん、ウォーキングのスピードが早いですね。引っ張ってもらいました。結果、23時間19分27秒でゴールすることができました。ちなみに歩数ですが、初日は95,629歩(自宅を出てからの歩数です)。2日目は58,679歩でした。合計154,308歩です。よく歩きました。ゴールしたらすぐに生ビールを飲み、帰宅してからもビールを飲みました。徹夜で歩いたので、そのまま昼寝に突入しました。
■この「びわ湖チャリティー100km歩行大会」、大会当日のコンディションもありますが、きちんと準備すれば完歩できると思います。ちなみに、今回は、 931名のうち完歩者は660名でした。完歩率は70.9% 。今大会では、facebookの1人のお友達とスタート地点でお会いしました。昨年の私の「びわ100」の投稿を読んで、参加を決意されたとおっしゃっていました。ちょっと、うれしかったです。今年も、何人かの方から「私も参加したい」とのお話を伺っています。是非ご参加ください。さて、今回も、100kmの道中のこと、記録しておこうと思います。時間を見つけて書き足していきます。
■1回目の参加の時と違って、4回目ともなるとずいぶん舐めてかかっていたなあと思います。昨年、たいした練習をせずになんとか完歩できたので、今年もなんとかなるだろう…と、ほとんど練習をしてきませんでした。唯一、約2週間前に、琵琶湖の南湖をぐるりと1周、42kmほどを滋賀県の職員の皆さんと一緒に歩いただけです。本当は、きちんと積み上げて「脚」を作り上げていくべきだったと反省しています。おそらくは、そのほうが、楽に歩けたのではないかと思います。これが一番の反省点です。
■2つめの反省点ですが、前日に、よく眠れなかったことです。昨年の大会でもやはりそうでした。そのため、夜中に非常に眠くなってしまい、これは危ないと自分でも思い、我慢せずに、チェックポイントのあった南郷の洗堰で仮眠を取りました。今年は、頑張って仮眠はとりませんでしたが、歩きながら非常に強い眠気が襲ってくることが何度かありました。南郷の洗堰を出発して、次のチェックポイントであるびわ湖ホールまで移動すると、その途中には湖岸沿いに公園があります。朝早くから散歩をしたりジョギングをされている方達がたくさんおられます。そういう方達とすれ違う時、不審な目でジロリと見られることが何度かありました。おそらくは、ふらついて歩いていたのですね。これ、危険です。前日に、十分な睡眠が取れるようになんとかしなければなりません。なんだか、明日が遠足で興奮して眠られない子どものようです…。
■今回の第6回の大会では、大会にエントリーした時期が遅めだったからだと思いますが、私はABCという3つのグループのCによるスタートでした。Aグループから出発するので、最後の方からの出発と言うことになります。この大会ではタイムを競うわけではないので、それで困ることは何もないのですが、あえて困ったといえば、私の場合、自分のペースで歩こうとすると前が詰まってしまうということでした。ウォーキングの大会では、できるだけ自分のペースとリズムで歩いていくことが大切かと思いますので、やはり早めにエントリーして快適に歩けるようにした方が良いかなと思いました。
■スタートした後、しばらくすると雨が降り始めました。今回の雨には、本当に難儀しました。ずっと振り続けるよりはマシなのですが、ゴアテックスのレインウェアを着たり脱いだり…を繰り返さなければなりませんでした。大会事務局からの案内では、雨具についてはポンチョが便利と書いてありましたが、今回の程度の雨であれば、確かにそうですね。ポンチョの良いところは、リュックを背負ったままでも着ることができることでしょうか。ポンチョだとリュックは濡れません。下の方がオープンなので、蒸れにくいというのも良い点かと思います。ただし、下半身はオープンなので、強い雨になると濡れてしまうでしょうね、やはり。難しいですね〜。雨の問題ですが、足裏にも関係してきます。シューズにカバーをかけない限り、靴や靴下に雨がしみ込んできます。蒸れると足に肉刺ができてしまいます。ということで、今回、トレイルランニングに取り組んでいる友人に、肉刺ができにくい良いソックスはないかと尋ねみました。
■友人からは、「ドライマックス」というメーカーのソックスが良いと教えてもらいました。そして「いつも行くトレランの店に、トレイルランナーが嫌がる厚めのドライマックスのソックスが余って残っている」とのことで、私の代わりに購入してくれました(ありがとう、Oさん)。この「ドライマックス 」のソックス、大変優れています。感心しました。「ドライマックス」という名前の通り、足裏が蒸れません。実際、肉刺ができませんでした(もっとも、利き足の右親指の爪の下が指内出血してしまいました。これは毎年ですね)。もうひとつその友人から教えてもらったものは、「Protect S1 スポーツ摩擦皮膚保護クリーム」です。これも優れものです。今までは、足裏にワセリンを塗っていましたが、このクリーム、ワセリンのようなべとつき感がありません。また、肉刺対策という点ではワセリンよりも優れているかもしれません。今回は、新しいソックスとクリームが大活躍でした。結局、一度も別の靴下に履き替えることはありませんでした。「ドライマックス」のソックスの予備を2つリュックに入れていたのですが、使わずじまいでした。
■雨は降ったり止んだりと面倒臭い天候でしたが、彦根をすぎたあたりからは雨も止みました。いつもの通り、大中の第1チェックポイント(32km)までは、順調に進みました。そこにたどり少し前に、知り合いの社会学者とも出会いました。同志社大学の鵜飼孝造さんでした。後ろから歩きながら、これは鵜飼さんに違いないと確信し、すれ違いざまにお声がけさせていただきました。歩くスピードやリズムはそれぞれの人にあったものがあります。私は、健脚の滋賀県職員の方と一緒でした。そのスピードに合わせて自分のペースとリズムを維持していました。鵜飼さんからは、「先に行ってくださいね」と言っていただき、簡単な挨拶を済ませて先に進むことにしました。今回、滋賀県職員の皆さんのチームと一緒にスタートしましたが、チームといっても途中からはばらけてきます。その際に、自分のペースにあう方が自然と見つかっていきます。おそらくは、単独で参加される場合でも、そのような方が見つかるのではないでしょうか。特に、第2チェックポイント(53km)を超えるあたりからは、前後にあまり人がいません。暗い夜道を一人で歩くのは、やはり辛いものがあります。元気なうちは、ペースが同じ方とおしゃべりを歩くとずいぶん気が紛れます。おそらく1人だと、どんどんペーズが落ちていくのではないかと思います。だって、しんどいですもの。
■今年は、第3チェックポイントが、昨年よりも少し手前の66km地点になりました。第2チェックポイントからは、ここまで13km。次の第4チェックポイント(79.9km)までは14km。昨年は、第3チェックポイントがさらに4kmほど先でしたので、少し長く感じて精神的にしんどかった記憶があります。今回は、ちょうど良い距離かもしれません。このあたりからは、残りの距離のことはあまり考えるべきではないと思います。「ああ、まだ34kmも残っている」と考えるのではなく、「もう、66km歩いてきた」と考えるようにするべきかと思います。そして、第3チェックポイント以降は、「とりあえず次は14km」、第4チェックポイントからは「とりあえず次は10km」と考えるようにしています。先のことは考えません。そしてだい5チェックポイントにたどり着いたら、「ああ、もう90kmも歩いたのか、すごい。残りは、たった10kmやん」と考えるようにしています。自分で自分を騙す…という感じでしょうか。ただし、最後の区間は、実は10km以上あります。坂本の町の旧道は美しい歴史的な街並みが続きます。美しいのですが、変化する印象がないので、とても長く感じます。おまけに旧道が終わったところには陸橋があり、これを疲れ切った脚で渡らねばなりません…。でも、ここまでくればあとは、勢いだけで歩いて行けます。
■まあ、今年もこんな感じでゴールすることができました。ただし、練習不足と睡眠不足は大反省です。これから「びわ100」に挑戦しようと考えておられる皆さんの何かの参考になれば幸いです。