比良でホタル鑑賞

20200604hotaru2.jpg
20200604hotaru1.jpg■facebookのお友達である山川君枝さんから教えていただいた、比良山の麓にある田んぼの水路に行ってきました。ホタルを鑑賞するためです。湖西線のそばです。写真に撮ったらイマイチですが、肉眼で見るともっと素晴らしいですけどね。ちょっと残念です。今度は、iPhoneで撮影するにしても、Liveで撮影して、長時間露光のエフェクトをかけてみることにします。たぶん、光の残像が残るのではないかと思います(どうだろう…心配)。

■滋賀県は、元々、農村の水辺環境が豊な地域だと思います。かつては、そのような水辺環境を生活の中に取り込み利用してきました。また、水辺環境を汚染しないような工夫もしてきました。ホタルの中でもヘイケボタルは、そのような里の空間の中に生息します。少しだけ栄養塩が混じった水が流れるところだ聞いたことがあります。ホタルが生息するためには、まず幼虫の餌であるカワニナが生息していければなりませんし、カワニナが生息するためにはその餌が必要ということになります。急流ではなく、緩やかな流れで、川岸にも生息に適した自然の残る小川でないといけないようです。昨日は、夜になって鑑賞に行ったので、真っ暗でどのような環境なのかよくわかりませんでしたが、次回は明るいうちに確認をしておこうと思います。

■ところで、山川さんは、北比良地区で農業をしながら、地域の女性の皆さんと一緒に、JR比良駅前にある北比良のアンテナショップ「ほっとすてぃしょん比良」を経営されています。ぜひ、こちらをお読みいただければと思います。2014年春に卒業した脇田ゼミ9期生の安平昂志くんは、卒論に向けての調査で山川さんに大変お世話になりました。おかげさまで「農村女性によるコミュニティビジネス-滋賀県大津市『ほっとすていしょん比良』の事例をもとに-」という卒業論文にまとめることができました。ありがとうございました。

初夏の庭

120200602garden1.jpg
■自宅にほぼ篭っています。オンライン会議が集中する日があり、疲れたので、庭に出て休憩しました。小さな庭なのですが、それでも心がやすらぎます。今年はブラシノキがよく咲いてくれた。嬉しいです。ありがとう…とブラシノキにお礼を言いたくなります。

■ところで、オンライン会議になると会議が短くなるという説があります。いろんな大学に勤務されている方たちから伺います。一般に、大学の会議は長くなります。民間企業の方達からすると、余計にそのように感じられるのではないかと思います。ところが、長くなる傾向のある大学の会議も、オンライン化で短くなっているというのです。良いことかと思います。しかし、こうやってオンライン会議に参加していると、自分はあまり会議が好きではないのだな…と改めて思うわけです。
120200602garden2.jpg120200602garden3.jpg
120200602garden4.jpg120200602garden5.jpg
120200602garden6.jpg120200602garden7.jpg
■さて、庭の話でしたね。小さな庭ではありますが、そこには畑があります。そこにズッキーニとスイートバジル、それからオクラを植えました。ズッキーには花が咲きました。花の咲いているあたりを眺めながら、ズッキーニの実はこんな感じにできるのか…と理解できました。そして、ズッキーニのことをfacebookに投稿したところ、知り合いの方が「ズッキーニには雄花と雌花があって、雌花に雄花の花粉をくっつけてやらないと実はできないよ」と教えてくれました。そうなんだ。知りませんでした。知人の方も、どうもわかっていないんじゃないのかなと勘付いて教えてくださったのでしょう。感謝です。ズッキーニ以外にも、いろいろ夏にむけて花が咲き始めています。ズッキーニの裏には、コバノズイナという低木に花が咲きました。小さな花が房のように連なっています。

■育ちの悪かった大きな鉢に植えたオリーブも、今年はそれなりに花を咲かせてくれました。嬉しいです。一方、昨年は沢山の実を収穫したジューンベリーですが、今年はあまり実がなりません。育て方に問題があるのでしょうが、知識も技もないので、どうしたものかと困ってしまいます。やはり、庭師さんにちゃんと相談をしないといけませんね。庭の奥の方に植えてある、アカンサスに花が咲き始めました。アカンサス、大変大きな植物ですが、どういうわけか我が家に植えてあります。庭師さんは、庭の一番奥の方に、わざと背丈の大きな植物を植えられたのだと思います。トゲのある苞から花が顔を出し始めました。玄関近くでは、ヒペリカム・カリシナム(セイヨウキンシバイ)が咲き始めました。今年は、本格的に芽を伸ばす前に、昨年の枯れたものをきれいに刈り取っていたので、余計に花が美しく見えます。

■こういう花が順番に咲いてくれることに、本当に幸せを感じます。丁寧に世話をしようという気持ちになります。

食生活の緊急支援

20200530shien1.jpg
20200530shien2.jpg■龍谷大学では、「食生活の緊急支援」として、滋賀県や京都府など関係⾃治体とともに食材提供メーカーと連携し食材を確保し、主にひとり住まいを行っている学生の皆さん対して提供を行っています。提供は火曜日と金曜日になりますが、私は授業の関係で火曜日の午前中のみ、瀬田の龍谷大学専用バス停でお手伝いをしています。

■先週の火曜日の「食生活の緊急支援」では、NHK大津放送局の取材がありました。真ん中の方がNHKの職員さん。いまは、こんな小さな機材で取材をするんですね。その左は、学長室広報の職員さんです。知り合いの吹奏楽部の男子部員が取材を受けました。よく知らないのですが、そのうち「おうみ発630」でニュースになるかもです。もう1枚は、学長から学生に向けたメッセージ。この日は、学生の皆さんに「学長のメッセージ」と支援した食材で作る料理のレシピをお渡しするとき、「これね、学長のレシピとメッセージです。読んでくださいね」と間違って何度か言ってしまって…。

サンショウの佃煮

20200530sansyou1.jpg20200530sansyou2.jpg
20200530sansyou3.jpg■仕事がちょっと大変な状況で、ブログを更新している精神的な余裕がありませんでした。日常の出来事の記録ばかりで、特別に役立つ情報発信をしているわけではないのですが、それでも覗きにきてくださる方たちがおられるので、ちょっと申し訳ない気持ちです。

■さてさて、そういうわけでして、またまたちょっとした日常の出来事を。夕食の買い物をしに近くのスーパーに出かけると、サンショウの実を売っていました。今、サンショウの季節ですよね。ということで、一箱買って帰り佃煮にすることにしました。まず、枝から身を取り除きます。その後、できる限り実に残った軸も取り除きます。まあ、残っていても食べる時に困ることはないのですが、見た目のこともあるので根気よく軸を取り除きます。そして、疲れて、最後は「無理…もうええわ」と思えるまで取り除きます。その後、塩を少し入れたお湯で湯がきます。そして冷めた後、水・酒・醤油・みりんで佃煮にしました。こうやっておくといろんな料理に使えますし、サンショウの佃煮自体をご飯に乗せて食べても美味しいです。

ブラシノキのデザインと進化

20200522burashinoki2.jpg
20200522burashinoki1.jpg
■植物観察家の鈴木純さんのtweetに刺激を受けて、私も自宅の庭に植えてあるブラシノキの花を観察してみました。今、庭のブラシノキに咲いた花には、たくさんの鳥が集まってきています。美味しい蜜が出るのだしょう。そのような花のひとつに、iPoneにおもちゃのマクロレンズをつけて近づいてみました。うまく撮れませんでした。しかし、花自体はうまくできていると思います。ブラシのようだからブラシノキというのですが、赤い糸状のものは、花ではなくオシベの花糸とのこと。この花糸が蕾の中にくるくるっと丸まって収まっているのです。開花すると、これがまっすぐに伸びるのです。植物を観察していると、本当によくデザインされていると思います。進化の神秘です。このブラシノキを観察していると、ふと、折り紙の知恵を使った宇宙船の技術のことを思い出しました。

感謝の気持ちを葉書で伝える。

20200522hagaki.jpg
■龍谷大学では、コロナ感染拡大によりアルバイトがなくなり、経済的に苦労している学生の皆さんを支援するために、食材提供等の活動に取り組んでいます。東近江市から寄付いただいたお米に加えて、生鮮食品やレトルト食品などの多彩な食材にレシピをつけて教職員から学生の皆さんに手渡ししています。この支援を受けた学生の皆さんからは、支援しくださった関係者の皆さんに多数の感謝のコメントが届けられています。

■ここからヒントを得て、今度は、学生の皆さん自身で、心配なさっている保護者の皆さん、お世話になっている周囲の方々へ、自分の近況や感謝の気持ち伝える機会を設けてはどうかというアイデアが、学内に設置された学生応援方策検討ワーキングから出てきました。面白いアイデアですね。ということで、これからは、食材に加えて葉書を1枚お渡しすることになったようです。学生の皆さん個々人の感謝の気持ちを伝えるための葉書としてお使いいただきます。その葉書の裏には、学生の皆さんご自身が感謝の気持ちを書くための欄があり、そこに学長のメッセージも添えられます。

■では、葉書をどうするのか。教職員の自宅に眠っている書き損じの葉書、昔の葉書を寄付してくれないかという要請がメールで届きました。我が家は断捨離と終活が進行中で、いらない葉書も整理されました。書き損じや大昔の葉書も残っていたことから、これを郵便局に持って行き、自宅で使う切手と新しい葉書に交換してもらいました。対応してくださった郵便局の職員さんが生まれる前の葉書(40円)も混じっていたようです。葉書の金額×枚数-手数料の金額が切手と新しい葉書になりました。まずは我が家に必要な切手を確保し、残りを葉書に替えてもらいました。全部で36枚です。これを寄付する予定です。

リレーショナル・オートノミー

■先日のことになりますが、NHKのEテレで、「自分らしく生きる~ACPとがん緩和ケア」と言うシンポジウムを放送していました。たまたま気がついて、仕事をしながら「ながら族」で見ることにしました。

日本人の死因第一位である“がん”。医療の進歩で生存年数は長くなってきたものの、未だ治療が難しい病でもある。身体的な苦痛に加え、先行きがみえない不安に苛まれる人も少なくない。そうした中、注目を集めるのがACP・人生会議と呼ばれる試み。自分らしく生きるために必要な医療やケアを事前に家族や医療者と語り合おうというものだ。緩和ケアが、その思いを支える。これからの“がん”との向き合い方を考える。


【がんと生きる~こころとからだ 私らしく~】(上)がん 揺れる心支える

【がんと生きる~こころとからだ 私らしく~】(下)患者会の笑顔に救い

■このシンポジウムは、読売新聞のオンラインの記事にもなっていました。↑のリンクがそうです。心に深く染み入りました。11前に、肺癌により81歳で亡くなった父親を看病していたときのことがリアルに思い出されました。

■ところで、このシンポジウムの最後で、京都大学緩和ケア・老年看護学分野教授の田村恵子さんがおっしゃった「リレーショナル・オートノミー」と言う言葉が強く印象に残りました。関係性の中で意思決定をしていく自律、関係性の中にある自律という意味です。これは、看護の世界で使われている用語のようですが、環境保全活動やまちづくりの現場においても大切な考え方なのではないかと思いました。少し、自分なりに掘り下げて考えてみたいと思います。

100 Amazing Tuba and Euphonium All-Stars From Around The World: Elgar’s Nimrod


■この動画では、世界のユーフォニアムとチューバの演奏家が、オンラインで、イギリスの作曲家エルガーの「エニグマ変奏曲」第9変奏「ニムロッド」を合奏をされています。コロナウイルスの感染拡大の中で、私たちのために闘っくださっている医療関係者を勇気づけ、犠牲になった皆さん、そして家族の皆さんに捧げるために演奏されています。静かに感動する、そのような演奏です。

■この「ニムロッド」に関して、wikipediaによれば、以下のように解説されています。

イギリスでは11月11日のリメンバランス・デーにおいて、戦没者追悼記念碑の前で戦没者を追悼するために王立軍楽隊によって必ず演奏される。これはグスターヴ・ホルストのコラール『我は汝に誓う、我が祖国よ』と同様の扱いである。しかし本作は愛国主義、追悼といった意図はない。このように作者の意図によらず葬送、追悼の場面に使用されることから、イギリスの音楽家ビル・マクグフィンは『ニムロッド』をアメリカにおけるバーバーの『弦楽のためのアダージョ』になぞらえている。2012年ロンドンオリンピックの開会式に際してもイザムバード・キングダム・ブルネルが『テンペスト』の一説を朗詠する場面で、BGMとして使用された。ギリシャ国立管弦楽団が廃止になった時に最後に演奏された曲も『ニムロッド』であった。

■作曲者であるエルガーの意図とは別のところにあったようですが、wikipediaの解説にあるように人びとは葬送や追悼にふさわしい曲と感じたのでしょう。私もそうです。以下の動画は、2018年のリメンバランス・デーでの演奏です。

「魚のゆりかご水田」の様子

■facebookに、滋賀県立琵琶湖博物館の学芸員をされている金尾滋史さんが、琵琶湖の湖岸近くにある「魚のゆりかご水田」(野洲市)の様子をアップされていました。素晴らしいです。金尾さん、ありがとうございます。

今森光彦『里山物語」

20200519satoyamamonogatari.jpg
■我が家には、仕事とは関係のない自分の好きな本だけを並べた書架が2階にあります。そこから久しぶりに1冊の写真集を取り出し、1階のリビングで眺めてみました。写真家・今森光彦さんの『里山物語』です。初版は1995年。私のものは2000年です。もう初版から四半世紀がすぎたことになります。この写真集のなかにある世界は、我が家から車ですぐのところにあります。もちろん歩いて、以前であれば走ってでも行けるところです。ただ、もう写真集で表現された世界は、同じ場所にはありません。圃場整備事業が行われたからです。先日、夜明け前に訪ねた棚田が、失われた世界を想像できる唯一の入り口になるのかもしれません。この写真集をじっくり眺めて、また棚田を訪ねてみようと思っています。そうすることで、私のような者にでも、失われた世界を少しは幻視することができるかもしれません。

■写真集には、今森さんの5つのエッセーがおさめられています。そのうちの一つに、西村さんという方が登場します。「年齢は六〇歳そこそこ」とあります。ちょうど私ぐらいの年齢ですね。今森さんご自身は私よりも4つ年上だから、とっくに「六〇歳そこそこ」を通り過ぎています。一世代ほどの時間が経過しているのです。以前、奈良に暮らしていたときに、ちょっとかわった書店で、今森さんの写真集のサイン会がありました。まだ小さかった子どもたちを連れてそのサイン会に出かけました。確か、この『里山物語』のひとつ前の写真集、『世界昆虫記』が出版された頃だと思います。そういえば、先日、今森さんに偶然にお会いした時にそのことをお話ししたら、今でも記憶されていましたね。

■別のエッセーには、勝ちゃんが登場します。以前に勤務していた琵琶湖博物館にもよく来られていた昆虫マニアの男性です。なんというか、大人のガキ大将のような人物でした。エッセーは、今森さん、勝ちゃん、そして別の友人の3人でオオスズメバチの巣採りに出かけた時の話です。今森さんは、文章もうまいんです。読んでいると、巣採りに夢中になっている勝ちゃんが、頭の中でリアルに語り動き始めました。私は、以前、勝ちゃんにオオスズメバチの蛹を食べさせてもらったことがあります。とてもクリーミーで美味しかった。加熱すると、ポップコーンのような風味もあります。懐かしい。あの時の勝ちゃんは、私よりも少しだけお若い方だったが、今はどうされているのでしょうね。

カテゴリ

管理者用