地域の金融機関の来訪
■昨日の午後は、特定非営利活動法人「琵琶故知新」の理事長としての仕事でした。某信用金庫の支店長さんにご訪問いただき、事務局長さんと2人でお話をさせていただきました。私たちのNPOの理念や、運営をしていく「ぴわぽいんと」について、強く共感をしていただくことができました。嬉しいですね。
■また、信用金庫側の地域課題についてもお話をお聞かせいただきました。NPOとして取り組めるかどうかは別にして、NPOを応援してくださっているIT企業さんだと、なにか貢献ができるのではないかなと思い、そのようなお話をさせていただきました。うまくいくと良いなあと思います。地域の金融機関と一緒に仕事をさせていただいた経験はありませんが、それぞれの「持ち味」を活かしあいながら、地域課題を解決するスキームが生まれてきたら良いなあと思います。ちょっと、この辺り、次の理事会の時にでも理事の皆さんとディスカッションしてみたいと思います。
半年ぶりの練習見学
■一昨日のことになりますが、大学に行きました。夏期休暇ということもありますが、コロナ禍のために会議や学生指導等も全てオンラインで行ってきました。一昨日は、ひさしぶりでした。キャンパス内にあるメールボックスにもたくさんの郵便物がたまっていました。その他、諸々、オンラインではできないことを済ませることができました。仕事や用事を済ませた後は、龍谷大学吹奏楽部の練習を見学に行きました。おそらく、私自身が部長として練習を見学するのは半年ぶりぐいになるのではないかと思います。龍谷大学吹奏楽部では、感染等に十分に注意しながら練習を部分的に再開しています。この日は、世界的に知られるユーフォニアム奏者 外囿祥一郎先生が金管楽器の指導にお越しくださいました。ありがとうございました。
■画像の練習風景をご覧ください。「三密」を防ぐために、5部屋に分かれて、カメラやパソコンで映像をつないで一緒に練習していました。リモート練習っていうのですかね。また、大きな部屋でも、衣服をぶら下げるハンガーラックを利用して、そこにハンガーではなくビニールをぶら下げています。できることは、最大限やった上で練習に取り組んでいます。
■ この日、外囿先生がご指導くださったのは、すべて基礎練習です。練習を徐々に再開し始めた今こそ、もう一度、基礎から自分をきちんと組み立て直すチャンスなのかもしれません。
ラン・ランのゴルトベルク変奏曲
■ちょっと高かったのですが、頑張って手に入れました。ラン・ランのゴルトベルク変奏曲(バッハ)です。私がこのラン・ランのCDを購入したと知って、少し年上のクラシックファンの方から「CDをやめてストリーミングにすれば良いのに」とのご意見を頂きましたが、まだそういう風にして音楽を聞いていません。時代に流れに乗り切れていません。まあ、それは今後の課題としておきましょう。
■これまで、ゴルトベルク変奏曲といえば、よく聞いていたのはグレン・グールドの演奏になります。しかし、ラン・ランの演奏は、グレン・グールドの演奏とはまったく異なる演奏でした。どっちがよいかとか、素敵だとかではなくて。驚きました。どう驚いたのか、音楽評論家ではないのでそれを言葉で説明できません。正式の題名は、「2段鍵盤付きクラヴィチェンバロのためのアリアと種々の変奏」というらしいです。題名の通り2段鍵盤付きクラヴィチェンバロで演奏するために作曲されているのです。だからピアノで演奏するのは大変難しいということのようです。ピアニストにとってのエベレスト⁈…に喩えられることも知りました。ラン・ランの演奏、「静寂と躍動」とCDの帯には書いてあります。なるほど。冒頭のアリアには静寂という言葉がぴったりです。驚きました。
■少し調べてみました。このゴルトベルク変奏曲は全部で32曲から構成されていますが、どうも数学的な美しさに裏打ちされて作曲されていることがわかりました。バッハは神様に捧げる曲として作曲しているから、あるいは、世界を創造した神様との対話の中で作曲しているからでしょうか。きちんと調べて勉強してみたいと思います。
■YouTubeでは、ラン・ラン自身による解説もあります。ラン・ランは20年間に渡ってこの曲を研究してきたようです。
犬笛
BBCニュース - 政治家が使う秘密の「犬笛」隠れた人種差別メッセージとは https://t.co/hBYd77abJD pic.twitter.com/ppH2nJpXgb
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) August 6, 2019
■BBCがネットで配信したニュース(解説)です。
政治家が特定の有権者を意識して暗号のような表現を使い、「人心を操る」政治手法のことを、「犬笛」戦術と呼ぶ。
犬にしか聞こえない周波数で鳴る笛と同じように、その意味が分かる人にだけ分かるように工夫された、多くの場合は人種差別的なメッセージのことだ。
家族の意味
■先月、NHKで放映された「3人の親 子育てをめぐる喜びや葛藤の日々 カラフルファミリー」という番組です。以下は、番組の概要です。この概要では「家族の意味」と表現していますが、自分も含めてですが、「あたりまえ」と思い込んでいる家族観のようなものが相対化されることになります。
かつて女子高生だったトランスジェンダーの男性と、彼を愛し子どもを産んだパートナー、そして、2人に精子を提供したゲイの親友が、一緒に子育てを始めた。3人の子育てをめぐる喜びや葛藤の日々を通して、家族の意味を見つめる。
2018年秋、ひとりの赤ちゃんが元気な産声をあげた。この子には3人の親がいる。1人目は、女性のカラダで生まれ、今は男性として生きているトランスジェンダーの“パパ”。2人目は、彼のパートナーで、子どもを産んだ“ママ”。そして3人目は、ふたりに精子を提供したゲイの親友。
3人は一緒に子育てすることを決めた。初めて味わう子育ての喜び。
LGBTというだけで、どれほどかけがえのない体験をあきらめていたか。一方で、法的な親子関係を認められないなど、いくつものハードルも。さらに、どのように子育てに関わればよいのか? そもそも自分はこの子にとってどんな存在なのか? 自分たちらしい家族のカタチをめぐって3人は揺れる。3人の子育ての日々を通して、“家族”の意味を見つめる。
サシバを通して人がつながる。サシバを通して地域環境を捉え直す。
■サシバという渡り鳥がいます。タカ目タカ科サシバ属に分類される猛禽類です。人の手の加わった里山環境を繁殖地として、南西諸島から東南アジアにかけて越冬する渡り鳥です。サシバからすれば、農薬や化学肥料等を使わず、人の手が適度に加わることで、様々な餌になる動物がたくさん生息していることが望ましいということになります。サシバがやってくるということは、それだけ餌が豊富にあるということになるのでしょうか。サシバは、多様な生物が織りなす里山の生態系の頂点にいるのです。そのような意味で、里山の指標となる生物でもあるのです。NPO法人オオタカ保護基金では、サシバの生息環境や食性を以下のように説明されています。
サシバの生息地の多くは、丘陵地に細長い水田(谷津田)が入り込んだ里山環境である。また,樹林の点在する農耕地や草地、低山帯の伐採地を伴う森林地帯にも生息する。
主な食物は、田畑や草地、周辺の森林に生息するカエル類、ヘビ類、トカゲ類、モグラ類、昆虫類である。サシバは、見晴らしのよい場所に止まって獲物をさがし、地上や樹上に飛び降りて、それらを捕まえる。2009年に栃木県市貝・茂木地域で行った、巣に運び込まれたエサ動物に関する調査結果を左に示す。サシバは、里山に生息する様々な小動物を餌にしていることから、里山生態系の指標種と言われている。
■以下は、このサシバについての日本自然保護協会の説明です。記事のタイトルからもわかるように、絶滅危惧種でもあります。
絶滅危惧種・サシバはどんな鳥?(前編)
絶滅危惧種・サシバはどんな鳥?(後編)
■この投稿にアップした動画は、沖縄県宮古島市伊良部島で琉球泡盛泡に関するものです。普通、泡盛の原料はタイ米が用いられるのですが、この動画のメーカー「宮の花」さんは国産米を使って蒸留されました。栃木県市貝町の米です。伊良部島はサシバが越冬地に向かう際の中継地であり、そして里山と谷津田が広がる栃木県市貝町はサシバの繁殖地です。絶滅危惧種であるサシバを守っていくためには、生息地の環境を保全しなければなりません。サシバを通して、繁殖地と越冬地の人々が連携されたわけですね。「サシバが舞う自然を守りたい人々の思いが」つながったわけです。加えて、市貝町の農家も、サシバの餌となる生き物が豊富に生息できるように、里山の管理や谷津田の営農に取り組むことになります。農家の皆さんは、サシバを通して地域環境を捉え直しておられるのではないかと思います。そうすることで、谷津田で生産された米の付加価値を高めることができます。加えて、そのような付加価値が、農家の収入にも結びつくものである必要があります。最後のところ、農家を支援する制度が市貝町ではどうなっているのでしょうね。よくわかっていません。時間を見て、確認をしてみたいと思います。
■ところで、宮古島伊良部町の「宮の花」さんが蒸留された泡盛「寒露の渡利」、ネットで予約をしました。宮古島はサシバが越冬地に向かう際の中継地です。たくさんのサシバが空を舞うのだそうです。そのことを都島の皆さんは、「寒露の渡り」と呼んでいます。泡盛のネーミングはそこからきています。予約した泡盛がいつ届くのかはわかりませんが、非常に楽しみにしています。皆さんも、ぜひご予約ください。
大石龍門での聞き取り
■今日は大津市の大石龍門へ。龍門自治会の皆さん、叶匠壽庵の職員の皆さんと、「ふるさと屏風絵」の聞き取り調査を行いました。ゼミからの参加は、このコロナ禍のためにわずか1名。第2波がやってきている最中ですからね。まあ、これは仕方がありませんね。コロナのおかげで学外のいろんな取り組みも足踏み状態です。もちろん、この学外で活動を行うにあたっては、大学に申請を行なって承認を得ています。そうしないと、学外での活動はできないのです。ゼミ生が個人で行う卒論の調査に関しても、同様の手続きが必要です。
■「ふるさと屏風絵」。おそらく時代的には、高度経済成長期の前から初期のあたりの時代の、この龍門の生活や生業に関する聞き取りを行い、それを屏風絵にしていくのです。「なんだかよくわからん」と思いますが、私からすると、集落の将来を関係者の皆さん、特に集落内の異なる世代の皆さんがコミュニケーションを行うための手段=ツールなのです。今日も、かつての生活の聞き取り調査をしていたのですが、最後は、農家の高齢化、後継者不足のなかで、どのような仕組みを作って集落を守っていくのかという話題になりました。このような悩み(課題)は、龍門固有のものではなく、滋賀県内の農村はもちろん、全国の農村の問題でもあるわけです。というわけで、「ふるさと屏風絵」の製作のお手伝いだけに終わらず、ゼミ生たちの活動が、この農村の活性化につながっていけばと思っています。
コロナ禍での吹奏楽部の練習
こんにちは!
当部は、消毒液やパーテーションを設置するなど、万全な感染対策をとりながら練習に励んでいます😊
本日は1回生と共にパートで基礎練習を行いました🎶 pic.twitter.com/LGVXZlJo17
— 龍谷大学吹奏楽部 (@ryu_windmusic) August 27, 2020
■龍谷大学吹奏楽部、コロナ禍のなか、このような感じで練習に取り組んでいます。もちろん、大学の学生部の方には、毎日練習を行うための申請を書類で行っています。そして指導者(監督、コーチ)が立ち会っています。万全の体制なんですが、世の中に完璧ということはありませんので、これだけやっても慎重さを忘れないようにいたします。
「龍谷大学生物多様性科学研究センター」のプロジェクト
■我が家の小さな庭には道路に面して法面があります。その法面に秋明菊が一輪咲きました。昼間は暑すぎて秋がやってくる感じはしないけれど、朝夕は少しずつごくわずかに秋の気配を感じられるようになりました。秋明菊の花が咲いたので、秋の到来がもうすぐであることを、さらに実感することができました。一輪だけなので、この子⁈だけちょっとフライング気味ではありますが…。この秋明菊の上には萩が覆っている感じに茂っています。萩の花が咲き、彼岸花が咲くと、この法面は秋の雰囲気満載になります。もう秋に近づいているわけです。にもかかわらず、今年はコロナ禍で仕事の方もなかなか進捗していません。そのような中、参加しているひとつの研究プロジェクトが動き始めました。
■龍谷大学では、理工学部の教員を中心に「龍谷大学生物多様性科学研究センター」が2017年に設立されました。私は社会学部の教員ですが、このセンターのメンバーになっています。コロナ禍のため、なかなか動き始めることができませんでしたが、昨日、この「龍谷大学生物多様性科学研究センター」の山中裕樹さんとZoomで相談をして、今後の活動の見通しが立ってきました。
■このセンターの目玉は「環境DNA」を分析する技術です。もちろん、社会学を専門としている私自身は、そのような技術を使って調査を行うわけではありません。この「環境DNA」を社会とどうつなげていくのか、その辺りが私の仕事になるのかなと思っています。多くの皆さんが参加することにより、「環境DNA」を使って琵琶湖や琵琶湖流域の生物多様性の状況を科学的に明らかにし、それを社会的に「見える化」してシェアすること、そして政策的にも使えるようなものにしていくこと、そのようなことを目指していきます。また、生物多様性に関する自然科学的データに、かつての水辺環境に関する質的なデータ(利活用に関する様々な記憶等)、そのような人文社会的なデータも重ね合わせて、様々な発見ができればと思っています。
■「見える化」するためには、情報処理の専門家のお力も借りなければなりません。いろんな分野の専門家の皆さん、琵琶湖の生き物に関心を持つ皆さん、行政の職員の皆さん、そして民間企業の皆さん…多様な皆さんと連携することにより、この研究、事業を進めていくことになろうかと思います。個人的な研究を除けば、大学教員の残りの期間で、一番大きな仕事になるのではないかと思っています。
関連記事 : 「環境DNA」が可視化する生態系のビッグデータとは?
1ヶ月
■2人目の孫、ななちゃん、すくすくと育っているようです。仕事やコロナの心配もあり、まだ1度しか対面していませんが、ななちゃん(なな望)のおとうさんが、生後1ヶ月の時に撮ったものを送ってくれました(掲載可とのこと)。私はよくわからないのですが、この1ヶ月で大きくなったようです。声をかけると笑うし(正確には笑うように見えるかな…)、声の方に顔を向けるようになりました。
■おねえちゃんの3歳のひなちゃん(ひな子)も元気にしています。今は、テレビアニメのプリキュアに夢中です。このアニメのキャラクターのように上手にダンスしています。成長していますね。来年は、ひなちゃん&ななちゃんと一緒に琵琶湖で泳げるかな。2人の孫が生まれてくれて、おじいさんとしてとても幸せな気持ちです。でもその一方で、心配もあります。孫たちが成長し、私が死んでしまった後、2人が本格的に高齢者になったときのことが心配なのです。マジで。22世紀のことになりますね。世界は、地球は、いったいどうなっているのでしょう。おじいさんとしては、自分が死んでしまった後のことですが、孫たちのことがとても気になります。「こいつはアホか…」と呆れる方もおられるでしょうが、私はこういう発想、実は大切なことだと思っています。