原尻淳一さんと「知図展」
▪️原尻 淳一さんからお誘いただき、京都で開催されている「知図展」に行って来ました。「地図」ではなくて「知図」です。いろいろ刺激をいただきました。原尻さん、お誘いいただき、ありがとうございました。じつは、原尻さんに「実際」にお会いするのは、今日が初めてでした。初めてなんですが、そのような気分ではないほど、これまでfacebookで交流させていただいてきました。そのような交流の中で、「原尻さんってすごいやん!!」といつも驚いてきました。
▪️今日は、原尻さんと一緒に活動されてきた市民の皆さん、そして学生の皆さんの作品を、原尻さんご自身に丁寧に解説していただき、深く納得することができました。ありがとうございました。自分はいったい何に関心があるのかよくわからない。そういう人が、原尻さんの授業を受けると、自分の問題関心が明確になり、最後には文章にまとめることができるのです。
(1)フォトれ・レコーディング
(2)知図による観察と写生
(3)知図曼荼羅
(4)文献収集
(5)カードワーク
(6)なりきり文体法
▪️このような方法のベースを、原尻さんは、宮本常一、南方熊楠、柳田國男、梅棹忠夫、川喜田二郎、寺田寅彦といった歴史に残る方達から方法を吸収されています。しかし、そのような学問の志向自体は、龍谷大学経済学部に原尻さんが在籍されていたときに、『バナナと日本人』で知られる鶴見良行先生、そして中村尚司先生の指導を受けられたことがペースになっているということも、今日は、よく理解できました。原尻さんたちの「知図展」をきっかけとして、全国の様々な地域で、「知図運動」ともいうべきムーブメントが生まれているそうです。多くの市民や学生の皆さんが、この「知図運動」を通して、ご自身の持っておられる眠っている能力を顕在化させ、人生を豊なものにしていかれることをさらに期待したいと思います。
グリーン交響楽団の「復活」
▪️10月9日(月)は祝日です。午前中は、「コラボしが21」で特定非営利活動法人「琵琶故知新」の会合が開催されます。この1ヶ月の活動報告とディスカッシンを行います。午後からは、西宮に移動します。阪急西宮北駅近くにある「兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール」で、グリーン交響楽団の第35回記念定期演奏会が開催されます。プログラムは以下のとおりです。
曲目 : マーラー交響曲第2番 ハ短調「復活」/ワーグナー「ローエングリン」より第3幕への前奏曲・エルザの大聖堂への行進
指揮 : 井村誠貴
合唱 : グリーン交響楽団特別合唱団(合唱指導:小西潤子)
ソプラノ 並河寿美 アルト 福原寿美枝
▪️グリーン交響楽団は、「『みどり会』メンバー会社158社の社員の中で、楽器を演奏する音楽愛好家たちが、勤務する会社の枠を超えて集まり、1988年」に結成されたそうです。「みどり会」とは、大阪府の旧・三和銀行(現・三菱UFJフィナンシャル・グループ)の取引先企業によって構成された企業グループのことです。私が学生時代に所属していた大学オーケストラでの後輩が、現在、この市民オケに入って活動をされています。
▪️今回のメインの曲は、グスタフ・マーラー作曲の交響曲第2番の「復活」です。全部で5つの楽章から構成されており、演奏はオルガンやバンダを含む大編成になります。加えて第4楽章と第5楽章にはソプラノとアルト、そして混声合唱団が入ります。大曲ですね。後輩は、SNSに「個人的には、運営+合唱団マネージャーが8割、演奏2割」と書いておられました。大変な役を背負っておられるようです。頑張っておられますね。そういうこともあり、今回は、西宮にまで演奏を聴きにいくことにしました。
「課題発見×課題解決型」「地域連携型」のプロジェクト
▪️金曜日の2限は「地域エンパワねっと」(社会共生実習)。写真1枚目は、地域(大津市中央学区)の子どもを対象とした団体「キッズクラブ」とのコラボを目指すチーム「リーラ」。写真2枚目は、高齢者、特に男性の高齢者を対象とした料理クラブの活動に自治連合会の有志と取り組むチーム「マリーゴールド」。
▪️「リーラ」は、LINEで中央学区でキッズクラブのお世話をされている木村徹也さんと連絡をとりつつ、今後のキッズクラブでの活動内容について検討しています。最終目標とスケジュールを共有しながら、企画書を詰めていく段階のようです。「マリーゴールド」は、今日は、zoomで中央学区自治連合会顧問の安孫子邦夫さんと打ち合わせ。安孫子さんからは、コロナ以前にエンパワねっとの学生と一緒に取り組まれた「居酒屋クラブ」(料理クラブ)の経験をもとに、様々なアドバイスをいただきました。
▪️それぞれの取り組む課題は違いますが、「課題発見×課題解決型」、「地域連携型」のプロジェクトならではの活動になってほしいなと思います。頑張って。指導はしていますが、指導しすぎてはいけませんし、心配しながら眺めているだけでもいけません。その微妙な加減が難しいのですが、私も楽しんでいます。
「あなたの心は他人のものだ」
▪️本当にその通りですね。他人が自分ことをどう思っているのかを「考える」ことと(リフレクティブであることと)、他人が自分ことをどう思っていのかを「心配する」こととは違うはずです。
「犀の角のようにただ独り歩め。」『スッタニパータ』(『ブッダのことば スッタニパータ』」
今日のお寺の掲示板 pic.twitter.com/SIXmABcTxI
— 専念寺/ネコ坊主 (@yabumoto610) October 3, 2023
特定非営利活動法人「琵琶故知新」の会員の皆様に
▪️今日は、午前中だけで授業は終わりました。隔週で教授会等の会議が入るのですが、今日はありませんでした。その代わり、教員の研修会がありしまた。なのですが、誠に申し訳ないのですが、今日は休ませてもらいました。いつもは、こういうのは必ず参加しているんですけどね。
▪️今日の午後は、理事長をしている特定非営利活動法人「琵琶故知新」の会員の皆様に、事務局長の藤澤栄一さん理事の山田英二さんと共に、法人の活動状況に関してご説明にあがりました。雄琴温泉の「滋賀おごと温泉 びわ湖花街道」社長の佐藤祐子さんと、「株式会社大津衛生社」社長の伊藤竜成さんです。お二人とも、「琵琶故知新」が準備している「びわぽいんと」に共感してくだり、本法人の会員になってくださっています。
▪️今日は、佐藤さんと伊藤さんから、大切なお話、元気が出てくるお話を伺うことができました。本当にありがたいことだと思っています。今日いただいたアドバイスやご意見、法人の事業に活かしていけるように頑張ります。今日は、社会へのビジョンをお持ちのお2人の経営者にお話を伺うことがてきて、本当に幸せでした。ありがとうございました。もっと頑張らねば、ですね。個人の利益を煽るこの資本主義の社会の中で、自分以外の「他者」のために頑張ること、他者に「贈与」すること(利他)が、どのような形で可能なのか、そのような仕組みを社会の中に実現したいのです。龍谷大学が定めた行動原理、「自省利他」とも大いに関係していると思います。
【特集】再生回数900万回以上!SNSで“阿波おどり”の練習動画が話題の女子大生 有名連の1つ「ゑびす連」に所属 21歳の若さで初の大役 女おどりにかけた夏【関西テレビ・newsランナー】
▪️Facebookで、このニュースの存在を知りました。徳島在住の大学生。彼女は10歳の頃から「阿波踊り」に取り組んできました。その練習の様子が、ご本人も知らない間にInstagramに投稿されて、その再生回数が900万回を超えたというのです。すごいことですね。でも、本当にすごいのは、再生回数の数字というよりも、そのしなやかで美しい踊りなのではないかと思います。身体の隅々まで、たとえば指先まで、細かく神経が行き届いている美しい踊りなのです。練習風景は着物ではなく普段の服装だったせいか、余計に身体の微妙な動きが伝わってきました。素晴らしい。
▪️松前理沙子さん。阿波踊りに取り組むために、大学への進学は徳島県内の大学にしたそうです。徳島県内の大学は限られていますから、同級生の皆さんは、県外、おそらくは関西や関東にある大学にも多数進学されているのではないかと思います。具体的なデータが手元にないので、推測にしかすぎませんが。私が注目したのは、21歳で、所属する「ゑびす連」の女おどりの部長に就任されたことです。女おどりを指導する役職です。これも推測にしかすぎませんが、大変なやりがいを感じておられるのではないかと思います。「阿波踊り」は4日間なのですが、そのために長い期間、連を指導しまとめることに情熱を注いでおられるわけです。「阿波踊り」を通して、人とつながり、地域とつながり、伝統とつながる。コロナで「阿波踊り」が中止になった年もあるわけですが、松前さんは、徳島に暮らすことの幸せを強く感じておられるのではないでしょうか。出身地域で、情熱を注げることがあり、そのことを周りからも期待されている。とても素敵なことだと思います。幸せって、こういうことなのではないのかなと思います。
京都の「プリプリ中華炒め」について
▪️「プリプリ中華炒め」っていう給食の献立について、学生さんから教えてもらいました。京都では小学生に大人気なんだそうです。こちらは、そのレシピです。自分でもできますね。
世界農業遺産のファイルとお仕事
▪️先週の土曜日、滋賀県庁職員の方たちとの懇親会を持ったことを投稿しました。その懇親会が始まる直前に、「世界農業遺産」を担当されている部署の職員さんから、このファイルをいただきました。素敵なファイルですね。「みんなのカラダはびわこのしくみでできている」。地産地消的な考え方からすれば、当然、こういう主張になりますよね。
▪️ちなみな、このファイルに描かれている手前の赤みの魚ですが、琵琶湖の固有亜種で「琵琶湖のルビー」と呼びれているビワマスだと思います。奥の方のうおの切り身、これはニゴロブナで作った鮒寿司でしょうね。上に飯(いい)がついていますから。それから、右側のご飯、なんだと思いますか。このご飯は「魚のゆりかご水田」で作れられたお米のご飯ですね。ご飯の上にはピンクの揺かごが描かれています。よく見ると揺かごの中は水田でうおが飛び跳ねていますね。捕虫網を持っている青いもの、これは琵琶湖に設置される琵琶湖の伝統漁法「魞漁(えりりょう)」を表しているのでしょう。ということは、これは捕虫網ではなくて、魚を掬いとる綱かな。どうなんでしょう。下のクリスマスツリーのようなものはなんでしょうね。今度、職員さんに聞いておきます。
▪️このファイルの中身なんですが、この世界農業遺産に関連するお仕事の依頼でした。まだお引き受けするかどうかわかりませんが、基本的には前向きに考えていこうと思っています。近いうちに、このブログでもお知らせすることができるのでなはないかと思います。
吹奏楽部の練習を見学しました。
▪️10月28日(土)に、栃木県宇都宮市の宇都宮市文化会館で「第71回全日本吹奏楽コンクール(大学の部)」が開催されます。龍谷大学吹奏楽部は、関西代表2校のうちの1校としてこのコンクールに出場します。龍谷大学吹奏楽部は、2019年、2021年、2022年と3年連続で「日本吹奏楽コンクール」で金賞を受賞しています(2020年は新型コロナ感染拡大により中止になりました)。今年度も金賞を目指して、日々、練習に取り組んでいます。
▪️コンクールでは課題曲と自由曲を演奏します。演奏時間は12分という制限があります。龍谷大学が演奏する課題曲は、全部で4つある課題曲のうちのⅢ「レトロ」です。昨日は、学外の指導者をお呼びして「レトロ」の練習に取り組みました。せっかくの機会なので、練習を見学させていただきました。この「レトロ」はポップスの曲なので、クラシックの演奏とは全く異なる演奏の仕方が必要になってくるようです。みなさん、指導者の方の解説により課題曲をより深く理解できたようで、演奏のレベルが向上しました。良い練習でした。トップの写真は、休憩中の練習場を撮ったものです。
▪️ところで、コンクールに出場できる人数は最大で55人です。龍谷大学吹奏楽部の部員数は200名を超えているので、コンクールに出場できるのはそのうちの約1/4ということになります。そのため、部内で毎年オーディションを行っています。なかなか厳しいものがあります。その年に演奏する曲によっても必要な楽器の種類や人数が異なってきます。実力も必要ですが、そのようなその年毎の事情もオーディションに影響を与えます。昨年、コンクールメンバーに選ばれたからといって、翌年も選ばれるとは限りません。当然のことながら、学年も関係ありません。上回生だからといって、コンクールに出場できるわけではありません。もちろん、吹奏楽部の演奏活動はコンクールだけではありません。ここは大切なことです。昨日は、コンクールメンバー以外の部員の皆さんは、第49回栗東市音楽祭「音楽の森コンサート」に、ゲストとしてご招待いただき演奏をしてきました。また、サックスパートの4人の部員さんたちは、本願寺津村別院「北御堂」でサックス四重奏の演奏を行ってこられたようです。部員のみなさん、それぞれに頑張っておられます。
▪️それから、少し先の話になりますが、12月27日(水)、大阪の「ザ・シンフォニーホール」で、第50回定期演奏会を開催します。開場は17時30分、開演は18時30分(終演予定は20時30分)です。チケット販売日は、今月末の、10月29日(日)になります。定期演奏会で演奏される曲は、29日に発表されるようです。龍谷大学吹奏楽部の定期演奏会、大変人気があります。良い席からチケットが売り切れていきます。お早めにお買い求めください。ホールで皆様のご来場をお待ちいたします。