社会人になってからわかること…

■ひとつの前のエントリーにも書きましたが、「大津エンパワねっと」(龍谷大学社会学部・地域密着型教育プログラム)では、大学に隣接する「瀬田東学区(小学校区)」と大津市の中心市街地にある中央学区を中心とした「中央地区」の2カ所で、学生たちが地域の皆さんと協働しながら地域の課題解決や魅力を伸ばしていく活動に取り組んでいます。この「大津エンパワねっと」を地域に受け入れていただき円滑に取り組みが進むように、月1回、地元の皆さんとの連絡調整会議として「大津エンパワねっとを進める会」を両地区で開催しています。昨日(7/26・金)は、大津市の中心市街地にある町家キャンパス「龍龍」(ろんろん)で、「大津エンパワねっとを進める会 中央」が開催されました。この「進める会 中央」には、毎回、中央学区自治連合会の役員の皆さん、大津祭やまちづくり団体の皆さんが委員として出席してくださっています。昨日からは、大津市社会福祉協議会の職員(ソーシャルワーカー)Mさんも参加してくださることになりました。

■会議が終了したあと、Mさんと少しお話しをすることができました。Mさんは、龍谷大学社会学部で社会福祉を学んだ後、市社協で職員をされていますが、「こんなプログラムが、自分達の学生時代にもあって欲しかったです。大津エンパワねっとは、私が卒業した後に誕生したんですよ。地域の中に入って、地域の人と関係をもちながら、地域づくりの活動をするって、すごい力がつくと思うんですよね〜。でも、それが良くわかるのは社会人になってからかもしれませんね」と、笑いながら話されていました。そうなんです。普通、経験や体験したことの意味は、学生の立場を離れて(卒業して)、しばらくしないとわからないのですね。私のゼミの卒業生たちは、「どうして自分たちの時には、エンパワがなかったんですか」とよく言いいます。また、「どうして自分たちの時には、北船路米づくり研究会のような活動をしてくれなかったんですか」とも言いいます。しかし、それは「社会人になってからわかること」なのかもしれません。

■卒業論文の場合はどうでしょうか。最初、嫌々渋々、仕方なしに取り組んでいた学生でも、フィールドでの調査と大学で学んだ社会学とがつながり、フィールドから意味のある「発見」をした学生は、卒業後も、その経験を大切にしています。自分の卒業論文も大切に保管しています。「その時」にはよくわからない、卒論での経験や体験の意味。それは時間差をともなって、社会人になってから実感されていくのです。できれば、卒業生の皆さんには、そのような自分の「変化」を、現役学生の前で語ってもらいたいと思っています。

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