チームどんぐりの「まちづくりカフェ」

20120727.jpg ■「大津エンパワねっと」(龍谷大学社会学部・地域密着型教育プログラム)では、大学に隣接する「瀬田東学区(小学校区)」と大津市の中心市街地にある中央学区を中心とした「中央地区」の2カ所で、学生たちが地域の皆さんと協働しながら地域の課題解決や魅力を伸ばしていく活動に取り組んでいます。写真は、「中央地区」で活動するチーム「どんぐり」。女子学生4人組のチームです。彼女たちは、現在、中心市街地にある丸屋町商店街の大津百町館をお借りして、毎月1回、「まちづくりカフェ」を開催しています。

■大津市の中心市街地は、他の地方都市と同様に、いわゆる「空洞化」の問題を抱えています。そのような状況をなんとかしようと、様々な団体が活動を行ってきました。チーム「どんぐり」の出発点は、そのような様々な団体の皆さんにお話しをお聞きしながら、「これだけたくさんの団体が活動しているのだが、いまひとつお互いの”つながり”が薄いのでは…、もっと”つながれ”ば中心市街地はさらに盛り上がっていくのでは…」という問題意識にあります。そこで、もっと気軽に街や地域のことについて”おしゃべり”をしながら、お互いの活動の内容や考え方を知ることのできる社会的な「場」=「まちづくりカフェ」をつくるこにしたのでした。

■この「まちづくりカフェ」では、地域のことに関心をもち活動している皆さんをゲストとしてお招きし、話題提供をしていただき、参加者とともに”おしゃべり”を楽しみながら、結果として(ここが大切なのですが…)街中の人びとの”つながり”が太くなり、そのような”つながり”が拡大していくことを目指しています。言い換えれば、楽しい時間を共有すること(アウトプット)で、社会科学で近年、人口に膾炙している「社会関係資本」を地域社会のなかに蓄積していくこと(アウトカム)を目指している…といってもよいのかもしれません。島状に地域社会のなかに分散した人びとの小さなネットワークを”つないでいく”、個々の団体のネットワークを”つないで”拡げていく試みであります。

■今日は、夏期休暇中に開催する第5回の「まちづくりカフェ」に向けて、これまでの反省点と改善点を洗い出し、これから「まちカフェ」の活動をどのように発展させていくのか…といった点について、私も参加し、話し合いを行いました。街中の皆さんからも、「こういう試みは、地元の人間ではできない。学生の皆さんだからこそ…の活動だと思う」との評価もいただいています。夏期休暇に入りますが、さらに頑張って取り組んでいってもらえればと思っています。

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