「重ねるハザードマップ」

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▪️国土交通省が「重ねるハザードマップ」を公開しています。これは国土交通省が制作している、災害リスク情報や防災に役立つ情報を、全国どこでも重ねて閲覧できるWeb地図サイトのことです。先日の首都圏の「記録的短時間大雨情報」が出た地域のことが気になってこの「重ねるハザードマップ」調べてみました。貼り付けた画像の「品川区」と書かれたあたりが、戸越銀座です。ここは地形的に見ると谷筋なんですね。いわゆる「谷戸」です。こういった谷筋だから、低い方向に上手く排水できず、その排水の能力を超えてしまうと、水が溢れてしまいますね。凡例を見ると、この色は「氾濫平野」です。その下流、東側は濃い目の緑になっていますが、この色は「後背低地・湿地」なんだそうです。JRの東京総合車両センターですか。この「後背低地・湿地」、一般にはですが、次のように説明されています

河川の氾濫によって周囲よりも長期間浸水し、水はけが悪い。地盤が極めて軟弱で、地震の際は揺れが大きくなりやすい。液状化の発生傾向がやや強い。

▪️このような性格の場所であることを、もちろんJRさんもわかっていて、すでに対処しておられるとは思いますが。東京は地形が複雑だし、暗渠になった川も多くて、そこにたくさんの方達が暮らしているので、今回のような「記録的短時間大雨」が発生した時は大変だなと改めて思いました。それじゃ、関西はどうなんでしょう。確認しないといけませね。

▪️以下は、YouTubeで配信されたTVのニュースです。半地下になったお店もこちらの商店街には多いようですね。そのことが被害を大きくしているようにも思いました。動画のタイトルは「谷底地形に雨水集中か…都市型水害“見えない川”のリスク“第二の下水管”で対策急ぐ【報道ステーション】(2025年9月12日)」です。動画では、古い明治時代の地図も使って説明されていました。道のように見えていますが、暗渠になっているのです。ここに昔から暮らす方達は、そのような土地の歴史をよくご存知のようです。

▪️登場されたのは、戸越銀座商店街連合会の方です。江戸時代は、品川用水という人工の川が流れていた場所で、もともと水捌けが悪いのだそうです。「今回は、自分たちが思っている以上の短い間の雨量だったので、側溝に流れずにあふれてきている感じがする」と印象を述べておられます。災害の問題を考える上で、その土地の開発の履歴、過去の災害の履歴等について知っておくことが大切ですね。もちろん、こういった災害に対する技術的な対策も進められています。近くでは、第二戸越幹線整備事業が進められていて、地域のあふれた雨水を目黒川に流すようになるのだそうです。すでにある戸越幹線の両方で1時間に75mmの雨に対応する計画のようですが、今回は1時間に120mmも雨が降りました。実際の雨に対策が追いついていないとニュースでは解説していました。気象の激甚化に対策が追いついていないのです。地域で力を合わせて、足らない部分をどのように減らしていくのか、共助による減災が必要になるのではないかと思います。

▪️以下は、「重ねるハザードマップ」の解説動画です。わかりやすいかな。自分が暮らしている場所や勤務している職場のある場所が、どういう災害リスクを抱えているのか知っておくことは大切です。また、転居する際には重要になるのではないかと思います。

「敬老の日」のプレゼント

20250914keiro_no_hi.jpg ▪️宅配便が届きました。奈良に暮らしている娘からです。今ごろどうしたんだろうと思いましたが、中身は美味しそうな魚の味噌漬けでした。好物です。それも普通の西京漬とは違って、だし醤油と酒粕味噌床を使用してあり、「吟醤漬」というのだそうです。いいですね〜。でも、なんで送ってくれたのかなと思っていたら、明日は「敬老の日」ということで送ってくれた、いやいや贈ってくれたようです。ありがとう。はい、おじいさんです。

▪️今日の夕食で早速いただきました。美味しかったなー。普段、近所のスーパーで購入する味噌漬けとはかなり違っていました。そもそも、原料の魚の鮮度というか、脂のノリがまったく違っているのでしょうね。残りは3切れです。賞味期限は20日までなので、急いで楽しむことにします。早い方が良いですね。

『神戸みなと物語 コンテナじいさんの見た神戸港』(青山大介・谷川夏樹)

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20250914kobe2.jpg ▪️神戸で生まれました。神戸に暮らしたのは、0歳から4歳まで(5歳になる直前まで)、そして16歳から25歳まで。だから、あわせても15年ほどの期間でしかありません。でも、一応、出身地は神戸なんです。30代から琵琶湖や滋賀に関わって仕事をしてきたし、10年前からは大津に暮らしているので、今はなんちゃって滋賀県人です。でも時々、神戸のことが気になります。先日、新聞を読んでいて、青山大介さんという画家のことを知りました。鳥瞰図を得意とされているようです。その青山さんが、同じく画家の谷川夏樹さんと一緒に『神戸みなと物語 コンテナじいさんの見た神戸港』という絵本を出版されたと知り、手に入れました。

▪️登場するのは、古い古いコンテナ、コンテナじいさん(青)と、若いコンテナくん(赤)、そしてコンテナを吊り上げてコンテナ船に積むガントリークレーンのガンちゃん。コンテナじいさんとガンちゃんは、阪神淡路大震災も経験します。そして震災から5年がたった2000年に若いコンテナくんと出会います。まあ、そのようなお話なのですが、コンテナを積み込む、摩耶埠頭、ポートアイランド、六甲アイランドから見える神戸の街や六甲山系が描かれています。最後のページは、おそらく青山さんが描かれたのだと思いますが、今度は六甲山の麓から見た神戸の街が描かれています。コンテナじいさんは、現役を引退して、今は、幼稚園の園庭で子どもたちの遊び場になっています。本当に、このような幼稚園があるんでしょうか。調べてみましたが、よくわかりませんでした。

▪️神戸には、どういうわけか奈良で生まれた息子が結婚して暮らしています。相手の方は、神戸の出身です。ということで、「時々、神戸の中華料理を一緒に食べようね」と約束しています。その時、またこの神戸の風景を楽しむことができますね。
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サルスベリ

20250913sarusuberi.jpg▪️今日は土曜日ですが、大学で仕事があり出勤しました。自宅近くの公園のそばを通りかかった時、ピンクの花がたくさん咲いているのが目にはいりました。サルスベリ(百日紅)です。すでに少し花が散っていましたし、種も落ちていました。でも、見事に花を咲かせています。夏から秋にかけて長い間花をさかせるので漢字で書いたら百日紅になります。名前の由来ですが、サルスベリの幹はとてもすべすべしていて滑らかなので、木登りの上手な猿でも滑り落ちてしまうから…和名にこのような名前がついたのだとか。また、百日紅という漢字が与えられているのは、このサルスベリにまつわる悲恋の物語が由来になっているのだそうです。猿がうっかり滑り落ちるシーンと、若い男女の悲恋とでは、なんとなくバランスが悪いのですが…。

▪️個人的に、サルスベリと聞いて頭に浮かんでくるのは梨木香歩さんの『家守綺譚』という小説です。その第1章が「サルスベリ」なのです。時代は明治30年代、山科駅の北側、琵琶湖疏水の近くにある一軒家の庭に、サルスベリがはえていて、主人公の男性に思いを寄せるのです…。まあ、奇譚ですから。私は、この手の不思議なお話が大好きなのです。「山科駅の北側、琵琶湖疏水の近く」、それなりに知っている地域でもありますし、明治30年代という大昔の話ではありますが、読んだときの感じ取り方が少し違っていました。最近は心に余裕がなく小説を読まなくなっていますが、この『家守綺譚』については、友人に紹介されて読みました。梨木さんの世界観に惹かれてたくさんの作品を手元においてあります。まあ文庫本がほとんどですけど。退職したら、ゆっくり読みます。

タマスダレ

20250912tamasudare.jpg▪️今日も研究室に行こうかと思っていたのですが、明日も大学の入試の仕事があり深草キャンパスに行くので、自宅での仕事に切り替えました。猛暑の間、我が家の狭い庭なんですが、水撒き以外、世話が全くできていなかったので、今日は少し手入れをしました。ずっと気になっていたのです。まあ、雑草を抜くことがメインなんですが。すると、タマスダレが咲き始めていることに気がつきました。ということで秋に入りましたかね、という感じです。可憐な花なんですが、毒があるんですよね〜。まあ、食べたりしませんけど。これから、次々と花を咲かせてくれるのだと思います。

「記録的短時間大雨情報」と落雷

▪️昨日、猛烈な雨で東京が大変なことになりました。気象庁によると、昨日の午後2時50分過ぎから、首都圏で短時間に猛烈な雨が降っているということで、東京都と神奈川県に「記録的短時間大雨情報」を相次いで発表したとのこと。局地的に積乱雲が発達し、雷も鳴り響いた。東京都目黒区では午後3時20分までの1時間に134ミリを観測したようです。

▪️ニュース動画を拝見していると、川が氾濫していました。びっくりです。立会川という品川区の小さな川のようです。3面コンクリートの川だと思います。水位が上がり、橋の欄干にぶつかって欄干を超えて水が道路に溢れていました。驚きました。30分程度の雨なのですが、恐ろしいことです。「品川区の洪水ハザードマップ」を見てみました

▪️このハザードマップ、防災の勉強をしていなかったら、ハザードマップに示された情報を、きちんと理解できないのではないのかなと思います。私もそうですが。防災のリテラシーが必要ですね。今は、スマホで雨雲レーダーとハザードマップを比べながら、リスクが高まりそうな場所にいると判断したら、より安全な場所に移動するなんてことが必要になるのでしょうか。ところで、東京の立川市では、集合住宅で落雷があり、それが原因で火事になりました。自宅にいても落雷にやられるなんて…防ぎようがあるのかな、どうでしょうか。

深草キャンパスのイヌタデ

20250911inutade.jpg ▪️勤務する龍谷大学深草キャンパスの施設整備の創造コンセプトは、「深草を森にする」です。新しい建物のあちこちに緑地が配置されています。低木や草本が植栽されているのですが、それ以外のいわゆる「雑草」の類も勝手に生えてきます。今日は、業者さんが入って少し手入れをされていました。

▪️「雑草」の類、自宅の庭で必死になって抜いているメヒシバも、たくさん生えています。うちのは生えていてもみつけしだい抜いてしまうので、可愛らしいものなのですが、キャンパスのメヒシバは巨大です。こんなに大きくなるのかと思うくらい大きいです。業者さんによってメヒシバは取り除かれるのではないかと思いますが、写真のイヌタデは残して欲しいです。どこにでも普通に咲いているわけですが、とても可愛らしい花を咲かせてくれています。俳句では秋の季語なのだそうです。

▪️最近、いろいろ秋を感じ始めました。

仕事のあと「利やん」へ

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▪️今日も研究室で資料の読み込み等で頑張りました。いろいろ発見や気づきもありました。でも、疲れました。ということで、頑張った「ご褒美」に、いつもの大津駅前の居酒屋「利やん」へ。まあ、ご褒美じゃなくても「利やん」、週一で行きますけど。すると、写真のように、ご常連の皆さんがたくさんお越しになりました。

▪️一番奥の方とその手前の方は、水曜日はいつもおられます。一番奥の方は、学生時代にアメリカンフットボールの選手でした。ということで、関西学生アメフトについて教えてもらっています。一番手前の方は、本当にひさしぶりでした。この5人のなかでは、一番の古株のご常連です。山科にあった会社に勤務されているときから、わざわざ大津のこの居酒屋までこられていました。私の横の方、このブログでも時々ご登場くださる、市民団体「大津の町家を考える会」の雨森鼎さんです。社会共生実習でも、長年お世話になってきました。昨晩も、背景の異なる異業種の、それでいて親しい皆さまといろいろお話しできました。嬉しいな〜。もう前期高齢者ですから、いろんな方達とお話しをして刺激を脳みそに与えないと。認知症のリスクを下げるためにも、です。ありがとう「利やん」!!

秋刀魚と黒潮大蛇行の関係 海水温の上昇と真昆布の関係

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▪️今年のサンマは豊漁なのだそうです。しかも、大きいし、脂が乗っていてとても美味しいです。昨晩は、今年「お初」のサンマでした。いやいや漢字で表現したほうがよいですね、そう秋刀魚です。昼間は暑くて「猛烈な残暑」という状況ですが、味覚については秋が到来しつつありますね。ここ数年、秋刀魚を買う気になれませんでした。値段が高いし、痩せていて小さくて、見るからに不味そうに思えたからです。そのようになったのは、海流が関係にしているのだそうです。

▪️本来ならば、日本列島に沿ってまっすぐに流れる黒潮が、大きく南に迂回する「黒潮大蛇行」という現象が起きて、温かい海流が三陸沿岸に北上して、冷たい海水が好きなサンマ(ここではカタカナ)は温まった三陸沿岸の海域を避けて、冷たい水のある沖合を南下したのではないかと言われているようです。しかし、今年の秋刀魚の豊漁は、その黒潮大蛇行が終了したため、三陸沖に冷たい海水が流れ込んできて(親潮)、サンマの豊漁につながっているという説明です。
たしかに、気象庁は「黒潮大蛇行」が今年の4月に終息したと発表しています。ただし、その余波がまだ続いているという研究者もおられますが。

▪️さて、秋刀魚は美味しくいただいていますが、最近心配しているのは北海道の天然真昆布です。温暖化で海水温が上昇したことと、真昆布をたべるウニの食害が原因なのだそうです。「水温が上がるとウニの食欲が増し、食害が進むという」ことらしいです。じゃあ、そのウニ食べてしまえばと思のですが、そういうわけにもいかないようです。

▪️こちらのブログの記事、大阪で昆布を商っておられる店主さんのブログのようです。真昆布が消えていく無限ループです。

『海藻がない』⇒『ウニのエサが足りない』⇒『ウニの卵巣が成熟しない』⇒『漁師さんが採らない』⇒『個体数が減らない』⇒『多数のウニが少ないえさを取り合う』⇒『わずかに残った未成熟な海藻まで食べられる』⇒『磯焼け』

庭に秋を感じる。

20250909mygarden1.jpg ▪️今日も出勤して仕事をしました。自宅で仕事をしても良いのですが、出勤するとメリハリがついて、仕事に集中できます。まあ、往復の通勤時間、およそ2時間ですが、その時間で仕事ができなくなるわけですが、身体的には通勤で歩くことは身体に良いように思います。今日、自宅を出発して帰宅するまでの歩数は、歩数計の計算では「9095歩」でした。研究室についてからも、図書館に2回、教務課にも1回、キャンパス内をウロウロ歩いたせいでしょうね。

▪️研究室のある聞思館に行きましたが、まだ同僚の皆さんはあまりやってきていません。ご自宅でお仕事をされているか、夏期休暇中にフィールドワーク等をされているかのどちらかだと思います。事務的な連絡で、ある同僚の教員にメールを送ると、海外にいるとのことでした。みなさん、夏期休暇を有効に使われていますね。キャンパス内を歩いていると、ひさしぶりに幹部の事務職員さんとお会いしました。職場の奈良県人会でお付き合いがあります。炎天下のもとで、諸々仕事関連の雑談をさせていただきました。「また、呑みに行きましょう」といってお別れしました。こういう親しく話せる事務職員の方たちがいてくださること、ありがたいことだと思っています。

▪️さて、夏期休暇も残り少なくなってきました。授業や学生の指導等もなく、仕事に集中できるのもあとわずかです。図書館で資料を取り寄せてもらい(書籍ですが)、その他の資料も含めて目を通して大切な部分に付箋を貼り、パソコンに向かい…するともう夕方です。雨が降るんだったらもう少し仕事をしたのですが、降らないようなので帰宅して庭で水撒きしました。最近は、ネットで雨が降るかどうかわかるので助かります。帰宅した後、汗をかいてもかまわない庭の世話をするための服装に着替えました。腰には、太巻きの蚊取り線香をぶら下げて。腰から少しずつ煙が出ているせいでしょうか、今日は蚊に刺されることもありませんでした。
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20250909mygarden4.jpg ▪️空を見上げると、夏が続いているようです。でも、日陰に入るとふっと涼しい風が吹いてきて、「あれっ、秋、そばまで来ている?」と思える時もあります。で、今日は気がついたのですが、庭にワレモコウ(吾亦紅)の花が咲いていました。2段目の左です。ワレモコウって秋の花です。花らしくないのですが、蕾のような赤い花を咲かせます。高校生の頃に読んだ庄司薫の小説に、この花がでてきたことを思い出しました。このワレモコウ、『源氏物語』にもでてくるようですね。時間ができたら調べてみます。

▪️ツリバナにもたくさんの実が成っています。2段目右です。まだ1ヶ月ぐらい先のことだと思いますが、鮮やかな赤紫色となって、5つに殻が割れてオレンジ色の種子がぶら下がったような姿をみせてくれます。楽しみです。それから、3段目になりますが、コムラサキにピンクの実が成っていました。まだまだ暑いのですが、秋が近づいていることを教えてもらいました。でも油断をしていると、またドーンと暑さがぶり返すかもですね。

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