煩悩とクリエイティビティ

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■龍谷大学の同窓会組織は、「校友会」と言います。その校友会が興味深い活動をされています。龍大の同窓会らしい取り組みだと思います。「煩悩とクリエイティビティ」というポッドキャストを使って情報発信をされているのです。ポッドキャストとは、インターネット上で音声や動画のデータファイルを公開する技術です。この「煩悩とクリエイティビティ」では、ゲストをお招きして、煩悩をキーワードについて語り合う…そのような感じの内容になっています。以下は、公式サイトに掲載されている説明です。

私たちの『小さな煩悩』を社会のための『大きな煩悩』へ。

「煩悩とクリエイティビティ」は、龍谷大学校友会が運営するリサーチユニット。 誰しもが抱える「煩悩」をキーワードに、大学の建学の精神である仏教の思想を生活者の視点から見つめなおし、これからの倫理や創造性について探求していきます。
2022年度は2種類の番組を配信。

●「ほどける仏教」
日々の暮らしのなかにある「小さな仏教」を発見し、見つめなおそうとする番組。長い歴史をもった仏教の思想の一端に触れることで、いまここを生きる私たちと仏教の関係をやさしくほどいてみたいと思います。

●「まみれる煩悩」
煩悩とクリエイティビティ研究員がゲストと共に、人間誰もが抱えるモヤモヤや煩悩にまみれながら語りあう番組。
「煩悩」にまつわる具体的なエピソードをもとに、煩悩と共に生きていくことについて考えます。

■みなさんも、ぜひお聞きください。こういったポッドキャストって、理事長をしている特定非営利活動法人「琵琶故知新」でも使えるなと思っています。やってみようかな…。

煩悩とクリエイティビティ

スイセン が咲きました。

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■我が家の小さな庭の法面に、スイセンが咲き始めました。今年は、肥料もきちんと上げたので、たくさんの花が咲いてくれることを期待しています。冬の庭で花は貴重です。いくつもの鉢にビオラやシクラメンを植えて、少しでも明るい雰囲気になるようにしています。

たかつきスクールJAZZコンテスト(2023.1.15)

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■大阪府高槻市の中心市街地では、毎年ゴールデンウイークの頃に、全国的に有名な市民ジャズフェスティバルが開催されます。「高槻ジャズフェスティバル」です。以下は、この「高槻ジャズストリート」の公式サイトからの引用です。

「高槻を、音楽があふれる楽しいまちにしよう!」という思いから、1999年に始まった「高槻ジャズストリート」。毎年ゴールデンウィークの2日間開催し、2023年で25周年となります。みんなに楽しんでほしいから、すべての会場が入場無料!の日本最大級手づくり音楽イベントです。

高槻ジャズストリートの最大の特徴は、すべてをボランティアで企画・運営していること。 学生から高齢者まで、商店主・会社員・主婦など様々な人たちが集まります。ボランティア による実行委員会で、イベントの発案に始まり、資金集め・ミュージシャンへの出演交渉などやることはいっぱい!開催当日は会場の運営や交通 整理、Tシャツの販売・ECOブースでのゴミの分別までボランティアがやっています。当日の飛び込みボランティアも大歓迎です!みんなで一緒にジャズストやりませんか?

■この「高槻ジャズストリート」を提案したお一人で、長年このイベントをリードされてきた北川潤一郎さんが、facebookに「第14回 たかつきスクールJAZZコンテスト」のことを投稿されていました。もう14回目なんですね。よくわかっていませんでした。すごいです。北川さんには、2009年に初めて開催された「大津ジャズフェスティバル」で、たまたま実行委員をしていたことからお知り合いになりました。よちよち歩きの大津のジャズフェスを応援してくださいました。また、私が担当している社会学部の授業(大津エンパワね、現在は地域エンパワねっと・大津中央)で学生たちが開催してくださった小さなイベントにもスピーカーとしてお越しくださいました。本当にお世話になったのです。

■北川さんは、「高槻ジャズストリート」だけでなく、街全体を盛り上げるために様々な仕組みを街の中に作ってこられました。この「たかつきスクールJAZZコンテスト」もそのような仕組みのひとなのだと思います。このコンテストで、街とジャズを楽しむ若い世代が育っていくような気がします。第14回は来月です。当然のことでしょうが、吹奏楽部が参加するコンテストとはかなり違ったものになるのではないかと想像しています。想像です。まだ、1度も参加したことがないので…。ゲストは、アメリカの空軍太平洋音楽隊です。こちらも楽しみですね。スケジュールが合えば参加させていただきたいところなのですが、残念ながらすでに予定が入っていました。再来年は、ぜひ。

お払い箱になった「テレビ会議システム」

20221208tvkaigisystem.jpg■ 今日は、大学本部のある深草キャンパスへ。4限は留学生のための授業「日本の社会と文化B」でした。だいぶ慣れてきましたかね。ええと、私がですよ。その後は、リュックに入れたiPadを使い、zoomで世界仏教文化研究センターの会議に出席しました。研究室は深草キャンパスにはないので、研究部にお願いをして共同研究室をお借りしました。5人の会議でした。もはや当たり前のことですが、深草キャンバス、大宮キャンバス、瀬田キャンパスとバラバラに離れていても、zoomだと簡単に会議ができます。さらにそのあとは、学生さんたちの代表と大学執行部の教職員の皆さんとの話し合いの場(全学協議会といいます)に、Google Meetを使って参加しました。話し合いの場には来ずに、オンラインで傍聴するように…との指示があったので、引き続き共同研究室で傍聴しました。

■学生さんたちからは世界仏教文化研究センターに関わる質問は出てこないので、私が何かお話をするわけでもないのですが、一教員としてはいろいろ勉強になりました。社会学部が深草キャンパスに移転することで、玉突き的にいろんな課題が生まれて、そのことは学生の皆さんの活動にも影響を与えている、与える可能性があるということがよく理解できました。

■ところで、お借りしていた共同研究室の隅を見ると、「テレビ会議システム」が置かれていました。今は、コロナのために会議も、主にteamsやzoomが、授業の場合もGoogle Meetを使って行うようになり、この「テレビ会議システム」、現在では全く使われなくなっています。私が研究部長を務めているときは(2015年〜2016年)、「テレビ会議システム」が大活躍をしていましたが、技術革新で、あっという間にお払い箱になってしまいました。個人的な印象ですが、急に必要とされなくなった、時代遅れになった…そんな感じです。「テレビ会議システム」は機械ですが、なにか寂しさを漂わせているような気持ちになります。「長い間お疲れ様でした」という声をかけてもらえるわけでもなく、忘れ去られているかのようです。

ゲノムが明かす日本人ルーツ


■日経新聞のネットニュースに、「渡来人、四国に多かった? ゲノムが明かす日本人ルーツ 日経サイエンス」という興味深い記事が掲載されていることに気が付きました。昨年の記事です。私自身の専門分野とは何の関係もないテーマなのですが、どういうわけか、人類進化とか日本人のルーツ等に強い関心があります。ということで、このゲノムによる分析も気になったのです。詳しいことについては、『日経サイエンス2021年8月号』の特集「ヤポネシア」を読めば良いのかもしれません。以下は、ネット記事からの引用です。

道府県あたり50人のデータを解析したところ、沖縄県で縄文人由来のゲノム成分比率が非常に高く、逆に渡来人由来のゲノム成分が最も高かったのは滋賀県だった。沖縄県の次に縄文人由来のゲノム成分が高かったのは九州や東北だ。一方、渡来人由来のゲノム成分が高かったのは近畿と北陸、四国だった。特に四国は島全体で渡来人由来の比率が高い。なお、北海道は今回のデータにアイヌの人々が含まれておらず、関東の各県と近い比率だった。

近年の遺伝学や考古学の成果から、縄文人の子孫と渡来人の混血は数百~1000年ほどかけてゆっくりと進んだとみられている。弥生時代を通じて縄文人と渡来人が長い期間共存していたことが愛知県の遺跡の調査などで判明している。どのような過程で混血が進んだのかはまだ不明で、弥生時代の謎は深まる一方だ。今回の解析で見えた現代の日本列島に残る都道府県ごとの違いは、弥生時代の混血の過程で起こったまだ誰も知らない出来事を反映している可能性がある。

■「私たち日本人は、縄文人の子孫が大陸から来た渡来人と混血することで生まれた」。この記事はこの文章から始まります。渡来人はわかるのですが、この「縄文人の子孫」とはどのような人たちのことをいうのでしょうか。時間があれば、もうは少し詳しく勉強してみたいです。また、「渡来人由来のゲノム成分が最も高かったのは滋賀県だった」という点、これはすごく納得できるような気がします。渡来人にルーツを持つと言われる複数の豪族がいたからです。滋賀県の湖西、大津市の北部には小野というJR駅があります。この小野という場所は、遣隋使の小野妹子の出身地です。小野氏は渡来系の人たちです。小野の近くには、和邇(わに)、蓬莱という地名がありますが、それも渡来人が名付けた地名だと聞いたことがあります。その他にも、近江地方は、多くの渡来人が住み着いた場所だと言われています。そのようなわけですごく納得できたのです。

■ただし、気になることもあります。高度経済成長期以降、多くの人々の移動が大きくなると東京圏や大阪圏といった都市部に全国から多くの人びとが就労の機会を求めて集まるようになります。高度経済成長期は「民族移動」と言われるほどの人の移動がありました。こういった移動があると、ゲノム成分による分析はどうなるのでしょうね。ゲノムのサンプル等はご本人の許可をえているようですが、上の世代の方達はどの地域から移動してきたのか…ということも確認されているのでしょうか。素朴な素人考えなのですが、少しその辺りが気になります。

■文部科学省の新学術領域研究で「ヤポネシアゲノム」と名付けられたプロジェクトが進んでいるようです。まだ読んでいないのでよくわかりませんが、そのあたりのことは、前述した『日経サイエンス』で説明されているのかもしれません。取り寄せて読んでみたいと思います。この「ヤポネシアゲノム」についてですが、福井新聞の記事で紹介されています。「日本人の起源DNAで探る 縄文人はどこから来た?独自に進化した集団か 文部科学省の最新研究プロジェクト」という記事です。記事の中にプロジェクトの説明があります。記事の中にある「三段階渡来説」、とても興味深いです。お読みいただければと思います。

ヤポネシア人(日本列島人)の起源と成立を、現代人と古代人のゲノム配列の比較解析から解明する研究。ヒトに伴った動植物の歴史や日本語・琉球語についても解析する。文部科学省の新学術領域研究として、大学や博物館、研究機関に属する約50人が参加し、2018年度から5カ年計画で進められている。

「シベ2」の思い出


■サッシャ・ゲッツェル 指揮で2022年10月にBunkamuraオーチャードホールで行われた「N響オーチャード定期 第121回」です。演奏されているのは、日本ではとても人気のあるシベリウスの交響曲第2番です。

■シベリウスの交響曲第2番、「シベ2」、私にとってはとても懐かしい交響曲です。学生時代、私はオーケストラに所属していましたが、1回生の冬の定期演奏会のメインの曲が「シベ2」でした。ホールは、大阪の森ノ宮ピロティホールでした。定期演奏会までの練習で一番記憶に染み付いているのは、やはり3楽章です。第3楽章の速さは「Vivacissimo」。「きわめて活発に」「きわめて速く」という意味です。しかも、普通に弦を弾くのではなく、「弓を飛ばす」(スピッカート)奏法で演奏するのです。もちろん、最初からそんなふうには演奏することはできません。ということで、めちゃくちゃ遅いスピードから始めて、少しずつスピードを上げて…というふうに練習していきました。まずは個人練習から。それから2人で(プルト)で練習。そのあとは1stバイオリン、2nd、ビオラ、チェロ、コントラバスが1人ずつ集まって五重奏での練習。そして弦楽器のセクションでの練習……。このローテーションを繰り返しつつ、少しずつスピードを上げていきました。よくあんな練習をしていたなあと思います。時間のある学生オケだからできたんでしょうね。また、学生オケの弦楽器の場合、初心者の方も多く、こうやって積み上げていかないと演奏できなかったのだとと思います。もう40年以上も前のことですが、いまだにその頃のことを記憶しています。

■あと「シベ2」で記憶していることは、常任指揮者に2楽章の練習で怒られたことです。当時、譜面を理解するのにとても時間がかかっていました。ところが、まだよく譜面が理解できていないのに、練習が始まってしまいました。当時、私は1回生で、パートは1st.バイオリンです。パートは全員で5人。ところが、その練習の日は、3年生のコンサートマスターの先輩がゼミの関係で欠席されていました。そのことを知った4回生の先輩は練習から逃避してしまいました。2回生の先輩も来ないのです。練習が始まった時は、私と3回生の先輩の2人だけになっていました。3回生の先輩がコンサートマスターの代理をしてくださるものとばかり思っていたのですが、違っていました。先輩は私にコンサートマスターの席に座れというのです(ひどい…)。ちゃんと譜面がさらえていないのに…(これは私が悪いのですが)。ということで、譜面がきちんとさらえていないことが判明して、常任指揮者の先生から怒られたというわけです。こういう辛かったことは、忘れませんね。

来シーズンよりDiv.1(1部リーグ)に復帰!!


■関西学生アメリカンフットボールリーグ第7節。龍谷大学シーホースは、大阪公立大学パラディンズに28-7で勝利しました。これで、来シーズンよりDiv.1(1部リーグ)に復帰します。シーホースの皆さん、おめでとうございます。

大詰めの卒業論文

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■ 金曜日4限は「社会学演習IIB」4回生のゼミです。いよいよ卒業論文の提出期限が来月の12日(最終は15時)に迫ってきました。コロナ禍により、卒論の提出もすでにオンラインになっています。学生の皆さんも大変ですが、指導する教員の側も大変なんです。卒論の構成もできて、書くべき内容もはっきりしているのに、文章を書くことが大変…という人もいます。頑張ってもらうしかありません。まずは自分で書かなければ添削もできません。

■添削といえば…昔は、赤ペンを持って正月返上で必死のパッチになって添削していました。でも、ある時ふと、「なんで自分は正月休みを返上して、学生さんたちの『下請け』やってるねん」と気がつきました。アホですね。今は期限を決めて指導をしています。必死のパッチにならないといけないのは、教師ではなく学生さんたちですから。

■この4回生ゼミ、基本は対面式なのですが、いろんな事情を抱えたゼミ生のためにオンラインも取り入れたハイブリッド形式で行っています。自分のiPadを教室に備え付けのプロジェクターに繋いで投影して、zoomを使って参加できない学生さんたちをつないでます。レジュメや資料等もペーパレス。スマホやパソコンを通して配信されます。

■この日はゼミの後に、残った1人の学生さんの指導を行いました。若い頃だと、カンカンになって指導をしていましたが、カンカンになっても卒論のレベルが上がるわけではないので、今はタンタンと(淡々と)諭すようにしています。頑張って追加の聞き取り調査をしてもらうことにしました。頑張ってもらうしかありません。過去に優秀論文に選ばれた人の場合ですが、卒論を執筆しつつも、ギリギリのところまで諦めずに追加の調査をしてデータを補強していました。そういう人もいるのです。コスト・ベネフイットで卒論に取り組むと、あかんと思います。卒業論文は、大学4年間の自分の学びの総決算ですから。

■写真は、淡々と諭している私です。タンタン。

SNS サービスの終了

■家族専用のSNSがあります。祖父母、子供、孫の間で写真やメッセージを投稿するSNSです。我が家では、「wellnote」というSNSを利用していました。その「wellnote」が突然サービスを終了するといってきました。おそらく、最初、登録するときに、「突然サービスを停止するかもしれないけれどわかっといてよね」というようなことを書いた文書にOKしているんでしょうね。そういうのがあっても、おそらくきちんと読んでいませんけけど。

■私には2人孫がいますが、上の孫が誕生してから5年以上、ずっとwellnoteを使ってきました。祖父母、子供、孫に加えて、曽祖父母もとても楽しみにしていました。曽祖父母は、プレゼントしたiPadでひ孫の成長を楽しみにしてきたのです。それが突然のサービス終了です。しかも、これまでの投稿はデータとして一括してダウンロードできないというのです。ひとつひとつ写真を各自でダウンロードしてくださいね、文書の方については知りません…って感じです。なんというか、もうちょっとなんとかならないのかな。終了は確か年末かな。ちょっとショックです。

■こんなことをfacebookに書いたところ、知り合いの方がコメントをくださいました。

とても無責任な話だと思います。我が家はかなり前に「wellnote」から「みてね」というSNSに移行しましたので、被害は比較的少ないかもしれません。しかしこの「みてね」も今後どうなることやら、です。
SNSの世界はこういう無責任なことがよく起こります。ランニング関係の「JOGNOTE」というSNSがあったのですが、これも数年前にとつぜん閉鎖となり、ラン友たちがSNS難民となって右往左往しました。あの時、この世界の危うさを痛感しました。

■「SNS難民」、「この世界の危うさ」。本当にそうだと思います。思ったように収益を得られなくなった時、あるいは経営上のお荷物になってきた時、バサっと切り捨ててしまっても法律的には何も問題がないのでしょう。しかし、法律では大丈夫にしろ、社会的にはこんな唐突な「終了宣言」は無責任と言われても仕方がないと思います。「LINE」であれば、そこで展開されるコミュニケーションはどんどん消えていきますから問題ないのかなしれませんが、家族で大切な思い出を保存できるような仕組みになっていたわけですから、これは多くの皆さんにとってショックということになります。実際、Twitterには、「wellnote」のサービス終了について様々なツイートが行われています。「10年以上続いたサービス終了のお知らせをたった27日前にするって衝撃」。本当にそうです。SNSが一定数の人びとにとっては、なかなか会えない方たちとのコミュニケーションツール、日々のインフラのようになっているのですから。

牛乳パックを再利用したランタンのイベント

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■担当している地域連携型プロジエクト「地域エンパワねっと・大津中央」(社会学部・社会共生実習)、現在高齢者の皆さんを対象としたイベントを企画しているチームと、地域の子どもの皆さんを対象したイベントを企画しているチーム、2チームに別れて活動しています。写真は、そのうちの後者の子どもの皆さんを対象としたチームの様子です。

■この写真の場所なんですが、瀬田キャンパス6号館のプレゼンテーション室です。コロナ禍の前は、この部屋で教授会や研究科委員会を、また現代福祉学科の学科会議を開催していましたが、今はあまり利用されることがありません。

■で何をしているところかを説明しなくてはいけませんね。この後者のチームでは、牛乳パックを再利用したランタンを並べて、子どもたちを中心としながらも、そこに高齢者の皆さんも加わって世代間交流のイベントが開催できたらと、頑張って準備を進めています。この日は、実際に牛乳パックを再利用した試作品のランタン並べてみて、どんな雰囲気なのかをチェックしているところです。光源ですが、本物のロウソクではなくLED電球を使ったロウソク型のライトを使用しています。

■実際には、再利用した牛乳パックに絵を書いてもらい、小さな穴や窓を作って内側に色のついたパラフィン等も貼り付けることになっています。それを学生たちだけでなく、子どもや高齢者の皆さんにもしていただき、加えて「願い事」も書いていただく予定になっています。参加型のイベントです。写真の幻想的な雰囲気も、パラフィンを使って色づくことでもう少し異なる雰囲気になるのかもしれません。

■学生の皆さんは、コロナ禍が続く中、従来、地域で行われてきた運動会、夏祭り、文化祭等の様々活動が中止になっています。そのような中で、なんとか地域や地域の皆さんと関わった思い出を、子ども皆さんが持つことができれば…学生の皆さんはそのような思いから、この企画を思い立ちました。

■写真をご覧いただけばわかりますが、花弁のような形になっています。この花弁のそばに、絵を描いて「願い事」を書いたランタンを立てて並べてもらうのだそうです。会場の場所の広さに応じて、この写真の「基本パターン」を、あとどれだけ準備しないといけないのか…、まだまだ考えないといけないことがたくさんあります。

■このイベントを開催するためには、準備の段階から、様々な立場の、たくさんの皆さんにお願いをして関わって頂かねばなりません。大量の牛乳パックをどのように集めるのか、会場となる場所をお借りするために関係者の皆さんとどのようにスケジュールを調整するのか、そのようなお願いをして交渉を行うことも、学生の皆さんにとっては初めてのことで、ある意味、大人になっていくための大切な機会になるのではないかと思います。

■もうひとつの高齢者を対象としたチームでは、写真展を開催する予定になっています。「写ルンです」という今から35年ほど前に流行った「レンズ付きフィルム」を地域の高齢者の型たちにお渡しして、それぞれの方にとって懐かしい思い出の場所を撮影していただきます。そのあと、学生たちは高齢者の型たちからその場所の思い出について聞き取り調査を行います。

■写真展は、そういった地域の思い出=地域の記憶を多くの皆さんと共有するためのイベントになります。写真が、そして写真に写った場所に埋め込まれた思い出が、地域の皆さんをつないでいく、そのような場に写真展がなったらいいな…そのような企画です。大津市の中心市街地には、マンションがどんどん建設され、ここに転入されている若い世代のご家族が増えています。そのような皆さんにとっても、地域との関わりをみつけていただけるきっかけになればと思っています。

■今日は、その説明会でした。エンパワねっとを応援してくださっている地域の方のサポートもあり、説明会は無事に終了したとの報告がありました。参加予定の皆さんにイベントの趣旨を理解していただけたようです。学生の皆さんには、引き続き、頑張っていただきたいです。

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