若い方達の意見を聞くことは大切です。

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20221020sebutsu3.jpg■ 昨日はとても長い1日でした。午前中は、「地域社会論」の授業でした。その後は翌日の留学生対象の授業の準備をせねばなりませんでした。昼食をとる余裕もなく、その後、深草キャンパスに移動しました。大学の行動計画のうち、研究部や世界仏教文化研究センターに関する事業の進捗状況について、副学長や学長室室長、3人の理事(学部長)からヒアリングを受けるためです。研究部の課長さんが丁寧に資料をまとめて、きちんと報告されたわけですが、余計なことかもしれませんでしたが、私からも意見を言わせていただきました。ストレートな言い方だったかもしれませんが、皆さんにはよく伝わったよう思います。もう定年退職まで4年しか無いので、大切だと思うことははっきり伝えておきたかったのです。

■ヒアリングの後は、深草キャンバスから大宮キャンバスに移動しました。大宮キャンバスには、センター長をしている世界仏教文化研究センターの事務室があり、課長も含めて6人ほどの方達が勤務されています。その事務室の片隅で待機をして、17時からは、世界仏教文化研究センターの若手教員の皆さんとの懇談会を持ちました。センターの課長さんと職員さんも参加してくださいました。有意義でした。大切なご意見をいただきました。大変盛り上がりました。というわけで、その後は、呑み会に移行しました。楽しい時間をもつことができました。若い方たちのご意見を伺うことはとても大切ですね。

■もう一つ付け加えると、センター事務室の職員さんは、以前、社会学部教務課に勤務されていた方です。事務室で待機している間に、自然と仕事をされている様子が伝わってきます。課長さんとのやりとりとか。偉そうな言い方ですが、ずいぶん成長されたなあと思いました。課長さんも、職員さんに信頼を寄せておれるし、人柄も大変気にいっておらることがよくわかりました。

最近の「地域エンパワねっと・大津中央」

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20221019empower3.jpg■ひさしぶりに、地域連携型教育プログラム「社会共生実習」のうち、私が担当している「地域エンパワねっと・大津中央」のことについて、このブログでも報告しておこうと思います。夏期休暇中は、新型コロナウイルスの猛威にビビっていましたが、やっと収まってきました。今が下げ止まりのようです。本格的な冬になると、次の第8波がやってくるというニュースをネットで読みました。そうなるとまた大変なことになりますね。それまでに、エンパワの取り組みを、できるだけ進めたいと思っております。現在、履修している学生の皆さんたちは、企画書をまとめたか、まとめつつある状況です。

■トップの左の写真。「写真展からハガキを贈ろう」という企画です。前期は、中央学区という地域社会の仕組み、歴史等について勉強してきました。また、地域社会学的な観点から、自治会のことについても勉強してきました。その中から、このチームは、高齢者を対象にしたイベントに取り組もうとしています。詳細については、またこのブログで別途報告しようと思います。

■右側の写真ですが、こちらのチームは、子どもを対象にしたイベントを企画しています。まだ、企画書を作成してい途中です。ポイントは、牛乳パックとLEDライトを使った手作りのランタンを作り、それらを並べる…そういった企画のようです。参加型で、準備を進めていきたいと考えています。ランタンは、子どもたち、そして大人の皆さんに作ってもらい、できれば、それらのランタンを配置するデザインも、参加型で考えたい…ということなのですが、どの部分に、どの程度参加していただくのか、その辺りについては、地域の皆さんと相談をして決めていくようです。

■中央学区では、年末に「さよならのつどい」という地域の文化祭のようなイベントが開催されてきました。ところが、今年も、コロナ感染の不安があり中止になりました。これらエンパワの学生たちの企画が、そのような地域のイベントの代わりにはならないにしても、少しでもお役に立てればと思っています。右の写真は、1人の学生が従姉妹の小学生(低学年)と一緒に作った「試作品」です。LEDライトはまだありませんので、スマホのストロボで代用しています。素敵だと思います。年度末に、開催できたらいいなと思っています。もちろん、日程のことも地域の皆さんと相談の上決めていきます。

■「写真展」と「ランタン」、共にコロナで希薄になりがちな地域の皆さんどうしのつながりを、少しでも良い状況にしていこうという試みです。地域の皆さんと相談しながら、企画の内容がどのように成長・発展していくのか楽しみにしています。

NHK日曜美術館「死を想(おも)え、生を想(おも)え。 写真家・藤原新也の旅」

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■1o月16日のNHK「日曜美術館」で放送されました。写真家の藤原新也さんの回顧展についてです。以下は、番組の紹介です。日曜美術館の公式サイトからの転載です。

写真家・藤原新也。インド・ガンジス川で撮影した、犬が人の遺体を食べる写真は「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」のキャッチコピーと共に、日本の社会に大きな衝撃を与えた。それからおよそ半世紀、藤原は世界各地で「生と死」を写真と自らの言葉で捉え続けてきた。今年故郷北九州で初の回顧展が開かれるにあたり、写真家は「死を想い、生を想う」撮りおろしの旅にでかけた。78歳となった今、藤原新也が見つめるものとは?

■残念ながら16日の放送は見逃してしまいました。再放送を、予約録画します。再放送は、NHKEテレ1、10月23日(日)午後8時〜8時45分までです。

再掲:「利やん」のマスター光山くんのこと

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■昨日は、大津駅前のいつものに居酒屋「利やん」のマスターであった光山幸宏くんのご命日でした。光山くんは、2018年の10月16日にご病気でお亡くなりになりました。4年経ったんですね。その時、このブログに投稿したものを、再掲いたします。きっと、光山くんは、お浄土で元気に忙しくされていることと思います。

■トップの写真は、BS-TBS「吉田類の酒場放浪記 あけまして2時間スペシャル!」の一場面です。居酒屋界では超有名人であり吉田類さんの番組の取材がありました。取材は、2017年の11月です。写真の左、キャップを被っているのが光山くんです。

「利やん」のマスター光山くんのこと

五島列島福江島の「円畑」

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20221017enhata4.jpg ■NHKの朝の連続テレビ小説「舞い上がれ!」が始まりました。今度の朝ドラの舞台は、九州・長崎県の五島列島と大阪府の東大阪市です。ドラマの視聴率を上げるためでしょうか、この朝ドラの特集番組が放送されていました。番組を眺めながら、私も手元にあったiPadでロケ地となった福江島をGoogleマップで探索してみました。すると、トップの画像のような不思議な畑がモザイクのようになっていことに気がつきました。五島列島福江島の「円畑」と呼ばれる独特の景観を持った農地です。最初は、「えんばた」と間違って読んでいましたが、円畑と書いて「まるはた」と読むようです。

■Googleマップから切り取った画像についても説明しておきましょう。トップは、福江島の西北部にある三井楽地区の一部を拡大したものです。二段目左側は、この三井楽地区です。三井楽地区の中央には、標高165mほどの山があります。その山の周囲がなだらかな傾斜になっています。二段目右側は、福江島全体です。南部には富江地区があります。ここにも円畑がたくさん確認できます。3段目は五島列島全体です。長崎県の西側に位置しています。長崎港から100kmほど離れているようです。

■最初は、まったく手がかりがありませんでした。しかし、すぐに「円畑」と呼ばれていることがわかりました。じっくり調べたわけではありませんが、以下の2つの講演録を見つけました。

五島列島福江島の「円畑」をグリーン・インフラの視座で考える—(1)某風鈴の椿
五島列島福江島三井楽半島における円畑の地形の特徴

■以下は、前者の講演録のサマリーには、次のことが書かれています。あえて言えば、「円畑の多面的機能」ということになります。
・縁・楕円・不定形といった畑の細やかな組み合わせは、台地の凸凹に沿うべく造られたかのようである。
・それらを縁取る防風林の緑は、椿などの常緑樹の線上の里山となっている。
・椿の実は地域のささやかな経済に役立っている。
・緑の回廊の花は渡り鳥の餌になるなど二次林の生態系を形成している。
・山地斜面を階段状にしており、土砂災害の減災にも役立ってい可能性がある。

■また、講演録の最後には、次のような記述もありました。非常に興味深く思いました。忘れ去れられていた円畑の防災上の機能を再確認したり、上空から撮影した円畑の美しさに驚いたり、地域調査や保存や活用に向けての方策が検討されている様子です。この講演録は2018年、4年前のもので。現在は、どのように進捗しているのでしょうね。もっと詳しく知りたいと思っています。

研究者と住民が共同調査した過程で、石積みの間の狭い通路は出水時には排水溝になってきたのではなど、機能の再発見が続いた。近年撮影を始めたドローン画像により、住民が地元の円畑モザイクの美しさに驚愕した。現在、住民らが現地調査や公民館での勉強会を行って、保存や活用を模索している。

■後者の講演録についても、少し触れておきます。こちらでは、この円畑のある地域を測量し地形を解析しています。その結果、本来の斜面に比べ、円畑と石垣があることで傾斜が緩やかになっていること。円畑があるから斜面が緩やかになり、山から流れる水の勢いが減衰し、大雨の際に洪水を防ぐ役割をしているのではないかとの指摘がなされています。この講演録は、22016年のものです。

■たまたま見つけたこの円畑、ちょっと興奮しました。社会学者ですが、何か地理学的なことに強い関心を持っているようです。こんなこと、この年になって言うと、「だったら地理学者になればよかったじゃない…」と言われそうですが、まあ、そのようなこと横に置いておきましょう。このちょっと興奮したことをfacebookに投稿しましたのです。すると、高校で社会や地理の教員をされていた大学時代の後輩が以下のようなコメントをしてくれました。

福江島は昭和末期に五島市の修学旅行誘致策に応じて最初の誘致校として計3度訪問しましたが漁業やキリシタンが主でこんな面白い農業があったなんて初めて知りました。不勉強を恥じ入るとともに残念です。当時は島内は、まだ交通インフラも未整備で、訪問する度に大型バスが走ることができる道路が増えたり、トンネルができてショートカットが可能になったりと毎回便利になっていく島に驚いていました。

■昭和末期というと、今から35年近く前のことになりますね。後輩のコメントを拝見すると、この地域では教育旅行や観光に力を入れておられたことがわかります。現在は、どのような状況なのでしょうか。観光振興に力を入れ、35年近く経過したことで、地域にはどのような変化が生まれているのでしょうか。最初の方の講演録の最後にある、研究者の調査が触媒となり、地域住民の皆さんが円畑を再評価されているということも含めて、時間があれば調べてみたいと思います。素人考えですが、この円畑は農業遺産であるとともに文化的遺産であると思います。

■こちは、農水省の「日本農業遺産」の公式ページです。日本農業遺産については、以下のように定義されています。

日本農業遺産とは、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業と、それに密接に関わって育まれた文化、ランドスケープ及びシースケープ、農業生物多様性などが相互に関連して一体となった、我が国において重要な伝統的農林水産業を営む地域(農林水産業システム)であり、農林水産大臣により認定されます。

「びわ100」断念します。

20221014biwa100.jpg■先日、「びわ湖チャリティー100km歩行大会事務局」から封筒が届きました。今年は、心身の調子が整わず、全然練習ができていませんでした。これまでは、練習として、まずは10km、20km、30kmと順番に距離を伸ばして、最終的には50kmを歩いていました。少しずつ積み上げて50kmを歩くことができれば、本番も、徹夜でなんとか100kmを歩けることが経験的にわかっていました。ところが、今年は全くダメです。「歩けるところまで歩こう」という考え方もあるかなとは思いますが、そこまで気力がありません。出場を断念することにしました。

■もともと、この「びわ100」には、世界農業遺産のことをアピールすることを目的に、滋賀県農政水産部の職員の皆さんと一緒に参加してきました。一緒に歩いてくれる仲間がいるから過去4回も歩くことができたんだなあと、今は心の底からそう思っています。心身の調子がいまひとつということもありますが、自分1人では練習すらできていませんでした。ちょっと情けないです。

■Facebookに「びわ100」を断念したことを投稿したら、滋賀県庁の職員の方が「先生、ご無沙汰してます。では、来年は練習会復活ですね」とのコメントをくださいました。嬉しかったです。ありがとうございます。また、多くの皆さんと一緒に歩くことができたら素敵だと思っています。

庭のシュウメイギク

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20221014mygarden2.jpg■この季節、我が家の小さな庭の主役は、シュウメイギクです。頑張って咲いてくれています。ありがとう。シュウメイギクは、漢字で書くと秋明菊。かなり古い時代に中国から入ってきた花のようです。名前にキクと入っていますが、菊の仲間ではなくキンポウゲ科のアネモネに近い種類なのだそうです。と言われても、私にはよくわかりませんが…。我が家のシュウメイギクは写真の通りピンクですが、白い花を咲かせるものもあるようです。

■ところで、次の主役も開花の準備を進めています。ツワブキです。小さな黄色い花がひとつだけ咲いています。庭には、ツワブキが8カ所に植えてあります。正確には、最初に植えたのは6カ所だったのですが、花が咲き、種ができて、その種が風で飛んで2ヶ所あたらに増えたようです。

「世界農業遺産」認定のお祝い

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■昨日は、深草キャンパスで留学生の授業を終えた後、大津駅前のいつもの居酒屋「利やん」に向かいました。「琵琶湖システム」が国連FAOの世界農業遺産に認定されたお祝いの会を持ちました。出席者は、農政水産部の部長さんと次長さん、そして歴代の農政水産部長の皆さんです。左から、前部長の西川忠雄さん、現次長の中田佳恵さん、脇田、前々部長の高橋滝治郎さん、前前々部長の安田全男さん、現部長の宇野良彦さん。

■私の「世界農業遺産」との関わりは、3代前の農政水産部長である安田全男さんに、この「利やん」で出会った時からスタートします。その時、安田さんは、田口宇一郎さんと飲んでおられました。田口さんは、以前、私が琵琶湖博物館に勤務していた時の副館長で、その後副知事をされた方です。その田口さんから安田さんをご紹介いただいたのです。安田さんからは、世界農業遺産認定を目指すという話をお聞きしました。盛り上がりました。2016年の1月頃のことだと思います。

■そこからスタートして、まずは日本農業遺産認定に向けて、そして日本農業遺産認定後は世界農業遺産認定に向けてのお手伝いをさせていただきました。農政水産部の職員の皆さんと一緒に、いろいろ議論をしました。楽しかったです。充実していました。またこのような申請作業とともに、農政水産部の職員の皆さんとは、「びわ100」に出場し、一緒に長浜-南郷-雄琴温泉100kmを4回も歩きました。「世界農業遺産に向けて頑張っていますよ」というアピールも兼ねた100kmウォークです。

■そして、今年の7月、2016年から7年目、「琵琶湖システム」は世界農業遺産に認定されました。途中、新型コロナ感染でFAOの審査が滞ったこともあり、長い時間がかかりました。ちょっと感慨深いものがあります。昨晩は、新型コロナの第7波も少しおさまってきたということで、やっと歴代の部長さんたちと喜びを分かち合うことができました。でも、「世界農業遺産」認定は新たなスタートでもあります。この認定をどう”使い倒して”いくのか。非常に楽しみです。

「琵琶湖システム」公式サイト

【追記】昨日は、高橋さんと宇野さんが、ご自身で漬けた鮒寿司をご持参くださいました。お祝いですからね。美味しかったです。また、安田さんからは、お祝いの記念ということでしょうか、日本酒「金亀」をいただきました。ありがとうございました。

循環型コミュニティポイント「DOMO」

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https://yamap.com/magazine/22766
■特定非営利活動法人「琵琶故知新」が運営を目指している「びわぽいんと」と、根底にある考え方がかなり似ているなと思いました。最後の表ですが、価値規範、関係性、役割、目的ついては、かなり共通しているのでは無いかと思います。すごい!!と思ったことは、ポイントの使用期限です。ポイントを貯めても、3ヶ月経過すると腐ってしまうというのです。ポイントを贈ることを促す(無駄にしない)ために、このようにされているのだと思います。

瀬田キャンパスの秋空 

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20221012sata_campus2.jpg■火曜日の授業は1講時と4講時。1講時終了後、火曜日は時間的余裕があり、瀬田キャンパスの学生部と情報メディアセンターで用事を済ませた後、いつもよりも少し早いですが、学生食堂が混み合う前に昼食をとることにしました。ライスはSS。一番小さなお茶碗。そして、メインはビーフシチュー。野菜も必要ですね、ということでミニサラダ。さらに、もう少しほしいということでラタトゥイユコロッケ(全国の大学生協の共同企画のようです)。全部で484円。総カロリーは727kcal。

■気持ちの良い日なので、学生食堂の外に置いてあるテーブルに座って、この昼食をいただきました。ああ、こんな秋空のようなスッキリした気分で、仕事をしたいんですけどね。まあ、現実はそういうわけにはいきません。結構、混沌としています。そんな時、Twitterでこんなツイートを拝見いたしました。ピンチと思わず、「面白いことが起きました」と思うことにします。

■来週は、大学の将来計画(構想400)との関係で、副学長や学長室から大学の研究事業推進に関してヒアリングを受けることになっています。私は、世界仏教文化研究センターのセンター長として、研究教員部長、研究事務部長、お2人の課長さんと共にヒアリングを受けます。この際、しっかり話し合いを行ってきたいと思います。

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