シマトネリコ
▪️我が家の庭には、低木も合わせて41種類の木本類が植えてあります。その中で一番大きく成長しているのがシマトネリコです。このシマトネリコには、小さな巣箱が架けてあるのですが、なかなかここに「入居」してくれる小鳥はいません。シジュウカラがこの巣箱に出入りして、入り口を少し嘴で削って大きくしていた時期があります。巣にしてくれそうだったのですが、何か問題が発生したのか、途中でいなくなってしまいました。
▪️その巣箱の下の枝には細い針金をぶら下げています。冬の間、餌が少ない頃、小鳥のためにミカンを半分に切ってこの針金にぶら下げておくのです。そうすると、いつもメジロのツガイがやってきて、写真のようにミカンの端にとまって美味しそうに果実を食べていきます。周りの様子を警戒しながら、ツガイで順番に果実を食べるのです。メジロはツガイで過ごすのです。仲が良いですね。カーテンの隙間からメジロたちを覗いて、楽しんでいます。
▪️こういった果実の類は、ヒヨドリも大好きです。そしてヒヨドリもつがいで過ごしています。でも体調が大きめのヒヨドリは重いこともあってか、この針金にぶら下げたミカンの端にとまることができません。悔しいのか、あの独特の鳴き声をあげながら、じっとミカンを眺めています。たまに、ホバリングしながら果実を食べようとしますが、うまくいっていないようです。これはヒヨドリをいじめているというよりも、独り占めして全部食べてしまうので、メジロのようなもっと小さな小鳥のためにやっていると思ってくださいね。とりあえず、ミカンについてはヒヨドリはうちのミカンには「出禁」です。
▪️さて、昨日は大学に行っていろいろ用事を済ませたのですが、上に書いたシマトネリコ、瀬田キャンパスにも植えてあります。8号館の駐車場とは反対の入り口のそばです。そこから15mぐらい離れた、6号館に通じる道の真ん中にある花壇に、ヒペリカムカリシナムが植えてあります。半常緑の低木です。黄色い花が咲きます。でもよく見ると、小さな葉の低木と大きめの葉の低木の2種類が植えてあります。ヒペリカムカリシナムは大きめの葉の方です。小さい方は? これはシマトネリコです。
▪️シマトネリコは6月に地味な花を咲かせます。そして9月になると種子ができます。飛行機のプロペラの1枚のような形をしています。これが大量に風に乗って周りに飛んでいくのです。そのタネが、離れた場所にあるヒペリカムカリシナムのところまで大量に飛んできたのでしょう。ヒペリカムカリシナムの隙間から大量のシマトネリコが伸びてきています。まあ、こうなると、これからはシマトネリコが大きくならないように剪定をしていくしかないように思います。大学のキャンパスの剪定は業者さんに依頼するのでしょうし、9月に種子が散布される以前に剪定するような、個々の植物に合わせて適切な季節に剪定することは難しいでしょうから。
▪️ほとんどの皆さんにとっては、まったくどうでも良いことでしょうが、ちょっとシマトネリコのことで気がついたものですから。