「さいはて社」の大隅さん

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▪️昨日は、「さいはて社」から研究書を出版していただくにあたり、社長の大隅直人さんに、本の構成等に関していろいろご相談をさせていただきました。モヤモヤしていた頭の中が、編集者のお立場からのアドバイスにより非常にスッキリしてきました。安心して執筆を進めることができそうです。本当に、ありがとうございました。

▪️まだ仮題ですが、メインタイトルは「石けん運動の時代」になるのかなと思っています。若い頃、滋賀県の石けん運動について論文を執筆してきました。手元には、「石けんおばさん」たちからの聞き取りを文字お越しをしたデータもたくさん残っています。ただ、それらの研究をきちんと整理してまとめることなく、文理連携による流域管理/流域ガバナンスの研究プロジェクトに参加することになり、そちらの方に研究のエネルギーが移ってしまいました。とはいえ、流域に関する研究に関しても、その発想の土台は、石けん運動の研究をしていた時の経験にあります。そのような意味で、今から振り返ると、石けん運動の研究は私の研究者としての人生にとって、大変重要な経験だったように思います。

▪️今年度は、特別研究員に就任しています。サバティカルです。この1年、研究に関しては脇見をせずに、この本の執筆に全エネルギーを集中させるつもりです。と、宣言しておきます。もう退職まで3年しかありませんから。大隅さんからは、「ブルックナーの交響曲8番のような、重厚な交響曲のような本を書いてください」と叱咤されましたし、もう頑張るしかありません。そうなんです、「石けん運動」は、ポリフォニーなんです(複数の異なる声部が、それぞれ異なるピッチとリズムをもつ旋律を奏でる音楽)。ポリフォニーとしての「石けん運動」を書くことを目指します。

▪️大隅さんとの「相談会」は、JR瀬田駅近くにあるイオンのスーパーのフードコートで、コーヒーを飲みながら行いました。近くに良い喫茶店がないもので…。そのあとは、以前も大隅さんと伺った「おばんざい処双月」さんへ。前回伺ったのも、大隅さんと一緒でした。1年前のことかな。双月さんでは、今度は、私も大隅さんの人生に関していろいろお話をお聞きすることができました。以前からお聞きしていたこともありますが、より具体的なお話を伺えました。

▪️人生においては、時々、転轍手(人生のレールのポイントを結果として切り替える役割をする人)が現れるのですが、今日は、お互いにそのような「我が人生における転轍手」に関して話しをすることができました。大隅さんは、私からすると「早熟の秀才」なので、凡庸な私とは全く違う人生なわけですが、それでも、「人生は仏教で言うところの『縁起』なのだよな〜」という思いを、一層深く持つようになりました。大隅さんは、そういった縁起の中で、編集者として益々円熟されてきているなあと、僭越ながら思いました。偉そうに書いていますが、大隅さんよりも兄ちゃんなので、お許しください。

▪️写真なんですが、おじいさんなのは自覚していますが、髪の毛が薄くなっているのが、ほんまに悲しいです…。まあ、仕方がない。

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