現地実習の「しおり」と「質問リスト」の作成

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■火曜日の木曜日の2講次は、1回生のための「社会学入門演習」です。今年は2クラス、10組と1組を担当しています。すでに以前の投稿でも説明いたしましたが、「社会学入門演習で日帰りで「現地実習」を実施することになっています。コロナ禍以前、「現地実習」は1泊2日だったのですが、現在は、よほどの理由が無い限り日帰りで実施することになっています。で、今年度、私が担当する2クラスはどこに伺うのかというと、高島市の中山間地域を訪問し、そこで地域の課題に取り組んでおられる移住者の方たちからお話を伺う予定にしています。

■一昨年度と昨年度、高島市から委託を受けて中山間地域の活性化について委託研究に取り組みました。また、昨年の秋に高島市で開催され「全国棚田(千枚田)サミット」でも、他の龍谷大学の教員の皆さん2人と一緒に、3つの分科会のコーディネーターを務めました。そのような経験のなかで、中山間地域に移住されてきた方達の存在に注目するようになりました。ということで、今回の「社会学入門演習」でも1回生の皆さんと、移住者の皆さんにお話を伺わせていただくことをお願いしたのです。そのコーディネートについても、地元のNPOにお願いをいたしました。

■この現地実習は来月なのですが、それまでにきちんと事前学習を行うことにしました。その事前学習も、5つのグループにわかれてグループごと課題に取り組むスタイルにしました。このグループワークの課題ですが、①現地実習の「しおり」を作成することと、②現地実習の際、移住者の方達への質問リスト作り、この2つになります。「しおり」って、修学旅行のときなどに配布されたあの「しおり」です。お話を伺う移住者の方達ごとに、事前に関連する情報をネットで検索して、情報を抽出し整理して「しおり」にレイアウトしていくようにお願いしました。手書きのイラストとか加えるなど、「現地実習」を「やらさせる、仕方のない」経験ではなく、「自分たち自身の成長につながる楽しい」経験になるように、自分たちの手で気持ちを盛り上げていってほしいと思っています。このような「しおり」に事前学習で情報を整理していくと、さらに移住されてきた方達にいろいろ伺いたいことが出てくるのではないかと思います。それは「質問リスト」の方にきちんとまとめるようにとお願いをしてあります。

■学生の皆さんに聞いてみたところ、こういったグループワーク、そしてアクティブラーニングは大学に入学して初めて行うことのようです。ほとんどは、入学したばかりで、講義を受講するタイプの授業なのだそうです。この「社会学入門演習」の経験が、大学での学びの感覚を掴むきっかけになってくれればなあと思っています。

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