ポンキエッリ作曲『ラ・ジョコンダ』第3幕の「時の踊り」


■一昨年の12月26日に、大阪福島のザ・シンフォニーホールで開催された「第46回 龍谷大学吹奏楽部定期演奏会」で演奏された時の動画です。ポンキエッリ作曲『ラ・ジョコンダ』第3幕の「時の踊り」です。最近、YouTubeにアップされました。部員の皆さんは、twittewでこの動画の一部を紹介する際に「ディズニー映画『ファンタジア』やテレビCMにも使用されたこともある、一度は耳にした事がある」と解説されていました。

■オペラのために作曲された作品であり、本来はオーケストラが演奏する曲なのですが、それをあえて吹奏楽で演奏しているわけです。通常の吹奏楽のために作曲された作品とは異なり、演奏する上で大変ハードルが高かったのではないかと思います。私は、練習の初期の頃から時々見学させてもらってきましたが、最初は、なかなか大変だな…と心配していました。もっとも、最後は立派に演奏されています。さすがだなと思いました。龍谷大学吹奏楽部は、若林義人音楽監督の指導のもとで、クラシックの曲を大切にされてきました。吹奏楽のための曲だけでなく、ポップス、そしてクラシックに至るまで、演奏の表現の幅がとても広いなあとずっと感心しています。クラシックの曲を大切にすることが、龍大の吹奏楽部の演奏の底力にもなっているのかなと想像してきました。加えて、元々オーケストラで演奏する作品を吹奏楽で演奏するわけですから、編曲者の方の能力も非常に重要になってくることも知りました。


■ところで、この「時の踊り」、1962年、当時大人気だった「ザ・ピーナッツ」により「レモンのキッス」として謳われています。ナンシー・シナトラのカバーです。もっとも、ザ・ピーナッツといっても、吹奏楽部の現役の部員の皆さんはご存知ないと思いますね。60年近く前の話ですからね。部員の皆さんと話していて、谷村新司の「昴」という曲をご存知ない…ということを知りました。「すみません、申し訳ないですけど、その曲のこと知りません」と言われました。ちょっとショックでした。でも考えてみれば、この曲も40年前の曲ですからね。まして、ザ・ピーナッツなんて…ということになりますね。

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