卒論指導のこと

■昨日の3限は、1コマ、1時間30分をフルに使って1人のゼミ生の卒論指導を行いました。大学に入ってずっとスポーツ(いわゆる体育会のガチのスポーツ)をやってきたこともあり、彼は単位はきちんと取得しているものの、本を読むこともなく、あまり勉強することもない、そんな学生生活を送ってきたようです。その彼に火がつきました。

■彼は自分の地元の、「地域コミュニティー地域おこし協力隊ー行政」の関係に焦点を当て卒論の調査に取り組み始めました。地元に、自分の調査をサポートしてくれるネットワークを持っているというアドバンテージもフルに活用して、地域おこし協力隊員3人にたどり着き聞き取り調査を丁寧に行ってきました。昨日は、その報告をしてもらったのです。

■報告を聞いていて、とても面白いと思いました。指導していて、私自身が楽しいのです。自分で調査をしてみたいまあと思いました。だから時間があっという間に過ぎてしまいました。彼の報告を聞いていると、彼の調査している地域のイメージがリアルに浮かび上がってきます。こういう時は、良い指導ができます。彼が聞いてきた内容を丁寧に報告し、私が質問とコメントをする。そして、不足している点を指摘する。そのようなやり取りが1時間半。指導は、学生と教員の相互作用なのです。全ての学生に、このような指導ができれば良いのですが、そういうわけにもいきません。指導は相互作用ですから、私だけが空回りしてもうまくい気ません。彼は、今回の聞き取り調査をきちんと整理する作業に入りました。次の調査は、7月に実施する予定とのこと。調査に出かける前に、また指導と打ち合わせをすることになる。もちろん、現役のスポーツ選手としても練習を継続します。

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