兵庫県立兵庫高等学校の創立110周年記念事業
■5月5日、母校、兵庫県立兵庫高等学校の創立110周年記念事業が、神戸ポートアイランドにあるポートピアホテルで開催されました。伝統の「ユーカリの葉」を、生徒会長が生徒会旗を振り回して演じてくださいました。今は女性の生徒会長なんですね。平成に入ってから、現在で6人目の女性生徒会長だそうです。私が在籍した42年前とは、時代が大きく変わっています。
■第1部の記念式典では、兵庫県知事もご臨席されました。式典の中で、母校の同窓会である「武陽会」が所有している小磯良平、東山魁夷、田中忠男といった日本絵画界の巨匠たちの作品が兵庫県立近代美術館に寄贈されることになったからです。この巨匠のお3人は、兵庫高校の前身である旧制神戸第二中学校卒業で、私たちの偉大な先輩ということになります。私たちが在籍しているときは、これらの巨匠の作品は、廊下や講堂に普通に飾ってあったのではないでしょうか。知事曰く、「同窓会が所蔵されるよりも私ども(兵庫県)がきちんとした環境(美術館)で管理した方が良い」と。たしかに、そうですね。
■ところで、「ユーカリの葉」って何?…って質問があるでしょうね。例えば、旧制第一中学の歴史を持つ兵庫県立神戸高校とは、春と秋に定期戦を行っていますが、その壮行会等の時に、生徒会長が旗を振り回して、選手たちに向かってこの「ユーカリの葉」を行うのです。選手たちにエールを送り鼓舞するという感じでしょうか。生徒会長が、ちょっとバンカラな雰囲気で演じるのが私の記憶にある「ユーカリの葉」です。動画の女性会長の「ユーカリの葉」は、優しく可愛らしい感じです。ですが、これはこれで素敵ですね‼︎
■で、なぜユーカリなのか…ということですが、以下の説明をご覧ください。
二中創立間もなく、運動場のまわりに150本のユーカリの苗木が植えられた。オーストラリア原産のこの木はぐんぐんと育って校舎の屋根を越え、30mに達する大樹となった。一年中浅みどり色の葉を繁らせ、大空をめざして立つ姿は壮観であり、この木はいつしか本校のシンボルとなった。先輩たちは校風にかなったこの大樹に夢と理想を託し、ユーカリの木の下で学業に励み、心身を鍛え、友情を育ててきたのである。それゆえ、本校の校歌をはじめ、生徒会歌、応援歌、エールなどには必ずといっていいほどユーカリが歌われており、本校の校章は、そのユーカリの葉と実とを組み合わせて作られている。現在では昔のままの木は見られないが、昭和51年先輩有志によって新たな願いをこめて苗木が植えられた。いま新しいユーカリが校地周辺にぐんぐん育っている。
■記念式典の後は、記念祝賀会が開催されました。800名程の卒業生が参加されました。 私は、「64陽会」(戦前の旧制第二中学から辿れば64期生)ですが、同級生は30名程集まっていたようです。懐かしい人、まるで初対面のような人、いろんな同級生に会えました。私たちの学年は今年還暦ですので、別途、64陽会で同窓会を開催するかも…とのことでした。
■私は、1974年の夏、広島の県立高校からこの兵庫高校に転校してきました。ということで、他の皆さんと同じように入学の時から一緒にいたわけではありません。転校当時は広島弁をしゃべっていたようですが、そういう転校生に、皆さん、けっこう親切にしてくださったんだなあと少しずつ思い出しました。私は高校時代のことをいろいろ忘れてしまっていますが、ある同級生(女性)は、グループで校外学習に須磨方面に出かけた際の小さなエピソード等を語ってくれました。もちろん、私はそのようなことを記憶していません。すごい記憶力です。こうやって、42年ぶりに再び同級生にお会いできたこと、本当に良かったと思っています。今回の機会を大切にして、再び、高校時代の同級生たちと交流できればと思っています。