創立記念日・親鸞聖人降誕会法要

20170522gotane1.jpg
20170522gotane6.jpg20170522gotane2.jpg
20170522gotane3.jpg20170522gotane5.jpg
■昨日は、龍谷大学の創立記念日です。というわけで、2017年度「創立記念日・親鸞聖人降誕会法要」 が行われました。私は、大宮キャンパスの法要に参拝しました。龍谷大学に勤務するようになってからも長らく「創立記念日・親鸞聖人降誕会法要」には参拝したことはありませんでした。しかし、一昨年の春、研究部長になった時、同じ研究部の事務職の皆さんと話しをしていて、「そうか、それでは自分も参拝してみよう」という気持ちになりました。なぜかと聞かれても、よくわかりませんが、同僚の皆さんと一緒に創立記念日をお祝いしたいという素朴で素直な気持ちです。ということで、今年で3回目になりました。法要では、入澤学長の法話をお聞きしました。入澤先生のスピーチは、聴衆に自然に耳を傾けさせます。聴聞した後で言葉の中に静かな力があるように思います。

■入澤学長の法話の中でも、「降誕会」のはじまりについて説明されておられました。この創立記念「降誕会」は、1877年(明治20年)に、普通教校(本学の前身)の学生有志によって親鸞聖人のお生誕をお祝いする法要として始められました。普通教校とは僧侶ではない一般の学生のことです。1922年(大正11年)年5月20日に、当時の大学令による大学への昇格が認可されました。そのため、その翌日、21日を創立記念日としてお祝いすることになっているのです。大学のホームページでは、次のように説明されています。

親鸞聖人降誕会とは…

親鸞聖人のお誕生は1173年5月21日(承安3年4月1日)とされています。源平合戦の鬨の声けたたましい武士の世は、まさに「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり……」と語られたように栄枯盛衰の激しく、悲惨な時代でした。

下級公家に生まれられた親鸞聖人は幼くして両親と別れ、9歳にして出家、比叡山での20年間に及ぶ烈しい求道の末、「よきひと」法然上人と出遇い、そして浄土の真宗――選択本願念仏の仏道に出遇われました。以後,念仏者として如来の恩徳を、教えに問い、身に確かめつつ、人間の闇を見つめ、本願の救いを顕わし続けられた「ただ念仏のみぞまこと」のご生涯でした。

降誕会とは、親鸞聖人のお誕生をお祝いする法会です。また,本学は1922(大正11)年5月20日、大学令による大学への昇格が認可されました。このため翌21日を創立記念日として、併せてお祝いしています。

底知れぬ妄想の闇に迷い、虚偽に執着して空しく生きる私たちに対して、親鸞聖人が人の世に生まれ、真実を求め、真実に生き、そして真実を顕らかにして下さったことの意義を改めて確かめしましょう。

■法要が終わり、大宮キャンバスの正門の外に出ると、西本願寺の唐門(国宝)が34年ぶりに1日だけ開門されるということで、多くの皆さんが並んでおられました。私も、せっかくだからと並ぼうと思いましたが、長蛇の列に諦めざるを得ませんでした。ということで、法要の後に配られた「お斎」(おとき)を、世界仏教文化研究センターの職員の皆さんといただくことにしました。世界仏教文化研究センターは、大宮キャンパスの近くにある白亜館という建物の中にあります。2年間の研究部長の職を終えたわけですが、それでも職員の皆さんは歓迎してくださいました。最近の世界仏教文化研究センターのことなど、いろいろ教えていただきました。

■「創立記念日・降誕会法要」のあとは、深草キャンパスで「勤続永年表彰」と「名誉教授の称号授与」が行われました。研究部におられる知り合いの職員の方も、今年で勤続30年ということで表彰されました。おめでたいことです。表彰と称号授与の後は、職員懇親会でした。大学の教職員だけでなく、法人統合をした龍谷大学付属平安高校の皆さんも参加されました。生協の大きな食堂が人でいっぱいになりました。

■昨日は事務職員の皆さんと呑みながら、たくさんの話しをしました。この懇親会から、なんと3次会まで。その内容も様々です。一緒にため息をついたり、憤慨したりするような話しから、一緒に夢を語って元気が出てくるような話しに至るまで。非常に大切な話しもしましたね。しかし、大切な話しは素面の時に、もう一度きちんとやらないとダメですね。

■育休を経て職場復帰された研究部の女性職員の方とは、ひしぶりにお会いして、赤ちゃん談義になりました。初孫「ひなちゃん」の写真もみてもらいました。研究部長を終えて1ヶ月と3週間しか経っていないけれど、久しぶりにお会いした深草キャンパスの研究部の職員の皆さんと、懐かしく話しもできました。なんだか、一緒に仕事をしてきた仲間との同窓会のようでもありますね。

■しかし、あれだけの人数の職員の皆さんが盛り上がっておられるのをみて、自分の職場のパワーのようなものを感じました。「呑み」は3次会まで続いたわけですが、学長や総務局長も2次会までおられました。印象的だったのは、入職したての新採の職員の皆さんからベテランの職員の皆さんまで、縦のつながりを大切にされているなあということ、特に若い方たちが積極的であることでした。若い職員の皆さんは、ベテランの職員の皆さんと一緒に呑み語らうことで、働くということの意味を、言外に汲み取っているのかもしれません。素敵なことだなあと思いました。昼から晩まで、いろんな方達と話しができて、充実した時を過ごすことができました。まあ、これを時間の無駄と感じる人もいるのかもしれないけれど(特に、教員の皆さんの中には)、それは価値観、もっと言えば仕事観や職場観の違いかなと思います。「創立記念日・降誕会法要」は、大学にとって非常におめでたい日。教職員共に、大いに飲んで語り合うことが大切なのだと思います。最後は、同じ方面の職員さんと電車に乗り、寝過ごすことなく無事に最寄駅で降りることができました。1人だと、絶対、眠っていましたね。ほとんどビールばかりだったけど、飲み続けるとそれなりに大変です。なんとか、二日酔いにはならないですみましたけど…。

管理者用