臨床宗教師
■昨晩は、偶然ですが、テレビをみました。NHKの【ETV特集】「臨床宗教師〜限られた命とともに〜」です。たまたま、リビングにいくと、亡くなった岡部先生が登場されていました。「あっ!!」と思って立ち止り、番組を続けてみることにしました。この番組を視ていた妻も、「きっと関心をもつ内容だと思う」ともいってくれました。以下は、番組の公式サイトからの引用です。
がんを患い、余命10か月の宣告を受けた男性が、自分の人生を振り返り、楽しかったこと、つらかったこと、さまざまな思い出を語っています。 傍らに寄り添い、耳を傾けているのは、「臨床宗教師」です。 臨床宗教師とは、在宅緩和医療を専門とする医師が、その必要性を訴え始まった新しい試みです。東北大学では2012年から臨床宗教師を養成する講座が始まりました。医療の現場で、医師や看護師と連携しながら、医療者とは違う立場で患者を支えます。
高橋悦堂さんは、臨床宗教師として活動を始めたばかりの、34歳の若き僧侶です。宮城県にある寺の長男として生まれ、現在は副住職を勤めますが、通夜や葬儀の場には何度も立ち会ったことはあるものの、人の死に触れた経験はほとんどありません。そんな悦堂さんが、命の終わりを前にさまざまな思いを抱える人たちに出会います。工場を経営してきた男性は、仕事に対する誇りを語ります。末期のがんが見つかった男性は、やり場のない怒りや死への恐怖をにじませます。10年以上の闘病生活を続ける人は、つらさ、苦しさを口にしながら、自分が亡くなったあとの家族を心配していました。
「三途の川の向こうで、死んだ両親がにこにこと手を振ってたんですよ」
そういった男性は、10日後に亡くなります。
悦堂さんは、時に戸惑い、時に言葉を失いながら、懸命に寄り添い続けます。みずからの命の終わりを知った人は、その時を迎えるまでの時間、何を語り、悦堂さんはそれをいかに受け止めるのでしょうか。むき出しの魂と向き合い続ける、臨床宗教師の姿を追いました。
■この番組をみて一番印象を強くもったことは、高橋悦堂さんが、本当に悩んでおられることです。死に向かう人、自分が死に向かっていることを自覚している人、真っ暗な暗闇に吸い込まれていくような不安や恐怖に苦しんでいる人、そういう方に、お若い高橋さんが一生懸命に向き合おうとされていることです。上記の番組の紹介のなかには、「むき出しの魂と向き合い続ける」と書いてあります。ただひたすら話しを聞き、受け止める。これは、とても大変なことです。もっと書きたいことがあるのですが、ちょっと、なかなか難しいです。再放送も予定されています。また、拝見したいと思います。12月6日(土)午前0時00分(金曜日深夜)から再放送されます。皆さんも、ぜひご覧ください。
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