2号館のコシボソヤンマ

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■昨日は、午前中が第29回「北船路野菜市」、午後は、指導農家のお宅で「北船路米づくり研究会」の「現役生&卒業生の交流会」だったのですが、その間に、瀬田キャンパスにいったん戻りました。というのも、大学院社会学研究科修士課程の中間発表会が開催されたからです。研究科としての公式の行事ですので、当然のことながら研究科長として出席しないわけにはいきません。院生諸君の発表を聞き、コメントを行い、そのあとのキャンパス内で開催された懇親会にも参加して、その後、「現役生&卒業生の交流会」に合流しました。結果として、大津市の中心地(「北船路野菜市」)、大津市の東の端(瀬田キャンバス)、そして大津市の北西部…かな(北船路集落)と、市内をぐるぐる移動することになりました。

■写真は、そのような話しとはまったく関係ありません。修士課程の中間発表会に参加するときに、瀬田キャンパス2号館でみかけたヤンマです。facebookで、何という名前かなと聞いたところ、滋賀県立琵琶湖博物館の学芸員の友人が、すぐにコメント欄で教えてくれました。「コシボソヤンマ」というのだそうで。よく見ると、たしかに、胴体の腰のあたりがとても細いですよね。

ネット上の図鑑では、次のように解説されています。

細ヤンマ!他のヤンマと比べ、腹部第3節が異常に細いのでこの名前がつきました。
流水域の黄昏ヤンマで早朝と夕方時に活動します。結構大型のヤンマですが、飛び方はせせこましく、狭い範囲をちょこまかと飛びます。
平地や丘陵地などの木陰の多い流れに生息し、6月下旬から9月末ころまで見られます。
北海道の一部地域から本州・四国・九州・南西諸島北部の一部離島に生息しております。

■ちなみに、学芸員の友人も次のように解説してくれました。「瀬田丘陵から流れる狼川で、ヤゴはよく見られます。でも、成虫は見たことなかったです。成虫は薄暗いところで、朝夕の薄暗い時間帯に活動するので、なかなか出会えないのだと思います。このように明るいところで模様もはっきり見えることは、珍しいのでは?」とのことでした。ひょっとして、貴重な1枚…なのかもしれません。あまりの暑さに、このコシボソヤンマは、薄暗い2号館の廊下の壁に避難していたのかもしれないな…と、何の根拠もなく非科学的なことを考えたのでした。

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